十二国記シリーズや初ものがたりの完本、ぶたぶたさん、0能者ミナトなどシリーズ物の最新刊を読むことに加えて後半は柏葉幸子先生の作品をとにかく図書館で探していた。
柏葉作品は私の読書の原点でもあるし、
未だに精力的に作品を発表し続けてくださっているし、
まだまだ、読みたい本がたくさんあることがすごく嬉しい。
そして、これだけ長きにわたって物語を紡いできていま。
慣れ親しんだ世界とは別の作品に出会えたこともまた、幸せ。
児童書って、、奥が深いのです!
2013年7月の読書メーター読んだ本の数:21冊
読んだページ数:4907ページ
ナイス数:1292ナイス
竜が呼んだ娘の
感想図書館)一晩で一気読み。いつもの日常のすぐ隣りにある不思議、ではなくて明らかに別の世界の物語でした。これは柏葉作品では初めてで、でもどこか安心できる世界なのはいつも通りで。こういう世界も描くんだなあ、と新鮮にファンタジーの世界を楽しみました。
読了日:7月31日 著者:
柏葉 幸子0能者ミナト (6) (メディアワークス文庫)の
感想10年前。ミナトと理彩子が出会う事件から始まる物語。今回は特にミナトの感情があちらこちらにこぼれていて、また一歩、人間味が増したな、とおもう。その解決策には背筋が寒くなる容赦なさを見せつけられたけれど。相変わらず読み始めたら最後まで走らないと我慢できないスピード感と面白さ。若者たちが活躍するのもいいけれど、大人たちの活躍のが好みだな、なんて思って楽しみました。
読了日:7月30日 著者:
葉山透ミラクル・ファミリー (講談社文庫)の
感想図書館)何でもない「日常の風景」かもしれないし、そこに確かにある「不思議」かもしれない。その受けと止め方は人それぞれ。フシギの視点が子どもではなく大人、それもお父さんなのがとても新鮮。読んでいてふと、隣をみたくなるようなあったかくなる短編集でした。
読了日:7月29日 著者:
柏葉 幸子<完本>初ものがたり (PHP文芸文庫)の
感想待ち続けた新作を追加した「完本」私は雑誌全般をジャンル問わず普段手にしないので、追加された3作は初めて読みました。そして。。。ああ、茂七親分だ・・となんだかとても感慨深いものがあります。新潮文庫ではもう何度も何度も読んでいる物語。知っているのにいつでも気持ちを根っこからゆさぶられる「白魚の目」新潮版ラストの最後の最後で屋台の親父の正体を一瞬垣間見るように思う「遺恨の桜」。ほかの物語もとにかく夢中で江戸の町を駆け巡る。みんな元気でよかったな~なんて思いつつ(w)
読了日:7月27日 著者:
宮部 みゆき帰命寺横丁の夏の
感想図書館)帰命寺様に祈ることで死者がよみがえる。けれど帰ってきた人は祈った人とは全く関わりのない場所でかかわりなく生きていく。ひょんなことから、よみがえった女の子に気付いてしまった主人公の少年がその少女を守ろうと一生懸命に行動することになるお話。「悔いがなければ帰っては来ない」「命だけは人の上に平等に限りがあるのに戻ってこられるなんて不公平じゃない?」そう話す人の言葉や受け止めた少年の想いや。。そこかしこに深く考えさせられることが潜む。途中に挿入される物語がまた、さらにそのことを深くして(続)
読了日:7月24日 著者:
柏葉 幸子,佐竹 美保りんご畑の特別列車 (講談社青い鳥文庫)の
感想図書館)楽しかった~!いきなり主人公と一緒に訳のわからない状態に陥って、でもそこから転がる向こう側の世界の楽しいこと。今回の私はとにかくメルクリウスという世界を楽しんだ。ユキと一緒にチャップやポップ、そしてペキンポと一緒に。トントントンっと進むリズミカルな流れで本当に楽しく読めてほっとして。柏葉先生の物語はもちろんその裏側に登場人物の葛藤やすれ違う想いなどなど、、きちんとキャラクターが描かれる分、きちんと心情も描かれて、それは現実と重なる部分がたくさんあるのだけれど、(続)
読了日:7月22日 著者:
柏葉 幸子霧のむこうのふしぎな町 (子どもの文学傑作選)の
