壮絶な老々介護の体験を綴ったベストセラー『黄落』から10年。
七十路を迎えた作家は、最愛の家族から離れ、
つかの間の孤独をかみしめつつ何を思ったのか。
「太平洋を横断する帰途は16日間、
来る日も来る日も荒海なんです。
自分の人生とこれからについて繰り返し考えた。
そのうちに、脇目もふらず、小説を書きたい、
という欲求がふつふつとわいてきましたね」
定年を迎えた男達が老いと向き合う連作短編、
老境の作家が船で各地を旅する物語、
しばらくごぶたさ中の剣豪小説や時代劇など、構想は尽きない。
未知なる人との出会い、茫々(ぼうぼう)たる大海原との語らいこそ、
またとない回春の妙薬だったのかも知れない。
以上が全文です。
☆私のコメント☆
この作家には、同人雑誌『犀』時代、そして『北の海明け』、『花下遊楽』、『幸福の選択』
等を読んでいるが、特に『北の海明け』は好きである。
文藝評論家の方は、この『北の海明け』は、もっと評価して良い作品である。
そういった面では、不運な面がこの作家にはある。
しかし、前記に書いてあるとおり、この作家は日常において、
果敢に古武道、剣道、茶道、英会話に挑戦し、趣味の領域を拡げ、
中々余人にはできない。
今回の中で、
・・貧富の差、生活の差こそが世界なんだ・・
・・16日間、来る日も来る日も荒海・・
この二行を紹介したくて、前後の関係で長く綴った次第です。
七十路を迎えた作家は、最愛の家族から離れ、
つかの間の孤独をかみしめつつ何を思ったのか。
「太平洋を横断する帰途は16日間、
来る日も来る日も荒海なんです。
自分の人生とこれからについて繰り返し考えた。
そのうちに、脇目もふらず、小説を書きたい、
という欲求がふつふつとわいてきましたね」
定年を迎えた男達が老いと向き合う連作短編、
老境の作家が船で各地を旅する物語、
しばらくごぶたさ中の剣豪小説や時代劇など、構想は尽きない。
未知なる人との出会い、茫々(ぼうぼう)たる大海原との語らいこそ、
またとない回春の妙薬だったのかも知れない。
以上が全文です。
☆私のコメント☆
この作家には、同人雑誌『犀』時代、そして『北の海明け』、『花下遊楽』、『幸福の選択』
等を読んでいるが、特に『北の海明け』は好きである。
文藝評論家の方は、この『北の海明け』は、もっと評価して良い作品である。
そういった面では、不運な面がこの作家にはある。
しかし、前記に書いてあるとおり、この作家は日常において、
果敢に古武道、剣道、茶道、英会話に挑戦し、趣味の領域を拡げ、
中々余人にはできない。
今回の中で、
・・貧富の差、生活の差こそが世界なんだ・・
・・16日間、来る日も来る日も荒海・・
この二行を紹介したくて、前後の関係で長く綴った次第です。