有川浩著「旅猫リポート」を読んで、どうにも読みたくなった新井素子著「グリーン・レクイエム」
そこからどんどん転がって素子さんを読み続け。。
気付けば「グリーン・レクイエム」は短編集文庫版、「緑・幻想」とのセットの文庫版、そして読了は3月になったけど「窓のあちら側」で2段組文章でもう一回、と連続3回読みました。
こーんな読み方は初めて。
でも面白いですよ。
形式が変わるとそれぞれで目から入る印象が変わる。
それが実感できると同時に、物語の中で興味を引く部分も変わる気がします。
作家「新井素子」の凄さを実感している今日この頃。。
丁寧に文章を追うことの楽しさを改めて教えられて味わっています。
2014年2月の読書メーター読んだ本の数:21冊読んだページ数:4163ページナイス数:1610ナイス
だってだってのおばあさんの
感想図書館)だって~だから。つい使ってしまう言い訳のことば。だけれども、使い方次第でなんだかとっても元気なおばあちゃんがそこにできあがっちゃったぞ!(笑)さのさんの独特の感性とあたたかい眼差しを、あとがきからも感じます。年齢に関係なく心がけたいこと、だなぁ。最後にケーキのことを気にする猫くんがまた、かわいい。読了日:2月28日 著者:
佐野洋子月夜のでんしんばしら (ミキハウスの宮沢賢治絵本)の
感想図書館)宮沢賢治の言葉のリズム感。少し昔の日本の、少し昔の言葉たちだけれど、その心地よいリズムは今の子たちにも楽しめるんじゃないかな?と思った。独特の世界はちょっぴり怖かったりしながら、月夜の晩に起こった不思議な出来事。目撃してしまう少年の姿を描いている。絵も賢治の言葉のリズム感に沿っていていいな。読了日:2月28日 著者:
宮沢賢治月夜のバスの
感想図書館)「つきよ」で並んでいた数冊の絵本の中から黒井健さんの絵だ、というだけで手にした一冊。なにか不思議な世界です。少年に目を向ければ心の中に何を抱えて月夜の国道を一人歩いているのだろう?となり、このバスは何を意味する?と考えてしまって。黒井さんの色調も押さえ気味で、でもまた、タイトル通り月夜に走る不思議なバス、と捉えると、何かを心に抱えた少年に見事に優しくあたたかな海を見せてくれる夢のバス?ちょっと、大人はぐちゃぐちゃ考えてしまいすぎ、かなぁ?読了日:2月28日 著者:
杉みき子月夜のみみずくの
感想図書館)どきどきわくわくそんなし瞬間に出会うためには、少しの我慢と頑張りが大事。大好きなお父さんと一緒に、寒い夜、みみずくに会いにいく少女の気持ちが愛らしい。出会えた瞬間の様子も、こちらまでどきどきさせてもらえる世界、でした。読了日:2月28日 著者:
ジェインヨーレン明日も元気にいきましょう (角川文庫)の
感想再読数回め?)ファージのこと、ご家族のこと、書庫のこと、囲碁のこと・・・。ああ懐かしいと思ったり今の年齢の自分に置き換えて現実として実感できることがあったり、羨ましすぎたり面白すぎたり。素子せんせのエッセイはいつでもいろいろな時の私を思い起こすのだけれど。今回。「痛み」に関する一編に激しく同意。どうもわが家の上の子も異常に痛みに強いというか鈍感らしく、、一年半ほど前にえらいことになったのでした。生きるっていろいろある。でも生きるって楽しい。そんなスタンスを力いっぱい感じます。読了日:2月27日 著者:
新井素子素子の読書あらかると (中公文庫)の
感想古本衝動買い)単行本は発売当時にちゃんと購入済み。とても楽しいエッセイ集。でも、初見時、ここまで楽しんで読んだ記憶は実はない。発売当時と違うのはそれから今までで読んだ作品があったこと?知っている作家さんが多いこと?それにしても私にとっては相容れない好み(ホラー好き)な読書傾向の素子せんせ。なのにまだ読んでいない作品のエッセイは是非その本を読みたいって思えちゃうんだから、素子せんせのエッセイは本当に見事。「本を読むこと」をとても楽しめて、おまけに読みたい本が増える1冊です。(あれ?変な感想かな?)読了日:2月25日 著者:
新井素子…絶句〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)の
