慌ててUP
もうじき11月も終わってしまう!!
10月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:3105
ナイス数:883
ぼんくら(上) (講談社文庫)の感想
再読)「長い影」が見え隠れしつつも確かにそこで生きる人々を生き生きと描くこの物語。茂七親分から進んでやはり大正解。本当にここはとても落ち着き居心地の良い空間なのだ。久々の再読は「帰って来たなぁ」なんて気分まで沸き起こる(笑)さて下巻に進みましょ。
読了日:10月30日 著者:宮部 みゆき
<完本>初ものがたり (PHP文芸文庫)の感想
再読)完本は2度目だったか。今まで何度も読んでいる話も新たに追加された3話にもとてもとても揺さぶられる何かがあり、満たされる何かが、ある。茂七親分が活躍しているこの時をもっともっと見てみたいし屋台の親父さんの正体もできればこの「初ものがたり」というタイトルの中で知りたい。宮部さんの江戸の町の物語っていいなぁ。好きだなぁ。ああ。もっともっと読みたい!
読了日:10月27日 著者:宮部 みゆき
NNNからの使者 猫だけが知っている (ハルキ文庫)の感想
週末の帰省のお供に持参して、帰りの新幹線の中で(涙になりそうになり)一時中断。そしていま読み終えて物凄くあったかい気持ちになっている。それぞれの物語がそのまんま頭の中に情景が浮かび、その都度切なくなったり、やったって思ったり喜怒哀楽(負の感情は持たなかったな)出てしまいつつ読めて最後はあったかい。ミケさんがとても気になるしこうして出会わせてもらえたら、とわんにゃん禁止住宅に住みつつ妄想してしまった。どちらと言われたら犬と答える私が猫ちゃん飼いたいっって本気で思っちゃう愛情あふれる物語。ホントのことかも?
読了日:10月23日 著者:矢崎存美
SF JACK (角川文庫)の感想
長期積読本)最近SFづいてるし、と思い出して開いてみる。始めからかなり苦戦。いや、大苦戦。久々の「言葉は読めるけど意味が分からない」状態でふらふらしたが。「新井素子」以降は私の馴染んだ世界が広がって前のめりで一気に読めた。素子さんはこの文体でさりげなくキビシイものを突き付けてくる「らしさ」満載。宮部みゆきさんでSFのイメージなかったけれど、読んで納得そしてとても切なくもあり複雑でもある予想外の視点でグサッときた。夢枕獏さんは…ふぅ。ある意味ニガテでありつつ読めてしまう陰陽師に似た世界。ニガテだけど。→
読了日:10月18日 著者:新井 素子,上田 早夕里,冲方 丁,今野 敏,小林 泰三,堀 晃,宮部 みゆき,山田 正紀,山本 弘,夢枕 獏,吉川 良太郎
ロボット・イン・ザ・ガーデン (小学館文庫)の感想
図書館本)ダメ夫でダメ男な主人公がボロボロのロボットを庭に見つけたことから始まる物語。この主人公に苛ついてなかなか物語に入ることができず、気付けば地球を半周してようやく落ち着いて読めるようになっていた。ロボットのタングはとにかく可愛い。そして生まれたての赤ちゃんからお兄ちゃんになっていく。ほんっとかわいくて健気。つまり父と子ふたりの成長物語だったのかと。最後は大団円で、それは始まりのギスギスイライラからは想像もつかない穏やかで柔らかいものでした。AIの可能性。こんな事もありでステキだなぁと思います。
読了日:10月10日 著者:デボラ インストール
カードキャプターさくら クリアカード編(3) (KCデラックス なかよし)の感想
謎の一端が見えてきた?ね?謎の転校生もなるほどなぁ、だし、キーのひとつは「本」なのね。で。なんと言うかクロウやさくらカード編より更にキラキラふわふわになってないかい!?と1人照れながら読了。いやいやその乙女心はわかりますけどー。小狼やお兄ちゃんのまだ分からない力が気になるねぇ。
読了日:10月08日 著者:CLAMP
あい―永遠に在り (時代小説文庫)の感想
この人の描く物語は…堪えきれない涙が止まらない。「晴れときどき涙雨」でその由来は知ったけれど、実在の人物関寛斎を支え共に歩んだ妻あいの側から描く。やっとほっとできると思う先に落とし穴がありその都度心を奮い立たせ這い上がりつつ夫を支えて生きるあい。今まで読んできた作品に共通する女性の姿を見ながら最期。まさかここまで、とは。史実であるから仕方ない。仕方ないのだけれど、そしてあい自身が受け入れた事なのだけれど、でも。ずっしりと胸に堪えて涙があふれた。力強く優しくたおやかで、そして頑固一徹な、物語。
