冊数やページ数が多いのは「動物のお医者さん」のおかげ(笑)
読書メーターの読友さんの影響で再読したけど、普遍の面白さだなあ~。
読み応えは『光圀伝』かな。
ラストに「大政奉還」という言葉が出てきたことにひどく驚いた。かなり幕末を意識しつつ読む作品ではありましたけど。
俵万智さんのエッセイ『旅の人、島の人』は友人さんオススメの一冊。初めて発売からすぐに図書館に予約。とっても綺麗な一冊を手にすることができました。
で、すっごくすっごく良かったんだ。これ。すっごく素敵な景色や生活を表す言葉の流れに自然に溶け込む短歌。表紙カバーの下の本体の絵が見られなかったのが唯一の心残り~。
そこで刺激されての『万葉集のこい歌』は。ホントに日本語っていう言葉の美しさを「いにしえといま」両方ともに感じられて大好きです。
『みをつくし料理帖』はついに最終巻。しばらく開くのをためらって、というかもったいなくて読めなくていましたが開いたら最後閉じられないのは10冊目にしても変わらず。
同時になんて綺麗に物語が終わるんだろう…ということにも妙に感動。ラストまですったもんだしていたのにそれも含めて綺麗な終わりを見せてもらい、同時に粋な計らいもあり。
番外編に軽く触れられていましたが、正直なところ。これですっぱりと「おしまい」でも私はいいな、と思います。
先を知りたいと思う気持ちも強いけれど、そこは受け取った読み手に委ねて。。もまたいいなあ、と。
2014年9月の読書メーター読んだ本の数:21冊読んだページ数:5671ページナイス数:1686ナイス
万葉集の恋うた (中経の文庫)の
感想ここ数冊の本の影響で、いにしえといまの美しい日本語に触れたくなり手に取る。以前図書館で借りた「万葉恋歌」で感銘を受けた作者のこの一冊は間違いなかった。親しみある言葉で説明される万葉集の歌の数々は、いま、そこで詠まれているかのごとく鮮やかに景色を浮かべ、心を想う。「恋」が実はとても自由であったこと。それ故の悲恋もあれども人々は、自らの想いを時に密やかに、時に大胆に相手に伝える。生き生きとした時の流れも感じられ、非常に深く濃い一冊。「万葉恋歌」を含む既刊本3冊を抜粋して纏めて文庫化したとのこと。(続)読了日:9月25日 著者:
清川妙夜な夜な短歌集 2014年春号の
感想「夏号」から先に読んだのですけれど、この皆さん処女作(と言っていいでしょうか?)な春号はどの句もとても初々しくて素直なことば運びで柔らかく優しく感じます。季節の雰囲気を纏うからっていうこともあるのかな?芽吹きの季節の初めての歌集っていうのがすごく似合う一冊、と思いました。そして読むことしかしない(それも学生の義務以外はほとんど読まないできた)私にもとても楽しめる歌ばかりでした。読了日:9月24日 著者:
masaレイmomonga華雪せんむJune星の王子さま (新潮文庫)の
感想再読)これを子どもの頃の私はどう感じたのだろう?と考えてみても記憶にはない。昔から知っていて、でも全く知らなかった世界が広がっていて。時を越えて読まれる物語の不思議が、ここにもある。言葉の一つ一つがそのままの意味で、またその一歩先の意味をくみ取ろうとすればできそうで。それがイコール大人の考え方かな、と思うとくみ取りたくなくて、でも頭に浮かんだ想いは消えない。「たいせつなことは、目では見えない」「花のことと似てるな。どこかの星に咲いている一輪の花を愛していたら、夜空を見上げることは、心のなごむことだよ…」続読了日:9月24日 著者:
サン=テグジュペリ旅の人、島の人の
