タイトル何事だ~かな(笑)
今月は素子さん月の続き。
懐かしい作品を読み終わったあと、単行本で一度挫折してそのまんまだった問題作(私の中の)も手にして。
そして、その「未来へ・・・・・」が実は物凄く心の奥底を掴まれる作品だと知った。
そんな月。
挫折した理由もよく分かる。
あくまでも私の中にある個人的な「理由」
わかるけどそこをきっちり見据えて超えた。。気がする。
あの時(新作発売で初めてイベント参加してサインを頂いた時)から少しは、
私のなかの「何か」も変わってくれたのか。少しは消化できたのか?
でもまだまだ変わらずに足掻いているな、ということも自覚させられつつ。
そんなことを突きつけてくる、その容赦なさ。
だけれどあったかい。
大きな意志と包み込まれる優しさもあふれる作品なのでした。
4月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:2414
ナイス数:947
未来へ・・・(下) (ハルキ文庫 あ 22-3)の
感想先に続く白い道。「未来へ……」というタイトルの意味。確かに下巻の冒頭までは一体このお話はどうなってしまうんだ?タイムパラドックスって単語、知ってる?いま現在も確実に過去を変えているよね?するとこの現在も既に変わりかけてるはずでーと、もう半端なSF読みは知識が邪魔して混乱するし心配になるしたまんない。(それだけ本の中に入ってた)けれど。あ、そうか。そういうことか。それなら納得。夢落ちでもなくキチンとすっきりと。というか。なんと感涙…。涙流れた。私。驚いた。自分に驚いた。でもなんて沁みる終わり方だろう。→読了日:04月27日 著者:
新井素子未来へ・・・(上)の
感想待ち望んで双子の姉妹を授かって、4才でその姉を失い一度は心が死んだ母親が妹と夫のために生きかえって歩んできた年月。妹が成人したことから起こる「在り得ない出来事」が物語を動かす。この先がどうなるかが全くわからない。このお話はしっかりSF。そしてしっかり家族の物語でもある。実は単行本のとき私は挫折して最後まで読むことが出来なかった。その原因が華族の物語部分。そこが私自身に突きつけるものに怯んで怖くなって本を閉じちゃったんだ。それから数年。文庫になって今。SFである部分では先が物凄く気になりながらやはり家族→読了日:04月25日 著者:
新井素子ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)の
感想一番苦手な海外文学。しかもシェイクスピア!?戯曲は一番苦手。舞台で朗読劇は観てるけどほぼ知らない。そんな超初心者にもこのシリーズはホントにそれぞれの本の内容をとても分かりやすく栞子さんが説明してくれるので、今回も「なるほど。なるほど。」と教えられつつ読み、こういう大団円は好きだな、と思って本を閉じました。7冊のシリーズ。引っ掛かりも抵抗感も最後まで持ちながら(スミマセン)それでも楽しく読み終えられたのは、様々な分野の本の入り口を教えてもらえる栞子さんの語り解説の為せる技だったな。読了日:04月22日 著者:
三上 延海街diary 8 恋と巡礼 (フラワーコミックス)の
感想待っていた最新刊!チカちゃんの行く先に幸あれ!そして他の3人にもそれぞれ大きな変化が感じられる巻。それはほんの少しの淋しさを隠しながら未来に広がることでもあるね。毎回読むたびに教えられ諭されそれが全然押し付けではなく、この物語は本当に私の大切な世界になったなぁ。海街のこれから、ここから旅立つ人たちのこれから。次を待ちながら大切な言葉の数々を繰り返し読もうと思います。読了日:04月16日 著者:
吉田 秋生カードキャプターさくら クリアカード編(2) (KCデラックス なかよし)の
