8月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1925
ナイス数:438
ラブコメ今昔 (角川文庫)の感想
どんどん変わる世の中。変わりすぎている今。ブルーインパルスの展示飛行から自衛隊シリーズを読みたくなって、また、手に取る。様々な立場の自衛官たちの恋模様と仕事模様。根底にある「国を守る」という覚悟。それぞれの場所で頑張るのは誰でもおなじ。今のこの世界の中で読むとまた、いろいろな思いが過った。激甘〜と感じて読んだ初読の頃が懐かしい。
読了日:08月27日 著者:有川 浩
猫弁と星の王子 (講談社文庫)の感想
確か完結していたよね?と思いつつ続編出ているじゃない!?と本屋さんで手にする。帯にある通り「おかえりなさい」でした。そして相変わらず色んなことを抱え込み、自らのペースで気がつくとあっちもこっちもまぁるく収まる。そんな百瀬弁護士とゆかいな仲間たちの物語でした。変わらないなぁと読みながら、今回は特にほんの少ししか出てこない方々(傍流の方々)まで、その生きる背景が垣間見えこの先も触れられていて、奥行きが一段深くなったように感じました。また、あとがきがたまらなく…。本編が吹っ飛んでしまいそうな、これだけで1作品→
読了日:08月23日 著者:大山 淳子
ボードブックおはよう、はたらくくるまたち (のりもの×キャラクター 【1歳 2歳 3歳児の絵本】)の感想
マゴくんに購入)このはたらくくるまたちのおやすみバージョンを持っているってことで。優しいタッチの絵柄で働くくるまたちのお話が楽しく進む。それぞれの名前はきっちり正確。できることもちゃんと教えてくれつつ1日力を合わせて働く仲間に読む方も笑顔。たのしい一冊でした。
読了日:08月22日 著者:シェリー・ダスキー・リンカー
ボードブック よるのきかんしゃ、ゆめのきしゃの感想
マゴくんに購入)優しい絵柄で夜走る機関車を描く。動物たちがせっせといろいろなものを貨物車に荷物を運び込む姿が楽しいね。2歳児でも自分でひらけるボードブック。
読了日:08月22日 著者:シェリー・ダスキー・リンカー
誰か―Somebody (文春文庫)の感想
物語の中心にいる姉妹のそのどちらにも何か違和感を持ちながら、主人公である杉村三郎の見聞き調べていく過程を淡々と追う。徐々に現れるそれぞれの様が何とも言い難く居心地悪く、あー宮部さんの現代物だ容赦ないよな、と思う。私なんで読んでるのかなと思いつつ(笑)それでもやめられずに読むのも宮部作品。人の表と裏。生と死。光と闇。闇の部分は平凡?な杉村自身にもあることで、彼の周りも気になりながら読み終えた。人を描写するその筆力に改めて唸らされつつ。次作も、読もう。
読了日:08月17日 著者:宮部 みゆき
てんげんつう【しゃばけシリーズ第18弾】 (新潮文庫)の感想
思いがけず夏に文庫本最新刊。短編連作5作品はそのあちらこちらに重なる場面があって、おや?と思っていたらそういうことでしたか。場久さんの力を借りて悪夢に入り謎を解こうとするやり方にも驚いたけれど、世の理りから逸れた行動はキチンと行った者に還るということでしょうか。久しぶりに於りんちゃんが登場でしたので、もう少し楽しい景色が見たかったなぁ。ああでも。若だんなよりも一足先に於りんちゃん、ちょっと大人になっていそう。かく言う若だんなも随分商い的視点も出来てきて、時の流れを感じます。
読了日:08月10日 著者:畠中 恵
カーテンコール! (新潮文庫)の感想
読友さんのレビューに惹かれて手に取る。久しぶりの加納さん。閉校が決まっていることを分かった上で入学した学生たち。なのに単位不足でこのままでは大学中退となるのを救済するために学園長が取った、かなりびっくりな半年隔離政策。外界との接触を断たれた上で徐々に明らかになるそれぞれの抱える事情。それは結局家族の在り方、集団の中の在り方につながり。。加納さんらしい日常ミステリを内包しつつ、実は病や屈折、本人の責ではない諸々が明らかになり、第一話では戸惑ったのだがその後のめり込んで一気読みになった。この先を生きるために→
読了日:08月02日 著者:加納 朋子
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