ひと桁に逆戻り
んが。
シリーズ作品が多かったからこれだけ読めたのかも、な読書スピードであった。
でも収穫も多かったから満足してる。
1月の読書メーター読んだ本の数:8読んだページ数:3155ナイス数:769黒猫の小夜曲 (光文社文庫)の感想切なくてとてもあたたかいものが心に溢れます。まさか「レオ」がこんなに登場するとは思ってもいなかったけれど、前作よりも格段にこの世界に入り込み易く、なんというか人の善と悪を両方とも受け入れて分かっていく過程が優しい、かな?謎解きの一つ一つが最後につながるのは前作と同じ。とてもラストの悪は酷いのに決着にほっとして、そしてあったかく楽しんで読み終えました。ここまでくるとシリーズ3作目を望んでしまうなぁ。もちろんレオもクロも登場する形、で(笑)読了日:01月29日 著者:知念 実希人
えどさがし (新潮文庫)の感想切なくなった~。ラストが前回と比べ物にならないくらい切なくて、嬉しくて、たまんなくなりました。つまるところ最新刊「なりたい」を読んでから戻ったからなのだけれど。とてもとても会うことに苦労する。長い年月がかかる。でもまた会える。そしてまた、長崎屋の離れのような場所で皆が集える。そのとても貴重なこと。かえがたいこと。様々な想いが一気に押し寄せてきたのでした。戻って再読、正解でした。しっかしたまんないですね。。。読了日:01月23日 著者:畠中 恵
なりたい (新潮文庫)の感想なりたい。なりたい。何になりたい?様々な望みを様々なものたち(人とは限らない)が望み、そこに巻き込まれる若だんな。どのお話にもどこか一抹の哀しさみたいなものを感じつつ楽しんだのは読み手側の事情かなあ?来世に関わる物語。だから「えどさがし」なんですね。五柱の神々。日の本の神々は恵みも厄災ももたらすもの。分かった上での若だんなの答えを静かに受け止めました。読了日:01月21日 著者:畠中 恵
繕い屋 月のチーズとお菓子の家 (講談社タイガ)の感想「繕い屋」という仕事をしている花。4話収録されている3話目まで、なぜかとても不安定で足元が覚束ない感じがしていた。何でだろう?と思いながら読み進めて4話目。花、という少女のこれまで、が分かったことで「ああそうか」とストンっと地に足を付けられた。彼女が人なのか生と死の狭間に在る存在なのか、なんていうか「何者なのかわからない」という状況が私はとても不安だったのだ。まだまだ序章の一冊。この先がどこに向かうのかとても気になる世界がまた一つ始まった。読了日:01月15日 著者:矢崎 存美
奇想天外 21世紀版 アンソロジーの感想発行されていた当時を全く知らず、それが2冊で今回作られると聞いたときはとても嬉しかった。だってこの雑誌から作家新井素子は始まったんだもの。ということで、昨年12月から開いてようやく一応読了。素子さんの作品がとても好き。こういうお話を望んでいたんだな、と気付く。有栖川有栖×山口雅也のマンザイに笑い、続く北村薫氏を含めた3人の対談も興味深かった。恩田陸さんの作品も強く心に残る。そう。これは「雑誌」なんだ。アンソロジーでも短編集でもなくいろんな事が盛り込まれる「雑誌」基本、マンガも含めてあまり雑誌を手にしない→読了日:01月14日 著者:山口雅也
恨み残さじ-空也十番勝負 青春篇 (双葉文庫)の感想空也の物語になってから購入後に積読状態が長い。なのに読み始めるとこの世界を楽しんでいるのを自覚する。薩摩から生還し人吉藩に帰って来た彼は、そうか。ここで初めて「話せる」ことを知られるんだな。タイトルが意味深長であり、尋常な勝負であったはずの薩摩での戦いが今後にかなり長い尾を引きそう。命のやり取りはたとえ本人同士が納得の上であっても簡単にはいかないもの。まだまだ若い彼が今後ここをどう解釈してこなしていくのか。磐音さんよりもずっと拘った描き方かな、と思う。怪我をして眉月に介抱されたり事あるごとに彼女を思ったり読了日:01月12日 著者:佐伯 泰英
鍵の掛かった男 (幻冬舎文庫)の感想久しぶりの火村シリーズ。自殺か殺人か半分を越えても分からない、とんでもない物語だった。そもそも有栖の足でこつこつと解き明かす人物像が予想外で、本当に頑強な鍵が掛かっていて、だからこそ目をそらすことができずに一歩ずつ近づき、最後は火村の俯瞰する目がこのお話を終わらせる。華々しいものではない、地に足をどっしりとつけた物語。もち運ぶのが大変な厚さの文庫本だけどそれだけの中身と迫力があり、きっちり満足をさせてもらえるものでした。大阪の土地勘あったらまた更に楽しめそうです。読了日:01月08日 著者:有栖川 有栖
ぶたぶたラジオ (光文社文庫)の感想2018年最初の1冊。ほんっとに新年1日が始まったところで手に取って帰宅途中の新幹線内で読了。そして選んで大正解でした。ラジオでのお悩み相談のぶたぶたさん。3章それぞれのどこかになにか私自身に重なる部分もあったなぁ。何よりも「くよくよしだしたら楽しい妄想!」これを心に留めたい。そして悩みを整理すること。これも大事ですね。親子といえども相性はある、ということも。柔らかな雰囲気でさりげなくキッパリとポイントを押す。本当の優しさというものも感じられる気がしました。読了日:01月02日 著者:矢崎 存美
読書メーター
んが。
