夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

されど、小さな炬燵(こたつ)・・♪

2006-12-04 17:55:00 | 定年後の思い
家内の母に年末年始に来宅して貰っているが、
家内はこの数日前から準備に掛かっている。

奥の八畳間にガス・ファンヒーターと大き目の文机を置いて、
休むの時は、そのそばに布団を敷いている。

こうした状況が家内の父が亡くなった後、独り住まいの身となった家内の母に、
年末年始の時は来宅して貰い、4泊5日前後、共に新年を迎えたりしている。

通常は、居間のはずれに6人用の家具調の炬燵に入って貰い、
私共と食事をしながら談笑したり、テレビを観て頂いている。

家内が10日前、
『お母さん用に・・ひとり用の炬燵があった方が便利・・』と言った。

確かに奥の八畳間でガス・ファンヒーターで暖房をしているが、
これに小さな炬燵に入って頂ただいた方が、何かしら気持ちが休める。

そこで私は早速、家電の量販店に行き、買い求めた。
今の時代は、家庭用の家具調の4人、或いは6人用が圧倒的に多く、
小さな炬燵は数種類しかなかったので、この中から選定したが、想像したより安く驚いた。

我家は自動車がないので、遊歩道を10分前後、
小さな炬燵といっても10キロ弱があるのを提げて帰ってきた。

家内が早速テストをしながら、
『この炬燵・・余り暖かくならないわ・・
それに・・臭いがするわ・・』と家内はぼやいた。

『最初の使いたての時は・・、多少の臭いがするが・・
数時間しても駄目だったら、返品し、交換してくるよ・・』と私は言った。

私はインターネットで我家で愛用しているメーカーの製品を検索して、
家内に『性能と安全性を重視して、このメーカーの品に決めよう・・』と言った。

結果として、このメーカーの製品は量販店に取り扱い商品の対象外であったので、特別発注し、
本日着荷の連絡を受けたので、量販店に返品の製品を提げて、
帰路は発注した製品を持って帰宅した。

購入した値段は、四倍となったが、性能、安全性は非常に良い。
されど、小さな炬燵、ということである。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私が本を読みはじめた頃・・♪

2006-12-04 09:12:00 | 定年後の思い
私は昭和19年に農家の子として生を受けた。
男の子ばかり続けて生まれた三男坊であった。

子供心に何となく期待されていないように思い込み、
いじけた可愛げのない幼年期であった。

この頃は、祖父と父が農業をして折、程々に手広く田畑を耕していた。
小作人、農業の学生研修生も受け入れて、旧家の面目は保っていた。

私が小学校に入学した頃は、子供の視線から見れば『家の光』程度しか、見当たらなかった。

長兄、次兄は学校の成績も良く、私はクラスの中程の劣等性だった。
中学校は次兄と同じであったが、
『お兄さんはできるのに・・』といった雰囲気を感じて、
私は次兄の影のように成っていた。

長兄、次兄は国立の高校で学んでいたが、私は私立の都心の高校に通った。
東京の郊外の小学校、中学校だったので、都心で育った学友から、あらゆる面から刺激を受けた。
そして、兄達の影響のない高校生となり、何かしら開放感のように過ごした。
その中の一面として、遅ればせながら、本を読みはじめ、
活字を通して想像力の要求される世界に魅了された・・。

武者小路実篤を読み始め、明治時代からの日本の小説にのめり込んで、
特に井上 靖の小説が好きになったりした。

夏休みのひととき、小説の真似事みたいなものを綴り、
学友に読んで貰ったりした。

この後、本格的に映画青年、文学青年の真似事をする期間を送った時期もある。

定年退職後の今、私の日常生活の友として、
小説、随筆、歴史書、現代史を読んでいるが、
人生、あるとき何かのきっかけで本を読みはじめたのか、ときたま振りかえると、
高校の学友達の顔、文庫本の十数冊が浮かんできて、
私は苦笑している。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする