のんびりぽつぽつ

日常のこと、本のこと、大好きなこと・・・
いろいろ、と。
のんびりと。

東京公演千秋楽、ですね。

2009年08月31日 09時31分49秒 | 山本耕史さん
外は台風。。ですか。
東京最後なのに。ドリアン・グレイ・・・・

でも。
そこの迷ってるあなた!(ってだから誰だよ!!)
迷ってるなら行きましょう。

観なきゃ判らないよ。この舞台。
観ると回数行きたくなるよ。この、作品。。

ははははは。

もっと早く宣伝しなきゃ遅いよね。
あ、でも。
関西方面の人たちならばまだ間に合うのか。
(ま、ここに来る人がそんなに居るわけではないでしょうから、、
あんまり効果はないわね/^^;)

ああ。
抜けられない。
時間が経つほどもしかして抜けられないかも。

観るたびに違う印象を持ち、
時間が経つほどに想いが変わる。
複数回行きたくなってチケット買い足してしまって、
とても重い話だからとても気力必要で、ヘトヘト・・・・
でも頭の中にずう~っとドリアンの表情があって抜けられず、、

半分、現実からずれたような感覚のままいつまでいるのかなあ。私・・・・

本日楽日。
どんなドリアングレイが生きるのかな。
重くて苦しくて恐ろしくて共感できなくて、でもどうしようもなく魅力があるドリアン。
私は昨日までを反芻しながら成功を祈ります。。

台風、消えてよぉ~~~(ねぇ。。。)
コメント (6)
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「ドリアン・グレイの肖像」 観劇4回目・その2

2009年08月30日 23時14分23秒 | 山本耕史さん
実は今日の座席。
当日券は1.2階席なら後ろか端っこの補助席。もしくは3階席と言われてました。
(私の中に3階席はありません。補助席でも1階!って思ってました。)
ところが。
当日券を買おうと1時に劇場に行きましたら、
心やさしい方に声をかけていただいて、、
行かれなくなった友人さんのチケット、というのを譲っていただけました。
何と、今までで一番舞台に近い席!
(ほんとうにありがとうございました!!)

その席は。
お酒がいつも置いてある、つまりは下手が近い席でした。

1幕のバジルとのシーン。
ドリアンがワインを無闇に飲むために手酌するのが目の前に展開して、
その苛立ちや苦しさまで強烈に伝わって、
だから
彼の「揺れ」も思いっきり感じられたのかもしれません。

オペラグラス経由では判らない、全体の雰囲気。。。
バジルは怒り、ドリアンはいらつく。。


舞台って、難しいですね。そしてとてもおもしろい。
座席の場所によって、まったく印象が変わるときがある。
今回、3回は下手側。そして残り1回が上手側の2階席でしたが。
出来れば上手側の1階席でもう一回・・・・観た・・・・・かった。

はい。もう、無理です。チャンスはもう1回(って明日の千秋楽!!)
・・・あるけど無理です。
いくらなんでも叱られます・・・・。

そして、思いました。
この舞台がそもそも観劇デビューな私のいう事だから
あきれ~~~られちゃうかも、って思いつつ。
正直な今の気持ち。

この、「ドリアン・グレイの肖像」って作品。
もう少し、舞台と客席が近い小ぶりな劇場でやったらどうだろう?
と。
役者さんたちの息遣い。
表情や小さな繊細な動きが、もちろんオペラグラスを通せば見えますが、
1階の後ろや2階席では感じられても観えない。。
それが、すごくもったいない。
元々が、そういう精神面での「揺れ」や「葛藤」が多々ある作品だし、
なんていうか、一点限定でみるオペラグラスでは私には掴みきれないものがありました。
もっと、舞台全体のなかの彼の、相手との空気感から現れる表情の微妙な変化や仕草の強弱、繊細な様々を感じたかった。

変、かな。

中心はもちろんドリアン。
でも、その周りにいるヘンリー卿やバジルやシビル、ヘッティ、アラン・・・も
ちゃんと視野に入れておきたいんです。
山本耕史という俳優にほれ込んで、だからこんなに行動できた舞台です。
でも、他の人たちの演技も本当に細かく動いていて感じたい。
耕史くんだけの1人芝居ではないんだもん。
(いや、たとえ1人芝居でもセットの中の彼、として捉えたいだろう、な)