感想そうか。私はほぼ半年に一度はこの本を手にするのね(笑)この場所利用して気付くこのしつこさっ。なんていうか、「原点」になるものの一冊なんでお許しください。今回は気付けば柏葉先生祭り(!?)ならば絶対外せない~って読みましたけど、ラスト。実はもんのすごく気になるんだよね。これはもしかしてこちら側ではたった1日の物語かも?って。いやここは読み手の想像任せだと思うのですが。あとがき、そして解説の佐藤さとる先生の言葉に時の流れを感じます。
読了日:7月20日 著者:
柏葉 幸子ふしぎ列車はとまらない―おばけ美術館〈3〉 (ポプラの木かげ)の
感想図書館)再読)雄一くんにはボブさん、という秘密ができて、笑顔。まひるはこの美術館すべてが秘密で、笑顔。このシリーズ、また借りるかも~(笑)挿し絵の絵柄も入り方もとても素敵です。
読了日:7月18日 著者:
柏葉 幸子おばけ美術館〈2〉妖精ケーキはミステリー!? (ポプラの木かげ)の
感想図書館)再読)ゆずちゃんにはブラウニーという秘密ができて、笑顔。そして。(3作目に続く)
読了日:7月18日 著者:
柏葉 幸子おばけ美術館へいらっしゃい (ポプラの木かげ)の
感想図書館)再読)返す前にもう一度(笑)まひるちゃんはスーパー少女だあな。大上さんは絵を止めてしまうの少しもったいないな。町田さんがなかなかよいのです。なんて思いつつ楽しむ。
読了日:7月18日 著者:
柏葉 幸子ふしぎ列車はとまらない―おばけ美術館〈3〉 (ポプラの木かげ)の
感想今度は父と子の心のすれ違いを底辺にした物語。すこし、淋しく切ない。けれどラストはきちんとあたたかい。レギュラーのみんながしっかり個性豊かで安定しているので、どんどんスピード感が増す物語もテンポよくわくわくどきどきしながら楽しく読める。挿し絵もとても好き。柏葉せんせの世界にぴったりで物語を更に楽しくしてくれます。
読了日:7月18日 著者:
柏葉 幸子おばけ美術館〈2〉妖精ケーキはミステリー!? (ポプラの木かげ)の
感想図書館)今回は美術館から外に飛び出すおばけ(?)の面々。理由は泥棒を捕まえるため!?親子の心情、女の子同士の友情、男の子の冒険。人と人の心の繋がりを描きつつ最初から最後までとても賑やかな物語でした。楽しかった~!ノンストップで3冊目に入ってます!そしてお菓子がとっても美味しそうです。(美味しいだけじゃなくじ~んとするんです)
読了日:7月17日 著者:
柏葉 幸子幻想郵便局 (講談社文庫)の
感想少し想像と違った物語でした。癒しの小説とは、、私には感じられなかったなってことなんですけど(^^;)さらりと軽めに命のことを描かれているような感じで、でも途中は少しホラー色が強くなったり苦手なスプラッタ風になったり・・・。なんだろう、少し掴みどころのない不思議な小説?今風の「同期させる」ということはちょっと私には無理でしたが、取り上げられた世界自体は好みです。ラストはちょっとほっとして、だから続篇手にとろうかなあ?と迷い中
読了日:7月16日 著者:
堀川 アサコぶたぶた洋菓子店 (光文社文庫)の
感想相変わらず読み手をほんわりさせてくれるぶたぶたさん。でも今回はほんの少し何かが違ったなぁ、というのが読んだ直後の今の感覚。ぶたぶたさん自身は変わらないから。ああそうか。今回は奥さんや子どもたちがきちんとそこにいて、しかも、ぶたぶたさんの叶えたい夢を応援しながら一緒に頑張っているんですね。そしてお店の従業員さんたちも。このシリーズはいつも一冊ごとに違う風景だけれど、今回はもっと、この核になる人たちの物語を続けて読みたいな、と思いました。洋菓子店の続き。ソラさん、元子さん、千里、美鈴さん。気になります。
読了日:7月14日 著者:
矢崎存美おばけ美術館へいらっしゃい (ポプラの木かげ)の
感想図書館)これは理屈抜きで面白かった。10歳以下の女の子を館長にすることを遺言に残された美術館。処分するためのリスト作りに突然お父さんの会社から館長になってほしいとたのまれたまひるは、結果、美術館のちょっと訳あり作品たちと住む町の観光スポットの一つに変えてしまう。それぞれがひとくせもふたくせもある作品のでもとっても人の良いことといい、事情を抱えた問題点もきちんと解決することといい、児童書の定番なんだけれどすごく安心して読めてあったかい心をもらえる。やっぱりすきた。柏葉せんせの作品!大満足です(^^)
