のんびりぽつぽつ

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「刑事一代」

2009年06月22日 00時13分36秒 | テレビとか、映画とか、
「吉展ちゃん誘拐事件」が、圧倒的に印象に残った。
取調室の10日間。
あれはものすごい緊張感が伝わるし、

10日目に入って一瞬、「ええ??」と思って
その後。

一気に小原保を自供に追い込んでいくときの八兵衛さん。
「火事」に気付いた場面では一緒になって気持ちが高揚し。
追い込まれた小原保には、息が出来ないくらいで・・・

お母さんの言葉を懇々と説く八兵衛さんに、泣かされた。

技。

刑事という職業の職人技。
俳優という職業の職人技。

平塚八兵衛。
渡辺 謙。


分厚い重厚な一冊の物語を読み終えたような気持ち。

まだまだ身近だと思っていた「昭和」という時代。
でも。
気がついたら、
なんだかとても遠い時代になってしまった。

八兵衛という1人の人を通して事件を追いかけたら。
ほんとうに、なんだかとても遠い時代になってしまったような気がした。


「時代がどんなに変わってもな、事件を起こしてるのは人間なんだよ!」
「だからその人間が変わったんです!」


八兵衛と草間の三億円事件の捜査会議での場面。
重い、重い言葉だ。

事件だけじゃない。
人間が変わったとしたら、そう、変わったのだと思うのだけれど、、
それじゃあ、変わったその人間は一体どこに行くのだろう・・・

自分のやり方を貫き通した「三億円事件」へのアプローチの仕方に、
八兵衛はどんな気持ちでピリオドを打ったのか。
つい、感傷的な気持ちを持ってしまったけれど、
多分それは間違いだよね?

これだけの昭和という時代の大きな事件に携わった人の、
その心の奥底は到底計り知れない。

もう、確かにこんな刑事さんはいないのかもしれない。
でも。どこかに。
今でもこんな一途に信じて突き進む職人技を身に着けた刑事さんがいるんじゃないか?
そんなことも願ってしまう。

人が変わっても、でもやっぱりその人を追いかけるのも人、だから。

ああ、やっぱりかなり感傷的になってる、な。自分・・・・・


今夜、見終わったばかりの印象のみ残す。

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