年が明けての更新は、何となくすっごく昔に読んだ本たち、、って気がするのはなぜ?(笑)
今回は「これだっ」っていう新作は特になし。
辻村さんは一番最初の作品からその文章の安定感が好き。
がっつり「活字が読みたいっ」と思ったら、この方はいいかもしれない。
ちょっと重い雰囲気が時と場所を選ぶけれど。
妖怪アパートシリーズは、正直言うとちょっと苦手になりつつある。
シリーズ最初の頃のアパートでの面々と暮らしがやっぱり好きだったのだ。
そして磐音さん。
関前藩3部作といつの間にかなっていたその2作目は、想像以上に面白かったのだけれど、
お代の方のお姿に何とも言えない哀しさを感じる。
映像も重なるから尚更なのだろうと思うんだけれど、、、
後継問題は今回初めて気付きました、です。
もう明後日には最新刊が出る。そしたら早速読むのかな?しばらくあっためておくのかな?どうしようかな?
2012年12月の読書メーター読んだ本の数:12冊
読んだページ数:3913ページ
ナイス数:617ナイス
妖怪アパートの幽雅な日常8 (講談社文庫)の
感想前巻よりはずっと楽しむことができました。でも、すっかりアパートの面々とのやり取りが遠くなっていて淋しい…。夕士の成長物語だと考えればアパート=家から外の世界に出ることで経験している様々なこと、そして今回は大きな葛藤があって乗り越えた、って思うんですけど。。なんだかなあ。どうしてもアパートでの人々とのやり取りがとても好きなので。るりるりのおいしいごはんを食べる機会も減ってるし…やっぱり淋しいなあ。あと2冊なんですね。文庫化待ちながら続きを楽しみにします。大学、行くんだよね?勉強のんびりだけど(^^;)
読了日:12月29日 著者:
香月 日輪散華ノ刻-居眠り磐音江戸双紙(41) (双葉文庫)の
感想ネタバレ)お代の方・・・。あの坂崎磐音を質草に参勤交代の代金を今津屋から借り受けたころが懐かしく哀しい。10年の月日の中で少しずつ変わっていってしまったこと。取り返しはつかずラストはまた再びの悲劇であった訳だけれど、それでも関前藩に希望が見えたことは救い。過去からの時の流れを感じつつ、今に生きる人々の立場の変化もまた強く感じられた一冊だった。3部作の真ん中。素直に楽しんで次巻を待つ。来月10日か。もうすぐそこ!
読了日:12月27日 著者:
佐伯 泰英ころころろ (新潮文庫)の
感想再読)「ゆんでめて」の後そのまま読む。仁吉と佐助のそれぞれの物語が面白い。いや、若旦那の失明に絡んだものなんだけれどそれだけで独立もしていて二人の個性が現れていて。そうして読み進めると最後にとても切なくなる。神様の視点から見た世界。人はいつのまにか通り過ぎていってしまう。日の本に生きる者たちはそれぞれに其々の想いを秘めて生きていく。何回読んでも最後はそこに行き着いて涙・・・で、ある。
読了日:12月25日 著者:
畠中 恵ゆんでめて (新潮文庫)の
感想ネタバレ)切ない物語。右か左か。道の分かれ目で選んだその先にどんな明日が待っているかは誰にも分からず、まして、それを選びなおすことを良しとするか悪しとするか。。遡る時間の中でそれぞれのお話の隙間には絶えず淋しさがあって、最後のお話でその淋しさと哀しみには救いがあったけれど、同時に別の淋しさが知っているものには(読者には)湧き上がる。八百万の神々はそんな人の心の襞の奥底に見え隠れするものは頓着しないかもなー、とも思うけれど。
読了日:12月22日 著者:
畠中 恵ロードムービー (講談社文庫)の
感想「冷たい校舎の時は止まる」のスピンオフ?と聞いて、まずは読まねば!と手にする。登場人物の過去や未来、そこから更に先への物語が5話詰まったスペシャルな1冊だった。「冷たい…」と連続で読んで正解。懐かしかったり嬉しかったり切なくなったり。それぞれの人たちが頑張って生きている。一話一話がとても愛おしい世界で。名前の出てこない彼は誰だ?が一番悩まされたのはオイテオイテ(単純に考えればよかったのね/^^;)このまま、また「冷たい…」に進みたくなってしまった。やっぱりでも、彼と彼女が一番の中心人物なんですね。納得。
読了日:12月20日 著者:
辻村 深月僕の死に方 エンディングダイアリー500日の
