のんびりぽつぽつ

日常のこと、本のこと、大好きなこと・・・
いろいろ、と。
のんびりと。

2024年9月の読書 矢崎存美さん祭に突入月

2024年10月14日 13時13分00秒 | ★★★毎月の読書まとめ

読んだ本の数:7
読んだページ数:1648
ナイス数:151

NNNからの使者 猫は後悔しない (ハルキ文庫)NNNからの使者 猫は後悔しない (ハルキ文庫)感想
再読)読むのをやめられずほぼ一気読み。そして終わった後しばらく自らを省みるというか考え込んでしまった。ラストがはっきりと見えているから辛くて切なくてけれども、彼女にとってはこういう「機会」を貰えたことは幸せでもあったのか、な。周りは最後まで振り回されているけれど、でも最期をこうして受け止められたのだから。最終章をミドリ視点で描かれていたのが沁みる。逝く人と残される人。どんな形であれ後悔は残る。
読了日:09月30日 著者:矢崎存美
NNNからの使者 毛皮を着替えて (ハルキ文庫 や 10-11)NNNからの使者 毛皮を着替えて (ハルキ文庫 や 10-11)感想
再読)副題の毛皮を着替えて。素敵なことばとともに、別れともう一度の出会い?を綴って。不思議はある、と結構信じてる私は色々引っかかる「人」の様子にもどかしさなぞ感じつつ、ミケさんの働きと人のこころの変化をハラハラドキドキしながら追いかけた。現代の人間社会の闇を盛り込みながら、絶対的に可愛い四つ足の生き物=猫さんたちが幸せになることから視点をずらさない幸せさ。独特な世界観のシリーズだけど私は好きだと改めて思う
読了日:09月29日 著者:矢崎存美
NNNからの使者 あなたの猫はどこから? (ハルキ文庫 や 10-10)NNNからの使者 あなたの猫はどこから? (ハルキ文庫 や 10-10)感想
再読)が初めてなのにびっくり。1巻はもう4回読んでるのにw 今回は人側がかなり苦しい状況なお話があり容赦ないな(流石です)と思いながら、でもちゃんとNNNネットワークで救われていく姿にほっとさせてもらって読む。ほぼ移動電車内で読み、危うく涙…なお話もあって、これだよなぁ、これが矢崎存美ワールド!と堪能。こころが軽くなる、というよりなんだろう。重さはそのまま、でも上手に片付けられた、ような感覚だった。
読了日:09月26日 著者:矢崎存美
NNNからの使者 猫だけが知っている (ハルキ文庫 や 10-9)NNNからの使者 猫だけが知っている (ハルキ文庫 や 10-9)感想
再読)ぶたぶたさんにちょっぴりひょっこり顔をだしたミケさんにちゃんと会いたくなってこちらにコース変更。といっても読んでいてリアルに苦しくなりつつほっとしてあったかい気持ちを貰えるのは一緒。厳しいことも描いていたりするのにこの2つのシリーズはいつも最後にあたたかさをもらえる。だから読みたくなるし読んで心にもらえるものが毎回ある。
読了日:09月23日 著者:矢崎存美
ぶたぶたのシェアハウス (光文社文庫 や 24-26)ぶたぶたのシェアハウス (光文社文庫 や 24-26)感想
再読)シェアハウスの住人たち。そしてシェアキッチンに集まる人々。住むことを選ぶ人、住まないことを選ぶ人。集うことが出来たことで変わっていく人。ぶたぶたさんの周りに集まるそんな人たちの今まで、今、そしてこれから。そこが気になる。そこに居る。変わらず居る。それがどれだけ大切なことなのかを考えながら。
読了日:09月20日 著者:矢崎存美
ぶたぶたのティータイム (光文社文庫 や 24-25)ぶたぶたのティータイム (光文社文庫 や 24-25)感想
再読)「心が渋滞したら、ぶたぶたさんに会いに行こう。」帯の言葉に惹かれて電車内の友に選んだ久しぶりのぶたぶたさん。自覚はなかったのになんだかとてもとてもホッとした読書になった。ガチガチだったみたいです。こころ。毎回かなり入れ込んで読むけれど、今回1番するりっと届いたのが最後のお話だった。これは…年齢のせいかなぁ😅疲れていた心をほぐされて読んでいる間とても気持ちが安定しています。ってことで次もぶたぶたさんリハビリしよう。
読了日:09月09日 著者:矢崎存美
真夜中のマリオネット (集英社文庫)真夜中のマリオネット (集英社文庫)感想
本屋さんでサイン本が置いてあってつい手にした一冊。知念さんらしいな、と感じつつ読み進める。サクサクいけて初心者さんにも手にしやすいお話、かな?あ、ちょっとグロ入ってるからそこはお気をつけて、ですが。個人的には定型でああやっぱり、なラストでしたがその行動の意味?を最後にはっきりと知れたことはよかった。そしてスケープゴートが実は…な点には驚かされました。ほだされた形かと思っていたから。彼も彼女たちも、、哀しい、ね
読了日:09月05日 著者:知念 実希人