感想そのまんまの世界。のなかでさくらが一回りもふた回りも成長している。そんなふうに変わっていくものとそして変わらないもの。小狼が抱える物が何なのか含むのもがありすぎて(ナゾの転校生も含めて)消化不良も甚だしいけど、そこがまたCLAMPさんなんだよな。可愛らしい絵柄と共に次巻を楽しみにしよう。ちょっと「X」のような雰囲気を感じてぞっと背筋が冷たくなった場面もあったけど、さくらは基本あったかい物語、ですよね?読了日:04月16日 著者:
CLAMP浜村渚の計算ノート 7さつめ 悪魔とポタージュスープ (講談社文庫)の
感想ん~マイナス×マイナスの説明がよくわからなかったよ(>_<)と、そこに引っかかることなく物語として読めてしまうから凄いんですが。キューティーオイラーさんがまさかの行動で驚きました。ポタージュスープはこのシリーズには珍しくなんだかしんみりして、再度の登場も願ってしまったけれど、、。渚ちゃんのわが道の進みっプリに磨きがかかってる感じ。そして自然数の解説がとても好きです。読了日:04月16日 著者:
青柳 碧人天久鷹央の推理カルテV: 神秘のセラピスト (新潮文庫nex)の
感想長編かな?と思ったら短編でした。軽い連作、かな。登場人物が重なっていたり、今回も楽しんで読みました。鷹央ちゃんがだんだん成長していくのを小鳥先生が見守る図式?(笑)なんかもう、夫婦漫才だから!と突っ込みつつ。鷹央が9歳の少女と話すところ。もうきちんと「自我」を持っていると母親を諭すところ。ピアノの上の野球帽。。いろいろなことを考えつつ、一歩また進んだ鷹央と小鳥先生の今後が更に楽しみです。ところでまだ10ヶ月なんですね。もう何年もコンビ組んでる感覚が…(笑)読了日:04月13日 著者:
知念 実希人星から来た船〈下〉 (コバルト文庫)の
感想再読)いつまでもこのメンバーで、この体制でいられますように。麻子さんの願い。二人に何かあった時の保険ではなく、二人が何かやらかした時の保険だけを選んだのは所長の願い。しっちゃかめっちゃか、ではあるけれど、そこここでぐわっと締める素子節。太一郎さんとレイディはこうして出会ってその先を生きてきた。何ともいえない感情がこみあげてきて。だから高校生のときから今まで。私の筋の一部は確実にこの人の物語から学んだ。ずっと追いかけてきてよかった。これからも追いかける。変わらずに。こちらもほんと、完全版にならないかなぁ。読了日:04月08日 著者:
新井 素子星から来た船〈中〉 (コバルト文庫)の
感想再読)あ、れぇ?そうか、そーだった。だよねー。こんなんなのよっ!(笑)なんと申しましょうかしっちゃかめっちゃか、です。このお話は一体どこに行ってしまうんだ??と読みながら心配になる程に。けれど読んでしまうんだなぁ。苦笑しつつ、若いなぁと思いつつ、とてつもなく懐かしんで。今回のあとがきにオブラートに包まれてますが太一郎さんが失踪していたときの物語を書きたい旨,あります。実現は…なかなか困難かも?だけど、やっぱりそのお話も読みたいなぁと、懲りずに願ってしまいました。さあ、この混乱をどう纏める?次に行きます。読了日:04月05日 著者:
新井 素子星から来た船〈上〉 (コバルト文庫)の
感想再読)星へ行く船シリーズ完全版からの、シリーズ番外編。雰囲気がふわっと軽くなる麻子さんの一人称。あまり繰り返し読んでいなくて細部は薄い記憶なんで、かなり新鮮に楽しんでます。そーか、太一郎さんとレイディが出会う時のお話だけど、なんと中谷君も登場してたんだ!とか、あら、この頃から麻子さんは惑星間のろけ攻撃の片鱗が見えるなぁ、とか(笑)何て言うかホントに本編とはひと味違って、その違いがこのメンバーそれぞれの若さと性格をちゃんと表していて。まだ序盤。あと2冊あるのを嬉しがりつつ次に行きます(笑)読了日:04月03日 著者:
新井 素子読書メーター