そんな訳で、
裸眼で見られる劇場でまたやってくれないかなあ。
と思ってしまったのでした。

そうすると、あの2階建てシンプルセットではできないか・・・な。
見上げちゃうもんね。
あのセットがクルクル廻るのがまた、とても不安で落ち着かない雰囲気で
シンプルなのにそれぞれの場面展開もバッチリできていて
すごいなあ~と感動したんでした。初日に。

以上、非常に我儘勝手な超初心者の気持ち・・ですか、、、(たはは・・・)


なんにしても。
とにもかくにもこの作品。
行けば行くほど惹き込まれて、
行けば行くほど味があって、
それぞれの人々の生き様に引き込まれて、
そして、ドリアン・グレイに苦しめられました(笑)

贔屓の役者さんが「超・悪役」っていうのは、それだけで疲れますねぇ。
彼に同調できない苦しさも実は同時に味わいましたよ。
ドリアン・グレイって人を好きになれない~~~って・・・(苦笑)。
基本大好きなのに好きになれないんだから、苦しいよ。これは。。
それも単純な悪役じゃなくて非常に苦しむ生身の人間だからほんとうに観ていて息が詰まる・・・・
それだけ彼がドリアンだった、ってことなんですから賞賛しなくちゃなんですが・・・

なんにしてもこの1週間。
私の夏休みイベントの1週間。
濃すぎて現実に戻ってこられないほど、存分に味わわせてもらいました。
そして、

更に山本耕史って役者に惚れました、よ。(ホットイテ~~)

はぁぁ。
夏が、終わりました・・・・
これからどうしよ。私・・・・(爆)

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「ドリアン・グレイの肖像」 観劇4回目・その1

2009年08月30日 22時21分58秒 | 山本耕史さん
そこの人!(って誰??)
「えっ??」って言わないで、ね。
「えええええ~~~~っ???」って思ってますから、私が・・・・(爆)

ええ。そうです。
今日は「前楽」といわれる日です。
そして、観劇のプロ(笑)なお友達から、
「もし、観られるなら前楽を選びなさいな」って言われていた、その日、です。
チケットなんて持ってません。
無理だと思っていたから買いませんでした。
昨日のチケット購入時も散々迷ったけど3階席は遠すぎるって思ったし・・・・

なのに・・・・

行っちゃいました。三軒茶屋。世田谷パブリックシアター。
「当日券」っていう悪魔のささやきに抗いきれず・・・・・
(補助席で1.2階席を用意しますって言うんですもん。係りの人が!/アハハ)

・・・・・・・

舞台も4回目、しかも3連続となるとそれなりに落ち着いてきてました。
オペラグラスを握りながらも全体の流れを追える余裕があるなあ、
などと、勝手に思いつつ、
始まりのピアノを聴き、じっくりと余裕を持って観てるつもりでした。私。
今日も1幕中で笑える場面もあったし観るほどに独特の言い回しもすんなり頭に入るようになってきたし。

だけど。

1幕の最後。
シビルの自殺のことをドリアンが知った翌日の朝。
バジルがドリアンの家をたずねてきた場面。
ドリアンはワインを浴びるように飲みながら対峙するシーンで。
ドリアンが嗤い、バジルが怒り、そのぶつかり合いの最後。

ドリアンが
「バジル・・・」と声をかけた、その声に。。。

私は凍りつきました。
何だろう。この、声。
自責の念と悲しみに、消えてしまいそうな弱々しさ。
友人に見捨てられることへの恐怖。
目の前に居るのにあまりにも弱弱しく憐れな小さな子どものような、ドリアン。

声の微妙な揺れは、なに?
かすかな揺れがこころに入り込んで掴まれる・・・

だから。
バジルはそれ以上責められなくなって。
だから。
バジルはそのままドリアンを正せなくなった・・・

・・・・・恐ろしいほどに魅力的なドリアン・グレイ・・・・・

それがすべて「バジル・・・」と呼びかけた一言に凝縮して・・・

悪魔の魅力。それかもしれない。
「美しい」というだけで周りの人を巻き込んでいく、
その姿が目の前にあった。

突然、美しさだけで人を魅了するっていう意味が判った気がした。


そして今日のラスト。
私の最後のドリアンのラストは。。

怖かった。
とても、怖かったです。ヘンリー卿が・・・・

ドリアンの死を目の前にして、
淡々と表情も変えずに指輪をドリアンに返し(ドリアンの手にはめて)
そして、去っていく彼が。
無闇にさっそうと、去っていく彼が・・・
すごく、怖かった。

