のんびりぽつぽつ

日常のこと、本のこと、大好きなこと・・・
いろいろ、と。
のんびりと。

深い水の底を1人歩く

2010年06月28日 07時55分15秒 | ウレイノフルイ
な、気分?
(微妙に谷山浩子のアルバムをもじってみる・・/って知ってる人はどの位いるのかなあ)

実際、梅雨のジメジメは苦手で、
それはそれでもう仕方ないんだけど・・・。

何と言うか。
ふとしたきっかけで、すっかり凹むことってあるよね。
それを、
どこで吐き出したら楽になれるのかが判らない。

つまんないことなんだ。
たぶん、
どうでもいいことなんだ。

なんだけど・・・ねぇ。



拘りすぎるのか。
大事にしすぎなのか。

・・・・拘りすぎなんだ、って自覚はある。

あるんだけど。
ずっとこんな感覚を何かにつけて感じていくのか、と思うと正直たまらない。


鬼平観なくちゃ。
龍馬伝も2話ためた。

でも。
画面より活字。
有栖川有栖!ドツボにハマって突き進んでます。

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ランチタイム・パイプオルガンコンサート

2010年06月24日 23時47分11秒 | 舞台、とか 音楽、とか。
東京芸術劇場 大ホールにて

ランチタイム・パイプオルガンコンサートに行ってきました。
何と、無料!!
4人でおしゃべり大会をしようという日にプラスワンの企画。
色々なことを知っている友人に感謝です!



演目

 1 バッハ      カノン風変奏曲
 2 レジス・カンポ   2つのファンファーレ
 3 安野太郎  横浜パッサカリア

演奏者  原田靖子氏


1.2の2曲はバロックタイプのオルガンを使用
3はモダンタイプオルガンを使用

芸術劇場はこの2タイプのオルガンが背中合わせに設置されていて、回転して入替えられるようになっています。
とても大きく迫力があると同時に、美しい姿。
素人耳で聴いた限りでは、私はバロックタイプのオルガンの音色が好きでした。



パイプオルガンは、観たことはあっても実際に演奏を生で聴いたことはありません。
しかも3曲だけのミニコンサートとはいえ、芸術劇場で無料ですよ!もったいないったら!じゃなくて、ありがたいことです!
会場は、結構ご存知の方々もいらっしゃるのか、8割方席が埋まっておりました。

大きくて立派なオルガン。
聴き入った演奏。

楽曲は少々難しく、私のようなクラシックさっぱり~な人間にはちょっと大変でしたが、
音色が。。思いのほか楽しめました。
パイプって管でしょう。
わが家、かなりブラスバンドは聞き込んでおりますから。。といっても学生バンドですけれど。
それでも、何ていうか、パイプオルガンの音色が、
「あ、フルートだ。5本はありそうな重なり!」
「今はクラリネットの4重奏みたい・・・」
「いやいやここはペット?ボーンかな?のミュート演奏!おおお~低音域(足での演奏)は絶対チューバ!!」
なーんて。
素人耳で心の中で色々想像をしていたら、すごく楽しくなっちゃって。

もちろん、管楽器に置き換えられない、とても複雑な音もたっぷり(汽笛の音と表した方もいたとか)、
身体に響くような大きな音色から、ささやくような軽くて弾む音色まで、45分じっくりと堪能させていただきました。

パイプオルガンって教会の聖歌のような曲ばかりをイメージしていましたが、
こんなに楽しいものなんですね。
子ども達に、いいなあ~~~と羨ましがられました!
・・・と言っても、私の楽しみ方は・・・かなり邪道だろうなあ・・と思いつつ・・・・・コンサートに行ってみたいね、と話しています。
(ランチタイムは・・学生は無理ですぅ~!)
コメント (2)
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新選(BlogPet)

2010年06月22日 09時14分23秒 | ぽつぽつぽつ
はなんは、新選組中断しなかった?

