なんというか。。私だなああ。。と思う11月のラインナップ
。
そして12月は舞台に通い、本を読む余裕はない!と思いきや。。
昨日から始まった
山本耕史演出・主演「GODSPELL」にまたまた
ほれ込んで帰って来ても、
やっぱり寝る前だけでも手元の本を開く。
数ページで撃沈したけど、それでもやっぱり、本を読まずに居られない。
これもまた。
確かに私、なのだ。。
2010年11月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:4675ページ
■ラブコメ今昔
2年前に甘すぎとかいってたヤツは誰だ?私だ!・・・(^^;)。が。今回全く抵抗感なくがっつり楽しめてしまった。完全に有川マジックに騙され・・・いやいや、その魅力に取り付かれたってことか。ダンディライオン。軍事とオタクト彼。青い衝撃。他の作品も。どれもラブラブとかいいながらさりげなく自衛官の『覚悟』を描き出す。そこに気付いて更に魅力が増したのだろう、と改めて思う今日この頃。
読了日:11月30日 著者:有川 浩
■クジラの彼 (角川文庫)
文庫本は初読。今回はおまけはないのね(笑)。「空の中」「海の底」を読んでいなければ手にしないであろう甘いストーリの数々。でも、このくらいのテイストはすでにOKを出している自分がいて、読んでいてとても楽しい。彼も彼女も精一杯その時を生きている。それが伝わってくるからこそ、だろうなと、自己分析。いや、すっかり有川マジックに洗脳されているのかも。。。(笑)しまった!ハードカバーを先日手放してしまった。。ら、あとがきは違うじゃないか!!失敗したかなあ。。
読了日:11月28日 著者:有川 浩
■シアター! (メディアワークス文庫)
有川作品は手にすると1冊で終われない・・・(笑)ということで、、転がりだした再読コース。まずはこれ。やっぱり司が好きだ!「守銭奴けっこう!金は正義だ!」「・・・マチネってどっちだ?」なんとも歯切れのいい文体で一気に読みきるこの心地よさ。今回は楽日のエピソードにぞっとしつつも劇団員と一緒に悲しめる気持ちになれたのが。。観劇1年越えの私の進歩?続編があるのなら嬉しいけれどこれで完結でも上等!って思います。そして演劇未経験者にも入りやすいシアターフラッグのような劇団って大切だってことも判るなあ。
読了日:11月26日 著者:有川 浩
■阪急電車 (幻冬舎文庫)
有川さんは心底「人」が好きなんだなあ・・・というのが全体の感想。性格やその時の背景まで短い文章で自然にわからせてくれる人物描写は、こういう何気ない「日常」に最大に発揮され。一つの路線を使うというネタは昔からあるけれど、有川流だとこうなるのか。こんな優しくて楽しくてくやしくて切なくて・・・・人っていいな、と思わせてもらえる物語。あったかい。そして、ラストのfinが個人的に妙に感慨深かった。手にとって大正解。(ハードカバーも読みたい/w)
読了日:11月23日 著者:有川 浩
■天使の耳 (講談社文庫)
身近な交通事故で変わってしまう運命を描く短編集。切り口が新鮮で面白かった。実際の生活にとても近い分、恐怖感も強い。「通りゃんせ」駐車違反の物語。以前自転車で同じような東野作品なかったっけ?車だけじゃない。日頃の生き方を見直させられる。
読了日:11月20日 著者:東野 圭吾
■白銀ジャック (実業之日本社文庫)
情景描写が抜群。前半ゆっくり丁寧に進む物語と後半の怒涛の謎解き合戦(?)がバランスよくて安心して読み込める。前回の「新参者」のパターンもとても好きだけれど、定番ともいえるこういう物語運びでも、引き込まれるっていうのがやっぱりすごいな、と思わせられるんだな。スキー。雪山に行きたくなった。(猛烈ヘタッピだけどあの雰囲気は独特で懐かしい!)