読了日:10月07日 著者:高田 郁
晴れときどき涙雨 髙田 郁のできるまで (幻冬舎文庫)の感想
今まで作品のみに触れてきて改めてエッセイを読ませてもらうと、そこここ、作品に見える柔らかさや頑固さ、挫折感のリアルさや真っ直ぐな心が筆者そのものなのだなぁ、と気付かされた。澪つくし料理帖シリーズを読み終えてからその圧倒された感覚から何となく新たな作品に手を出せず、この本も長く積んでしまっていたけれど、エッセイ集で作品と同じような気持ちで泣き笑いしたのは初めて。高田郁作品の世界にまた足を踏み入れたくなりました。まずは同じく積んだまま未読の「あい…」かな。でも「出世花」も「澪つくし…」もまた読みたい。
読了日:10月03日 著者:髙田 郁
ワッハ ワッハハイのぼうけん: 谷川俊太郎童話集 (小学館文庫)の感想
本屋さんでばったり出会って即買い。谷川先生の童話は全く知らなかったのでどの作品も新鮮に読めた。表題作と「けんは へっちゃら」の2作品はどこか先生の詩集、加えて合唱曲に通じるものを感じて、その物語そのものと同時にひとつひとつの言葉の響きまでを楽しんだ。そして「ここから どこかへ」はおばけたちと少年の出会いから少しさみしいラストまでをお話として心にとどめる。和田誠先生の挿し絵と相まって大好きな一冊になった。「二十億光年の孤独」とか「さる」とか某コンクール合唱曲なんかも掘り出して聴いたりしつつ(笑)
読了日:10月02日 著者:谷川 俊太郎
SFの書き方 「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録の感想
図書館本)素子さん目当てで借りて時間の都合で素子さん部分しか読めなかった…(遅読に拍車がかかっておる)その創作の仕方は昔も今もほぼ変化はないのだなぁ、と思いつつ読んできて、短編も躊躇なく書くようになってるその「閃き」の部分で前のめり。「おもてなししてください」という言葉がとても「らしく」て、つい素子さん家のお茶会を思い浮かべてしまった。
読了日:10月01日 著者:大森 望,東 浩紀,長谷 敏司,冲方 丁,藤井 太洋,宮内 悠介,法月 綸太郎,新井 素子,円城 塔,小川 一水,山田 正紀
読書メーター
もうじき11月も終わってしまう!!
10月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:3105
ナイス数:883
ぼんくら(上) (講談社文庫)の感想
再読)「長い影」が見え隠れしつつも確かにそこで生きる人々を生き生きと描くこの物語。茂七親分から進んでやはり大正解。本当にここはとても落ち着き居心地の良い空間なのだ。久々の再読は「帰って来たなぁ」なんて気分まで沸き起こる(笑)さて下巻に進みましょ。
読了日:10月30日 著者:宮部 みゆき
<完本>初ものがたり (PHP文芸文庫)の感想
再読)完本は2度目だったか。今まで何度も読んでいる話も新たに追加された3話にもとてもとても揺さぶられる何かがあり、満たされる何かが、ある。茂七親分が活躍しているこの時をもっともっと見てみたいし屋台の親父さんの正体もできればこの「初ものがたり」というタイトルの中で知りたい。宮部さんの江戸の町の物語っていいなぁ。好きだなぁ。ああ。もっともっと読みたい!
読了日:10月27日 著者:宮部 みゆき
NNNからの使者 猫だけが知っている (ハルキ文庫)の感想
週末の帰省のお供に持参して、帰りの新幹線の中で(涙になりそうになり)一時中断。そしていま読み終えて物凄くあったかい気持ちになっている。それぞれの物語がそのまんま頭の中に情景が浮かび、その都度切なくなったり、やったって思ったり喜怒哀楽(負の感情は持たなかったな)出てしまいつつ読めて最後はあったかい。ミケさんがとても気になるしこうして出会わせてもらえたら、とわんにゃん禁止住宅に住みつつ妄想してしまった。どちらと言われたら犬と答える私が猫ちゃん飼いたいっって本気で思っちゃう愛情あふれる物語。ホントのことかも?