感想図書館)サラダ記念日をブレイク当時に手にしてるわたし。けれどエッセイ集は初めてです。友人の薦めで読んでみましたが、これがとてもよかった!あたたかい島に震災の後に初めは避難の意識強くやってきて、そのまま住み着いて3年。旅の人というには長すぎて島の人というにはまだ短い時間を息子と共に過ごしてきた日常や非日常を楽しくやさしく暖かく語ってくれる。読んでいると本当に石垣島という島が素晴らしくて、人々が素敵で今すぐにでも飛んで行きたくなった。いや違う。時を戻すことができるならば子どもたちと共に移住したくなった。(続)読了日:9月22日 著者:
俵万智動物のお医者さん (第8巻) (白泉社文庫)の
感想再読)始まりがあれば必ず終わりもある。最終巻はそんなちょっと淋しさも感じながら読み始めたハズだったんだけれど?二階堂の迫力あるいとこ、思いがけず発覚した漆原教授の実家。そして銀杏バトル。南国ではカンガルーと戦い、ハムテルの開業の足を引っ張らないように自立しようとした二階堂はなぜか最大の障壁になってしまい???そして彼らは…。何とも賑やかで楽しくて笑える世界はそのままに、最高の幕引きが待っていました。それぞれの未来が見え隠れしつつみんなでクリスマスツリー(漁師町の/笑)終わった気がしない(笑)楽しい再読最高読了日:9月19日 著者:
佐々木倫子動物のお医者さん (第7巻) (白泉社文庫)の
感想再読)笑った…涙流して爆笑した…。これは曲がりなりにも舞台を観るようになったから余計に?オペラは見たことないけどこれはよく見るミュージカルを想像すると無茶苦茶~。でもあまりに面白いから許せてしまうこのパワー!そして大学では「アレ」がダメな二階堂くんに続き犬が嫌いな小泉さん登場。そしてモモンガの被害と可愛らしさ。チョビやミケの大活躍&ヒヨちゃんエピソードと盛りだくさんな内容であっという間に読了。ハムテルが個人病院に修行に行き始めて社会に旅立つときが近くなってます。あと1冊…。さ、楽しもう!読了日:9月18日 著者:
佐々木倫子動物のお医者さん (第6巻) (白泉社文庫)の
感想再読)楽しい~!レギュラー陣もゲストも益々パワーアップ!とどまるところを知らない各自の個性のぶつかり合い。そのどこを見ても必ず傷だらけのハムテルと二階堂、そして困り顔のチョビがいるような気が…(笑)そんなこんなな大学生活もけれど一区切り。6年間共に学んだ仲間たちが新しい世界に旅立ちました。「晴れ晴れとした寂しさ」うん。いい言葉だなあ。別れは寂しいけれどその先の明るさが見えます。ドクターコースになっても延々と漆原教授に掻き回されつつ(ついに犬ぞりまで妨害…)どんどん逞しくなる彼らです。読了日:9月17日 著者:
佐々木倫子動物のお医者さん (第5巻) (白泉社文庫)の
感想再読)そうか。犬ぞりレース参加はこの巻からでしたか。そして漆原教授の実力が最大限に発揮されハムテルと二階堂は院に進むことを決めて。でも最大の驚きと賞賛(?)はやっぱり菱沼さんの就職かなぁ。あ、でも。これもある意味漆原教授の力、かな(笑)チョビの生まれたばかりの頃のエピが最大限にかわいいです!この回では漆原教授も見直せますってか、子犬たちにミルクをあげる姿がかわいい、んだなあ読了日:9月17日 著者:
佐々木倫子動物のお医者さん (第4巻) (白泉社文庫)の
感想再読)チョビが山で行方不明になり、自力で帰還、ハムテルと早朝感動の再会…に毎回うるっとなる。木の根を掘って脱出なんて、ハスキー犬ってなんて力強いんだ!(こういうことからも男の子って思い込んだかな/汗)西根家の一番穏やかでやさしい子。帰ってこられてホントによかった!学会での発表エピにそういえば大学であった、と思い出しました(笑)漆原教授ってどうやって教授にまでなったんだろー(^^;)読了日:9月16日 著者:
佐々木倫子動物のお医者さん (第3巻) (白泉社文庫)の
