のんびりぽつぽつ

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いろいろ、と。
のんびりと。

新井素子先生『未来へ・・・・・・』(角川春樹事務所)発売記念サイン会&トークショウ

2014年11月25日 21時25分20秒 | ★★新井素子
11月22日 15:45~
秋葉原 書泉ブックタワー9F イベントスペースにて


生まれて初めて、作家さんのサイン会。
30年来のファンであり、人生で唯一ファンレターを書いた経験のある作家さんの、トーク&サイン会。
行ってきました。秋葉原。

日比谷線で行った秋葉原の駅は、出口を間違えさえしなければ本屋さんは本当に目の前。
これは筋金入りの方向音痴な私でも迷いようがありませんっ!っていう安心の立地条件でした(笑)
書店の1Fで新刊本『未来へ……』を購入しイベント参加の紙をもらいます。
そして9Fへ。
素子さんファンの友人さんと待合せ(って表現でいいかな~/w)してたので、会場で行き会ってちょっとほっとして。

会場は正面ひな壇とお客さんのパイプ椅子。
なんだかとっても素朴な感じの雰囲気です。
トークで新刊のネタバレされちゃうと辛いですね~なんて話しながら素子せんせの登壇を待ちました。
(15日発売だったんだけど電話で予約してあって先に受け取りに来ることもできなかったので1ページも読んでいない~のです)

さてさて時間(少し過ぎてました?)になって素子せんせと今回の新刊の担当編集者の方が二人で登場。
拍手と共にトークが始まって。
主に編集者さんが質問して素子せんせが答えるという形式でした。
で。
ツラツラ思い返してはいたりするんですけど。

『未来へ……』関係では
 まず最初は楳図かずお氏の「漂流教室」を書いてみよう、と思った。最初は。でも書いてみたら全く違うものになっちゃったけれど。
 仲良し親子さんの取材などで随分とこの登場人物が変わったかな。
 苦労したのは、途中15話位で全く終わる気がしなくなっちゃったこと。この話終わるの?と編集者さんにも聞いちゃうくらい終わる気配がなかったこと
 連載終了2話位まえで「あ、このお話終わる」と思った。

…ってあのぉ。この作品の初出は「ランティス」っていう角川書店の雑誌で。。連載していたもので。。それでラスト2話で「終わります」が通っちゃうって。。すごいです。。雑誌の編集上こういうのってアリなのかなあ???と、後で友人と二人首をかしげてみたりしてました。
当初400枚位の予定だったものが最終的には1000枚超えた、とも。ほんっと、、こういうお話は昔からよく耳にしてきましたけれど変わらないなあ。素子せんせ。

後は長年親交のある作家さんの話題から囲碁のお話。
大御所の先生たちの話題から星新一先生の体がとぉ~~~っても柔らかいお話。。などなど。かな?

それから質疑応答では、なにより印象深かったというかびっくりしたのは。

ぬいぐるみを彼氏に好きになってもらうにはどうしたらいいか?という質問に。
「反則技使っていいですか?」と言ったと思ったら突然。
「夫~!たぶんそのあたりにいると思うんですけど。。」と後方を指差して。
場内騒然というか来ているんですか!?たーさん!?
ってことで、いらっしゃいました。素子せんせの旦那様。
そしていきなりふられた質問に戸惑いながらも
「一緒に寝ることでしょうか?」と丁寧にお返事。

いやーびっくりした。なんていうか雰囲気は本当に似たものカップルなお二人。
ご結婚の時に写真週刊誌でお姿を拝見して以来の出来事でした。
(たしか新婚物語のドラマ化の時はどこかに登場されてた、、とあとから読んだ覚えはあるんですけど/w)
まさか生素子せんせに加えて生だんな様、とは!!びっくりの二乗です~♪

その後もいろんな質問にテキパキとお答えくださいましたが。

星へ行く船に関して。
新作は太一郎さんのあのお話ですか?という質問に。
今回書いているのは短編を4編。
水沢所長があゆみちゃんを雇うことに決めたお話
麻子さんがお料理に奮闘するお話
中谷くんがひたすら階段を登るお話
そしてラストに熊さんのお話。
みんな40枚位の短編なので。。とのこと。
太一郎さんのお話は確実に長編になってしまうから。(そして今後書くかも名言されませんでした、かな?)
そして今は表紙をどうするか、で検討中というお話でした。
何でも今回は漫画家さんは避けましょう、という出版社さんの強い意向があるそうで。