2024年8月の読書 ギリギリ、1冊

2024年09月06日 13時32分24秒 | ★★★毎月の読書まとめ

ゼロかな、とおもったら月初めに読み終えた畠中さんがあった。若だんなも遠くまで来たなぁ。

「剣樹抄」の最終巻を次に読んでいたのだけれど、どうにも前作までの記憶が曖昧でそれが気になって世界に入り込めず、足掻いたあげくに一旦お休み。そんなこんなで読み終えた本が無くなったのでした。

9月はもう少し読みたいな。


8月の読書メーター
読んだ本の数:1
読んだページ数:336
ナイス数:66

もういちど (新潮文庫 は 37-22)もういちど (新潮文庫 は 37-22)感想
生き直す。文字通り赤子からもういちど。天の代替わりに巻き込まれて赤子に戻ってしまった若だんなの成長の時々でのでき事の巻。元気に泣きお乳をもらう赤子から同い年の子と元気に過ごす日々、その折々目一杯身体を動かして(なんなら剣術の稽古までして!)謎を解き生き生き過ごす若だんなが見られるとは。このままでもと思ったけれどラストの「いつもの日常」筋金入りの病弱で布団から出られない彼の姿と謎解きと涙に、あーこれが長崎屋の若だんなだとほっとしてちょっと淋しく読み終えた。得られる喜びと失う悲しみ。なんだろな、いい一冊だった
読了日:08月03日 著者:畠中 恵


2024年7月の読書

2024年08月03日 15時19分00秒 | ★★★毎月の読書まとめ
はい、1冊!
読んでいて懐かしかった

読んだ本の数:1
読んだページ数:416
ナイス数:79

冬期限定ボンボンショコラ事件 (創元推理文庫)冬期限定ボンボンショコラ事件 (創元推理文庫)感想
終わった。四季を巡り「小市民」を目指したふたり。その終章は思いもかけない小鳩くんの事故から始まり、ほぼ過去、中学3年生の時の小山内さんとの出会いとなった、そして小市民たれ、となるきっかけとなった出来事の回想で進む。今と過去を繋いで開いた解決は苦くて辛いものでもあった。けれど一つの季節の終わりを見事に見せてくれたなぁ、と思う。一足先に次に進む(であろう)小山内さんと、一回立ち止まる小鳩くん。新たな場所で2人が出会い交わる新たな季節を見てみたいなぁとどこかで望みつつ本を閉じた。春からまた振り返りたいね
読了日:07月22日 著者:米澤 穂信

2024年6月の読書 また忘れた

2024年08月03日 09時32分00秒 | ★★★毎月の読書まとめ
読むペースもめちゃくちゃ遅くなってるけど(1冊読み切っただけでエライワタシ状態)
まとめ投稿も忘れるようになっちゃってる
 
ダメダメじゃ
 
 
縁結びのお話。久しぶりの一冊は麻乃助の今までを思い出し友との関わり、変わっていく縁と立場など様々な重なりを感じて、いつになくしみじみとしてしまった。お寿ずさんの後はきっとそうなるんだろうな、と思っていたお雪さんとの縁の思いもしなかった転がり、そして繋がるそれぞれの縁。最後はああそう言うものだよなぁ、となんだかストンっと納得する。納得、は変か。落ち着いた、かな?大矢博子氏の解説にまた至極納得し、切なくなり、これはもう一度最初から「時の流れ」を追うこと、だなと。「時」の物語のこの先も楽しみだ。
 