読了日:11月19日 著者:東野 圭吾
■厄病神も神のうち 怪異名所巡り4 (集英社文庫)
大御所の優しい安定したシリーズ。ガッツリ推理の後にはとても落ち着く。。かな、と選びました。概ね、期待通り。藍は相変わらず大変ですね。短編5編ですが、4つめの「誘惑の甘き香り」がよかった。ラストの終わり方一つで1位にランクされました。続く「メサイア」と共に少しホラーよりなお話だったけれど。藍は必ず人も幽霊も何とか幸せに、と思うんだろうな。そんな行動がまた、このシリーズの魅力かな。
読了日:11月15日 著者:赤川 次郎
■絃の聖域 (下) (講談社文庫)
伊集院大介ここにあり!ではないけれど、「飄々として人なつこい、相手の警戒心を根こそぎぬきさってしまうような無邪気な笑顔」「銀縁メガネのおくにある、物にびっくりした子どものような澄んだ目」をそのままに事件に関わっていく彼の姿が本当に魅力的で心惹かれる。推理物としてもとても面白く、同時に一つの「芸」の世界の闇を見事に映し出す作品。こういうのが、やはり好きだな。。近年のシリーズを数冊よんで、ここに戻りたくなった理由がわかった気がしている。
読了日:11月13日 著者:栗本 薫
■絃の聖域 (上) (講談社文庫)
いつの間に角川に移ってるんですか!読書メーター検索して驚きました。・・・ってそんなこたぁどーでもよい!(笑)年季の入った講談社文庫、何度目かわからない再読。これが「伊集院大介」なんだよなあ。。と実感してとにかく面白くてたまらないっ!
読了日:11月11日 著者:栗本 薫
■逃げ出した死体<伊集院大介と少年探偵> (講談社文庫)
14歳の少年にしては幼いという印象と大人びた印象と両方ともをもつ。けれど、ほぼ3/4は読むのがきつかった。アトムくんは久々~と嬉しくなったけど。伊集院さん出てきてほっとしてる自分。そしてああ、4ヶ月前か・・・とまたあとがきですっかり参る。「早春の少年」未読。読みたい。そして「絃の聖域」まで戻るか?「鬼面の研究」か?と、純粋(?)に推理物に行きたくなっている。
読了日:11月09日 著者:栗本 薫
■聖者の行進 伊集院大介のクリスマス (講談社文庫)
樹さんの世界だったのか、と読み始めてすぐ、ニガテ分野であることに気付く。止まったらアウトだと思って一気読み。ほぼ彼女の独白のような調子で進む物語。謎解きというよりも夜の街へのレクイエム。伊集院大介って人は不思議なほどどんなところにも自然に溶け込む。あとがきが…切ない。
読了日:11月08日 著者:栗本 薫
■樹霊の塔 伊集院大介の聖域 (講談社文庫)
森カオルがいつのまにか松ノ原カオルになっていて、あれ?いつ?と思ってたけれど、この作品で明かされてるんですね。訃報後購入してずっと温めていた本。はっと気付きました。「文庫版あとがき」が・・・もうないんだなあ。。と。淋しすぎます。(祈)
読了日:11月07日 著者:栗本 薫
■水の迷宮 (光文社文庫)
好みは二極化されそうですね。。以下ネタバレ&かなり辛口です。・・・・・・・・・本屋さんのポップに惹かれて久々の新しい作家さん。でしたが・・・・・。2つの『死』というものの先に未来はあるのか?命を育むはずの場でのこういう甘い処理の方法に・・・私はどうしても納得が出来なくて。半分以降は意地で読みましたが、ごめんなさい。どうしても判らなかった。水族館の職員ならば、命の大切さは第一義としてあるのでは?このテーマならばなにもミステリーにしなくても。。とも思いました。経済物とか?そしたら面白いかも。
読了日:11月06日 著者:石持 浅海
■竹中半兵衛―秀吉を天下人にした軍師 (PHP文庫)
軍師という立場。それは物語の補佐役であるという事でもあり・・・。36歳という働き盛りで逝かなくてはならなかったこの人をどうしようもなく愛しく思う。戦国時代に民百姓のことを心から想い、市井の人たちの幸せのため生きたかったのに、戦という中に身を置くことで反対のことをせざるを得なかった半兵衛。気付かされた最期の時。生きることの矛盾と辛さも容赦なく突きつけられる。
読了日:11月03日 著者:八尋 舜右
▼読書メーター