国際基督教大学
ここは陸軍中島飛行機跡地だ。
現在の国際基督教大学は、ダグラス・マッカーサーが創設者の一人である。
「平和」・「学術基礎」・「専門知識」を統合しながら、日英バイリンガリズムによる世界基準の「全人教育」を行うことを教学方針とした大学である。
学内各所に、その名残がある。
だが、この日(2007年5月13日)は、何か所も戦争遺跡を散策していたので時間をかけてみることはしなかった。
中島飛行機と言えば、現富士重工。
名車スバルで有名な自動車会社である。
某有名ディーラーと比べると、職人気質の人間が集まる会社と聞いている。
その中島飛行機は、エンジンや機体の開発を独自に行う能力と、自社での一貫生産を可能とする高い技術力を備えた会社であった。
大戦終了までは、東洋一の航空機メーカーだった。
中島飛行機を象徴するノコギリ屋根の工場(1943年当時の試作工場…現富士重工三鷹製作所)
このノコギリ屋根の建物が当時のものかは分からないが、最初の建物はこの形状で作られていたという。
中島飛行機は、零式艦上戦闘機(ゼロ戦)の量産台数は開発元の三菱を上回った。
現在の日本は戦争アレルギーではある。
そしてゆきたんくは戦争アレルギーではないが(歴史的に見て)戦争賛成者ではない。
しかし、自分の国を自分で守れる気概を持つ国民や体制ではあってほしいと思っている。
ゆきたんくが戦争遺跡にこだわるのは、戦争に対する興味関心が第一ではない。
近代史の中で残さねばならないものが残らない状況であることが残念なのだ。
日本各地にある防空壕は埋められ、地下壕も壊されている。
負の遺産と言われるかもしれないが、当時の日本を知る上では貴重な遺産ではないだろうか。
広島産業奨励館(原爆ドーム)も残す残さないでは議論があった。
現在では世界遺産である。
たまたま戦時ではあったが、そこには日本の誇る素晴らしい技術があった。
それが、表に出ない状況が残念だと感じている。
あっ、話がそれてしまった・・・