読了日:2024/06/29

2024年5月の読書

2024年06月28日 16時02分00秒 | ★★★毎月の読書まとめ
なにしろ忙しいというか追いまくられる日々で。
幼な子のパワーに圧倒されつつ何とか乗り切っていて、活字を追う体力も気力もほぼ消えていた4.5月😅
6月も、である、ね

5月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:800
ナイス数:108

アンと愛情 (光文社文庫 さ 24-6)アンと愛情 (光文社文庫 さ 24-6)感想
とても久しぶりの和菓子の世界。懐かしさよりも忘れてたことが多くて最初はちょっと戸惑う😅けれど、あーこれだこれこれ、安定(したね)みつ屋の皆さんに引き込まれてとても楽しく読み終えた。そーか、アンちゃんも成人かぁ。そしてこれからを考え始める彼女に重ねてきた時間を思う。ラストの変化での姿にはちょっと頂けなさすぎてガックリしたけれど、乙女な彼のきっぱりした言葉にすっきり。受け止めた彼女もまた一つしっかりしたと思うし、いやいい彼氏だなぁ(友人〜w)続きが文庫になるのはいつだろう。また首を長くして待つ
読了日:05月25日 著者:坂木司


絶対零度のテロル 天久鷹央の事件カルテ (実業之日本社文庫)絶対零度のテロル 天久鷹央の事件カルテ (実業之日本社文庫)感想
続けて最新刊読了。ついに公安まで巻き込んで、じゃなくて公安にも巻き込まれて?重大案件を解決。それにしてもタカタカペア。一体このままいつまで続くのかなー。なんだか最近鴻ノ池案に乗っかってしまいたくなっていたりしてw目指す先は名探偵か名医か!?安定のシリーズ。楽しませて頂きました
読了日:05月06日 著者:知念 実希人


2024年4月の読書(まとめ忘れてた)

2024年06月16日 13時28分00秒 | ★★★毎月の読書まとめ
  • 鷹央の師匠の存在と2人の関係。この合間に挟まる謎解きがふたつ、からの師匠との別れ。小鳥先生との師弟関係も重ねて、天久鷹央という人の変化がより深く感じられる一冊になったなぁ、としみじみ思う。哀しいけれど、鷹央の学生時代にこんな師匠が居てくれたことをどこか嬉しくおもった。
     
     
    読了日:
    2024/04/21
  •  
    再読)コース一回り終了。なんだろ。なんだか気が抜けた。様々な事件、関わりを経ていまこの位置にいる木暮様と清之介、そして伊佐治の3人。三者三様の考え方と動きがここまで来ているんだな、と木暮様の失踪から始まるこの一冊から感じ、さらにその先が一体どう変わっていくのかと思うと不安でもあり期待もあり。今回はとても納得はできない終わりではあるけれど、ここで離れられることをよかったとも今は思う。幕閣なんて関わらない方がいいんだから。某シリーズを頭の片隅に浮かべつつ思う。木暮家はそれにしても変わり種ばかりだな。
     
    読了日:
    2024/04/18
  •  
    再読)木暮瑞穂と信次郎。幼い日の母の言葉と舞の記憶と目の前の驚愕した表情のまま殺された2人の姿が重なった時、全く別の景色が見えてくる。清之介と伊佐次が望む、焦がれてしまうその謎解きを読者も楽しんでしまうんだよな。でもそれ以上に信次郎と清之介の闇に惹かれているのかもしれない、と思う。引き摺り出そうとする者と押さえ込んで先に進もうとする者。この先が怖くもあり楽しみでもあり。そしてつくづく感じる伊佐次親分の立場の難しさ。再読初めてだったか。また読もう(もはや中毒w
     
