のんびりぽつぽつ

日常のこと、本のこと、大好きなこと・・・
いろいろ、と。
のんびりと。

2024年11月の読書 

2024年12月22日 21時12分00秒 | ★★★毎月の読書まとめ
ぶたぶたさん再読コースを終えて新刊本へ。
でもね。この後はまた再読コースなのです😆

11月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:566
ナイス数:142

猛毒のプリズン 天久鷹央の事件カルテ (実業之日本社文庫)猛毒のプリズン 天久鷹央の事件カルテ (実業之日本社文庫)感想
小鳥先生が鷹央ちゃんの隣にいる理由と意味。統括診断部の存在が天久鷹央という天才にとってどれだけの意味があるのか。いつもの事件解決に鷹央の過去が絡まりなかなか毒々しいラストではあったけれど、嫌いじゃないな〜すっきり終わったな〜な読後感。サクサクと読めていい意味で軽くて楽しかった
読了日:11月22日 著者:知念 実希人
編集者ぶたぶた (光文社文庫 や 24-24)編集者ぶたぶた (光文社文庫 や 24-24)感想
再読)これもまだ1回目だったか。「名探偵〜」からの振り返りはちょっと新鮮な再読コース。ぶたぶたさんの編集者姿見も、そこから繋がる美味しそうな文壇カフェも、どちらも描かれるけど、ぶたぶたさんなんで職を変えたのかな?夢だったんだと言い聞かせて混乱する頭を治めようとする人、戸惑いながら気付くと受け入れている人(が一番多いかな?)、無から有を作る作家さんでもこんなに混乱するんだなぁw仕事への向き合い方、働き方。今現在に通じる事も学べる一冊だった。
読了日:11月09日 著者:矢崎存美


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2024年10月の読書 色々あってまとめ登録もれ。気付いたのが今日(12月22日)って😅

2024年12月22日 21時05分00秒 | ★★★毎月の読書まとめ
ぶたぶたさん月間。電車移動が多かったので読む時間がいつもより取れてメンタル保てた感

  • 再読)ああ、だから「ぶたぶたのいる場所」読み終えて本を閉じ表紙を見た途端に、そうか。そうだね、となんだか感じ入る。そんな今回の再読。ホテルのバトラーだったお話はどれだったっけ?からここにきて会える人、気付くことのできる人しか会えない彼に、わたしは会えるかなぁと思いつつ、白亜のホテルの一年を巡る。不思議な作りの一冊の出来上がった由来に頷きつつ、でもやっぱりそこまで怖がる意味がわからない、と冬の物語には苦笑い。すてきな春夏秋冬をまたぶたぶたさんと巡りたいな。
    読了日:
    2024/10/31
  •  
    再読)名探偵ぶたぶたからの2冊目wふわっふわのかき氷と昔ながらの定番「海の家メニュー」を出す海の家うみねこを舞台にした夏の海辺の一冊は、海なし県育ちの私には乏しい昔の海遊びを思い出させてくれるもので、懐かしくもあり。真夏の海、かぁ。。。やっぱり遠い昔過ぎますねぇ。
     
    読了日:
    2024/10/22
  •  
    再読)あれ?初再読。何度も読んでいそうなのに読んでなかったw「名探偵ぶたぶた」からのここ、です。うん。安定。本当にこんなカウンセラーさんが居てくれたら…と思うのも絶対の安定感wぬいぐるみである事の利点を最大限に活かして子どもも大人もこころをほぐされる。無理強いではなく柔らかく。でもここが大切。あくまでもプロの手腕で。最後の一章のラストに爆笑しつつ、きっと読み手のこころにも柔らかなぬいさんの感触と共にぶたぶた効果があるだろうな、と感じて本を閉じました
    読了日:
    2024/10/14
  •  
    再読)確かにぶたぶたさんは色々な謎解き、しています。それだけで充分日常の名探偵!しかも謎解きだけで満足しないできちんと関わった人たちを穏やかな気持ちにしてくれる。なんてもしかして世界一の名探偵じゃないですか!5本収録の短編はそれぞれ1冊になっているお話たちのスピンオフ(使い方合ってますか?)おかげでそのそれぞれの作品も読みたくなっちゃってます。ぶたぶたさん沼はまだまだ続いく〜
    読了日:
    2024/10/10
  •  
    再読)シリーズの中のシリーズとして密かに?続くぶたぶたさんの会社のお話。出張料理人だけれどもハウスキーパーでもあるしベビーシッターでもあるし。世界を覆い尽くした災禍の中でたこの一冊は、落ち着いた日常(でもどこかにちらりと違いを感じる)の今読んでも何か、違う。いのち。つながるもの。ひとのおもい。すっと寄り添って孤独ではないけれどなにかが足りない所になにかを運んでくれる。今までとほんの少しトーンが違うと感じ、それにホッとする時間をもらった。なんでかな?
    読了日:
    2024/10/04