感想自分は相手を喜ばせることが一番の幸せでありそれが仕事である。ギリギリの状態までそのことを貫き通して逝った流通ジャーナリストの生き様。最後まで仕事をしていたい、というその姿に言葉もなく、ラスト、人生の最高のパートナーであった稚子さんのあとがきに涙が堪えられなくなった。今のこの世で「死に方」を見つめて命懸けで生きる。最期の時まで前に進む。いろいろな想いが湧き上がってくる、人生をかけた命懸けの1冊だと、思う。
読了日:12月16日 著者:
金子 哲雄冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)の
感想読み応えのある作品を読みたいと思った。そこは大正解だった。そして読み応え、ありすぎっくらいな作品だった。ネタバレになるからこの下巻の内容には触れないけれど、とにかく最後鳥肌立った。そしてまた、おかしな夢にうなされた。。(爆)上巻でどんどん辛くなった物語は下巻でも似たような状況ではあったが、それでも徐々に「救い」が見えてきて、ぼんやりな私でも「これは?」と光が見えてくる。その見え方の速度が絶妙でこれはもう、作者さんの思惑通りに読まされたんだろうなあ。ラスト。謎解きのその後が書かれていることも(続)
読了日:12月16日 著者:
辻村 深月冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)の
感想ひとりひとりの抱える問題を、もどかしいと感じたりそうだよねと同感したり…。高校時代の葛藤。中学時代の孤独。読みながらどんどん苦しくなっていくのは、この世界に生きている8人の子どもたちと同じで、追い詰められる感覚が半端なかった。何でだろう?もう、自分の子たちと同じ年代。同時にでも確実にこの時代を私も生きていて、別にこんな深刻なことはなかったにしても小さな不安やトラブル、痛みは忘れられずに残っている。だからかな。親の立場で言えばなんてもどかしい。。と感じつつ、追い詰められていく皆に同感している自分もいた。
読了日:12月13日 著者:
辻村 深月×××HOLiC(1) (KCDX)の
感想再読×不明回数)登録してなかったか。本棚の前で立ち読み。お店じゃなくて自宅で立ち読み…しますよね?ね?(笑)改めて1巻を読むとやっぱりこの世界観はコミックスで味わうのが最高だ、と思う。2巻以降に手を出そうとして、、自主規制!あっちもこっちもは私は無理な人なので。新シリーズが始まるとのこと。すごく楽しみにしています!
読了日:12月9日 著者:
CLAMPLDK(エル・ディー・ケー)の
感想子どもの用事に付き合った先で。身動き取れない待ち時間に図らずも熟読(^^;)本を忘れて出かけてしまって(大失敗)退屈で退屈で…参ったとき、唯一目について面白いかな、と。初めて読んだ雑誌は、コストコは行かないから分からないけれど、カルディ情報が面白かった。チャーリーとチョコレート工場に出てくるチョコレートが売っているんですね。今度探して見ようかなー、なんて興味を持つ場所が購読者とちょっとズレてるかな(笑)
読了日:12月9日 著者:
切れない糸 (創元推理文庫)の
感想和菓子屋さんのあとはクリーニング店。和菓子のアンの解説で知った梅本のおばちゃんと商店街つながりのこの物語。気分はすっかり日常ミステリーの世界へようこそっ!(w)「切れない糸」の意味。どちらかというと、、というか完全に沢田くんと同位置の私は、読み進むにつれて和也の存在の大きさと同時に淋しさも感じてしまう。根無し草に根っこを与えてくれる人たち。大切だよね。実感として判る。しかし、今回もまたどちらを向いてもいい人たちで、和菓子屋さんの次は商店街に出かけたくなったかな。スーパーコンビニの日々をちょっと休んで。
読了日:12月8日 著者:
坂木 司霧のむこうのふしぎな町 (子どもの文学傑作選)の
感想読み終わったとたんに最初に戻りたくなるのはいつものことなんだけれど、切ないなぁ。いつかは離れなくてはならない場所。そこが大切であればあるほど、離れる時の辛さもまた格別で、、、あれ?なんだか今回は「別れ」が辛いよという感覚になっているらしい。それは私がこの物語を読み終えちゃったのがさみしいてのもあるわけで、、、(って何度目だよーなんだけどね。この終わり方は本当に切ないわ)
読了日:12月3日 著者:
柏葉 幸子読書メーター