4回目にして初めて、ヘンリー卿がとても残酷に見えた瞬間でした。

。。。つづく。。。

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「ドリアン・グレイの肖像」 観劇3回目。

2009年08月29日 23時22分28秒 | 山本耕史さん
立ち上がったら足がガクガク。
劇場2階から階段下りるのにフラフラ。

全体の印象は昨日とさほど変わらないのに、
最後の最後に・・・・・

ドリアンが倒れ、ヘンリー卿が去り、その後。
ほんとの、ラスト。

ピアノにあわせて舞台が廻る。

そこで。
突然。

どうしよう。
とてつもなく切なくなって泣けてきた。

ドリアンがかわいそうで。
「生きる」ということが判らないまま、仮面のような顔で死んでいかなくてはいけない彼が
どうしようもなくかわいそうで。

切なくてたまらなくなった。

大逆転な自分の気持ち。

高い位置から見下ろして。
はっきりと彼の死に顔が見えて。
そのせい?
仮面は付けていなかったけど(そりゃそうだよね)
仮面と見まごう程の、冷たい無表情。
感情の見つけられない、死に顔。

無表情の死。

それがとても。
切ない。
半ば強引に死を選ばされてしまった彼。
偽善でもいい。
もう一度生きて、生き直して、
自分を生きるということをしてほしかった・・・
生きることがどういう事なのか私だって判らないけど。
せめて、ヘンリー卿に惑わされず自分の意思で行き直してほしい。
そう、思った。

死なないで!

無言の、もう答えない彼の姿に切実に祈った瞬間。
涙をこらえることができなくなった。

いま。
ピアノ曲がリフレインしてる。頭の中でずっと・・・

やっぱり、「死」すらも肖像画に持っていかれてしまったんだ。。。

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ここは、どこ?

2009年08月29日 17時57分34秒 | 山本耕史さん
来てしまいました。世田谷パブリックシアター!
3回目、昨日に続いてドリアン・グレイの肖像です。
そう。追加しちゃったのだ。滑り込みで!2階席でどうしても観たくて。
私がこんな事するなんて、ね。
さて、行くぞ!

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「ドリアン・グレイの肖像」 観劇2回目。

2009年08月28日 23時56分24秒 | 山本耕史さん
生のピアノと舞台上の物語が一体になっていて、
どこまでが音楽でどこからが物語なのか、
気付いたら全く気にしないで観ていた。

2回目のドリアン・グレイ。

とても近く感じた。
席がっていうんじゃなくて、(むしろ座席は前回より端で観難かった・・・)
1幕からずっと、前回よりずっとすんなりと言葉が心に入り、
前回は2幕の始めのみで笑いが起こったんだけれど、今回は1幕でもあり。
すごく生意気な言い方だと思うけれど、
役者さんたちと客席がとても近くて一体化しているような、
そんな安心感があった。

話自体は、もちろん安心と真逆なものだし、
その心持はビシビシと伝わってきて、
案の定、泣きそうになったり切なくなったりしたのだけれど。

変な緊張感がなかったのか、な?

そして。
今回はとにかくドリアンの表情やしぐさをしっかり観るって決めていったけど、
結局幕の前半は夢中で全体を追っていて、
後半、バジルを・・・という辺りから、彼の表情をオペラグラスで追っていた。

そして、思ったこと。

人を殺す。
その場面の人って結局狂ってるんだって思うけれど。
その瞬間のドリアンは、前後の激しい気持ちの表れと全く逆で、
冷たいというか、全く感情のない怖いくらいに無の表情。

そこに行くまでの、恋する表情や笑顔、怒りや後悔が、
人を殺めた後はどこか変わる。
その後も、負の感情が主だけれど沢山の表情が通り過ぎるけれど、
どこかに「無」があって、どこか恐ろしいくらい「闇」があるのか、
とても、観ていて怖い。同時に痛々しい・・・

そしてラスト。
ヘンリー卿との決別(?)の場面。
「偽善だ」と言われながら、
でも「善人になりたい」と主張し続ける彼に浮かんだ涙は、
何だか、、
とても遠い位置から観てしまった。

判ってる。
苦しんで苦しんで、あの時点の彼は本気で過去を消してしまおうと思ったんだろう事。
こころではすごく良くわかる。
何とかここから抜け出したい。
立ち直って善人になりたい。
そう心底思っているからこその涙だと。

だけど。
だから、かな。
「それは違う。過去は消せない。自分からは逃げられない」
というヘンリー卿の言葉に私の気持ちが乗っかった。

そして。
ラストの「死」の場面。
あの・・・
ドリアンは仮面かぶってないよ、ね?
今日の席ではちょっととても観づらくて、
でも。
倒れたドリアンの顔が、仮面に見えた。

からっぽ。
なにもない、死。
死すらも「肖像」に持っていかれてしまったのか。

からっぽ・・・。

何だか、自分の予想もしない場所に気持ちが行っちゃって、怖い。

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オペラグラス。

2009年08月28日 10時51分59秒 | ぽつぽつぽつ
舞台に向かって左側は下手よ、ね?

というわけで。
今日、また三茶に行きます。
仕事、終わりました。

も、地に足が着いてません。

先日の1回目の鑑賞では、
すっかり緊張で固まっていた私は、
オペラグラスを持っていたのも忘れて、
とにかくひたすら舞台をにらんでおりました(爆)。
(一応ちゃんと見える席だったから苦にならなかったけど)

今日はドリアン@耕史くんの表情をガッツリ堪能できるように、
会場についたらまずオペラグラスを出すこと!
忘れずに・・・するぞぉ~(気合のいれ場所がチガウ)

・・・・今日は上の子も一緒。
さて、彼女にあの世界は理解できるか???
(それより英語の宿題は終わってるのか???)

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歩き(BlogPet)

2009年08月28日 10時18分03秒 | ぽつぽつぽつ
きょうはなんはゆきゆきはひとり歩きを料理するはずだった。

*このエントリは、ブログペットの「はなん」が書きました。

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舞台の音楽。

2009年08月27日 22時14分29秒 | 山本耕史さん
今回、舞台で流れる曲はすべてピアノの生演奏。
そして、途中でドリアンがくちずさむ曲がひとつだけある。

「亡き王女のためのパヴァーヌ」
という曲なんですね。

劇場ブログで教えていただきました。

このメロディ。
・・・・・切ないです。
細く、ほそく彼の口から流れ出るメロディが。

舞台ってDVDになるのはどんな基準?
判んないけど、パンフで耕史くんが言ってるように、
この「ドリアン・グレイの肖像」
サントラCDは出していただけないものかなあ。

生演奏のピアノと生歌にはかなわないけれど、
(音楽だってその場限りの芸術ですからね)
でもCDで繰り返し聴けたら、すごくうれしいなあ。

・・・・ポストトーク、どんなかな?いいなあ。今日行けた人たち・・・・

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終わってるね。

2009年08月26日 22時00分51秒 | 山本耕史さん
時計を眺めて、
今日のドリアン・グレイは、どんな風に生きたのかなあ・・・・?

なんてことを考えている訳です。

そんな中。
お邪魔しているブログで教えていただいたのですが。

産経ニュースにこんな記事。

これは、舞台セットの場所ですねー。ステージ上ではないような?

「与えられたものを実体にするのが、役者の仕事なんだと思っています」

先日の朝日新聞でも話していたこと。

本当に潔いな、と思う。

舞台上ではすべての責任は自分にあるって、ナビでも言い切る覚悟が
いろんな場所できっぱりと出来ている。

舞台をちゃんと見たのがまだ1回っきりで、
比べる対象もないし、よく判らない事だらけで必死で観てたけど。
ただ、
初めての舞台でがっつりと何かに掴まれたのも確かな事で。
それはやっぱり目の前にドリアン・グレイが居たからなんだよね。

「狂気をはらんだ人間といったことがいわれていますが、僕はドリアンには純粋なものを感じてしまうんです」
「人間として純粋だから、欲望に引っ張られ、流されていってしまったのではないでしょうか」

なるほど。
そうか。
パンフやこういう記事の耕史くんの言葉に助けてもらって、
今度はあの世界を観にいく。

ってな訳で。
ますます、次ぎに行く日が楽しみになってきた!
(そしてますます2階席から観たくなっている!)
すこし、余裕もって今度は観れるかな?