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2024年9月の読書 矢崎存美さん祭に突入月

2024年10月14日 13時13分00秒 | ★★★毎月の読書まとめ

読んだ本の数:7
読んだページ数:1648
ナイス数:151

NNNからの使者 猫は後悔しない (ハルキ文庫)NNNからの使者 猫は後悔しない (ハルキ文庫)感想
再読)読むのをやめられずほぼ一気読み。そして終わった後しばらく自らを省みるというか考え込んでしまった。ラストがはっきりと見えているから辛くて切なくてけれども、彼女にとってはこういう「機会」を貰えたことは幸せでもあったのか、な。周りは最後まで振り回されているけれど、でも最期をこうして受け止められたのだから。最終章をミドリ視点で描かれていたのが沁みる。逝く人と残される人。どんな形であれ後悔は残る。
読了日:09月30日 著者:矢崎存美
NNNからの使者 毛皮を着替えて (ハルキ文庫 や 10-11)NNNからの使者 毛皮を着替えて (ハルキ文庫 や 10-11)感想
再読)副題の毛皮を着替えて。素敵なことばとともに、別れともう一度の出会い?を綴って。不思議はある、と結構信じてる私は色々引っかかる「人」の様子にもどかしさなぞ感じつつ、ミケさんの働きと人のこころの変化をハラハラドキドキしながら追いかけた。現代の人間社会の闇を盛り込みながら、絶対的に可愛い四つ足の生き物=猫さんたちが幸せになることから視点をずらさない幸せさ。独特な世界観のシリーズだけど私は好きだと改めて思う
読了日:09月29日 著者:矢崎存美
NNNからの使者 あなたの猫はどこから? (ハルキ文庫 や 10-10)NNNからの使者 あなたの猫はどこから? (ハルキ文庫 や 10-10)感想
再読)が初めてなのにびっくり。1巻はもう4回読んでるのにw 今回は人側がかなり苦しい状況なお話があり容赦ないな(流石です)と思いながら、でもちゃんとNNNネットワークで救われていく姿にほっとさせてもらって読む。ほぼ移動電車内で読み、危うく涙…なお話もあって、これだよなぁ、これが矢崎存美ワールド!と堪能。こころが軽くなる、というよりなんだろう。重さはそのまま、でも上手に片付けられた、ような感覚だった。
読了日:09月26日 著者:矢崎存美
NNNからの使者 猫だけが知っている (ハルキ文庫 や 10-9)NNNからの使者 猫だけが知っている (ハルキ文庫 や 10-9)感想
再読)ぶたぶたさんにちょっぴりひょっこり顔をだしたミケさんにちゃんと会いたくなってこちらにコース変更。といっても読んでいてリアルに苦しくなりつつほっとしてあったかい気持ちを貰えるのは一緒。厳しいことも描いていたりするのにこの2つのシリーズはいつも最後にあたたかさをもらえる。だから読みたくなるし読んで心にもらえるものが毎回ある。
読了日:09月23日 著者:矢崎存美
ぶたぶたのシェアハウス (光文社文庫 や 24-26)ぶたぶたのシェアハウス (光文社文庫 や 24-26)感想
再読)シェアハウスの住人たち。そしてシェアキッチンに集まる人々。住むことを選ぶ人、住まないことを選ぶ人。集うことが出来たことで変わっていく人。ぶたぶたさんの周りに集まるそんな人たちの今まで、今、そしてこれから。そこが気になる。そこに居る。変わらず居る。それがどれだけ大切なことなのかを考えながら。
読了日:09月20日 著者:矢崎存美
ぶたぶたのティータイム (光文社文庫 や 24-25)ぶたぶたのティータイム (光文社文庫 や 24-25)感想
再読)「心が渋滞したら、ぶたぶたさんに会いに行こう。」帯の言葉に惹かれて電車内の友に選んだ久しぶりのぶたぶたさん。自覚はなかったのになんだかとてもとてもホッとした読書になった。ガチガチだったみたいです。こころ。毎回かなり入れ込んで読むけれど、今回1番するりっと届いたのが最後のお話だった。これは…年齢のせいかなぁ😅疲れていた心をほぐされて読んでいる間とても気持ちが安定しています。ってことで次もぶたぶたさんリハビリしよう。
読了日:09月09日 著者:矢崎存美
真夜中のマリオネット (集英社文庫)真夜中のマリオネット (集英社文庫)感想
本屋さんでサイン本が置いてあってつい手にした一冊。知念さんらしいな、と感じつつ読み進める。サクサクいけて初心者さんにも手にしやすいお話、かな?あ、ちょっとグロ入ってるからそこはお気をつけて、ですが。個人的には定型でああやっぱり、なラストでしたがその行動の意味?を最後にはっきりと知れたことはよかった。そしてスケープゴートが実は…な点には驚かされました。ほだされた形かと思っていたから。彼も彼女たちも、、哀しい、ね
読了日:09月05日 著者:知念 実希人