…これはね。ちょっと残念です。できれば竹宮恵子さんで描いていただきたかったから。
それが新作でもコバルト文庫のそのままでもどちらでも。。できればそうして欲しいなあという思いがありまして、ね。
なんといっても30年。親しんで繰り返しくり返し、、それこそ暗記できてるかも?ってくらい読んでいる作品だから。
ということで、イベント後に友人さんと飲みながら。。表紙は人物は入れないで欲しいねえ~と話しました。
じゃ、どういうのがいいかな?って2人であれこれ想像。

作品由来の風景ってのもいいね。

どこかの宇宙空間。
きりん草のゆれる景色。
火星…地球…。
うん。
人は描かないでほしい。そこはどうしてももう固まっている、、そしてそのままでいたい部分だから。

なんて、、楽しみました。
肝心の出版時期は未だに未定。でもでも、今年中に熊さんのお話を書き上げてあーしてこーして…なんて素子せんせ考えて、来年の5月頃に出版できたらいいですね~ってことでした。これはあくまでも完全なる予想と希望。。ですけど(笑)


それから第13あかねマンションやくますけと一緒になどなど、昔のシリーズの続編については。
特に第13あかねマンション。これはディアナ・ディア・ディアス方面ともつながるけれどあちらの世界は切り離した上で。
あまりにも「昭和」の物語なので続編を書きにくいということです。
そうなんです。携帯電話のない世界を今更書く事はできない。全く違う世界です、という形ならばまだOKだけれどあかねマンションなんかは重なってますからね。今生きているこの世界に。

これは衝撃的でした。だって密かに続編は望んでいたし。でも素子せんせのお話する意味はとてもよく理解できたし。
なんていうか、、ああそういう理由で書けなくなるということもあるんだ!と知ったといいますか。
すごくリアルによく分かるお話だったので、もう納得するしかない…のかなあ。ない、んだろう、なぁ。


そして今書き始めている新作のお話も少し。
これはもう、ほんっと素子節全開!だったのした(笑)
まず、夢のお話から。
富士山の麓に別荘を持ってるそうです。素子せんせ(夢、ですよ。あくまでも夢)
そこに行くときはとても長い吊り橋を渡ります。延々続くその吊り橋の下には桜。見事な桜の木が満開に咲いていて見下ろすととてもとても綺麗。
そうこうしつつ別荘に向かって歩いていきますが、未だに自分の別荘にはたどり着いて居ないとのこと。(夢の中で、ね)
で。
その夢から。
吊り橋をもっと短くして、その先にあるのは別荘ではなくて学校。(女学校とおっしゃったような記憶が…)
その学校のお話を書き始めているとのこと。
おそらく100枚くらい書けば学校の概要や登場人物も分かって、そしたら全部破いてもう一度はじめから書き始めると思う、と。
こんな効率の悪い書き方をするのは私くらいでしょうね~(笑)っておっしゃってましたけど、、ほんとに。。変わらないなあ。いや、変われないんでしょうけれど昔から。。同じなんだなあ。


そうだ。あと千羽鶴のお話。
素子せんせは鶴を片手で本を読みながら折れちゃう特技の持ち主なのですが。
その折った鶴をどうしようか?というお話から千羽鶴になって、知り合いの方々に差し上げまくっていた、と。
だんなさまは引っ越すとき5束くらい千羽鶴があって「どんだけ病弱なんだ!?」状態になっちゃいますよねーなんて笑いつつ、この鶴の処理に結構皆さん困ってしまうようで。
栗本薫せんせ(栗本さんって呼んでました)は笹につけて七夕に流してくださった、なんてエピソードを聞きました。
栗本先生が鬼籍に入られて何年だろう。。
あの一報は思いもしないほど私は辛くて、、思わず子どもの前で泣いてしまった記憶があるのです。
そんな先生の話題をさらりと。まるで今も何かあれば話してるみたいにさらり、と。お話くださったのがとても嬉しかったです。


