そんな時でも読める作品たち。
安定のぶたぶたさんはついに現実と重なったお話だったので少し警戒。でも杞憂だった。こんな世界でも、ぶたぶたさんは変わらずぶたぶたさん。更にこのシリーズを好きになった。
そしてデフ・ヴォイス。2作目。期待通りの読み応え。
木内さんももっと追いたい作家さんだ。
読んだ本の数:7
読んだページ数:1580
ナイス数:344
ランチタイムのぶたぶた (光文社文庫 や 24-29)の感想
ぶたぶたさんにあたたかい家族があって良かった。今回は心の底からそう思う。「さいかいの日」彼が簡単なコンビニ食であれ哀愁を漂わせあまり楽しく食べていないように人から見られることって今まであった?それが衝撃で、そしておかず一つとふりかけごはんのお弁当を美味しそうに嬉しそうに食べる姿が重なって、ほんとうに、本当に家族があってよかった、そう思ったのでした。コロナ禍での今。それをストレートに描いた今回の作品。でもそれぞれが重くなり過ぎず、不自然な頑張りや気合もなく、そこにあり今を受け入れて先を見る。そんな日々を→
読了日:06月28日 著者:矢崎存美
龍の耳を君に (デフ・ヴォイス) (創元推理文庫)の感想
前作を驚き夢中で読み終えてからすぐ、この2作目が文庫化されて店頭に並んだ。が、なかなか手に出来なかったのは、とても面白い作品であるのと同時に、安易に開くと非常にしんどい作品でもある、と最初の作品で知ったから。今回は短編連作の形でミステリとして楽しめると共に、荒井とみゆきの抱える「家族」という形への葛藤という個人の心内のことから、ろう者全体の社会的な葛藤、そしておおきく障害をもつ人たちの立場まで教えられること、気付かされること、考えさせられることが沢山あった。聾という字の成り立ちに心を打たれ、また、→
読了日:06月24日 著者:丸山 正樹
みちくさ道中 (集英社文庫)の感想
そのラストに胸を突かれて涙が堪えられなかった「幕末の青嵐」その誕生逸話にまず驚いた。小説家を目指した訳ではなく、ガイドブックのサイドストーリーからあの世界が出来上がったとは。木内さんはとても気になりながらまだこれと「茗荷谷の猫」の2つしか作品を読んでおらず、エッセイを読んで衝撃の連続。けれどその綴られるものは、作り出される物語の世界に通じる安心感と居心地の良さがあって、とても興味深かった。こんな道筋で作家になる人もいるのだなぁ。2作品と共に他の作品も是非とも読まねば。そして追わねばと思う。
読了日:06月15日 著者:木内 昇
ぶたぶたの花束 (徳間文庫 や 36-6)の感想
再読)一瞬んん?ベビーシッター業繋がりでなんでボディガード?と思って読み進めて納得。なるほどそう来ましたか。バラの花束くくりでほんわりふんわかな印象に油断していると、かなり、シビアで厳しい現実を突きつけてくるこの一冊。妖精さんは本当に読み進める間に深呼吸して落ち着かないと居られないつらい一章。そしてラストのお話のタイトル。個人的には青い薔薇は人類の永遠の夢のままであって欲しいなぁ、と思うのです。って、お話はぶたぶたさんがぬいぐるみ作ってるっていうもふもふふわふわの物語なんだけれど。
読了日:06月07日 著者:矢崎存美
MOE(モエ)2021年7月号[雑誌] (最新ロングインタビュー 絵本・童話 中川李枝子「ぐりとぐら」特別ふろく 「ぐりとぐら」MOEオリジナルクリアファイル)の感想
エリック・カールさんの訃報を聞いた時、今回の500号にイラストとメッセージを頂いたばかりでした、との編集部さん?のお悔やみの言葉を目にして手に取る。エリック・カールさんのメッセージをしんみりと、あたたかく読み見つめ、他のページもめくると、子どもの頃からの懐かしい絵本から最近の方々の絵本まで思い出と楽しさが溢れる一冊でした。各先生方の言葉も本当に金言。作品を愛して、世界を愛して。これからもずぅっと絵本は子どもたちに「初めて」を届けてくれる大切なもの。もちろん大人にも手放せない世界。ずっと愛する分野、です。
読了日:06月06日 著者:
NNNからの使者 猫だけが知っている (ハルキ文庫)の感想
再読)思えばこの一冊から私の通勤路が変わったんだよな。植え込みの下から母猫と子猫数匹出てきた時にはホントに驚いた。その近辺を猫さん小路と勝手に呼んで通っているんだけど、最近はなかなか会えなくなって寂しい限り(通勤時間が変わっちゃったからか、古い家が建て直されているからか。そもそも野良猫さんは滅多に見かけない地域だし。)このシリーズは読むたびにあったかい気持ちにさせてくれる。NNNにはロックオンはされない立場だけど、ね。
読了日:06月03日 著者:矢崎存美
ぶたぶたのシェアハウス (光文社文庫)の感想
再読)そうでした。ぶたぶたさん一家の謎に触れられているのは覚えていたのですが、あちらの方々(ミケさ〜ん♪笑)との繋がりもあったんでした。一度行くとその後もまた不思議と足が向いてしまう。いつの間にか繋がりが出来ていく。そんな場所。あったらいいのになぁ、と思ってしまいます。ぶたぶたさんの住む町がちょっと、いやものすごく羨ましいな。
読了日:06月02日 著者:矢崎 存美
初めてコメントします。
ぶたぶたのファンです。
ふわっとしたお話だけどところどころ人として大切なことを思い出させてくれることがあると感じています。