    読了日:
    2024/04/04

2024年3月の読書

2024年04月18日 19時28分00秒 | ★★★毎月の読書まとめ

3月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1411
ナイス数:141

鬼を待つ (光文社文庫 あ 46-12 光文社時代小説文庫)鬼を待つ (光文社文庫 あ 46-12 光文社時代小説文庫)感想
再読)亡き妻の姿を追う。揺らぐ。間違っていると知りながら足を向ける。清之介が人である証。哀しく寂しく酷い事だけれど。 生国との関わりが「商い」のみでは終わらないことをこの先遠野屋清之介はどう乗り切っていくのだろう。「人」の心は酷い。おりんへの思慕と同様に、兄への想いも断ち切れないのだから。断ち切れば楽になる。でもできない。その揺らぎがどうか穏やかな凪となる日が来ますように。願ってしまう。
読了日:03月26日 著者:あさのあつこ
雲の果 (光文社文庫 あ 46-11 光文社時代小説文庫)雲の果 (光文社文庫 あ 46-11 光文社時代小説文庫)感想
再読)遠野屋の大番頭喜之助が逝く。その、人との縁の薄かった彼の最期をひとり看取り、残された言葉を心内に抱えながらいる清之介に、またも持ち込まれる血生臭い事件。一本の帯が導く果ては寂しく哀しいひとりの男の越し方と、そして考えもしなかった事件の闇を描く。今回の再読はこのラストで初めておりんさん、清之介の側に…と願った。叶わないと知りつつも隣で「ここ」に繋ぎ止めていてもらいたい、と。ああでも。喜之助はどんな思いで「帯」を見つめていたのだろう。それを思うと果てしなく寂しい。心の中に風が吹く。そんな終わり。
読了日:03月21日 著者:あさのあつこ
花を呑む (光文社文庫 あ 46-10 光文社時代小説文庫)花を呑む (光文社文庫 あ 46-10 光文社時代小説文庫)感想
再読)ああ面白かった。と今回はやけに素直にそう思ってしまう。すっかり木暮信次郎の毒気に慣らされてしまったか?花の香りに隠された悪事。それは遠野屋清之介の兄をも巻き込んで広がる。謎解きとしてもとても楽しめるしさらに伊佐次親分の家族の物語としても惹き込まれる2本立て。ラストにびっくりな件を隠して、さて次に進む。けれど、この時くらいな謎解きと3人の関係が好きかもしれないなぁ。とくに木暮様…どんどん闇が濃くなる感じが…
読了日:03月16日 著者:あさのあつこ
地に巣くう (光文社文庫 あ 46-9 光文社時代小説文庫)地に巣くう (光文社文庫 あ 46-9 光文社時代小説文庫)感想
再読)どちらも異質である事は変わりない。どちらがより異質か、と問われても答えられない。ただ。信次郎の姿に身がすくむ。清之介の姿に胸が詰まる。信次郎の父は息子をどう見ていたのだろう。20年の時を経て隠したものを暴かれたことをどう感じるのだろう。答えのない問いが時にとても気になる。読み終えて深いため息をついてしまうのは毎回変わらない一冊。
読了日:03月05日 著者:あさのあつこ


2024年2月の読書

2024年03月12日 16時52分00秒 | ★★★毎月の読書まとめ

やっぱり読めない2月。それにしてもホントに読めなかった2月…

 

2月の読書メーター
読んだ本の数:1
読んだページ数:362
ナイス数:83

冬天の昴 (光文社文庫 あ 46-8 光文社時代小説文庫)冬天の昴 (光文社文庫 あ 46-8 光文社時代小説文庫)感想
再読)前巻で清之介の覚悟が描かれて、その通りの生き方を歩む彼の言葉を「つまらない」と切り捨てる木暮信次郎。その心内を伺うことは誰にも出来ないのかな。お仙さんの意外な過去と血に染まった今。繋ぐ信次郎の頭の中を本当にのぞいてみたい。お仙さんの昔語を聞いた時からもしかして犯人を描いていたのかな?とも。謎を解き、彼にとってはついでかな?とも感じる上役の無駄な死を防いで一件落着したけれど、つくづく人とは怖いものだ。善人、悪人、人を好くこと、嫌うこと。色々感じる一冊でもある。
読了日:02月15日 著者:あさのあつこ


2024年1月の読書 漫画を電子版で読むのは初めて

2024年02月15日 06時30分00秒 | ★★★毎月の読書まとめ

アニメが面白くて小説の1巻だけ読んだ「薬屋のひとりごと」 その後つい漫画にも手を出して、こちらはサンデー版を無料で読める所まで読了。電子版では見開きページはどうなるんだ?と思ったら、タブレットならば紙と同じように読めるのね😆

色々面白い年明け。今年はもう少し読むこと復活したいなと思ってはいます。どうなるか。先ずは眼鏡作り直さないとな!?