印象深いことを勢いで書いたけれどとにかく。
なんというか、昔から全く変わらない素子せんせ。
その醸し出す雰囲気も話し言葉も内容も…。
生でお会いできたことの喜びと緊張もあったのですが、同時に。とても懐かしくもあり。
あっという間のイベントをこころからゆったりと楽しむことができました。

その後少し休憩して座っている前列から順番にサイン会。
ひとりひとりと会話をしながらサインを書いていただいて。
私も。。
高校時代からのファンであることとそれから、作品はいつまででもずっと待ってますなーんてことまでお伝えできてしまって。
(某山本さんのときとは雲泥の差!!これはなんなんでしょうね~/笑)

あったかくて幸せな時間が終わりました。

楽しかったなあ。
その後の友との飲みもとっても楽しくて。。幸せ~な気分で東京駅の山手線ホームに立ったのでした。
そこで地震のニュースが飛び込んで一気に現実に引き戻されてしまいましたが、、それも。
実家は取り敢えず大丈夫だったし。。ほっとして。

いまはまた、22日の風景を思い出してみております。

行ってよかった。
本当に幸せで楽しい時間でした。(そしてとっても穏やかな気持ちでもありました。)

 私の宝物!!!


明日また書きます

2014年11月23日 00時49分42秒 | ぽつぽつぽつ
新井素子せんせのトーク&サイン会に行ってきました。

その後友人さんと東京駅でゆっくりおしゃべりして楽しいひとときを過ごしたんですが。

家路についた山手線ホームにて。
長野北部の地震のニュースが飛び込み。
その震度に愕然として。
山手線もしばしストップ。
その間に取りあえず実家の無事は確認できましたが、まだまだとても心配です。
なんて1日だろう……と頭の中は沸騰気味。
なので、素子さんのお話は明日、ゆっくり書いてみます。

今後大きな被害を出しませんように…

ハーゲンダッツ♪

2014年11月16日 07時02分17秒 | ぽつぽつぽつ


蠍座なワタシ。
先日高校生が買ってきてくれました。
今年の誕生日プレゼント(笑)

セブンイレブン限定
ハーゲンダッツ ジャポネ〈苺アズキ〉


美味しい~♪
美味しかった~♪
今年のこのシリーズはあたりだなって喜んで、もっと食べたい~って言ったら、
「次は自分で買ってね」

だって(^^;)


毎年ありがとう(^^*)

NTLive フランケンシュタイン クリーチャーVer.

2014年11月09日 22時00分14秒 | 舞台、とか 音楽、とか。
TOHOシネマズ 日本橋
13:00~


先週、「博士Ver.」を観て。
時間が経つにつれて募る、もう一回クリーチャーが観たい気持ち。
で。
行きました。行ってしまいました。2度目。

ナショナル・シアター・ライブ フランケンシュタイン ベネディクト・カンバーバッチ@クリーチャー版


このバージョンは2回目。
そして先日博士版を見てきてもう一回みた、今回は。
更に。更にカンバーバッチさんのクリーチャー版にひきこまれました。


なんだろう。
何がどう、と観終わったところで友人と話して自分の感覚をスパっと言えなかったんですけれと。

友人は
カンバーバッチの方が役をずっと深く掘り下げてとても細かいところまで表現しているとおもう。
どちらの役も。
そして、博士版はお互いが最後まである程度同等な立場にみえるけれど、クリーチャー版はある時期からクリーチャーがグンっと立場を強くしてラストに向かう。

なるほど、納得。

前回のカンバーバッチ@博士版。
見ているうちに、博士もクリーチャーもそっくりに見えてきてすごく不思議でした。
ああ、親子のような感じかな?とも思ったけれどどうも違う。
ふっと博士の中にクリーチャーが見える瞬間があった、んですね。
それは本当にちょっとした部分で。
たとえば手の仕草だったり足の運び方だったり。。
2人が関わっていくに従ってどんどん近くなっていく。同じになっていく。そんな感じがした。

ところが今回見たカンバーバッチ@クリーチャー版では。
2人は別々の人格を持ち、それは最後まで相容れない。
クリーチャーはとにかく愛に飢えて愛情を求めて行動していく中で、裏切られ騙され傷ついて。
そしてなんだろう。博士に女性を求めた時から立場が変わっている。動かすのはクリーチャー。支配されるのが博士。
それは最後まで。