感想どんどん勢いが増して、この先どーなるんだ!?と思っていたら唐突に終わる。のに、そこに違和感も不信感も抱かず納得させられてしまう。何度読んでも実は、そこが私にとって一番…絶句する作品かもしれない。面白くて満足しつつ、いつも、ね。ラストに何かを期待してるんです。いや、決まっている分かっていることなのに。そして毎回、「グリフォ」の面々の物語が読みたいなぁ、と願います。ダメかな?素子せんせ? 強い物語。今回は本当に励まされました。この、タイミングで手にしていたのがまた、ご縁、なのです。読了日:2月24日 著者:
新井素子…絶句〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)の
感想帯に「強い物語。」とあります。その通りだ、と思います。更に素子せんせが心底楽しんで書いていることもこちら側に伝わってきます。あとがきではキャラクターの体力も作家の体力に比例する、みたいにおっしゃっていて、そこを納得できる私はやっぱり、ずっとこの作家さんを追いかけてきたから、なのでしょうか。幸せ、だな。おまけの書き下ろしは、ネタバレ含んでいるので後で読みます。って再読だからバレるもなにもないんだけど、薦められるままに読みたい気分だから。うん。とても元気だ。なんてのびのびとした物語だろう!と嬉しくなりながら。読了日:2月20日 著者:
新井素子二分割幽霊綺譚の
感想再読回数不明本)何度目だろう?でもかなり今回は間が空いていると思う。そして改めて読んだら、あら?こんなに笑える物語だったっけ?と思うくらい笑ってまた、考えて、楽しみました。砂姫が大好きなのです。さすが、齢ミケタな彼女、、ってね思うんだけど16才でもあって、なんていうか素子さんワールドの典型的なしっかり女子なんだけどいいなあ~と未だに思います。そしてこの物語。何だか「グリーンレクイエム」の考え方と「週に一度のお食事を」と「ひとめあなたに・・・」のある部分とがみーんな入ってるなあ~なんて思っちゃいました。読了日:2月18日 著者:
新井素子ごんぎつね (日本の童話名作選)の
感想「手ぶくろを買いに」と合わせてどうしても黒井健氏の絵で手元に置きたくて2冊そろって購入した本。ごんと兵十の優しく切ない物語で、こちらは読むたびに胸に迫る哀しさがある。おそらく最初は教科書だったような?物語に魅了され更に絵に心を奪われる。何度読んでも毎回、ふぅ・・・・と大きく息をついて本を閉じる作品。切ないなあ。読了日:2月16日 著者:
新美南吉手ぶくろを買いに (日本の童話名作選)の
感想昔、クレヨンハウスで黒井健氏のサイン入りの1冊を目にしたのに買わなかった、という思い出があったりもする大好きな絵本。新見南吉の母子への愛情。手ぶくろという小さくてでも特別暖かな一つの物にのせられて。黒井さんのやわらかな色調の世界が本当にしっくりとこの世界を描き出してくれています。読了日:2月16日 著者:
新美南吉ひとめあなたに… (創元SF文庫)の
感想雪で閉じこめられた日に一気読み。先日宇宙魚を読んだためか、今回はこの壊される地球ではない、もう一つの地球の登場人物たちはこの先をどう生きたのだろう?と妙に気になってしまった。それにしても、各章それぞれの登場人物の迫力はハンパない!読む度に圧倒される1冊だ。読了日:2月15日 著者:
新井素子グリーン・レクイエム/緑幻想 (創元SF文庫)の
感想再読回数不明本)私の中でグリーン・レクイエムと緑幻想は連続して読むと辛すぎる物語、という位置でずっとあった。それが今回は全く感じず、連続だからこその切なさ、重さ苦しさよりも更に上に、優しさ、あたたかさ、そして穏やかな気持ちが残る。切実に読みたいと思ったから、か?それとも年齢を重ねた上でのことか。わからない。わからないけれど。。ラスト。拓の想いが今回は一番切なかった。胸に迫って苦しくなった。人は愛せるだろうか。次のいのちを・・・。愛するということばの本当の意味を理解することは。。人に出来うることだろうか。読了日:2月13日 著者:
新井素子パンめしあがれ (視覚デザインのえほん)の