読んだ本の数:2
読んだページ数:572
ナイス数:79

東雲の途 (光文社時代小説文庫)東雲の途 (光文社時代小説文庫)感想
再読)遠野屋清之介にとっての「覚悟」の一冊。商人として生きる。それを確かめるためだけの帰郷だったのだ、と気付く。すげと、そしておりんが差し伸べてくれた手を離さないよう、ただ祈る。
読了日:01月28日 著者:あさの あつこ
薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~ (1) (サンデーGXコミックス)薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~ (1) (サンデーGXコミックス)感想
サンデー版無料で読めたので…初めての電子版読書。そして最新一歩手前まで読み切ってしまった。マンガを読むのも久しぶり。無料には制約があるので続きをうずうずしながら待つ、というのも久しぶり😆アニメから入ったけどこれは面白い。そして「先」を知ってしまうと2クール目のアニメに別の目線が生まれてそれもそれで楽しかったり悲しかったり。むかしなら本屋さん走って大人買いしていたであろう自分の今の自制心にも悲しくなりつつ…1巻だけ登録しとこうと思います。新年初読了???なので😅
読了日:01月16日 著者:


2023年10月の読書 今村翔吾作品にハズレなし!

2023年11月11日 16時39分00秒 | ★★★毎月の読書まとめ
イクサガミ。また首を長くして待つシリーズができてしまった。
 
そして電子書籍を迷う今日この頃。同じ作品を2冊買うのはもう何だかな、と。
Kindleかなぁ。どうなんだろうか。使い勝手とか耐久性?とか…
 
 

10月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:1152
ナイス数:155

吸血鬼の原罪 天久鷹央の事件カルテ (実業之日本社文庫)吸血鬼の原罪 天久鷹央の事件カルテ (実業之日本社文庫)感想
久しぶりのシリーズ最新作。今回は事件簿。事件に絡めて社会問題も炙り出し、ラストの鷹央ちゃんの怒りは正当。そしてその後の行動に彼女の他人を思い遣る成長を感じます。それにしても重い物語だった。事件自体もだし、その謎解きと解決もだし、そしてそこに絡んだリアルな社会問題も。胸が悪くなる場面や憤りを感じる時も多々。容赦ないな
読了日:10月17日 著者:知念 実希人
イクサガミ 地 (講談社文庫)イクサガミ 地 (講談社文庫)感想
三部作ということはここは中間点。そして大久保利通や前島密が登場した事で思わず調べる紀尾井坂…。戦いは進むにつれて変化して、仲間というか共闘する纏まりもでき、謎が少しずつ紐解かれ、あっちこっちがつながると。嫌だなぁ。絶対そーじゃん?な歴史の証明。大久保さんってなんだかいい人に描かれること多くて、ほんっと切ないんです(個人的見解) 避けられない事実の裏にさらにえー?あなたが黒幕!?でノックアウトされつつ、意外な敵対関係も知って次は新刊を待つ形ですね。どうかみんな生き残って………
読了日:10月10日 著者:今村 翔吾
イクサガミ 天 (講談社文庫)イクサガミ 天 (講談社文庫)感想
嵯峨愁二郎と少女双葉を軸に、大金を得られるという怪文書により集められた強者たちが京都から東京へ命懸けで向かう死闘の旅を描く。「こどく」と言う言葉が主催者側から出た時点でこれは血で血を洗う物語だと覚悟はしたけれど…。双葉と同じでどうも私は覚悟が足りないようだ。この先に全く光が見えないまま、2人と共に街道を駆ける。背負う過去と目指す未来。一体どうなっていくんだろう。とにかくオロオロしながら先に進む。右京の過去と目指した未来に合掌…(辛い
読了日:10月03日 著者:今村 翔吾

読書メーター


2023年9月の読書

2023年10月03日 18時07分00秒 | ★★★毎月の読書まとめ

9月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:588
ナイス数:116

ぶたぶたの甘いもの (光文社文庫)ぶたぶたの甘いもの (光文社文庫)感想
ほっこりゆったり。この一冊は「和菓子の世界」そのもの。季節やこころをしなやかに映して包み込んであらわす。そんな和菓子のように、なんだかほっと落ち着けるぶたぶたさんなんだよなぁ。ということで何度目だよ、な再読。幸せである😀


