のんびりぽつぽつ

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2020年7月の読書

2020年08月12日 09時49分00秒 | ★★★毎月の読書まとめ

宮部みゆきさんの「魔術はささやく」こんなお話だったっけ?「この世の春」宮部さんの時代物も久しぶり。のめり込んだ。

持っているのにまた買ってしまった!をひさびさにやらかした似鳥さん。だけど、本屋さん話、好きだ。続編出ないかなぁ?とちょこっと思う。難事件〜は改題再販で、あーこれも2冊買い…。続きがでたからまぁ、よし。にしとく、けど?


読んだ本の数:7
読んだページ数:2590
ナイス数:676

ひとめぼれ (文春文庫)ひとめぼれ (文春文庫)感想
紙の本ですよ!)久しぶりのシリーズ最新作で過去の細かいことを忘れてしまっておりまして。ごめんなさい。最初のお話はとにかく???の連続。前作までを読み直さないとダメかなぁ、な気分です。今回全てが誰かしらの婚礼に関わるお話で、そこに絡む謎と謎に伴う婚礼、だったけどこういう作品でしたっけ?やっぱり前の細々を読み直す必要があるのかなぁ。お寿ずと赤子の衝撃からこっち、そこに引きずられていてどうも私はお話全体を完全には受け入れられていなかったみたいです。それにしても吉五郎。なんとも苦いですね。どうなるのかな?うーん。
読了日:07月23日 著者:畠中 恵
難事件カフェ2 焙煎推理 (光文社文庫)難事件カフェ2 焙煎推理 (光文社文庫)感想
各章の前に挿入される人物から見た喫茶プリエールの風景、その人の心情がかなり苦手でイヤだなぁ、と思っていたら、最後の章でなーるほどね、となりました。直ちゃんが持ち込んで兄弟を巻き込んで難事件を解決するスタイルはそのまんま、それぞれ苦いし怖いし面白かった。でも今回1番のポイントは弟であり優秀で将来を期待されたキャリア組の警部であった智がなぜ警察を辞めたのかが分かったこと。そういうことか、と思ったと同時に某走れない泥棒さんを思い出してしまった(素子さん〜)圧力とかじゃなくて良くないけど良かった。続編希望
読了日:07月18日 著者:似鳥 鶏
難事件カフェ (光文社文庫 に 22-4)難事件カフェ (光文社文庫 に 22-4)感想
再読)旧装版?で読んでいる。似鳥作品初の新装版なのだそう。ならば引っかかっても仕方ないか(^^;)という訳で思いがけず再読コースですが、素直に面白い。父を継いで喫茶店を営む兄の所に警官だった弟が突然警察を辞めて帰ってきて兄弟営業になる喫茶プリエール。そこに弟の後輩警官、直ちゃんがあれこれ難事件を持ち込んでくることで転がる物語。短編連作で読んでいき最後に「ええ!?」となる。なんでこうなってしまうかなぁ、、と悲しくて悔しい。続きはないのかな?と初読時に思っていたから、今回続編が発売されていてそこは嬉しい。
読了日:07月15日 著者:似鳥 鶏
レジまでの推理: 本屋さんの名探偵 (光文社文庫)レジまでの推理: 本屋さんの名探偵 (光文社文庫)感想
再読)そういえば私は本屋さんはおろか図書館の司書さんにも本の質問が出来ない臆病者、です。なんて出だしはどーかな?似鳥さんのあとがきを読んですぐ感想を書こうとするとこういうことになります(影響受け過ぎ!)仕掛けが分かっている上で(読みながら思い出しました)読んでも楽しくて元気を貰えてもっと本屋さんが好きになって、そしてとても悲しくて苦い思いをする作品。本は大好き。だけど本屋さんも大好き。そういう一ノ瀬さんの言葉に激しく頷く。飽きずに何時間も本屋さんに居られる。そして目にした一冊から新たな世界を開く。そんな→
読了日:07月11日 著者:似鳥 鶏
魔術はささやく (新潮文庫)魔術はささやく (新潮文庫)感想
再読)初読はいつだったのか。読メがまだない頃ですね。少なくとも参加はしていなかった。私の宮部作品の最初が「模倣犯」だったらしいことも今回過去をひっくり返していて知りました(笑)始めからある意味仕掛けは分かる。時代的なものもあるから今初めて読むと古い、と感じる人もいるかな。でも。とにかく巧みでそして最後まで気を抜けず、しかもラストはそこに落とすんですか…と、何ともやり切れない、割り切れない、単純に良くはない締め方に、宮部みゆきの現代物だ、という感想を強く抱く。守の周りの人たちが家族含めて好きです。
読了日:07月09日 著者:宮部 みゆき
この世の春(下) (新潮文庫)この世の春(下) (新潮文庫)感想
なんてことだ。最後まで気を抜けず、そして人の業に背筋がゾッとして打ちのめされる。藩主の座というのはそこまで手を汚し魂を汚しても望みたいものであるのか。蓋をされ先を明るく照らさねばならぬ、それはわかるけど分からない。半十郎の悔しさに心が沿う。考えてみれば全体を通して根底に残酷で暗く冷たく恐ろしいものがある。これ程の、時として嫌悪感に逃げ出したくなるような流れの中、それでもこの世に春は来るのだ。鹿が、生き物が帰ってくるのだ。多重人格という病を時代小説に組み込んで、単純なお家騒動ではなく謎解きに絡め、更に→
読了日:07月06日 著者:宮部 みゆき
この世の春(中) (新潮文庫)この世の春(中) (新潮文庫)感想
何というか、息継ぎする場所が見当たらない怒涛の勢い。この病をこの時代に持ってきたことで上巻はとても驚いたのだけれど、更にこの時代ならではのことごとが絡み合い畳み掛けるように起こって翻弄される。押込の元藩主、重興の中にある真実を明らかにし彼を守り救う為に、それぞれの立場から人々が動き出す。それが、血で血を洗うことになるのか?なんだか上手く言葉にできない。今はただ、先を知りたい。この物語の末を見届けたい。その思いが強烈過ぎる。下巻へ!
読了日:07月01日 著者:宮部 みゆき


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