*このエントリは、ブログペットの「はなん」が書きました。

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注意(BlogPet)

2010年06月22日 09時14分23秒 | ぽつぽつぽつ
はなんは注意に推理するはずだった。
だけど、禁止するつもりだった。

*このエントリは、ブログペットの「はなん」が書きました。

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届いたのに!

2010年06月21日 17時55分52秒 | ぽつぽつぽつ
まっさんの「予感」
昨日届いたのに封も切れない!
でも。
ニッポン放送の朝9時ごろからのゲストが今週はさだまさし☆
今朝はうまく聴けました!
ああ。
やっぱりほっとする…

肩の力が抜けるひととき。

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龍馬伝「愛の蛍」

2010年06月14日 23時23分04秒 | テレビとか、映画とか、
冨さんが託した2匹の蛍。

それが、半平太さんと冨さん、2人のすべてを物語っているような気がして、
ラスト・・・とてもシ・・・・・ンとした(神聖な?)気持ちになりました。
庭を静かに飛ぶ蛍を、ふたりで見ることはもう叶わないんですね・・・・・。

いつもガヤガヤとしている弥太郎。
でも、「里芋もうまい!大根も上手い!」なんていいながらおいしそうに愛妻弁当を食べ、可愛い可愛いわが子に頬を摺り寄せ。
人柄が徐々に膨らんで、この先が、一番楽しみになってきてます。
初めはただ、うるさいだけの人だなあ~~~って印象だったので。。(香川さんの演技力の賜物でしょうか)。

土佐の人々は必死に生きています。

それぞれに信じて生きている。
その場面がとても心を打たれて辛く哀しく、そして感動してしまいました。


蛍・・・。
演出の梶原さん、さすがです。
まさか大河ドラマでこの方の名前を見るとは最初、思いもしませんでしたけど。
陽炎の辻のシリーズ1と2でも、梶原さんは絶賛される回の担当で、
だから、今回の「龍馬伝」で変わらずに認められているのが素直に嬉しい。
画面から伝わる雰囲気もとても嬉しい。
(とかいいつつ、蛍の飛ぶあの映像に実は「るろ剣」も思い出していたりした私。。。
あの光は似てる!というより、同じだ!!剣心が薫に別れを告げる、あのシーンと・・・)


ところで。
山内容堂さんって・・・なに???
この所益々、手のつけられないどうしようもない人にしか見えないんですけど。
あれでいいのか?

微妙に違和感を拭い去れずにいる大河ドラマ。
何がどうなのか判らないまま、これからも多分観ていくけれど。
こうして、ピタっとこころに響く回は、やっぱり大河はいいな、と思います。

願わくば。
土曜時代劇も45分枠に戻してください。NHKさん。(何度も言っちゃってるけど。)
梶原さんに!なんて贅沢言わない。
言わないけど・・・言いたいけど・・・
45分ないと時代劇はその時代のリズムを表現できないって・・・思うんですよ・・・・。本当に!
コメント (2)
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龍馬伝「池田屋へ走れ」を半平太さんで語ってみる?

2010年06月12日 21時26分28秒 | テレビとか、映画とか、
なーんて。
あっちとちょっと似たタイトルで違うことを書いてみる。
といっても、幕末音痴な私だから、大したことは言えない。

今日の再放送を観て。

また、龍馬にかみつきたくなったり・・・


時代の流れに乗っていくことが、そんなに偉いことですか?
流れに逆らっていると判っても、自分の信念を生きることは、そんなに莫迦な事ですか?
龍馬ってどこかお坊ちゃんなんだなあ。
まあ、裕福といえる家庭で当主でもなく好き勝手できる立場だもんな。

あ、辛辣ですね・・。なんでかなあ。新選組に興味をもってからも、この人は特に嫌いな人ではなかったはずなんだけど、「龍馬伝」みていると、どうしても納得できないことが多くて・・・・。
何もかも、龍馬が正しいみたいに取れるドラマだからかなあ。