読了日:09月25日 著者:矢崎 存美
此の世の果ての殺人此の世の果ての殺人感想
素子さん絡みで手に取った作品。隕石によって世界が終わる。その設定の一点のみが「ひとめあなたに・・・・・」と重なるのだけれど、ちょっと想像。横浜に向けて首都圏はあんな感じ。そして離れた九州ではこんなことも起こっていた。。片隅にそんな状況を浮かべつつ、驚くほどの残酷な殺人を主人公たちと追った。その先々で出会う人たちがちゃんとその場で個性を持って生きていて、ラストはまさか、の悲劇だったけれど穏やかでもあり、読後の感覚は良かった。選考委員の方々の評も載っていてなるほどなぁ、と拝読しました。
読了日:09月10日 著者:荒木 あかね


2023年8月の読書 登録もれ…あーあ

2023年09月01日 18時09分00秒 | ★★★毎月の読書まとめ

 

読んだ本
4
読んだ量
622ページ
 
 
 
こういう雑誌を買うことはまず無いのだけれど。池井戸さんのドラマ関連でふっと手に取って。座談会楽しかった(このメンバーで舞台やって欲しい😆)などパラパラページめくっていたら今村翔吾さんと佐藤雫さんの対談もあり。興味深く読ませてもらった。佐藤雫さんは未読の方。俄然興味が湧いています。たまにはいいですね。こういう雑誌も。
 
ネタバレ安心のぶたぶたさん。今回は湯治場のオーナーとカウンセラーと料理人の1人三役。これはもう最高じゃないですか。だけどなんだろうな。今回はあまりぶたぶたさんは前面に出てこないというか、しっかり支えているけれど陰に隠れているというか。ちょっといつもとは違う立ち位置の描かれ方だなぁ、と思いました。それでもきちんと支えられている感じは安定で、モヤモヤやイライラや諸々の負の感情を鎮めてもらって落ち着ける一冊でした。湯治場。良いですね。
 
だーさんの実家にある絵本。マゴくんが何度も読んで読んでと気に入ったものだから、マゴ○カなだーさんが帰ってきて購入。読んでみた。待つ力の違う5人兄弟。次々に入れ替わって生き延びる。その入れ替わりのを楽しく小さい子は読むのかな。ばば的にはツッコミどころというか、ま、色々考えてしまうところもあるのだけれど、それはまた色々分かってきてからお話するきっかけにもなれるのかな。
 
ネタバレ聞き手が変わって3冊目。全体の空気感が変わってどこか落ち着かなかったのが、すとんっと腰を据えられた感。富次郎の元で語られるのは今回3つのお話。どれも印象深くそして何か残るもののある終わり。その合間に挟まる三島屋の「今」が絡まって最後の富次郎の思わぬ覚悟につながる。気に掛かっていたあの番頭の登場と富次郎とのやり取り後の、照らしてくれる木賃宿の「灯り」にこの先を祈る。哀しみが来ませんように。どうか。

 


2023年7月の読書

2023年08月03日 20時48分00秒 | ★★★毎月の読書まとめ

今村翔吾作品の罠。2周してなお抜け出せない世界。ふとした拍子に真田をおもう。

大河ドラマがこれから思いっきりそんな時代だなぁ。宿敵「徳川家康」!!…が、主役ぅ〜〜😓

と、まぁそれ以外にもイロイロ複雑な気分になりながら、なんかまだ見てます今年も大河。なんでだろ。


7月の読書メーター

読んだ本の数:2
読んだページ数:810
ナイス数:119

幸村を討て幸村を討て感想
再読)ゆっくりゆっくり。途切れ途切れになりながら2周目。ドキドキとワクワクとハラハラと息の詰まる時と哀しさと辛さと。善も悪も全てを呑み込んで戦国から太平の世までを泳ぎ切った真田家にバンザイ!(その執念に圧倒されつつ) やっぱり問答無用で好きだという子どもの頃から刷り込まれてる完全真田贔屓です(笑)
読了日:07月24日 著者:今村翔吾
ぶたぶたカフェ (光文社文庫)ぶたぶたカフェ (光文社文庫)感想
再読)私のぶたぶたさん原点。最新刊とすれ違ってるもので、久しぶりにここを選ぶ。そしたらカフェ「こむぎ」に本気で行きたくなってしまった。今の自分に重なる。このシリーズはたまにこういうことがある。ふっと手にしてガツンと響く。芯が通っているシリーズだからだろうな。最新刊、早く手に入れなくちゃ!
読了日:07月15日 著者:矢崎 存美


2023年6月の読書 一冊!