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2024年8月の読書 ギリギリ、1冊

2024年09月06日 13時32分24秒 | ★★★毎月の読書まとめ

ゼロかな、とおもったら月初めに読み終えた畠中さんがあった。若だんなも遠くまで来たなぁ。

「剣樹抄」の最終巻を次に読んでいたのだけれど、どうにも前作までの記憶が曖昧でそれが気になって世界に入り込めず、足掻いたあげくに一旦お休み。そんなこんなで読み終えた本が無くなったのでした。

9月はもう少し読みたいな。


8月の読書メーター
読んだ本の数:1
読んだページ数:336
ナイス数:66

もういちど (新潮文庫 は 37-22)もういちど (新潮文庫 は 37-22)感想
生き直す。文字通り赤子からもういちど。天の代替わりに巻き込まれて赤子に戻ってしまった若だんなの成長の時々でのでき事の巻。元気に泣きお乳をもらう赤子から同い年の子と元気に過ごす日々、その折々目一杯身体を動かして(なんなら剣術の稽古までして!)謎を解き生き生き過ごす若だんなが見られるとは。このままでもと思ったけれどラストの「いつもの日常」筋金入りの病弱で布団から出られない彼の姿と謎解きと涙に、あーこれが長崎屋の若だんなだとほっとしてちょっと淋しく読み終えた。得られる喜びと失う悲しみ。なんだろな、いい一冊だった
読了日:08月03日 著者:畠中 恵


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2024年7月の読書

2024年08月03日 15時19分00秒 | ★★★毎月の読書まとめ
はい、1冊!
読んでいて懐かしかった

読んだ本の数:1
読んだページ数:416
ナイス数:79

冬期限定ボンボンショコラ事件 (創元推理文庫)冬期限定ボンボンショコラ事件 (創元推理文庫)感想
終わった。四季を巡り「小市民」を目指したふたり。その終章は思いもかけない小鳩くんの事故から始まり、ほぼ過去、中学3年生の時の小山内さんとの出会いとなった、そして小市民たれ、となるきっかけとなった出来事の回想で進む。今と過去を繋いで開いた解決は苦くて辛いものでもあった。けれど一つの季節の終わりを見事に見せてくれたなぁ、と思う。一足先に次に進む(であろう)小山内さんと、一回立ち止まる小鳩くん。新たな場所で2人が出会い交わる新たな季節を見てみたいなぁとどこかで望みつつ本を閉じた。春からまた振り返りたいね
読了日:07月22日 著者:米澤 穂信

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2024年6月の読書 また忘れた

2024年08月03日 09時32分00秒 | ★★★毎月の読書まとめ
読むペースもめちゃくちゃ遅くなってるけど(1冊読み切っただけでエライワタシ状態)
まとめ投稿も忘れるようになっちゃってる
 