・・・主役なのにここまで否定してていいのか?自分・・・

はぁぁ。
そうして、君が斬って捨てた(ように取れたんだけど)、半平太さんは今、牢屋の中で精神の拷問を受けてます。

何も出来ない。
牢の中では誰も救えない。

そのことをイヤというほど思い知らされている彼を、見るに耐えない気分になりました。
いっそ。
さっさと決裁くだしてくれたほうが、よっぽどもいい・・・。
まして今回。
以蔵と対面できたのね。
以蔵くんはずっと半平太さんを追っていたし会いたがってたし、、でも・・・
でも。
あまりに辛い出会いでしたです。。

牢番さんのことば。
半平太さんから冨さんへの文。
弥太郎のこころ。

この3つがとてもこころに沁みました。
明日は、どうなるのかな。
半平太さん・・・以蔵くん・・・はぁ。。。
コメント (2)
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推理小説月間?

2010年06月12日 08時32分56秒 | ☆本☆
切なくて哀しい気持ちを打ち消すように・・・
読み倒してる。

推理小説ばっかり。。

これがまた、
読めちゃうんだ。


ほっとくと涙が浮かぶこころの揺れを押さえ込むように。。


ぬっくん(貫井さん)もおもしろいー。
現在「有栖川さん大人買い」が送られてくるのを待ちつつ、
(久々にやっちまった・・・。ポチっと沢山!)
「症候群シリーズ」をむさぼるように読んでます。
って、「誘拐」に入ったところですが。

好きです。こーゆーの!

 ぬっくんは本当に5年前に『慟哭』と『被害者は誰?』を手にしただけだったからなー。
 この方もまだまだ私は知らない作品ばっかりです。

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位置関係

2010年06月10日 08時26分33秒 | ぽつぽつぽつ
自他共に認める方向音痴な自分。
都会に住んでから、更にそれに磨きがかかっている気もするんだけれど・・・・

昨日。
日比谷公会堂に行った帰りに、ほんの少しだけれど地上を歩いて。

おおおおお~~~!

いんぺりあるほてる・・・???
って・・え?

帝国ホテル!!
そして。

日生劇場!!!
帝国劇場!!!!

と、皇居のお堀(・・・だよね?)。

日比谷公会堂はこれで3回目なのだが、いつだって、行ったらすぐにまた地下にもぐって電車に乗っていて。
(初めて行った時は公園入り口の交番で「あのぉ~日比谷公会堂ってどこですかぁ~」と聞こうとして、「あのぉ~」で答えを貰った人間っさっ)
地上をふら~りなんてしないものだから、さっぱり自分が何処にいるか判ってないんだよねー。

帝国劇場もむか~し行った事がある。
日生劇場は行こうとして断念したことがある。

なんだー。ここにあるのかあ~。
判ったわかった。これでもう大丈夫!

収穫だったなあ~。
こんなに有名どころが並んであるなんてさ~~!
結局、自分の足で歩かないから判らないんだよね。
しかも、地下鉄使うと自分の位置ってさっぱりわからない。

たまにはふらり、と出かけた先の周辺を歩いてみるもんだなあ~

皇居一周してみたい~という誘惑に駆られたんだけど、
友人が「ヤダ!」っていうので止めましたー


さあ!
劇場2つ場所がはっきり判った。
いつでもどんと来い!だよ!!

・・・・ってそこか!?(わはははは~。ま、当分予定はないかなー)

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シリーズを慟哭された(BlogPet)

2010年06月08日 10時04分49秒 | ぽつぽつぽつ
きょうはなんは、シリーズを慟哭された!