シリーズ作品が多かったからこれだけ読めたのかも、な読書スピードであった。
でも収穫も多かったから満足してる。
1月の読書メーター読んだ本の数:8読んだページ数:3155ナイス数:769黒猫の小夜曲 (光文社文庫)の感想切なくてとてもあたたかいものが心に溢れます。まさか「レオ」がこんなに登場するとは思ってもいなかったけれど、前作よりも格段にこの世界に入り込み易く、なんというか人の善と悪を両方とも受け入れて分かっていく過程が優しい、かな?謎解きの一つ一つが最後につながるのは前作と同じ。とてもラストの悪は酷いのに決着にほっとして、そしてあったかく楽しんで読み終えました。ここまでくるとシリーズ3作目を望んでしまうなぁ。もちろんレオもクロも登場する形、で(笑)読了日:01月29日 著者:知念 実希人
えどさがし (新潮文庫)の感想切なくなった~。ラストが前回と比べ物にならないくらい切なくて、嬉しくて、たまんなくなりました。つまるところ最新刊「なりたい」を読んでから戻ったからなのだけれど。とてもとても会うことに苦労する。長い年月がかかる。でもまた会える。そしてまた、長崎屋の離れのような場所で皆が集える。そのとても貴重なこと。かえがたいこと。様々な想いが一気に押し寄せてきたのでした。戻って再読、正解でした。しっかしたまんないですね。。。読了日:01月23日 著者:畠中 恵
なりたい (新潮文庫)の感想なりたい。なりたい。何になりたい?様々な望みを様々なものたち(人とは限らない)が望み、そこに巻き込まれる若だんな。どのお話にもどこか一抹の哀しさみたいなものを感じつつ楽しんだのは読み手側の事情かなあ?来世に関わる物語。だから「えどさがし」なんですね。五柱の神々。日の本の神々は恵みも厄災ももたらすもの。分かった上での若だんなの答えを静かに受け止めました。読了日:01月21日 著者:畠中 恵
繕い屋 月のチーズとお菓子の家 (講談社タイガ)の感想「繕い屋」という仕事をしている花。4話収録されている3話目まで、なぜかとても不安定で足元が覚束ない感じがしていた。何でだろう?と思いながら読み進めて4話目。花、という少女のこれまで、が分かったことで「ああそうか」とストンっと地に足を付けられた。彼女が人なのか生と死の狭間に在る存在なのか、なんていうか「何者なのかわからない」という状況が私はとても不安だったのだ。まだまだ序章の一冊。この先がどこに向かうのかとても気になる世界がまた一つ始まった。読了日:01月15日 著者:矢崎 存美
奇想天外 21世紀版 アンソロジーの感想発行されていた当時を全く知らず、それが2冊で今回作られると聞いたときはとても嬉しかった。だってこの雑誌から作家新井素子は始まったんだもの。ということで、昨年12月から開いてようやく一応読了。素子さんの作品がとても好き。こういうお話を望んでいたんだな、と気付く。有栖川有栖×山口雅也のマンザイに笑い、続く北村薫氏を含めた3人の対談も興味深かった。恩田陸さんの作品も強く心に残る。そう。これは「雑誌」なんだ。アンソロジーでも短編集でもなくいろんな事が盛り込まれる「雑誌」基本、マンガも含めてあまり雑誌を手にしない→読了日:01月14日 著者:山口雅也
恨み残さじ-空也十番勝負 青春篇 (双葉文庫)の感想空也の物語になってから購入後に積読状態が長い。なのに読み始めるとこの世界を楽しんでいるのを自覚する。薩摩から生還し人吉藩に帰って来た彼は、そうか。ここで初めて「話せる」ことを知られるんだな。タイトルが意味深長であり、尋常な勝負であったはずの薩摩での戦いが今後にかなり長い尾を引きそう。命のやり取りはたとえ本人同士が納得の上であっても簡単にはいかないもの。まだまだ若い彼が今後ここをどう解釈してこなしていくのか。磐音さんよりもずっと拘った描き方かな、と思う。怪我をして眉月に介抱されたり事あるごとに彼女を思ったり読了日:01月12日 著者:佐伯 泰英
鍵の掛かった男 (幻冬舎文庫)の感想久しぶりの火村シリーズ。自殺か殺人か半分を越えても分からない、とんでもない物語だった。そもそも有栖の足でこつこつと解き明かす人物像が予想外で、本当に頑強な鍵が掛かっていて、だからこそ目をそらすことができずに一歩ずつ近づき、最後は火村の俯瞰する目がこのお話を終わらせる。華々しいものではない、地に足をどっしりとつけた物語。もち運ぶのが大変な厚さの文庫本だけどそれだけの中身と迫力があり、きっちり満足をさせてもらえるものでした。大阪の土地勘あったらまた更に楽しめそうです。読了日:01月08日 著者:有栖川 有栖
ぶたぶたラジオ (光文社文庫)の感想2018年最初の1冊。ほんっとに新年1日が始まったところで手に取って帰宅途中の新幹線内で読了。そして選んで大正解でした。ラジオでのお悩み相談のぶたぶたさん。3章それぞれのどこかになにか私自身に重なる部分もあったなぁ。何よりも「くよくよしだしたら楽しい妄想!」これを心に留めたい。そして悩みを整理すること。これも大事ですね。親子といえども相性はある、ということも。柔らかな雰囲気でさりげなくキッパリとポイントを押す。本当の優しさというものも感じられる気がしました。読了日:01月02日 著者:矢崎 存美
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