ダメダメじゃ
 
 
縁結びのお話。久しぶりの一冊は麻乃助の今までを思い出し友との関わり、変わっていく縁と立場など様々な重なりを感じて、いつになくしみじみとしてしまった。お寿ずさんの後はきっとそうなるんだろうな、と思っていたお雪さんとの縁の思いもしなかった転がり、そして繋がるそれぞれの縁。最後はああそう言うものだよなぁ、となんだかストンっと納得する。納得、は変か。落ち着いた、かな?大矢博子氏の解説にまた至極納得し、切なくなり、これはもう一度最初から「時の流れ」を追うこと、だなと。「時」の物語のこの先も楽しみだ。
 
読了日:2024/06/29

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2024年5月の読書

2024年06月28日 16時02分00秒 | ★★★毎月の読書まとめ
なにしろ忙しいというか追いまくられる日々で。
幼な子のパワーに圧倒されつつ何とか乗り切っていて、活字を追う体力も気力もほぼ消えていた4.5月😅
6月も、である、ね

5月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:800
ナイス数:108

アンと愛情 (光文社文庫 さ 24-6)アンと愛情 (光文社文庫 さ 24-6)感想
とても久しぶりの和菓子の世界。懐かしさよりも忘れてたことが多くて最初はちょっと戸惑う😅けれど、あーこれだこれこれ、安定(したね)みつ屋の皆さんに引き込まれてとても楽しく読み終えた。そーか、アンちゃんも成人かぁ。そしてこれからを考え始める彼女に重ねてきた時間を思う。ラストの変化での姿にはちょっと頂けなさすぎてガックリしたけれど、乙女な彼のきっぱりした言葉にすっきり。受け止めた彼女もまた一つしっかりしたと思うし、いやいい彼氏だなぁ(友人〜w)続きが文庫になるのはいつだろう。また首を長くして待つ
読了日:05月25日 著者:坂木司


絶対零度のテロル 天久鷹央の事件カルテ (実業之日本社文庫)絶対零度のテロル 天久鷹央の事件カルテ (実業之日本社文庫)感想
続けて最新刊読了。ついに公安まで巻き込んで、じゃなくて公安にも巻き込まれて?重大案件を解決。それにしてもタカタカペア。一体このままいつまで続くのかなー。なんだか最近鴻ノ池案に乗っかってしまいたくなっていたりしてw目指す先は名探偵か名医か!?安定のシリーズ。楽しませて頂きました
読了日:05月06日 著者:知念 実希人


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2024年4月の読書(まとめ忘れてた)

2024年06月16日 13時28分00秒 | ★★★毎月の読書まとめ
  • 鷹央の師匠の存在と2人の関係。この合間に挟まる謎解きがふたつ、からの師匠との別れ。小鳥先生との師弟関係も重ねて、天久鷹央という人の変化がより深く感じられる一冊になったなぁ、としみじみ思う。哀しいけれど、鷹央の学生時代にこんな師匠が居てくれたことをどこか嬉しくおもった。
     
     
    読了日:
    2024/04/21
  •  
    再読)コース一回り終了。なんだろ。なんだか気が抜けた。様々な事件、関わりを経ていまこの位置にいる木暮様と清之介、そして伊佐治の3人。三者三様の考え方と動きがここまで来ているんだな、と木暮様の失踪から始まるこの一冊から感じ、さらにその先が一体どう変わっていくのかと思うと不安でもあり期待もあり。今回はとても納得はできない終わりではあるけれど、ここで離れられることをよかったとも今は思う。幕閣なんて関わらない方がいいんだから。某シリーズを頭の片隅に浮かべつつ思う。木暮家はそれにしても変わり種ばかりだな。
     
    読了日:
    2024/04/18
  •  
    再読)木暮瑞穂と信次郎。幼い日の母の言葉と舞の記憶と目の前の驚愕した表情のまま殺された2人の姿が重なった時、全く別の景色が見えてくる。清之介と伊佐次が望む、焦がれてしまうその謎解きを読者も楽しんでしまうんだよな。でもそれ以上に信次郎と清之介の闇に惹かれているのかもしれない、と思う。引き摺り出そうとする者と押さえ込んで先に進もうとする者。この先が怖くもあり楽しみでもあり。そしてつくづく感じる伊佐次親分の立場の難しさ。再読初めてだったか。また読もう(もはや中毒w
     