*このエントリは、ブログペットの「はなん」が書きました。

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作家アリスシリーズとも言うのか。。

2010年06月06日 22時35分35秒 | ★★有栖川有栖
有栖川有栖氏。
その「火村シリーズ」に捕まって、覚悟を決めて追いかけよう~と思うのだけど。

そして先ほど1冊読み終えたんだけど。(「ダリの繭」)

どのくらいこのシリーズがあるのかな?と気になって。
(東野さんの加賀恭一郎みたいにね。。)
ちょっと検索。

したら。

ほぉぉぉぉ~~
作家アリスシリーズってもいうんですね?
ウィキさんありがとう。

とにかくいま、頭の上まで浸かってます。
面白い~と思ってガンガン読みたくなるのは、本当に幸せ。
いろいろ、過去を思い起こされるドラマなんて観てるから
こうして推理小説に没頭できる時間が案外大事で楽しいんだろうな。

考えないで済むから。私の場合
推理小説を推理しつつ読むってこと、しないんで~~~!
探偵役に感情移入して物語として読み終えちゃうことが多いのだ。
だから、「読者への挑戦状」も挑戦状だあ~でお終い・・・・すみません。。。。

でも、火村シリーズ(って言うほうが私は好きかな?)は、懐かしの推理小説って感じもあるので犯人さんが判る楽しさも同時に味わってますが。。
(あ、ダリの繭はなんとな~く概要はわかったけど詰めでひっかかりましたけどね。。)

エラリー・クイーンにこれでも高校時代に暫くハマっていたのですごく雰囲気が合うんです!


ってことで、有栖川有栖氏カテゴリー追加!(久々だなぁ~~)

memo
 「46番目の密室」「ロシア紅茶の謎」「朱色の研究」2.3.4月読了。「ダリの繭」6月。。感想は読書メーターで簡単に・・・
コメント (2)
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5月の読書

2010年06月04日 08時32分18秒 | ★★★毎月の読書まとめ
2010年5月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3243ページ

■慟哭 (創元推理文庫)
ほぼ5年前に1回読んでいる作品。まっさらで読んだときの「仰天」はさすがになかったのだけれど、前回とは違う若干の違和感も残る作品だった。これが第1作目とは思えない練達度で読者を引き込ませる力を持つ分、再読するとさらに違う感情も湧くのだろう。初読はやはりネタバレ禁止!で読むのが一番いいだろうなと思うし、再読もかなりお薦めな1作かと。
読了日:05月28日 著者:貫井 徳郎  5年前の感想はこちら 今回のちょっと突っ込んだ?感想はこちら

■憑神 (新潮文庫)
「幕末」の話だということにまず驚く。三巡の由来に笑い貧乏神と疫病神をどう乗り切るか?を楽しみに読んでいたのだけれど。ラストはちょっとがっくりときた。武士道を結局貫いてしまうのね。周りも判っていて送り出す。そこが辛くて哀しくて。限りある命ゆえに輝かしいと思うのならば。それが武士道だというのならば・・彦四郎にも生き抜いてほしかった、が本音。不器用なまでに古くからの武士道を貫いたのだ、と頭では判っているけれど。
読了日:05月25日 著者:浅田 次郎  突っ込んだ?感想はこちら

■夏の庭―The Friends (新潮文庫)
子どもが何度も薦めるので読む。この作品は「人の死」がテーマ。ちょっとストレートすぎて私には入り込むことはできなかったけれど(ラストは読みながら想像が出来てしまったし)、ただ、この3人の男の子が経験した夏は非常に濃密で人生の先でとても大切なものだろう。「だってオレたち、あの世に知り合いがいるんだ。それってすごい心強くないか!」山下が叫んだ言葉はいいなぁ、と思った
読了日:05月21日 著者:湯本 香樹実

■孤愁ノ春ー居眠り磐音江戸双紙(33) (双葉文庫)
結局再読してしまう。何度読んでも弥助さんが江戸で人々をたずねて廻る場面は涙が溢れる。そして、おこんさんがちょっと江戸っ子今津屋の奥をあづかっていた時代を彷彿とさせてくれた今切りの場面がなんて救いなんだろう、と強く感じた。磐音さんにはこの明るさがとても救いになるんだろう。全体の時代の変化を感じさせる物語運びは見事。
読了日:05月20日 著者:佐伯 泰英  突っ込んだ?感想はこちら

