今回は何をおいても磐音さんだろうなぁ。
長い長い旅路の果て、坂崎磐音がたどり着いた場所。
ちょっと、途中から方向がどうかな?と思ったこともあったのですが、でも。
やはりこの作品は私の中でとても特別な位置にある物語。
それまで全く知らなかった世界に足を踏み入れるきっかけになった世界だから。
映像と作品を同時に楽しんだことから役者さんに惚れて今がある。
長いお付き合いのシリーズは機会を見て再読をしなくては!と思っています。
2016年1月の読書メーター読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2012ページ
ナイス数:1216ナイス
菩提樹荘の殺人 (文春文庫)の
感想久しぶりのアリスワールド新作。楽しかった。あとがきで「若さ」がテーマというのに納得。同時にミステリーでありながらアリスと火村、二人の生きる物語に厚みが加えられたことに満足。4編どれも面白かったけれども「探偵、青の時代」が特に好きでした。いつの時代に読んでも色褪せない上質のミステリー小説。まだまだ産み出してほしいです。そしていつか。火村先生の「その時」を作者が知る瞬間が来るのならば、知らせて欲しいな、とも。いや、でも。最後まで知らずにいたい、とも思うのですが。このシリーズ最大の、謎。
読了日:1月31日 著者:
有栖川有栖海街diary 7 あの日の青空 (flowers コミックス)の
感想すずが決意し姉たちも変化があって、4人姉妹で見てきた海街の風景が少しずつ変わっていく。ひとりひとりのこの先が見えてくる分かれ道の一冊でした。それでも家族は家族であり、遠く、近く、いつも隣にあるのでしょうね。って、なんだか最終巻のような感想?それにしても風太がいいです。この子はホントに中3ですか!?(笑)周りの人たちの生きてきた道も更に厚みを増していて、涙したり笑ったりを本気で出来る物語。次の巻がまたまたとても気になります。。
読了日:1月20日 著者:
吉田秋生スクラップ・アンド・ビルドの
感想図書館)今年の芥川賞が決まった日に昨年の同賞作を読む…なんて、意識した訳ではなく(そもそもその手の賞は普段全く気にしないのです)たまたま図書館予約の順番が来たから読んだのです。手にしたきっかけは作者さんのラジオトークが強烈で面白かったから。ですが…作品はどうも私には。。。文体が苦手、かな。いやそのあからさまな表現、言葉使いにかなり苦しんだかな。取り上げているテーマは身に詰まされるもので、理解できる部分もあるのです。分かる、のですがでも…。重いテーマをさらりと読めるのは凄いと思います
読了日:1月19日 著者:
羽田圭介旅立ノ朝-居眠り磐音江戸双紙(51) (双葉文庫)の
感想終わりました。長い旅路にひとつの区切りがつきました。私がこの物語と出会ったのは一番初めはNHKの映像で。でも本当に出会ったのは2008年12月。原作に手を伸ばしてあっという間に引き込まれたそこだと思っています。それから今まで。坂崎磐音という人と共に様々な思いを持ちながら歩いてきました。長かった。でもあっという間にここまで、来た。磐音さんと共に世界がどんどん広がって、またまとまっていく。それぞれの朝(あした)を思いつつ本を一旦置きます。。。陽炎ノ辻を、うなぎ割きの彼を懐かしみながら。私にとって特別な作品。
読了日:1月17日 著者:
佐伯泰英竹屋ノ渡-居眠り磐音江戸双紙(50) (双葉文庫)の
感想一日で一息に…。とても長い年月を経てようやく叶う願い。それを今まで辿った様々なことを重ねつつ良かったとしみじみと思いまた、懐かしい人の登場にとても嬉しくなり(旅に出たとき残念だと思ったなぁ)剣術家としての父とそれを受け継ぐ息子の姿をみとめて覚悟の重さを改めて確認させられ。そして。最後はその流れにいやだいやだと思いながら息を詰めて…。これだけの年月を描いてきて、ない事ではないとは分かってたけれどでも。願わくば。どてらの金兵衛さんは最後まで元気に小梅村に居てほしかった。いまはただ涙で文字がにじみます。。
読了日:1月11日 著者:
佐伯泰英意次ノ妄-居眠り磐音江戸双紙(49) (双葉文庫)の
感想あと3冊。最終巻を手にして読み始めて、その変わらない物語の風景に安堵しまた、それでも驚かされることに嬉しくなる。利次郎と霧子の二人旅は何故か遠い昔を重ねて懐かしくも感じ、弥助さんがこんなミスをしたことあったかな?とおもい、早苗と輝信はやはりこの先を共に歩むのねと安堵し。そして。空也の初陣がこんな形で描かれたことに驚いた。でも一番は。おこんさんの変わらぬ覚悟と強さ。それをきちんと受け止める磐音さんの姿。意次の放った刺客を倒したその後の場面が私のなかに強く残った。
読了日:1月10日 著者:
佐伯泰英シャーロック・ホームズの不均衡 (講談社タイガ)の
感想面白かった。楽しかった、といったら語弊があるかな。名探偵をこういう角度から定義するのか、と目からウロコ?人はあまりにもあっさりと殺されてしまうしその作り上げられた世界はどこか有栖川先生の某作品をも重ねてシビアで辛くなったのだけど、でも。面白かった。お兄ちゃん、ちょっとこらこら!と思うところもあったけれどそれもラストでは見直して。御子柴の人たち、そしてそこに加わった天野兄妹のこの先。似鳥作品は3作品目ですがここでガシッと掴まれた感じです。で、次はいつですか?直ぐにでも読みたいなぁ(笑)
読了日:1月5日 著者:
似鳥鶏読書メーター