読了日:7月14日 著者:
柏葉 幸子黄昏の岸 暁の天(そら)〈下〉―十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)の
感想再々読)終わった。最新作から転がってここまで再読コースまっしぐらだったが、一気読みしていま、不思議な満足感。この本はあまりに過酷なのでなかなか再読はしない、できない一冊なのだけれど、人々がどんな思いで必死で生きているのか、それを支える王と麒麟は希望としてとても大きいのだということ、天の関わり方など感じることはいつもとても多い。さて、次は新装版でお会いできるのかな?そして、、、やっぱり戴国の続きはものすごく気になります。
読了日:7月13日 著者:
小野 不由美黄昏の岸 暁の天(そら)〈上〉―十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)の
感想再々読)再読の時と同様の感覚に襲われつつ一気読み。私の中ではやはり陽子は慶国の王なんですよねー。って当たり前だけど。尚隆と六太が飛んできた(笑)理由ってそこだったんだーと今頃改めて納得したり、やっぱり何度読んでも発見があるなあ。。(それだけ記憶力に問題があるともいう)さて、夜は下巻を一気に、、いけるかなあ。(辛いんだけど。。とくに、、ああ、泰麒・・・)
読了日:7月11日 著者:
小野 不由美はるのゆきだるま (日本の絵本)の
感想図書館)やわらかな絵とうらはらに、予想外になにか読み終わったらとても淋しい。無常感?春に憧れ、動物達のおみやげをじっとまっていたゆきだるま。それでもほんの少しでも、楽しみにまつ、ということで寂しくなくなっていたなら、、、と願いつつ、読む側とっても淋しい。
読了日:7月10日 著者:
石鍋 芙佐子華胥の幽夢 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)の
感想再々読)戴、芳、雁、柳、才。そして風来坊のお二人(笑)こちらの短編集は王と麒麟とその周辺。国を担うおおきな責任ある立場の人たちがスポットを浴びる。読むたびにいろいろなことを考えるのだけれど、行き着くところは「天命」とは一体なんなのだろう?ということ。一国を預けるための判断基準を天はどこに置くのか?最新刊の後に「東の~」とそしてこの「華胥の幽夢」を2冊読んだけれど、それぞれにさらに深くなる物語に頭を悩ます。「華胥の幽夢」「帰山」での考察の部分が今回特に考えさせられた。国とは、王とは・・なんだろう。
読了日:7月9日 著者:
小野 不由美東の海神 西の滄海 十二国記 (新潮文庫)の
感想再読)最新刊「丕緒の鳥」を読んでどうにももっと読みたくなり、ここに戻る。「青条の蘭」を読んだあとに手にしたこの1冊は、今までの印象はそのままに更に奥が深まった感覚があり、小野ワールドの厚みのものすごさを実感。雁を作ること。たった30万の民から500年続く大国を作り上げる過程には見えないけれど確実に成し遂げてきた隠された逸話がたくさんあるんですよね。驪媚の六太に語る役人配置での王から民への配慮の件。ここが今回物凄くこころに響いて参りました。あーもっと、、この世界のできごとを大小関わらず知りたい発作収まらず!
読了日:7月7日 著者:
小野 不由美丕緒の鳥 十二国記 (新潮文庫)の
感想新作だっと喜びいさんで。読み始めた途端に甘い考えではダメだと気づかされる。十二国記はそこに実在する世界のようにこんなところまで作りこまれているのだ。今回の物語は4章ともそれぞれに国が立つとき、傾くとき、直接関わる「王」ではなくその国に生きる人たち、自然たちを描き上げ、それぞれに考えさせられることばかりで、とても一気読みすることはできなかった。特に3章。これは辛かった。あまりの辛さに、ついネタバレを求めてしまったほどに。かの国のその時の実情。それをすくい上げるためには王だけではダメでまた(続)
読了日:7月4日 著者:
小野 不由美読書メーター