でも、心臓バクバクは変わらないだろうけど。
ってか、いまもバクバクしてるけど。。。

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一日過ぎて。

2009年08月25日 22時37分08秒 | 山本耕史さん
外見の美しさ。
それだけで人は惹きつけられて行くものだろうか?

・・・・・抜け出せないでいます。
「ドリアン・グレイの肖像」
甚だ怪しい記憶力を頼りに、昨日を振り返ってしまってます。
何回も。

あ。今日のほうが目一杯感想(の、ようなもの)を書く気でいます。ネタバレありです。
新鮮に観たい、まだ初日に至らない方々、どうぞお気をつけくださいませ

昨日の私。
ガチガチに固まって椅子に座り、
ガチガチに気持ちも固まったまま舞台は始まりました・・・
自力観劇初体験だったからね。
ストレートプレイでもミュージカルでも同じだったろうな。
緊張で視野も狭まる~
暗い舞台を睨んでた・・・と思います・・・・(苦笑)


スタートはピアノの生演奏。
そこで姿を現す彼は、「誰?」
ものすごく歳をとったボロボロの人に見えたのだ。
最初にここを持ってくるなんて思ってないし、
も、ガチガチだったんです。緊張MAX!
背を向けて、そこに有る「絵」にナイフをむける。
そこで初めて「ああ、ドリアン・グレイだ」と気付く。


そして、その「絵」が描かれた時に遡る。

ヘンリー卿とバジルの怒涛の会話。
それにまずメチャクチャ怖くなった。
あの。。
正直に言います。
私、だめなんです。海外文学。
今回は山本耕史さんが舞台だ!ってんで原作読みましたけど、
ええ、とっても苦労しました。
あの文体、話運び、そして・・・・・名前・・・・・
だから。
19世紀そのものの会話の運びに、ものすごく「こりゃ大変だ!!」って思った。
この舞台、お話判るんだろうか?
難しくて困るんじゃないか?・・・・と・・・・
でも。
その次にひょいっと出てきたドリアンが、
明るいドリアンの声が、「ふうっ」と一息つかせてくれた。

始まりに、確かにドリアン・グレイがほっとさせてくれてたんだと思う。
(耕史くんだ!とは、不思議と思わなかった。声も、彼の声だけどTVと違う。発声がきっと全く違うんだろうけど、なんていうか、、、
とても判りやすくてハッキリしていて・・・うーん・・・なんていうんだ?
生の合唱を聴いていてその歌詞が気持ちと一緒にはっきりと聴き手に届くっていうあの状態。/これじゃ私しかわかんないかなあ。。)

声に感情をきちんと乗せて聞き手に届けてくれる。
そういうこと、かな。
舞台は遠い席からも観ている人が居て、当然「アップの表情」なんて見せてくれないから、
やっぱり聞こえる声も本当に大事なんだな、と思う。
そこに気持ちが「見える」ととても判りやすくなるんだ。言葉って。

そこから始まる、ヘンリー卿のドリアンに対する言葉。ことば。
絡めとるように向けられることばに、簡単に絡め取られてゆくドリアン。
ちゃんと、言葉が頭に入ってきた。
ああ、そっか、と意味を理解することができる自分にほっとした。

原作をものすごく判りやすく作り直してくれた感じ。
要所要所、そぎ落とされて浮かび上がった部分のみで舞台の時が進む。

昨日書いたバジルをドリアンが刺殺してしまう場面。
あそこは、静かに短剣を手に持つドリアンが辛そうで苦しそうで、、
そっと近づくドリアンの姿に思わず涙してしまった。
「やめて!」と止めたくなる辛すぎる場面。
ところが、シビルの弟ジェイムズをドリアンが射殺してしまう場面。
そこは、何と言うか「ああ、やっちゃった・・・」という印象。
銃口が、何だか真正面の私に向けられてるよーで怖くて(いやそんなこと絶対ないです。後ろの方だし舞台から見えるわけないし・・・)ど迫力ではあったんですが。
何だか「組!」で刀を持った相手に銃を突きつける、あの武士道にあるまじき行為?それをふと思い浮かべてしまった。
やっぱり飛び道具って・・・キライだ・・・

話がそれました。

そうして、ドンドン落ちていくドリアンの姿。
身体全体が苦しそうで悲鳴を上げているのに笑う彼。

猛烈な孤独感は、ラストヘンリー卿に『過去を殺す』と言ったときに押し寄せて。
最初に貰った指輪を外し、ヘンリー卿に返すドリアン。
そしてラスト。

ラスト。。。。
苦悩の末に刃を絵に向けるドリアン・グレイがいました。

・・・・そして・・・・

これは、どう理解したらいいんだろ?
ヘンリー卿は彼を見て何を思ったのだろう?
倒れたドリアンに指輪をはめたとき。
黙って去る彼の心は・・・・?

