知床では、264種の鳥が記録されているが、
その中の6種はIUCNが絶滅の危機、絶滅危急種に指定している。
そのひとつ、シマフクロウは全道で130羽いるかいないか、
知床では約40羽。
種として生き残るギリギリのレベルまで追い込まれている。
コタンクルカムイというシマフクロウのアイヌ名は、
村の守り神という意味で、かって集落の周りにごく普通にいたと考えられる。
道内各地の平地の水が緩やかで魚が豊富な川、
その回りに広葉樹の大木の林があるところに住んでいた。
和人の進出と共に、まず魚が少なくなった。
広葉樹林が開拓や天然林の人工林化により減った。
河川改修やダムにより、魚が上流にのぼれなくなった。
陸地も海も含め、知床の自然は、なんとか原生を保ってきたというけれど、
安泰ではない。
世界遺産になったからといって、
世界が守ってくれる訳ではない。
世界全体の遺産として守る責任を、我々が負う。
難しい問題は、いくつもある。
まず、持続的漁業による自然と漁業の両立。
増えすぎたエゾシカをどうするのか。
河川工作物の問題。
観光客の増加による自然破壊を防ぐ対策。
知床の自然を必死になって守ってきた歴史を踏まえると、
登録に浮かれることはできない。
わずらわしい課題を乗り越える事の大切さを
社会みんなで認識しょう、というのが、
世界自然遺産の登録の出発点だ。
(聞き手・河野博子)
以上が新聞記事の全文である。
☆私のコメント☆
冷静な賢者である。
難しい課題として、賢者は幾つかを採り上げていたが、
何より、社会みんなで認識しょう、提言は謙虚な発言であり、
現在まで色々と難問を実質的に立ち会われた、と想像する。
このような経過があったから、謙虚な発言ではあるが、
我々国民のひとり、ひとりに、自覚を持って行動しなさい、
やさしく突きつけられた、と私は解釈します。
私のこの地に行く時は、自然の破壊、地元の方の生活権を踏まえて、
観光客のひとりとして訪ずれたい。
その中の6種はIUCNが絶滅の危機、絶滅危急種に指定している。
そのひとつ、シマフクロウは全道で130羽いるかいないか、
知床では約40羽。
種として生き残るギリギリのレベルまで追い込まれている。
コタンクルカムイというシマフクロウのアイヌ名は、
村の守り神という意味で、かって集落の周りにごく普通にいたと考えられる。
道内各地の平地の水が緩やかで魚が豊富な川、
その回りに広葉樹の大木の林があるところに住んでいた。
和人の進出と共に、まず魚が少なくなった。
広葉樹林が開拓や天然林の人工林化により減った。
河川改修やダムにより、魚が上流にのぼれなくなった。
陸地も海も含め、知床の自然は、なんとか原生を保ってきたというけれど、
安泰ではない。
世界遺産になったからといって、
世界が守ってくれる訳ではない。
世界全体の遺産として守る責任を、我々が負う。
難しい問題は、いくつもある。
まず、持続的漁業による自然と漁業の両立。
増えすぎたエゾシカをどうするのか。
河川工作物の問題。
観光客の増加による自然破壊を防ぐ対策。
知床の自然を必死になって守ってきた歴史を踏まえると、
登録に浮かれることはできない。
わずらわしい課題を乗り越える事の大切さを
社会みんなで認識しょう、というのが、
世界自然遺産の登録の出発点だ。
(聞き手・河野博子)
以上が新聞記事の全文である。
☆私のコメント☆
冷静な賢者である。
難しい課題として、賢者は幾つかを採り上げていたが、
何より、社会みんなで認識しょう、提言は謙虚な発言であり、
現在まで色々と難問を実質的に立ち会われた、と想像する。
このような経過があったから、謙虚な発言ではあるが、
我々国民のひとり、ひとりに、自覚を持って行動しなさい、
やさしく突きつけられた、と私は解釈します。
私のこの地に行く時は、自然の破壊、地元の方の生活権を踏まえて、
観光客のひとりとして訪ずれたい。