■孤愁ノ春ー居眠り磐音江戸双紙(33) (双葉文庫)
一体どうなるのだろう?と不安8割で待っていた、、待ち焦がれた新刊。世界が一変してしまったことを実感する物語だった。この先に光はあるのか。。光が見えたとき、人々は前を向いて生きているのか。五里霧中・・・。そんななか、少しずつ明るさをみせるおこんが磐音さんの隣にいてくれたことをこころから嬉しくおもう。霧子ちゃんも弥助も。。
読了日:05月15日 著者:佐伯 泰英

■朱色の研究 (角川文庫)
作品の安定感は抜群って、いまさらか・・・。動機がちょっと今の世にはなかなか素直に受け容れがたいものがあるけれど、解明されていく過程がとにかく面白い。火村の心の闇を追いたくなる。
読了日:05月14日 著者:有栖川 有栖

■駑馬十駕―御算用日記 (光文社時代小説文庫)
いままでと少し違う。数之進の覚悟の度合が変わった?それなりの自信もついて、ラストはなにか吹っ切ったどっしりとした感じを彼に初めて感じた。
読了日:05月08日 著者:六道 慧

■理系の人々 2
文系でも理解できる「笑い」は1巻のほうが多かったかな。でも相変わらず理系は不滅なのねーと笑いながら読みふけりました。
読了日:05月05日 著者:よしたに

■万能鑑定士Qの事件簿 II (角川文庫)
読了日:05月05日 著者:松岡 圭祐
ヴぅぅぅぅ・・・・ん・・・・・

■万能鑑定士Qの事件簿 I (角川文庫)
本1冊使って伏線のみ・・・??????ちょっと想像と違うか・・・も。莉子のぼけっぷりに爆笑は出来るんだけど・・・・・。
読了日:05月04日 著者:松岡 圭祐

■想い雲―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)
誰もが優しい。あの敵役か?と思った有名料亭すら人情を感じる。軌道に乗ったかと思うと突き落とされ、順調だと思うと大事が起きる。なのにみんなが気持ちの良い温かさを持っていて、だからきっと読んでいて穏やかな気持ちになれるのだろう。続編はいつ発売?こんなに一気に読んでしまって・・・もう1回読み直しておくかな。。
読了日:05月01日 著者:高田 郁


▼読書メーター

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「スウェーデン館の謎」

2010年06月01日 22時48分27秒 | ★★有栖川有栖
有栖川 有栖 著
講談社文庫


火村英生シリーズ。長編。
そして。
後半になるにつれて読むのを中断できなくなり・・・。
惹きこまれて引き摺られるように読み終わった。


いま。
切ない。


以下、ネタバレあり!です。ご注意を!




何と言うか、徹底的に懐かしい古典推理小説?
でも、それがすごくおかしな言い方だけど心地よくて。
それは作中の人物一人ひとりがきっちり描かれる、私にとってとても読みやすい物語進行であるってこともあるだろうし、
有栖川さんのぼけっぷり(??)のせいかもしれないし・・・

それにしても悲しかった。
日本の昔話の古里にも近い、雪深い裏磐梯。
そこに立つ「スウェーデン館」と呼ばれるログハウス。
作品の取材旅行でその隣に立つペンションに泊まりにきた有栖川有栖の前に起こる悲しい殺人事件。

実は、オープニングの少年の死にいきなり泣かされた・・・。
これが絡むのか、と思ったらたまらないかも。とも。。

このお話は、とにかく眼に浮かぶ情景が美しく、
その中に生きる人々がとにかく穏やかに優しく見え、
どこか異国の凍えるような真冬の家の中。
肩を寄せ合って生きている大きな哀しみを隠した小さな家族を思い浮かべ・・・。
推理小説なのに、そうじゃないような。