あれ?ここは、、本と同じ。私は丸投げされて混乱してる?

気付いたというか何となく判ったかもしれないこと。
ヘンリー卿は、傍観者。
外からじっと変わって行く作品を観ている人。
ドリアンは、自身を絡め取られて内側でもがく人。
外と内。

この舞台は。
絵の扱い方も「なるほど!」と思ってびっくりしたけれど、
観る側に思いっきり想像力とそして課題を突きつけてくれる気がする。

一日たって、
繰り返し思い出してもそれは私の記憶の中の舞台であって、
昨日のそれとは少しずつずれているんだろうけれど。

そしてふと思った。

美しい。それだけで人は1人の人物に惹きつけられて人生まで壊すものだろうか?

美の探究なんて、私には向かないよー。
ってか、わからんよ、そんな事。
だけど何だか結局そこまで行くのか?っていう
小難しい頭になりつつある。

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「ドリアン・グレイの肖像」 初めての観劇。

2009年08月24日 23時30分12秒 | 山本耕史さん
行ってきました。
世田谷パブリックシアター。
自主観劇初体験。

ネタバレ、してるつもりはないけれど、雰囲気とか印象とかで想像できちゃうかもだから、
1回目は全くなにも知らないままがいいって人は読まないでくださいね。


では、いきます。


巻き込まれてきました。
あの、世界に。

で。
まずごめんなさい。

そうだ、よね。
そうなんだ。
これは「ドリアン・グレイ」なんだ。
演劇ってそういうものなんだ。

ドリアン・グレイがそこに居ました。
山本耕史が居るんじゃなかった。
判ってたつもりだけど、全然判ってなかったんだな、と思います。

だから、まずはごめんなさい、です。。


さて。で。
初めて観た劇の感想は。。
今浮かぶのは。

「闇」と「孤独」

最期までとても孤独なドリアン。
光が全く見えない場所でもがき苦しむ彼の姿。

最期までその状態。

苦しかった。
バジルをナイフで・・・という場面は本気で「やめて!」と思った。
暗転を繰り返す世界に、
どんどん落ちていくような感覚で、
ピアノの生演奏がそれにかぶさるように追い詰められる。

なんだかもう、
終わったらヘトヘト。。

カーテンコール(で、いいんだよね?)で、
最初、ポツンっとステージ中央に立った山本耕史という役者が、
とても孤独に見えた。
まだドリアン・グレイのまんま、なのかな。
そういうもの?舞台って?
他の人たちがステージ上に登っても、
何だか1人孤独な気がして。

いやもう、疲れた。。
使った事のない心の筋肉を目一杯使って全力疾走した気分です。

でも。
幸せ、というか(作品自体は全く幸福感はゼロな内容だよね)
圧倒された心地よい疲れ、というか、
そんな感じで今、います。

そうだ。
加納さんがおっしゃっていた
「2階席からの鑑賞もよいかも?」
というお言葉。よっく判りました。
うん。
許されるなら、2階席からも観てみたい。
丁度、とてもいい位置なんじゃないだろうか?って思われる演出が沢山・・・
そして逆に。
もっともっと前でも観てみたかった。
息遣いまで感じられる位置ってどうだろ?
そこで、観たらまた。
もっとこの世界の生の感情を感じられる?(ある意味、危ないかもしれないけれど・・)

ふう。
今日はこんな感想。
これでいいのか?とかなり迷ってるけどそのままUP!
感じたままを書いたど素人だから怒らないでね~(^^;)

今度は金曜日。
これ、リピーターになるの判る気がする。
まだ、力が心のどこかに入りっぱなし・・・
・・・ヤバイ?私。。。
コメント (4)
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「夜は短し歩けよ乙女」

2009年08月24日 12時58分21秒 | ☆本☆
森見 登美彦 著 角川文庫。

最初。
ものすごく戸惑った。
文章に気持ちが乗っからない。
大混乱する自分の頭~!!??

