甘海老(アマエビ)・ホッコクアカエビ
【語源】
甘エビ(アマエビ)で親しまれていますが、正式名は北国赤海老
(ホッコクアカエビ)です。
語源は字のごとく、この海老の甘さから・・呼ばれるようになったと
考えられます。
【旬】
冷凍加工される事が多いため、1年中食べる事ができますが、旬は
冬です。
【うんちく】
寒海性の海老で、水深150~300メートルの泥底に生息する。
日本海での漁獲が多い。産卵期は3月~5月頃。
孵化後、雄として機能し、5年目で交尾を行う。その後6年目頃に
雌へと性転換し、産卵を行う珍しい魚です。一生に2~4回の産卵を
行います。
海老の頭部にはエラがあり、多量の血液があります。この血液に
チロシナーゼという酵素が存在し、これが空気に触れると酸化し、
メラニンが生成され、黒く変色します。
海老の鮮度のバロメーターは頭の部分の変色度合いです。
【ブランド・産地】
ブランド化はされていないようです。国産物の主な産地は富山県、
北海道、新潟県。
海外では、グリーンランドなどの北ヨーロッパと、アラスカです。
アマエビとアマエビの卵のにぎり寿司
素干し甘海老
【産地ならではの漁師料理】
主な食べ方はお刺身・寿司などの生食です。後は、唐揚げ、塩焼き
などにもされますが、漁師さんは・・・・
「やっぱり刺身でしょ~!でも獲れたての生きた奴は駄目!味も
何もない。1日おいたくらいでないと、甘みが出て来ないんだよ~」
と、魚は、鮮度良ければ全て良しと言うわけではないようです。
そして、刺身の後は、頭をす揚げにし、塩をひとふり・・・
ビールのつまみに最高。もしくは、かるく炙った後、味噌汁へ・・
海老の旨みを食べつくす漁師さん。流石ですね~!
【栄養と効果・健康】
高たんぱく、超低脂肪の食材。
このたんぱく質に含まれるグリシン・プロリン・アラニン・アルギン
などのアミノ酸が、強い甘みを生み出します。
カルシュームとビタミンEを極めて多く含むため、究極の美容食と
いえます。
コレステロールを多く含んでいますが、血中コレステロールを下げる
タウリンも豊富なので、気にする必要はなさそうです。
タウリンは血圧を下げたり、肝臓障害を改善したり、糖尿病を抑制
する効果があります。
甘海老の塩辛
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