2023年07月13日 20時26分00秒 | ★★★毎月の読書まとめ

はい、これだけ。

だけども、とてもとてものめり込み楽しく苦しく心躍り切ない。

読み終わりたくない世界を堪能。

求む。早期文庫化!

今村翔吾作品、なんでこうも引き込まれるのか。ふぅ〜


6月の読書メーター
読んだ本の数:1
読んだページ数:577
ナイス数:97

幸村を討て幸村を討て感想
弟からの借り本)真田家の物語。豊臣の滅亡=大坂夏の陣が終わった後の家康の疑念から物語は始まる。ただひたすらに「名を残すこと」「家を守ること」この二つの為に生きた2人。戦乱の世の最後にそこに命を賭けて戦い抜いた兄弟の生き様を、関わった人々からの視点で描く。六文銭の一枚目から始まる幕間的な章、本編といえる各章、それが静かに微かに忍び折り重なり合い、ラストの一番の戦さ場に流れ込む。夏の陣、ではないその先。真田にとっての最大の敵「徳川」に向かうための、命懸けの戦。真田幸村といいつつ、実は兄信之、いや信幸の物語と→
読了日:06月17日 著者:今村翔吾


2023年5月の読書 冊数なら、実は4冊

2023年06月17日 22時03分00秒 | ★★★毎月の読書まとめ
「上流階級」をぐるりと2周しましたん。面白いしエナジー充填してくれるシリーズ。今回も期待どおりでした。
そして久しぶりの木内さん。こちらもとても面白く。
戦後の混沌の中を逞しく生きる人々に、ある意味生きづらくなる一方の令和を生きる今のワタシは憧れめいたものをうっすら感じたのも事実です。


5月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:958
ナイス数:209

上流階級 富久丸百貨店外商部 (4) (小学館文庫 た 35-4)上流階級 富久丸百貨店外商部 (4) (小学館文庫 た 35-4)感想
このシリーズは毎回読むと力が湧いてくる。力をもらえる、というより自分の中から湧いてくる感じ。今回も相変わらず静緒は超多忙で超有能で、そして状況の変化の中で体調を崩す。そんな時隣にいて欲しいのは誰か。そんな人と人との関係性も好き。体調を崩した後の彼女の行動も好きだ。読み終わって気持ちのいい作品。実は一気に2回読みました(笑)最近の私の状態の中この期間で2回は快挙、です。
読了日:05月31日 著者:高殿 円
笑い三年、泣き三月。 (文春文庫)笑い三年、泣き三月。 (文春文庫)感想
大空襲で焼け野原になった浅草で、ミリオン座という小さな劇場に集まった人々の生きる模様。食べ物も着るものもままならない日常の中で笑いを売り、エロを売る。生き抜くこと。それが大前提。その上でそれぞれの「明日」を思う。善造という笑いを日常に求める芸人、家族を失い孤児となった武雄、身体を売り舞台にも立つふう子。とにかく皮肉屋で嫌われ役な光秀、劇場を作った杉浦。写真を武雄に教える大森。それぞれの生き様、心持ち、変化、これから。ひとつひとつが心に残る。「…どうぞ笑って生きてください。…どうか、笑って生きてください」→
読了日:05月17日 著者:木内 昇
いっぴきおおかみとおほしさまいっぴきおおかみとおほしさま感想
だーさんがマゴくんに贈る)いっぴきおおかみとしていつも一人で過ごし、孤独に気が付いていないおおかみとうさぎ座という星座のひとつで、ずっと同じ場所で光続けることに疲れたおほしさまのお話。透明感のある柔らかな絵柄で優しい物語が綴られる。考えれば先になにか、がありそうだけれど、なんだろうなぁ、そこを掘り下げることはしなくてもいいのかもな、とも。身体の中のポッカリ空いた部分がほっこりと優しい光に包まれる。(でも4歳児には難易度高いかな。大人のための絵本、な気もする。読み聞かせたらちゃんと聞いていたけれど)
読了日:05月05日 著者:まつむら まいこ