
白海老(シラエビ)
【語源】

字のごとく、白い海老・・・・から来ていると思われます。

干しシラエビ

【旬】

シラエビ漁期は4月から11月までと長いです。

しかし、殻が柔らかく、美味いとされるのは6月ぐらいまで。

また、春先、魚売場に桜海老(サクラエビ)と共に並ぶ事から、
旬は春としましょう。

【うんちく】

エビ目オキエビ科シラエビ属の魚です。

体調7㌢ほどの浮遊性の海老です。昼間は水深150~300㍍の海中を
浮遊し、夜になると、水深100㍍以浅に浮上し、明け方深みに戻り
ます。

この夜から明け方までが絶好の漁期となります。
生きてる時は透明感がありますが、死ぬと乳白色に濁ります。

産地以外では、透明感のあるシラエビには、なかなかお目に
かかれないでしょう。

白海老のにぎり
【ブランド・産地】

「サクラエビの代用品」としてのイメージが強かった白海老。

近年、その汚名を返上しつつある様です。
主な産地は富山県新湊(しんみなと)。

相模湾、駿河湾にも、生息が認められていますが、まとまって獲れる
のは、世界でも富山湾だけ・・・・と言う謎の海老なんです。
このシラエビの漁獲は限られた船しか許されておらず、シラエビを
獲る漁師さんは、国内でもトップクラスに恵まれた漁師さんである
と言えます。
魚場も近く、燃料費がかからない。大きな船や高価な装置も必要ない
為、漁期だけ稼動すれば一年、裕福に暮らせるとか・・・・。
うらやましいですね~!

シラエビ酒

シラエビの昆布〆
【産地ならではの漁師料理】

シラエビはなんと言っても刺身、寿司などの生食がお勧めです。

あのとろける様な甘みは一度食べたら忘れられません。
しかし、マグロ君がお勧めするのはシラエビの昆布〆です。

体調7㌢ほどの小さなエビを女工さんが丁寧にむいた、剥き身を
昆布で〆たもの。ワサビ醤油で食べると答えられません。
もう一品は、素干しにしたシラエビを熱く燗した日本酒に沈めて
いただく、白海老酒。

香ばしい風味がたまりません。
かき揚げや、素揚げも美味しいですよ~!
【栄養と効果・健康】

桜海老と同様、シラエビは殻ごと食べる機会が多目です。

この為、カルシュームの摂取量は桁違いに多くなります。

他の海老類の十数倍摂取できると言われています。

骨粗鬆症などの予防に最適でしょう。
もう一つこの殻にはキチン質という繊維も多く含まれており、糖質、
コレステロール、塩分などを体外に排出する効果もあります。

糖尿病、高脂血症などにの予防にもなります。
また、コレステロール値を下げるEPA・DHA、タウリンなども
摂取できる食材です。

白海老の刺身

シラエビのかき揚げ

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