のんびりぽつぽつ

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2019年5月の読書 またまた手入力orz

2019年07月05日 05時23分51秒 | ★★★毎月の読書まとめ
何かイロイロダメなんだけど、
この「まとめ」を忘れちゃうのが一番ガッカリなダメ、かも。
またやらかした5月のまとめ忘れ。
コピペでアップ、です。
見辛いんだけど…記録、なので。



マスカレード・イブ (集英社文庫)

二人が出会う前、それぞれの物語。ここからマスカレード・ホテルに繋がって行くわけか。短編4作、どれもさらりと楽しめるものでした。主人公二人がきっちりと「ホテル」と同じ性格、考え方、行動でぶれない、やはりこの安定感は今更言うまでもないことだけれどさすが東野圭吾作品、です。鼻持ちならない刑事さん。それだけで楽しんでしまえるっていうちょっと今までにない面白さを体験しました。次はガツっと大作でこの二人を見てみたいと望んでいます。

東野 圭吾
読了日:2019/05/30


過ぎ去りし王国の城 (角川文庫)

久々の宮部作品新作。そして現代物の中学生中心も久しぶり。真、城田、パクさん、そして伊音ちゃん。読み進むと単純なファンタジー、冒険物ではなくて、いま生きることと重なり現代社会の大きな問題がそこかしこで突きつけられる。後半はとにかく現実と重なって生々しくて辛くなった。余計なお世話!と切って捨てられるのは確定だけどタマちゃんが気掛かりで…そしてラストの一行で少しほっとした。真の変わったところはきっとそこ、だろう。


宮部 みゆき
読了日:2019/05/26


この橋をわたって

昨日のサイン会の時から一気に読みました。編集者さんもお話してましたが「新井素子」という作家を知るいい入口になる、バラエティーに富んだ作品群だな、と感じます。「橋を、架ける」は矢崎在美さんの解説で触れられてましたが、まるで一文字ずつを積み重ねて作り上げる作家さんの作業のよう。一度は活字化ができないと諦められた作品がこうして読めること、嬉しいです。何作品かは既読のものですが、不思議なことに初出(本になっての)で読んだ時よりも、こうして纏まって一冊になった今回の方がより、楽しめました。で、→

新井 素子
読了日:2019/05/19


居酒屋ぼったくり〈6〉 (アルファポリス文庫)

今まで目をそらして(?)きた現実が少しだけ頭をもたげ、要と美音がただ甘いだけの関係ではおさまらないことが現される。特にラストはなぁ。ふーむ。ってことでこの先が気になるんですけど(笑)お料理は相変わらず美味しそうで家で作りたいものがてんこ盛り。そして詐欺や本屋さんなど社会問題はまるで広報活動のようなお話でした。他人に甘えて自分中心の考え方になるってところはどんな世代でも心して気を付けないといけないな、とも改めて思います。ん、で、7巻はいつ?

秋川 滝美
読了日:2019/05/17


切れない糸 (創元推理文庫)

再読)根っこを持つこと。細かい部分はすっかり忘れてしまっていて、だからほぼ初読のような状態で物語の先へ先へと楽しんだ。坂木作品の根っこでもあるのかなぁ?とも気付かされながら。拾われる側の心持ちで読むことは初めての時と変わらず、だから沢田くんやシゲさん、コロがちょっぴり羨ましい。小さな謎、というか疑問を解決しながら「クリーニング業」に軸足を置き、そして逝ってしまった父親の存在を改めて感じるための一年間。そういう和也(新米社会人)の姿と成長を見る物語でもある。心にストンっと沁みる場面がいくつもあった。

坂木 司
読了日:2019/05/11


神酒クリニックで乾杯を 淡雪の記憶 (角川文庫)

うーん。もしかして登場人物の中で一番の曲者、くわせ者は桜井刑事じゃないか?なんて頭の片隅で思いつつ読んでいた。あちらの鷹央ちゃんに付き合うだけでもかなーり、なのにこちらはその何倍もおかしな人たちてんこ盛り(笑)今回は「記憶」がテーマでそして翼くんの恋物語でもありました。なんだろ。かなりロマンチックな物語。でもベタベタじゃないので楽しめました。

知念 実希人
読了日:2019/05/11


女子的生活 (新潮文庫)

映像→原作。ドラマを偶然見てのめり込み、それが坂木さんの作品だと知って文庫化を待ってやっと手にした。文句なく最高に面白い。そしてミキの強さや柔軟性に憧れ、後藤の素直な単純さと実は器が大きいのかも?なところが好き。戦う女子たちが主役だから、なかなかハードな女性像が主体だけれど気持ちがいいんだなぁ。女子トークも後藤とのお家シーンも。それはおそらく。男女ではなく戦う人間が描かれているから、なのかも。これまた続編激しく希望!そして志尊さんと同じく後藤とのコンビはそのままで~(願)

坂木 司
読了日:2019/05/06


和菓子のアン (光文社文庫)

再読)やっと読んだ続編からの振り返り。アンちゃんが学生時代を卒業して社会に一歩踏み出し、そこで出合う人や物事から少しずつ大人(?)になっていく物語。和菓子の世界に包まれて、そう包まれるからこそやわらかく優しい。椿店長の経緯をすっかり忘れていたのでラストにドカンっと衝撃を受け、その後の「乙女」の言葉にクスッと笑って力が抜けた。立花さん。始めと終わりで変わりすぎっ!アンちゃんのその後のその後(笑)このお話は読めば読むだけ先が気になるんです。

坂木 司
読了日:2019/05/04