別にジョニー・リーミラーさんが未熟なわけではなく、彼は彼なりの世界を力いっぱい演じていらして、
私は彼はWOWOWの海外ドラマ「エレメンタリー」で楽しく拝見しているし、全然不満はないんです。
ないんですけれど。

視線が行く。
気付くと視野の中心に置く人はどちらのバージョンでもカンバーバッチさんでした。
なにがどう、なのかよくわからない。
何だか惹かれるものがあるんです。
彼の演じるそれぞれの役柄の中に。


不思議だ。なんだかすごく不思議です。
入れ替わって演じるこの世界。
2人の役者さんそれぞれの持ち味を発揮して充分に楽しませてもらいながらも。
気付くと片方の役者さんに目が行く。惹きつけられる。
で。その理由がはっきり言えない。

力不足とかじゃないんだもん。
ジョニー・リー・ミラーさんもすごいんですもん。目の前に展開するものは。


でもだから。
面白いんでしょうね。舞台。
これだって答えがあるのなら、そこでおしまい。
だけど。
2つのパターンをそれぞれ観て。
自分の中に新しい感覚を知る。
目の前に展開される物語に新たな魅力を感じる。


麻薬、みたいだなあ。
実はいま、もう一回クリーチャー版を観たいなあ、なんて思っちゃってます。
いやもう今日で終わりですけど。私は。
上映は来週もあるんですけど、ね。
終わりです。はい。終わり。

私は終わり。

だけど。。
また時間を置いて見る機会ができたら、、嬉しいなあ。。とつい願っています。。。(願うのはいいよ、ね?)

で。本当は。

生で観たいよー!この作品をお二人でもう一回日本でやりませんか~?
ロンドンまで行くのは当分無理だしっ。生で観てみたいなあー。ほんと。ほんっとに。。

願うのは自由だぁ~~~~(わははっ)


こういう舞台を、観たいなあ~!


新井素子先生『未来へ・・・・・・』発売記念サイン会&トークショウ開催!!

2014年11月07日 21時13分50秒 | ぽつぽつぽつ
緊急告知!!!新井素子先生『未来へ・・・・・・』(角川春樹事務所)発売記念サイン会&トークショウ開催!!
なのだそうですっ!

詳細は こちら

素研さんtweetで知りました~!!


22日。。土曜日。。仕事休みじゃない…
それに。。。


夕方からだけど、、やっぱり無理かな。
無理…だよなぁ…

無理…かなぁ…
(整理券当日配布は絶対間に合わないけど。。)


電話。してみようかなあ。明日。ダメ元で。。



今月はスペシャルな情報が突然飛び込んでくる月なんだろうか?
なんか、、心臓バクバクが治まらないよ。。


銀婚式物語@文庫版
読んでいるところだから余計に、、なんかもう。
感慨深すぎて…動悸息切れめまい…なのです。

10月の読書 もっと読むつもりだったんだけど

2014年11月04日 21時50分00秒 | ★★★毎月の読書まとめ
辛うじてふた桁台には乗ったんだなあ。
でもラストの素子さんは「αだより」のみです。すごく読みたくなって引っ張り出したのでした 毎度お馴染み突然の発作病

この少ない冊数の中に初作家さんが3名。これは快挙かな?
読書メーターをやっていなければ知らなかった、手に取らなかった作品もあり、うん。やっぱり出会いは楽しいです。
初作家の高殿円氏の「カーリー」は結局大人買い…しまして現在3巻を読書中。
不思議な魅力があります。1巻の始めは戸惑ったんだけど読み進む内になんだか何故だか引き込まれて、気付けば夢中になって読んでいます。
それにしても。。。2巻のラストからこの3巻がでるまでに8年も経ってるなんて…新井素子ファンとして気が長いことには自信のある私も驚いた。
だってね。2巻のラストって物語が終わってるわけじゃなくすんごく先が気になる形で「続く」なんですよ。
そこから8年。。すごい。。待たせる作者さんもすごいけど、待ってたファンの皆さんもすごいわ。。と感心してしまいました(笑)
知念氏はいつのまにかついったーふぉろーしていただいてまして。
その関係から知って手にした一冊。ライトノベルっぽいけどあの独特の表現がないのでとても読みやすく面白ろかった。
ただいま別の本を図書館予約中。です。