    読了日:
    2024/04/04

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2024年3月の読書

2024年04月18日 19時28分00秒 | ★★★毎月の読書まとめ

3月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1411
ナイス数:141

鬼を待つ (光文社文庫 あ 46-12 光文社時代小説文庫)鬼を待つ (光文社文庫 あ 46-12 光文社時代小説文庫)感想
再読)亡き妻の姿を追う。揺らぐ。間違っていると知りながら足を向ける。清之介が人である証。哀しく寂しく酷い事だけれど。 生国との関わりが「商い」のみでは終わらないことをこの先遠野屋清之介はどう乗り切っていくのだろう。「人」の心は酷い。おりんへの思慕と同様に、兄への想いも断ち切れないのだから。断ち切れば楽になる。でもできない。その揺らぎがどうか穏やかな凪となる日が来ますように。願ってしまう。
読了日:03月26日 著者:あさのあつこ
雲の果 (光文社文庫 あ 46-11 光文社時代小説文庫)雲の果 (光文社文庫 あ 46-11 光文社時代小説文庫)感想
再読)遠野屋の大番頭喜之助が逝く。その、人との縁の薄かった彼の最期をひとり看取り、残された言葉を心内に抱えながらいる清之介に、またも持ち込まれる血生臭い事件。一本の帯が導く果ては寂しく哀しいひとりの男の越し方と、そして考えもしなかった事件の闇を描く。今回の再読はこのラストで初めておりんさん、清之介の側に…と願った。叶わないと知りつつも隣で「ここ」に繋ぎ止めていてもらいたい、と。ああでも。喜之助はどんな思いで「帯」を見つめていたのだろう。それを思うと果てしなく寂しい。心の中に風が吹く。そんな終わり。
読了日:03月21日 著者:あさのあつこ
花を呑む (光文社文庫 あ 46-10 光文社時代小説文庫)花を呑む (光文社文庫 あ 46-10 光文社時代小説文庫)感想
再読)ああ面白かった。と今回はやけに素直にそう思ってしまう。すっかり木暮信次郎の毒気に慣らされてしまったか?花の香りに隠された悪事。それは遠野屋清之介の兄をも巻き込んで広がる。謎解きとしてもとても楽しめるしさらに伊佐次親分の家族の物語としても惹き込まれる2本立て。ラストにびっくりな件を隠して、さて次に進む。けれど、この時くらいな謎解きと3人の関係が好きかもしれないなぁ。とくに木暮様…どんどん闇が濃くなる感じが…
読了日:03月16日 著者:あさのあつこ
地に巣くう (光文社文庫 あ 46-9 光文社時代小説文庫)地に巣くう (光文社文庫 あ 46-9 光文社時代小説文庫)感想
再読)どちらも異質である事は変わりない。どちらがより異質か、と問われても答えられない。ただ。信次郎の姿に身がすくむ。清之介の姿に胸が詰まる。信次郎の父は息子をどう見ていたのだろう。20年の時を経て隠したものを暴かれたことをどう感じるのだろう。答えのない問いが時にとても気になる。読み終えて深いため息をついてしまうのは毎回変わらない一冊。
読了日:03月05日 著者:あさのあつこ


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2024年2月の読書

2024年03月12日 16時52分00秒 | ★★★毎月の読書まとめ

やっぱり読めない2月。それにしてもホントに読めなかった2月…

 

2月の読書メーター
読んだ本の数:1
読んだページ数:362
ナイス数:83

冬天の昴 (光文社文庫 あ 46-8 光文社時代小説文庫)冬天の昴 (光文社文庫 あ 46-8 光文社時代小説文庫)感想
再読)前巻で清之介の覚悟が描かれて、その通りの生き方を歩む彼の言葉を「つまらない」と切り捨てる木暮信次郎。その心内を伺うことは誰にも出来ないのかな。お仙さんの意外な過去と血に染まった今。繋ぐ信次郎の頭の中を本当にのぞいてみたい。お仙さんの昔語を聞いた時からもしかして犯人を描いていたのかな?とも。謎を解き、彼にとってはついでかな?とも感じる上役の無駄な死を防いで一件落着したけれど、つくづく人とは怖いものだ。善人、悪人、人を好くこと、嫌うこと。色々感じる一冊でもある。
読了日:02月15日 著者:あさのあつこ


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