感想再読)やっぱりチョビの子犬の頃のお話は好きだなあ。可愛すぎます。でも大人になったチョビがハムテルや二階堂の脇にズボッ!っと顔を突っ込むのも実はとっても好き。そして、菱沼さんはやっぱり動物たちより細菌さんやウイルスさん(?)菌類さんがいいみたいですね。お互い(主に動物たち)ストレスにならないものー(笑)ラストの動物園のお世話は日頃の苦労が伝わってきて飼育員さんたちに感謝!です。読了日:9月16日 著者:
佐々木倫子動物のお医者さん (第2巻) (白泉社文庫)の
感想再読)一般教養から各専門に分かれる4年生。とはいってもまだまだ技術も知識も当然未熟なハムテルや二階堂に持ち込まれる無理難題(?)バタバタと大騒ぎな面々の中で妙に淡々として動じないハムテルは、そうか!バイトもしたことのない「温室育ち」なのでした(笑)なんて、ね。微妙に焦点ずらした感想ですが、予定になかった再読完全コース。すっかりその気になって楽しんでいます。チョビとミケの初対面からのエピソードが大好き。読了日:9月15日 著者:
佐々木倫子動物のお医者さん (第1巻) (白泉社文庫)の
感想再読)もう何回目かわからないこの物語。なのに今回初めて気付いたことが一つ。チョビって……女の子だったんだー!!ごめんなさい。ずっと男の子だと思い込んでました(--;)ごめんねーチョビ~(; ;)獣医さんになるべく奮闘するハムテルと友人の二階堂。同コースの学生たちとまわりにいる様々な動物たち。おかしな教授や先輩。いつ読んでも何度読んでも確実に楽しめてあったかな気持ちとワクワク感をもらえる作品。ほんとは文庫版より大きいサイズで読むと更に作者の素晴らしい画力を堪能できます。読了日:9月14日 著者:
佐々木倫子鬼平犯科帳〈1〉 (文春文庫)の
感想再読)弱い人々への温かい視線、悪さをする人々へも理解をもち、人情厚いながらも、情け容赦なく極悪非道を斬って捨てる。この鬼の平蔵さんに惚れて一体何年(あ、十年単位?)だろう。原作は久しぶりの世界だったけど、色あせず引き込まれて。もう脳内変換は完全に中村吉右衛門氏とその周りの人々ですが全く違和感なし。懐かしい物語を改めて新鮮に読み終えました。読了日:9月13日 著者:
池波正太郎光圀伝の
感想図書館)友人たちとの会話から手に取ることになった1冊。そういえば「水戸黄門様」としてしかこの人を知らないなあ、と。読み始めは戸惑いの連続。何しろ残酷だし血なまぐさいし…。天地明察でもかなり剛毅な殿様として登場されたけど幼少は更にもっと!?と若干あとじさり、けれども老年の書を所々に挟みながら構成された物語はぐんぐんと人を惹きつけて読むことをやめられず。その学問への命をかけた探究心と史書を編むことへの情熱。それと同時に「生涯傍に…」と願う人々を次々と黄泉路に送らねばならない運命。心を打たれ一気に駆け抜けた。読了日:9月10日 著者:
冲方丁魔法のカクテルの
感想図書館)とても久しぶりのエンデ新作。あとがきを読んだら、はてしない物語から10年経っての発表だっとか。読み始めは戸惑いました。あまりに「今」に通じる描写だったので息苦しさが先にたって。けれども読み進むとこれがエンデの魅力。おかしな表現ですが、きちんと児童書。楽しく、怖く、でも必死さにドキドキして更にちゃんと救いの手があって。気がついたら見事なことば遊びのリズム感に遊び、ラストは気持ちよく本を閉じることができました。ふと、時間の花を思い浮かべたりしながら。読了日:9月6日 著者:
ミヒャエル・エンデそこにいますか―日常の短歌 (めくってびっくり短歌絵本)の
