
サヨリ(針魚・細魚)
【語源】

サヨリの語源は多く集まるという意味の「沢寄り」が転訛したと
言う説。細いという意味の「狭」と古語でサヨリを指す「よりと」
が合わさったと言う説の2つがある。





【旬】

旬は春。銀白色に輝くサヨリが店頭に並びだすと春はすぐそこまで
来ている。「春の気品高い魚」と形容されるほど。しかし、秋も
美味しい。産卵期は4~8月。







【うんちく】

サヨリは別名「かんぬき」とも言われ、これは形が角材の閂(かん
ぬき)に似ているから。サヨリの種類は世界で80種以上、日本近海
では、「せんにんさより」、「ほしさより」、「なんようさより」
など11種生息する。英名は「半分のくちばし」と言う意味のhalf
beakと呼ばれる。


サヨリは海水から汽水域、淡水域にも侵入し、音などに非常に敏感
で、外敵に追われた時などは飛魚のように水面を数メートル飛び跳
ねたりもする。





外見は非常に美しいが、腹腔膜(ふくくうまく)が真っ黒。
この美人は腹黒いのである。鮮度もこの部分から落ち始め、劣化
が速い魚。鮮度が命の魚です。






【ブランド・産地】

ブランド化はされていません。北海道以南の各地で獲れる為、特別
な産地も見当たりません。

しかし、美しい姿に似つかず、サヨリ漁は非常に重労働。サヨリは
水面を泳ぐので、手早く網を引かないと、逃げてしまいます。
船がまだ走っているうちに引き出し、一回引く時間はわずか20分程
。多くが逃げてしまうので夜どおし、何度も網を引くとか・・・。
漁師さんに感謝しながら食べなければならないですね。






【産地ならではの漁師料理】

何といっても刺身だろう。上品な味わいと、食感の良い事・・・。
見た目も清涼感あふれ、食欲をそそる。椀種、天ぷら、一夜干し
などにもむくが、刺身が一番と漁師さんも言います。





【栄養と効果・健康】

エネルギーの低さ、脂肪分の低さは魚の中で群を抜いている。
しかし、ナイアシンと亜鉛を多めに含んでいる。
これらの効果は飲酒時の赤面や頭痛を引き起こす原因となるアセト
アルデヒドの分解を助ける事で知られている。したがって、酒の
つまみとしては最適。安心して呑めそうですね。





サヨリの情報ドシドシお待ちしています。










