12月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1435
ナイス数:481
インド倶楽部の謎 (講談社文庫)の感想
前世を信じるインド倶楽部(アリス命名)のメンバー内に起こる殺人事件。なんとも突飛な出だしから始まる殺人と、それを紐解いていく火村と有栖、兵庫県警の刑事さんたち。有栖が気付いた「前世は昨日。来世は明日。そして現世は今日」火村の言った「現世での過ちは現世で質さなくてはいけない。来世に持ち越してはならない。」この事が深く強く印象に残った。それにしても倶楽部をある意味支配していた「彼女」が恐ろしい。こんなふうに洗脳することできるのか。そしてその支配下から抜けた後のこの倶楽部はどうなっていくのかな。
読了日:12月18日 著者:有栖川 有栖
えんとつ町のプペルの感想
娘から贈られた本)一気に読む。話題になって絵に惚れて、でも内容は一切知らなかったこの作品。プペルってこの男の子じゃなくて隣にいるゴミ人間のことだったのか。お話はとてもシンプルで分かりやすい。でも、その読んだ(触れた)年齢できっと感じることが変わって、その時々で様々なことを発見したり見つけたり考えたり出来そう。かくいう私は。今回は文章に集中し、お話の先を思い途中から涙目。親ということ。子を思うこと。いろいろ考えつつ煙の向こうの光を見た時、胸がいっぱいになった。ゴミ人間に重なる想い。僕は何があっても君の味方。
読了日:12月11日 著者:にしの あきひろ
容疑者Xの献身 (文春文庫)の感想
再読)シリーズ最新作からここへ。ガリレオシリーズ長篇1作目。学友でもあった湯川と石神という2人の天才が、お互いの頭脳を使って相対する、実は世間的にはよくある事件とその複雑化された謎と解。2人の天才のやりとり、物理学者と数学者の考え方。湯川先生の友人への想いとその為に苦しむ姿。そして何よりもラストの石神の慟哭が強く心に打ちつけられる。でもこれは一方で本当に深く純粋な愛情のお話でもあるんだな、と今回の再読で気付いた。ガリレオシリーズの中でも好きな物語と改めて確認。でも再読初めてだった。映像は何度も観てるのに→
読了日:12月08日 著者:東野 圭吾
沈黙のパレード (文春文庫 ひ 13-13)の感想
読み進むうちにだんだん辛くなって先に進みたくなくなる。町の住人皆があったかく、優しい繋がりの中で支え合って生きていて、だから皆で悲しみ怒り苦しんできた、その先をこんな形にしてしまうのは…と。全てが終わった後、この町はどうなっちゃうんだろう、と。けれども、それをも包み込んで未来を見る。先に進める力をこの町は持っていたんだな。ラストまで来て漸くそう思えた。沈黙という名の罪。沈黙という形の約束。優しさ。ガリレオシリーズなんだけど、どこか加賀恭一郎を思い起こすそんな久しぶりの作品でした。
読了日:12月01日 著者:東野 圭吾
少ない。
どんどん読む量が減っている。
情けない〜