世の中のうまい話

魚のウンチク、旬、漁師だけが食べている浜料理の紹介などなど・・・食べ歩きは八王子中心!都心も地方もたま~に

鰖・高部(たかべ)

2019年10月06日 07時54分19秒 | Weblog

たかべ・タカベ

 
【語源】

「たか」とは、陸に近い海と言う意味がある。そこからきているのではないかと言う説あり。
呼び名は地域によってさまざま。「ホタ」、「シマウオ」、「シャカ」、「ベント」など。


       タカベの南蛮漬け

 

 


【旬】

5月~9月(初夏~夏)が旬とされている。夏にしか味わえない季節感がある魚。

 


【うんちく】

尾から背にかけての黄色のラインが鮮やか。

「ウメイロ」と言う魚と良く似ているので御間違えなく。


『たかべ』は潮通しの良い岩礁域で群れをなして泳ぎまわり、動物性プランクトンを食べて育ちます。


定置網や刺網、釣り、追込み漁などで漁獲され、特に伊豆諸島で春から夏のかけて大量に漁獲されます。


元来、脂ののりが非常に良い魚ですが、この時期は産卵期前であり、更に脂がのる為、塩焼きが最高。


魚屋さんに「今まで食べた塩焼きの魚で一番は?」と言う質問をすると、この『たかべ』と答える人も少なくありません。

 


 

              タカベの焼き物


また、平安時代には「中秋の名月を見ながら、

『たかべ』の塩焼きを肴に酒を呑む事はこの上ないぜいたくである。」

と言う意味の句まで残っているほどです。


ちなみに、旧暦の中秋の名月は8月15日です。


      タカベの塩焼き


【ブランド・産地】

 こんなに美味しい魚なのですが、ブランド化はされていないようです。


産地は新島、神津島、八丈島などの伊豆諸島です。『東京都産』で販売される数少ないお魚です。

 



【産地ならではの漁師料理】

 『たかべ』は塩焼きが最高。しかし、漁師さんの一押しは《背越し(せごし)》です。


①ウロコをとり、頭、内臓、ヒレを取り除きます。


②背から一気に包丁をいれ薄切りにします。つまり、丸のまま・骨ごと薄切りにするのです。


③醤油、又は酢醤油で食べます。


骨ごと食べるので旨味が骨からにじみ出て来ます。最高!


この料理のポイントは、1に鮮度が良い事。2に小ぶりの『たかべ』を使用する事です。


元来、たかべの骨は柔らかいですが、小さめの魚だと なお骨が気になりません。


また、少し酢であらってから、醤油で食べるとより柔らかくなりますよ。


簡単で、美味しい!    漁師気分を味わってみて下さい。

 

 


 

          タカベの背越し

 


【栄養と効果】

細胞の老化や酸化を予防するビタミンE が豊富。

また、血中のコレステロール量を下げるDHA・IPAを多く含んでいる。



 『たかべ』の情報、ドシドシお待ちしています。


 

        タカベの塩焼き

 

             タカベの煮付け

 

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