伊坂幸太郎原作 堺雅人主演映画。
行ってきました。
ちなみに、伊坂作品は一切読んだことがありません。
なので、この映画も原作知らなくて基礎知識(?)ないままで出かけました。
でも、充分、ほんっとに充分楽しめました
単純に画面に集中して。
一緒に逃げて
一緒に笑って
一緒に泣いて
一緒に驚いて
一緒に恐怖して・・・
わけが判らなくなっててOK!
という感じでしょうか?
「何を伝えたいか」ってことは考えなくて良い。
巨悪に立ち向かう、とか、
黒幕は誰だ、とか、
「大義」ってものがかざされることもなく、
何より、ラストですべてがすっきりするわけでもない。
「え?そう来るんだ。ほぉー
」
で、お終い。
それをちっとも「物足りない」と感じることはなく、
それでOK。
って思える、なんだか不思議で面白い映画。
『人間の最大の武器は信頼と習慣だ』
森田の言葉。
この言葉が意味するものが大きかったなあ、と最後まで観て感じます。
全編に渡って、結局はそこなんだな、としみじみ思う。
そして。その言葉をいうのは森田@吉岡秀隆。
すごく久しぶりにスクリーンで観る、吉岡さん。
ああ・・・やっぱり凄いなあ・・・と実感。
妙に安心してじっくりと腰をすえてみていられた、
唯一の場面でもありました。
最初のスタートダッシュをするためのキーポイントである森田という役は、
吉岡さんの本領発揮ですね。
上手い!
で終わらせたくないんだけど、ほんとに上手い・・・。伝わる場面。
まさかそのまま・・・
とは思いもしなかったけれど、
でも、ラストまで彼の語った「ことば」が効いている。生きている。
Dr.コトーの時と立場がある意味真逆だなあ~と思いつつ、
子どものような様子の堺@青柳と、人生の地獄を見てきた吉岡@森田の駆け引きを楽しみました。
あの場面はもう1回観てみたいなあ・・・
なんか。
そうだ。
いつもは、堺さんが何かにつけて、その画面の中で一番物事を判っている「大人」なのに、この映画では堺さんが「子ども」のように感じる。
右も左も判らない子ども。周りが見えなくて不安で一杯な、子ども。
そんな、堺雅人という役者の新しい顔を観られたのも、私には新鮮だったかな、と思います。
あー、楽しかった!
ただただ夢中で画面を追いかける「楽さ」が、とても心地よかった!
で、ちょっと怖かった
。
あの、永島さんのキャラは原作でもあーなんですか?
おまえ(失礼!)はロボコップかターミネーターか???(たとえが古い
)と思っちゃった。
特に最初のショットガンをぶっぱなすシーンは・・・
車体の下から狙うってアングルは・・・・・
怖かった・・・(これはつい先日、某映画で連呼した単語・・・
)
このところ映像の中で情け容赦なく人が吹っ飛ばされたり撃たれたり斬られたりするんですけど、、
カンベンしてくれ~~~って・・・そこだけはガチガチに固まりました・・・です
ま、単純にそういうシーンが「苦手分野」なだけですけど、ね。
いかに苦手かは、某映画で改めて判ったから余計に固まったんだろーな・・・(たはは~
)
ま、なんだかんだいっても、よーするに
「たいへんよくできました」
です。ね。はい!