感想図書館)ふっと思った。つまり万葉集だって当時は日常の短歌だったんだろうなあ。それを実感する一冊になりました。本当に何でもない日々を切り取って31文字におさめること。その視点がさすが、でもありびっくりもしました。今の人たちだけかと思ったら、北原白秋や斉藤茂吉の句もあって楽しいです。「おう君」や「ねじ」の句が好き。シリーズになっていると奥付で知ったので他の本も手にしてみたいと思います。ほむほむご自身の歌集も読みたくなってるな。読了日:9月5日 著者:
おそろし (新人物ノベルス)の
感想NHKBSプレミアムで映像化されたよ、と聞いて驚いて本棚を探り、そのまんま読み始めてしまいました。やっぱり好きだ。宮部時代小説!の基本ともいえる物語。辛い過去を持つ人々が「百物語」の語り手と聞き手としてつながる。そんな町場の片隅で繰り広げられるものが、あの世とこの世をつなぐ合間の世界さえ引き付ける。鳥肌が立つほど怖い部分もあるのに、どこかに優しくあたたかい眼差しを感じて乗り切れる。こういう空気感を描き出してくれることが大好きなのかもしれない。不思議がとなりに普通にあった時代。そこにも惹かれるのを自覚。読了日:9月4日 著者:
宮部みゆきみをつくし献立帖 (ハルキ文庫 た 19-9 時代小説文庫)の
感想本編が完結し読み終わった直後に再度手にしたこの本。おいしい澪の料理の写真のページに添えられる、登場人物たちの様々な「ひとこと」に、切なくなりながら一気に読み終える。物語が終わった後だとまた、本当にいろんな想いがこみあげるなぁ。滋味あふれる一冊です。(初読よりもずっと短篇の物語も含めて心に残るきがします。)読了日:9月2日 著者:
高田郁天の梯 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫)の
感想最後の最後までとんでもない大事件が起こる澪の周り。けれどもそれぞれの人々のそれぞれの心と行動ですべてが終幕・・・大団円に向かって進んでいく。その物語運びの見事さ、と言ってしまうとそれまでだがその進める行間に作者の登場人物ひとりひとりに対する温かさが感じられ、それはイコール澪の作る数々の料理であり源斉先生の想いでありつる屋の人々のことばであり・・・。野江の身請けの話はそういえば私は四千両という金額を用意しろといった、かの戯作者を恨んだこともあったっけ、など思い出しつつ最後は涙の向こう側に文字がありました。読了日:9月2日 著者:
高田郁×××HOLiC・戻(3) (KCデラックス ヤングマガジン)の
感想電話は内と外を繋ぐもの、って侑子さんが言った言葉だったっけ?ほかの作品だったかな?読んでいてとにかく四月一日が切なくて辛くて。彼にとってはそれほどまでに望む世界であったのですね。選ぶのはきっとそちらだろう、と思っていた通りではあったけれど、目覚めた四月一日の涙が哀しいです。待つという言葉と共に。そして戻った世界での思いがけないつながり。小狼との「縁」はこれからどんな風にこの世界を変えていくのか?また百目鬼くんの選ぶものは何なのか?気になることは山積みです。ツバサクロニクルの世界も含めて。読了日:9月1日 著者:
CLAMP東雲の途 (光文社時代小説文庫)の
感想文庫になるのを待っていました。そして思いがけない方向に物語は進みました。遠野屋清之介の向かう先。こういう途があったのですね。意外だったけれどまた、伊左次から投げかけられた言葉を思えば当然の途、でもあり。毎回、遠野屋さんの過去の重さが苦しかったのが、すうっと抜けたように読み終えることができました。続きは?ありますよね?まだ、木暮信次郎の向かう先がありますよ、ね?シリーズ読み直したくなっています。それにしても、この作品初めての読後感の気持ちよさ、です。待った甲斐がありました。読了日:9月1日 著者:
あさのあつこ読書メーター