つまるところ。

純粋な、ちょっと古きよき時代の「恋物語」

なの、ね?

「きつねのはなし」をそのままイメージして読み始めてしまったので、
大混乱しちゃったのだった。

短編4篇で4エピソード。
文庫本1冊分かけて、ようやく向き合う男女のお話。
これはやっぱり古き良き時代だろう。
恋愛小説ではなく恋物語だろう。
うんうん。
森見氏のちょっと現実から37度くらいずれた(笑)独特の世界観が、
その恋物語に厚みとおもしろい味付けをしてくれる。
最後の章では、一体いつ彼女が彼のところにいくのか?
じりじりしながら読み進めている自分に気付いた。
なんだ。
すっかり巻き込まれたじゃん?
混乱~~とかいいながら・・・自分。

個人的には、文化祭のお話が一番好き。
韋駄天こたつとゲリラ演劇。
観て見たいナー。2つとも!!!
(あ、でもパンツ総番長さんは・・・ゴメンナサイ・・・・)

この二人。
やっぱり28度位ずれた位置でのラスト。
この先、どうなるのかな~。
でも、ここでおしまい、なのがまた程よい味付けです、ね。

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新聞とかTVとか。。だけど。

2009年08月23日 10時45分55秒 | 山本耕史さん
21日の朝日新聞夕刊はびっくりしたなあ~。
写真入りのドリアンの記事。
めがね、似あうよね。

「演じる役が生きて、ひとり歩きを始める俳優」
って・・・最高の贈り言葉じゃないですか?
「観客の前に立ったとき、生々しいウソのない人間として存在すること」
そう胸に決めて演じているってことは。
上の子にも読ませて(連れてくからねー。2回目に)ニヤニヤしてます。ハイ。

新聞に浮かれて、今日はTVに浮かれます~。
「ウチ・ゴハン」夕方6時から!!

んで。
昨日から、ちょっとPCから離れ気味にしてますよ。

何しろ、明日が私の初日。
その前に、もう沢山の人たちが観てるでしょ?
「ドリアン・グレイの肖像」

きっといろんな感想、参考になる意見とかあるんだろうけど、、
映画なんかは、結構ふらりと行くときは参考にしたりするんだけど、
そういう感想。

だけど。
今回は。
とにかく何もかも「初めて」で観てみようかな、と。
そうしたら、私は何を感じるのかな?と。

ま、意識不明状態で帰ってくる可能性も大なんですけどねー(爆)

とにかく、PCの「山本耕史」は封印(笑)
明日まで~、ね。

とか言いつつ・・・・
読んじゃった。
「座長日誌」だけ。
我慢できなくて・・・・

そうか。
原作を踏まえた上で、スズカツさんのオリジナルに近いのか、な?
気に入ったエピソードとか、、原作に見つけられてないので私は平気だな・・・とか思ってしまった・・・(爆)
加納さん・・・少ない情報源(他にも舞台情報なんかあるかもしれないけど、検索能力ないです私・・・)なのでうれしいです。
耕史くんは、、ブログなんてしてくれそうにないもの、、ね。
書いてくれてもいい世代だと思うんだけど~~(笑)

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もう観た人がいるんですねぇ。。

2009年08月21日 22時05分58秒 | 山本耕史さん
マチネ・ソワレ・前楽・・・・から始まって、
フライヤー・ストレートプレイ・衣装パレード・ゲネプロ・・・知らなかった言葉が沢山。
新しい世界ってーのは、ほんと、おもしろいけど混乱もする。
まだ、よく判らん・・っす。
カタカナ語が特に~~!?
この程度のレベルな、私っす。。。(^^;)

そんなこんなな日々。

本日。
「ドリアン・グレイの肖像」初日。
観にいくわけではないのに、
7時前からなんとなーく落ち着かないでおりました(笑)

っていうのもねー。
写真1枚、見せていただいちゃったから。
昨日のゲネプロでの立ち姿。
ポチッと更新情報あって、びっくり。
で、、、

・・・・・・・・くぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!・・・・・・・・

です。ハイ。

私の初日は果たして記憶が保てるかどうか・・・・なあ。(←莫迦)

ああ、楽しみです。
スズカツさんはあの小説をどう料理してくれているのか、
山本耕史はどんなドリアンを表現してくれるのか、
どんな風にヘンリー卿と絡んでいくのか。

とても、とても楽しみです。
コメント (4)
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