…ああそれにしても。
素子さん~!星へ行く船復刊完全版は、、まだですかぁ~~(^^)
きっとそこに付け加える新作が時間かかるんだと、、、勝手に思っておりますが。待ちますが。ええ。20年経ってますしこれからも待ちますけど。。出してね?。。
銀婚式物語文庫版(中公文庫)買いました。はっはっはっ♪


2014年10月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3862ページ
ナイス数:1108ナイス

キャスリング〈後編〉―ブラック・キャット〈3〉 (コバルト文庫)キャスリング〈後編〉―ブラック・キャット〈3〉 (コバルト文庫)感想
なんだか「αだより」をどうしても読みたくなって。あゆみちゃんが書く祈りの手紙。すっかり惑星αの娯楽と化した太一郎さんとの結婚式前夜。原稿用紙にして100枚ほどのその物語に、いろんな物が詰まっているな、と思う。そして変わらず願う。いつかまた、やっかい事よろず引き受け業に戻れますように、と。火星に、地球に、帰れますように、と。何十回読んでも。
読了日:10月30日 著者:新井素子
カーリー <2.二十一発の祝砲とプリンセスの休日> (講談社文庫)カーリー <2.二十一発の祝砲とプリンセスの休日> (講談社文庫)感想
図書館)…に返したくなくなった(笑)破天荒なパティ王女の心の内。ヴェロニカの本心。こんなに2巻で面白くなるなんて!始めはとても楽しくて、終わりはとても切ない物語。イギリスとインドを中心に荒れた時代背景も非常に分かりやすく描かれていて、どこを読んでも夢中になれた。そしてここに来て理解した。そうだね。これは世界名作劇場と同じ。お姫様も王子様も楽しい仲間も意地悪な子もペット(?)もいて、なおかつその時代も教えてくれる。いやもうすっかり虜になりました。ほんと、返却したくないー(笑)
読了日:10月29日 著者:高殿円
カーリー <1.黄金の尖塔の国とあひると小公女> (講談社文庫)カーリー <1.黄金の尖塔の国とあひると小公女> (講談社文庫)感想
図書館)初作家さん)以前本屋さんで表紙に惹かれて、でも持ち帰らなかったらタイトルを忘れて見失った作品。読友さんの感想で気が付いて手にすることができた。読み始めは少し戸惑う。シャーロットの性格や行動が微妙にわからなくて。カーリーの事情は読んでいるとすぐ分かり、これを引っ張られたら辛いなと思ったら途中であっさり謎解き。軽い学園物かな?と思ったら第2次世界大戦時のインドとイギリスの難しい事情も盛り込まれていて、予想外の重みもある作品。シャーロットにもう少し寄り添えたらもっと楽しめそうだな、と思う。2巻に進みます
読了日:10月26日 著者:高殿円
泣きながら、呼んだ人泣きながら、呼んだ人感想
図書館)初作家さん)母と娘の関係を軸にして4つの家族のそれぞれを短編で。そして更に誰かが次の物語に重なって最後の章ではさりげなく一同に会する。(それが新築される家というのがまた意味深い)友達親子なんて言葉が出てきたのはいつ頃からだったかな。馴染めないそのことばをふと思い浮かべたり、現在進行形のほぼ、終わりにしていいのかな?な2人の娘の子育てと重ねてみたり。本の世界は現実ではないけれど嘘でもない。様々な内面はもっとあるよな、と思いつつも日頃を見つめ直すきっかけになりそうです。なんにしても母娘は複雑なのだと
読了日:10月22日 著者:加藤元
ばんば憑き (新人物ノベルス)ばんば憑き (新人物ノベルス)感想
再読)3回目ともなると、読み始めれば結末は分かる。わかるのだけれど、それでも心は強く揺さぶられ動く。「あやし」とセットで読むことは最早私の中では決定事項、のようだ。今回の一番は「お文の影」むごく辛い過去を見つける中で、今寄り添っていきる長屋の人々のあたたかさに救われる。そして「野槌の墓」もまた。寄り添う父子があたたかい。現在進行形の変わり百物語シリーズも好きだけど、なんとなく、こっちの作品群に今は心惹かれるな、と思いながら本を閉じた。
読了日:10月22日 著者:宮部みゆき
あやし (新人物ノベルス)あやし (新人物ノベルス)感想