感想今日はあんパンにおなかがぐうっ!美味しいお茶と一緒もいいけど、コーヒーとでも案外好き。読了日:2月12日 著者:
視覚デザイン研究所グリーン・レクイエム (講談社文庫)の
感想ずっとずっと、何度も何度も読み返している物語。その都度毎回心に何かを残してくれる。哀しくて優しくて。。そして切ない。今回は有川先生の「旅猫リポート」のラストの風景からこの1作が浮かび、どうにも我慢できなくて手にする。何故か分からなかった理由(わけ)を何となく心が感覚でわかってくれた気もする。言葉にうまくできないけれど。良質な物語は読み手の中でも幾重にも重なっていくものなんだな、と改めて思った。創刊40周年記念「書店員さん厳選&ミリオンセラー40」フェアにも選ばれた1冊。納得の大好きで大切な作品です。読了日:2月11日 著者:
新井素子旅猫リポートの
感想図書館)読み始めるまでは全く想像もしなかったお話の中身。読み始めてすぐに、その「しかけ」は判ったのだけれど。だから読む場所は家の中限定だな、と思って覚悟も決めたのだけれど・・。大雪で一日引きこもった日に読むもんじゃありません。終章ひとつ前ですでに文字をおうごとに涙が溢れ、最終章でどうしようもなくなった。もうね。目も鼻も救いようがない状態に陥りましたけどそれでも。この読み終わった後の温かさは半端ない。素敵です。とてもとても大好きです。ふたりは今どの当たりを旅しているのかな。黄色と紫の花の中・・・その先へ。読了日:2月9日 著者:
有川浩0能者ミナト(7) (メディアワークス文庫)の
感想今回は影で「時間軸」がテーマ?「七」はミナト大学生でのことへの現在の結果。うんうん。素数かあ~と納得。(以前セミの話はテレビでみてすごく面白かったのだ)なんか荒唐無稽な解決方法もいいけれど、こういう「なるほどっっ」て誰でも思う解決方法の物語も好きだ。「化」は一回読んだだけではこんがらかってしまって、、えーっと??なんだけどでも。怪異の根本が人以外の生き物だとどこか哀しい物になるのかな。ふと蜃を重ねて「人に尽くす姿」が切なすぎました。それでも満足な表情っていうのには救われた、、かな。読了日:2月6日 著者:
葉山透ちびくろ・さんぼの
感想復刊している??と、「ちいさいおうち」購入時に気が付いて。トラがぐるぐるまわってバターになるくだりしか覚えていなかったんですが、そうだったー!最後はとってもホットケーキが食べたくなる絵本でもありました。一時の試練を乗り越えてまたこうして読めることをとても嬉しく思います(^^)シリーズになっていることは今回初めて知りました。読了日:2月4日 著者:
ヘレン・バンナーマンちいさいおうち (岩波の子どもの本)の
感想懐かしい一冊。今回はもうどうしても今手元に置きたくて速攻買い。ああ、これだ。これこれ。かわいいおうちがいなかでのんびりと過ごしていたら、時代と共にそこはどんどん都会になっていき、季節を感じられなくなり忘れられ。でも最後はまた、優しく穏やかな日常が戻ってくる。なんて解説はヤボだな。絵と物語に入り込んで、一時その世界に遊ぶ。絵本と醍醐味が確かにここにはあります。本のサイズは小さくなったけど、もう手放さないよ。ずっと。ね。(^^)読了日:2月4日 著者:
バージニア・リー・バートンクジラの彼の
感想久しぶりの一日一冊。やはり、クジラの彼は良いなあ。海の底にそのまま進みたくなる。そしてファイターパイロットの君。空の中。何にしろ、本日の非常に寒い日に感謝。一気に読み終わる楽しさを味わえました。読了日:2月4日 著者:
有川浩万葉恋歌―まんようこいうたの
感想図書館)この場で知って気になって借りた一冊。本当に読んでいて楽しく心地よかった。古の美しくそして素朴な温かみのある言葉で作られる「歌」とそれに添えられる、これもまた美しく柔らかな解説のことば。日本語の美しさ、リズムの心地よさ、そして古代の人々の「恋歌」から浮かぶ果てない景色。とても気に入りました。画もとてもよくこの一冊を引き立てています。返却したくないなあ~な、作品です(w)読了日:2月4日 著者:
清川妙読書メーター