読了日:10月23日 著者:矢崎存美
SF JACK (角川文庫)の感想
長期積読本)最近SFづいてるし、と思い出して開いてみる。始めからかなり苦戦。いや、大苦戦。久々の「言葉は読めるけど意味が分からない」状態でふらふらしたが。「新井素子」以降は私の馴染んだ世界が広がって前のめりで一気に読めた。素子さんはこの文体でさりげなくキビシイものを突き付けてくる「らしさ」満載。宮部みゆきさんでSFのイメージなかったけれど、読んで納得そしてとても切なくもあり複雑でもある予想外の視点でグサッときた。夢枕獏さんは…ふぅ。ある意味ニガテでありつつ読めてしまう陰陽師に似た世界。ニガテだけど。→
読了日:10月18日 著者:新井 素子,上田 早夕里,冲方 丁,今野 敏,小林 泰三,堀 晃,宮部 みゆき,山田 正紀,山本 弘,夢枕 獏,吉川 良太郎
ロボット・イン・ザ・ガーデン (小学館文庫)の感想
図書館本)ダメ夫でダメ男な主人公がボロボロのロボットを庭に見つけたことから始まる物語。この主人公に苛ついてなかなか物語に入ることができず、気付けば地球を半周してようやく落ち着いて読めるようになっていた。ロボットのタングはとにかく可愛い。そして生まれたての赤ちゃんからお兄ちゃんになっていく。ほんっとかわいくて健気。つまり父と子ふたりの成長物語だったのかと。最後は大団円で、それは始まりのギスギスイライラからは想像もつかない穏やかで柔らかいものでした。AIの可能性。こんな事もありでステキだなぁと思います。
読了日:10月10日 著者:デボラ インストール
カードキャプターさくら クリアカード編(3) (KCデラックス なかよし)の感想
謎の一端が見えてきた?ね?謎の転校生もなるほどなぁ、だし、キーのひとつは「本」なのね。で。なんと言うかクロウやさくらカード編より更にキラキラふわふわになってないかい!?と1人照れながら読了。いやいやその乙女心はわかりますけどー。小狼やお兄ちゃんのまだ分からない力が気になるねぇ。
読了日:10月08日 著者:CLAMP
あい―永遠に在り (時代小説文庫)の感想
この人の描く物語は…堪えきれない涙が止まらない。「晴れときどき涙雨」でその由来は知ったけれど、実在の人物関寛斎を支え共に歩んだ妻あいの側から描く。やっとほっとできると思う先に落とし穴がありその都度心を奮い立たせ這い上がりつつ夫を支えて生きるあい。今まで読んできた作品に共通する女性の姿を見ながら最期。まさかここまで、とは。史実であるから仕方ない。仕方ないのだけれど、そしてあい自身が受け入れた事なのだけれど、でも。ずっしりと胸に堪えて涙があふれた。力強く優しくたおやかで、そして頑固一徹な、物語。
読了日:10月07日 著者:高田 郁
晴れときどき涙雨 髙田 郁のできるまで (幻冬舎文庫)の感想
今まで作品のみに触れてきて改めてエッセイを読ませてもらうと、そこここ、作品に見える柔らかさや頑固さ、挫折感のリアルさや真っ直ぐな心が筆者そのものなのだなぁ、と気付かされた。澪つくし料理帖シリーズを読み終えてからその圧倒された感覚から何となく新たな作品に手を出せず、この本も長く積んでしまっていたけれど、エッセイ集で作品と同じような気持ちで泣き笑いしたのは初めて。高田郁作品の世界にまた足を踏み入れたくなりました。まずは同じく積んだまま未読の「あい…」かな。でも「出世花」も「澪つくし…」もまた読みたい。
読了日:10月03日 著者:髙田 郁
ワッハ ワッハハイのぼうけん: 谷川俊太郎童話集 (小学館文庫)の感想
本屋さんでばったり出会って即買い。谷川先生の童話は全く知らなかったのでどの作品も新鮮に読めた。表題作と「けんは へっちゃら」の2作品はどこか先生の詩集、加えて合唱曲に通じるものを感じて、その物語そのものと同時にひとつひとつの言葉の響きまでを楽しんだ。そして「ここから どこかへ」はおばけたちと少年の出会いから少しさみしいラストまでをお話として心にとどめる。和田誠先生の挿し絵と相まって大好きな一冊になった。「二十億光年の孤独」とか「さる」とか某コンクール合唱曲なんかも掘り出して聴いたりしつつ(笑)
読了日:10月02日 著者:谷川 俊太郎
SFの書き方 「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録の感想
図書館本)素子さん目当てで借りて時間の都合で素子さん部分しか読めなかった…(遅読に拍車がかかっておる)その創作の仕方は昔も今もほぼ変化はないのだなぁ、と思いつつ読んできて、短編も躊躇なく書くようになってるその「閃き」の部分で前のめり。「おもてなししてください」という言葉がとても「らしく」て、つい素子さん家のお茶会を思い浮かべてしまった。
読了日:10月01日 著者:大森 望,東 浩紀,長谷 敏司,冲方 丁,藤井 太洋,宮内 悠介,法月 綸太郎,新井 素子,円城 塔,小川 一水,山田 正紀
読書メーター