今回文庫のほうを友人に贈るから、ってことでの再読。何回読んでも怖いのは人だなぁ、と思うのだった。それでも怖いけれどあったかさも感じて、怪談話だけど好きだなぁ。宮部みゆき時代小説の常連さん(?)もさりげなく登場して、いろんな事で毎回楽しめます。
読了日:10月18日 著者:宮部みゆき
天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫)天久鷹央の推理カルテ (新潮文庫)感想
初作家さん)とても素直に「面白かった」と言える一冊。医療ミステリーなんだけれど明るくどこかコミカルに物語が進む。気に入ったのは鷹央がただの天才ではないこと。何でも判る医療万能人間かと思ったら実はちゃんと診断ミスもするしまたパートナーである小鳥くんの意見を聞く耳も持っている。(普段は全くゼロだけど/w)最初と最後でつながるお話にはちょっとショックでもあったけれども、そこも作家さんの持ち味でしょうか。重くなりすぎず、かと言って決して軽くならずに表されてラストは気持ちよく読み終えた。続編あったらいいな。
読了日:10月16日 著者:知念実希人
おにのさうし (文春文庫 ゆ 2-26)おにのさうし (文春文庫 ゆ 2-26)感想
天野喜孝氏との共著「鬼譚草紙」から夢枕氏の文章のみを独立させて改めて一冊にしたものだとか。お二人で「何かエッチな話をやりたいですねえ」と始めてしまった作品、だそうです(あとがきより)確かにかなり艶めいた作品が3編。「陰陽師」とは少し違ったもっとナマグサイ平安の都の人々の物語。なんというか、登場人物に重さを、比喩ではなくて実際の人の実体をあちらの作品よりも強く感じる物語でした。「エッチで、色っぽくて、でもちょっと怖い話」そのものです。陰陽師の登場人物もお二人出てきて、おおっ!と楽しませてもらいました。
読了日:10月14日 著者:夢枕獏
童話を失くした明時に 薬屋探偵怪奇譚 (講談社文庫)童話を失くした明時に 薬屋探偵怪奇譚 (講談社文庫)感想
ああ、番外編、だったのか。正直言って…この雰囲気探偵さんペアがものすごく苦手で、大変読むのに苦労してしまった。私の中でこのシリーズがどんな物なのかが分かったからいいか?秋、座木、リベザルがしっかり中心にいてくれないと、その世界の表される不思議感覚や表現に楽しさを感じられないのだな。と言うわけで、今回楽しんだのは作戦会議と反省会、でした。
読了日:10月13日 著者:高里椎奈
遠に呱々泣く八重の繭 薬屋探偵怪奇譚 (講談社文庫)遠に呱々泣く八重の繭 薬屋探偵怪奇譚 (講談社文庫)感想
うん。今回はあまり翻弄されずにきちんと筋を追うことができたぞっ!というくらいわかり易い一冊でした。秋が3代目店長になって懐かしい彼の所在がわかったりもして、嬉しくもあったり。「ッポ~ン」は健在ですか?今回は座木が先生になって中学校に潜入。一方秋とリベザルはちょっと別の厄介事に巻き込まれてそして・・・。謎解きはすっきり。この辺りは毎回見事です。リベザルが歌さんに望んで行動したことがとてもいいなぁ、と思う。友達でいること。ずっと変わらずに在ること。人の気持ちのゆらぎや不安。理解できて辛くもありました。
読了日:10月8日 著者:高里椎奈
ダウスに堕ちた星と嘘 薬屋探偵怪奇譚 (講談社文庫)ダウスに堕ちた星と嘘 薬屋探偵怪奇譚 (講談社文庫)感想
相変わらずあっちこっちに翻弄されるこの方の文章・・・。それを集中力を置き忘れた時期に読み始めたものですから。いやもう大変でございました(笑)それでも物語の構成は随分と分かりやすくなっていたかな?時の流れに置いてけぼりにされることなくラストはさまざなに散っていたものが綺麗に収められていくことを楽しむことができて良かったです。リベザル、ずっと張り詰めていたんだね。なんかもう母親の気分でがんばったねぇ、って思いましたです。同時にユノが帰ってきてくれたこともまたよかったな~と。これでまた店長は秋、ですか?
読了日:10月5日 著者:高里椎奈

読書メーター

NTLive フランケンシュタイン 博士Ver.

