世の中のうまい話

魚のウンチク、旬、漁師だけが食べている浜料理の紹介などなど・・・食べ歩きは八王子中心!都心も地方もたま~に

間八(カンパチ)

2017年05月31日 21時19分54秒 | Weblog

間八(かんぱち)



【語源】
頭部に目を通って走る斜めの黄色い線が特徴。前から見ると
この黄色い線が八の字に見えることから「間八(かんぱち)」
と呼ばれる。
また、方言でカンパチとは暴れ者のこと、この魚の性格から
この方言によっての呼び名であると言う説もあり。

「勘八」と書かれる事もある。(魚屋さん、飲屋さんなどで)


      養殖カンパチの刺身




         天然カンパチの刺身


【旬】
流通している大半が養殖物の為、季節感はないが、天然物の
旬は夏である。


養殖のカンパチ

【うんちく】
ブリの仲間では最も大きくなる。体長1.5mくらい。
沿岸から沖合いの表・中層を群で回遊し、暖かい海流を好む。
産卵期は春~初夏。稚魚は「もじゃこ」と呼ばれ、ブリと同様
流藻につく。 この「もじゃこ」を種苗にした養殖が盛んに
行われている。
あまり大きい物は味が落ち、3㌔位の物が美味い。

むかし、関東では夏から秋口に黒潮に乗ってやって来る当時歳
のカンパチを「汐っ子(しょっこ)」と呼び、季節の魚として
好んで食したと言います。この幼名は現在でも魚河岸で使われ
ています。
一方、ブリの幼魚であるイナダも「しょっこ」と呼ぶ地域もある
ようです。なんともややこしい話ですね。しかし、本当は季節感
あふれる魚なのです。天然の「しょっこ」を見つけたら是非賞味
したいものですね。



     天然かんぱちの卵の煮付け





【ブランド・産地】
天然物の漁獲量は極めて少なく特別な産地は存在しない。
近年の養殖技術の革新は目覚しく、身のしまり、味とも天然に
引けをとらないレベルまで来ていると言える。
養殖は、鹿児島・愛媛・長崎・宮崎などで盛ん。
この中でも宮崎産の「宮崎カンパチ」がブランド化されている。

この「宮崎カンパチ」の一番の特色は〆方です。
通常のカンパチは出荷される際、包丁で〆るのが一般的ですが、
このカンパチはドリルで〆ます。このため、脳から脊髄までを
一気に破壊する為、脱血処理に優れています。結果、鮮度が非常に
良い状態で流通できるとのこと。
この「活き〆脱血装置」は特許をとっているそうです。


       カンパチの刺身
        
【産地ならではの漁師料理】
塩焼き・照り焼き・煮付け・フライと、料理方法は数々あるが、
やはり、生食でしょう。刺身、寿司が一番。
脂ののりもよく、ブリよりも身が締まり、美味しい魚です。



【栄養と効果・健康】
良質のたんぱく質を多く含み、生活習慣病を予防するカリウム・
ナイアシン・EPAを多く含んでいます。
EPAは養殖物の方が多く含んでいます。

カンパチの情報ドシドシお待ちしています。



      天然のカンパチ



         カンパチの島寿司








         天然カンパチの刺身







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海胆・海栗・雲丹(ウニ)

2017年05月31日 07時22分36秒 | Weblog


  海胆(うに)



【語源】
「うに」は海胆とかきます。胆(きも)の字は人間の肝臓に外形が似ているからと考えられます。
また、海栗(うに)とも書きます。栗のイガに似ているからです。
塩漬けしたものは雲丹(うに)と書き、生のものと区別して使います。ややこしいですね。







【旬】
旬は種類によって異なります。。食する部分は生殖巣である為、最も生殖巣が発達する産卵期が最高です。「ムラサキウニ」の産卵期は6~8月、「キタムラサキウニ」は9~11月、「バフンウニ」は3~4月、「エゾバフンウニ」は7~10月です。


       平目の昆布〆ウニ和え



【うんちく】
ウニは世界に800種以上、日本近海だけでも100種を越えると言われていますが、一般的に流通しているのは、上記の4種類です。ムラサキウニ系を「白うに」、バフンウニ系を「赤うに」と呼んでいます。赤の方が甘みが強く、身のしまりも良いで美味しいとされています。価格も一般的に赤の方が高めですが、白の少ない冬場には逆転する事もめずらしくないとか。



江戸時代には三河の「海鼠腸(このわた)」、肥前の「カラスミ」と並び、越前の「塩雲丹(しおうに)」は日本三代珍味とされていました。

ウニの殻の中はほとんどが消化管と生殖巣で占められ、食い気と色気であふれている生き物です。
旺盛な食い気は強力な5枚歯でちょうちん型の咀嚼器(そしゃくき)に支えられていますが、この名称を日本語では「アリストテレスのちょうちん」と言います。動物学の祖と言われるギリシャの哲学者、アリストテレスが地中海のレスボス島で海産動物の研究中にこれを発見し、命名したそうです。





        ウニの天ぷら




【ブランド・産地】
ブランド化とまではいきませんが、「利尻・礼文のエゾバフンウニが最高」と言う人が多いです。
あの高価な利尻昆布をふんだんに食べて育つわけですから納得。


美味しいウニはここ







【産地ならではの漁師料理】
何がともあれ、獲れたてをかちわり、指ですくって食うのが一番。
また、殻のまま火にかけるのも最高。磯の香りが身に移りなんともいえず美味い。





【栄養・効果】
ビタミンB1・B2、グルタミン酸、血液をサラサラにするEPAを多く含んでいます。身も柔らかく、消化吸収も良いので、病人や老人の栄養補給に優れている食材です。


      バフンウニ




左から淡路洲本のムラサキウニ、中央 唐津の赤ウニ、右 北海道利尻のバフンウニ





ウニの情報ドンドンお待ちいたします。


    生うにのパスタ




         ウニのしゃぶしゃぶ






            うにラーメン




        ウニのコロッケ






         ウニのにぎり鮨














         ウニとイカの巻物


      ウニとイクラの巻物







        焼きウニ






           利尻のバフンウニ
















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