おとぎ話ならば良かったのにね・・と本気で思ってしまいそうな物語だった。

童話作家と殺人事件。
これは、、やっぱりかなり切なくて辛い組合せだ。

『僕にまかせて』その言葉の使い方を間違ってしまった夫婦と、
『僕にまかせて』その言葉を正しく使って見せたその親たち。

リュウさんの書いた童話を読んでみたいと同時に、あまりに切なくて居たたまれない。
どちらを向いても悲しい・・・
人の死があるのだから当たり前なのだけれど。。


推理小説に対する感想じゃないね。。

突っ込もうと思えば突っ込めるんだ・・・けど、ね。実は。
鑑識さんが気付かないハズはないよな~とか。でもそんなこと言うのは野暮!
この裏磐梯の館に足を踏み入れたら・・・・って、まるで有栖川さんのようかな。私・・

そんな中で。
ふっとまた垣間見せられる火村さんの心の闇。
どんな童話を書く?と有栖さんに振られた彼が答えた物語。

魔法のランプになぞったその短い即興のお話の中で、彼が望んだ3つの願い

「主人公は迷うことなく3つの願いを述べる。一つ、世界の始まりがどうだったか見せてくれ。二つ、世界の終わりがどうなるのか見せてくれ。三つ、その後で、自分が見たことを忘れさせてくれ」  (本文より抜粋)

凍てつく夜空を見上げながら、彼は何を思うのだろう。
命がけで守ろうとするだろう、と夫婦の行動に理解も、そして共感も示す彼。
一方で激しく犯罪を、特に殺人を許さない姿を見せるのに。

一体何があったんだろう?彼の中に。彼の過去に。
毎回とても気になって、更にこのシリーズを読み進めたくなってしまう。
エンドレスで追いかけだしちゃった。どうしようか?次ぎの作品は?

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「慟哭」

2010年06月01日 12時31分05秒 | ☆本☆
貫井 徳郎 著 創元推理文庫

ほぼ5年前に読んでいる作品の再読。その時の感想はこちら  ただし、まだ読んだことの無い方はみてはダメ!!
そう。
再読して改めて思うけれど。
読み終えたときの「仰天」は、初読での貴重な感覚なので。
かなり忘れたトリ頭でもそう思うから、是非とも始めての方はまっさらな状態で読んでください。


そして。
なのでここから先は。ネタバレあり!ですから。
中身を知っている方のみで、どうぞよろしくお願いいたします





といっても。
今回は違和感に限定して書いてみる。
物語の構成、描写はもういまさら言う事ないから。
処女作とは思えない見事さで、安定した文章は読んでいてとても心地いい。
お話は決して心地いいものじゃないから、この言葉は不適格かもしれないけれど。

そして。

ラストまで読み終わって感じた違和感。

それは。

警察官なのに。
しかも警視庁捜査一課の課長までしたのに。
血縁だけじゃない力量を持った人だったのに。

「死者の復活」

を信じることが本当にできるのか?

っていうこと。
人の死を。とても理不尽な死を何度も、何度も見続けてきているはずなのに。

そこがねー。
どうしてもひっかかってしまって。

狂ってしまったっていうことだろうな、と思うのだけれど。
目の前にいる同い年の幼子を見て、わが子と重ねて止まるってことが人の普通の反応じゃないのかなあ、と思って。
ああ、だから狂っちゃってるのか、とも思うし。。。
でも。
最後。尋問受ける「彼」に狂気を感じられないし・・・・

そこを気にしてしまったら、ラストの「慟哭」に、今回素直に同調できない自分を見つけた。

ぐるぐるぐるぐる、思考の迷路。


時間を置いた再読は、だから面白いんだけれど、ね。


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発覚(BlogPet)

2010年06月01日 10時07分07秒 | ぽつぽつぽつ
きょうはなんは文章発覚しなかった。

*このエントリは、ブログペットの「はなん」が書きました。

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