2014年11月01日 23時53分53秒 | 舞台、とか 音楽、とか。
TOHOシネマズ 日本橋
18:30~

待ってました!
ナショナル・シアター・ライブのアンコール上映!
フランケンシュタインの再上映を日本橋で観てきました。

8月に横浜で一夜限りで上映された同作品のカンバーバッチさん@クリーチャーVer. 8月の感想は こちら
今回、上映されると聞いて絶対みたかったのはその逆バージョンで、
ベネディクト・カンバーバッチ@フランケンシュタイン博士
ジョニー・リー・ミラー@クリーチャー(怪物)
のもの。

期待にたがわずガッツリと、、満足できるものを観せていただきました。

2人の役者さんが2つの役を入れ替わり演じる。
それぞれが役柄に対してアプローチする考え方は違って、
でも、演じているうちに似てくる部分も出てくる。

今回観たものでは、ジョニー@クリーチャーが生まれる場面からなんというか「人」だった。
巷の感想でも彼のクリーチャーは可愛らしいというか幼子のような感じが強いって読んでいたけれどその通り。
役者さんとしてのイメージもあるんでしょうけれど、カンバーバッチ@クリーチャーよりもずっと、始めから「人」というか生まれたての赤子から大人に急成長していく姿?のような印象。
そしてカンバーバッチ@博士はこれがまたとっても似合う。
狂気をはらみつつ、でも天才科学者として一目おかれる部分もあり、なんていうか。。

このお二人の第一印象からくる「はまり役」は、このパターンの方なんだな、と感じました。

恐ろしくて残酷で非道で、それでいて可愛らしくて切なくてとても哀しい物語。
ラストまで本当に息をつけないんだけれど、恐ろしい部分も多々あるのだけれど、
なんて魅力的な作品だろう、とまたまた思って。
まるで麻薬のような魅力。
一度見ると本当に魅了されてもっともっと。。と望んでしまう。
続けてもう一回、カンバーバッチ@クリーチャーバージョンも観たいって思ってしまう。
きっとそしたらまた、逆も~って思うんだろうなと、、もうエンドレス状態?


舞台装置の演出もとても素敵で、特に天井の照明の使い方、演出がすっごくよくて。
周りの役者さんたちにも魅了されて。

中心に立つ2人の役者さんがしっかりと地に足をつけているから、
入れ替わってもブレないものが確実にそこにあって。

ストレートプレイの舞台でここまで楽しめるものって、悲しいかな私はまだ、日本の舞台で出会っていないなあ、とも思って。
舞台って本当に面白い。
もっと面白い作品を観てみたい。

これは前回も感じたことだけれど、観終わったあと、またそう思って映画館をあとにしました。


役柄が入れ替わる作品。
それを私は「ロックオペラ モーツァルト」で山本耕史さんと中川晃教さんで見ているわけですが、
強引に言うと、今日見た舞台は山本@サリエリバージョンだな~(笑)
で、前回のものが山本@モーツァルト。
役者さん本来の持ち味を活かせるパターンと意表をつくパターン。

カンバーバッチさんも大好きだけどジョニー・リー・ミラーさんもいい役者さんで。
いま、WOWOWで「エレメンタリー」って放送されている、そのシャーロック(ここでも2人は重なっている~/^^)にもどこか似ているなと思うクリーチャー役でありました。


うーん。
やっぱりもう一回、、逆バージョンみたいなあ。。


上映スケジュールはこちら TOHOサイト
2パターンあるんでややっこしいんです。
今回は関東、関西、九州で上映されていますから。。ぜひぜひ!興味もたれてる方は足を運びましょう!
ラストチャンス・・・みたいですから?今のところ・・・(すごく残念ですけど!)




 そうそう。
 今日はカンバーバッチ@博士が最初に登場した場面ですっごくドキドキしたことも付け加えとこう。や、初めてかっこいい~と思ったんだな~(わははっ)