夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

大和言葉(やまとことば)、齢ばかり重ねた男性の私でも、微苦笑を重ねて・・。

2015-03-16 13:12:08 | ささやかな古稀からの思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活の70歳の身であるが、
今朝の朝食前に配達された『読売新聞』の朝刊を読んだりしていた・・。

やがて3ページにある『社説』の「中国全人代閉幕 習政権の独善体質が目立った」と見出しを見て、
記事を精読したが、共産党独裁政権の横暴さに、無力な私は憂いたりした。

そして落胆を深めながら、ぼんやりと下段を見ると、
《 日本の大和言葉(やまとことば)を美しく話す
            ~こころが通じる和の表現~ 》
このような大きく明示されたいた。
 

私は瞬時に魅了されて、読んだりしたが、出版社の広告で東邦出版からの広告と解った。
こうした中で、『大和言葉で言えますか?』という例題が掲載されいた。、

      漢語         大和言葉    
①ご遠慮なく -------> ○○○置きなく
②残念ながら -------> ○○む○○は
③一生懸命 --------> ○まず○○まず
④毎日 ----------> ○○な○○な
⑤普段 ----------> ○○日頃

そして恥ずかしながら、齢ばかり重ねた男性の私でも、果敢に挑戦したが、
即答できず困惑したりした・・。
                    

しかしながら下段の片隅に『答え』として、逆さまに回答が明記されていたので、
こっそりと読んでしまった・・。

①こころ(心置きなく)
②おし・らく(惜しむらくは)
③う・たゆ(倦まず弛まず)
④あさ・ゆう(朝な夕な)
⑤つね(常日頃)

この後、私は恥ずかしながら『大和言葉』についても無学であり、
ネットで数多く調べたりして、要約すれば下記の通りである。

大和言葉は、古来より和歌や雅語(がご)で、女房言葉といわれてきたが、
現在では日本語の語種(単語の出自)のひとつであり、漢語や外来語に対する日本の固有語と称されている。
そして雅語は、平安時代を中心とする古典にみえる「正しいことば」であり、みやび言葉ともいわれている。

このような私なりに整理したが、上記の言葉の中で、日常生活の中で使われていることに気付いたりした。
       

①心置きなく
私は定年後の年金生活の中で、平素の買物専任者となり、最寄りのスーパーに行ったり、
或いは住宅街を散策したり、自納会の回覧などで、ご近所の奥様、ご主人と談笑することがある。

私は母の血筋を受けた為か、よくおしゃべりするタイプで、明朗に話し合うことが多いであり、
こうした時、ご近所の奥様などから、心置きなく・・、と言われたりすると、
心まで清麗な方、と私は見惚(みと)れてしまいながら、今日は仏滅であっても大安だ、と思ったりしている。


②惜しむらくは
私は若き青年時代に、映画・文学青年の真似事をして、新劇の長老のアドバイスにより、
やがて小説の新人純文学コンクールに応募したが、最終6作品候補の直前で敗退したりした。

そして3回ばかり敗退した後、やむなく断念しサラリーマンに転身する時、
新劇の長老にお詫びと御礼を記して葉書で送付した。

やがて、惜しむらくは・・という書き出しで、新劇の長老から返信を頂いたりした。


④朝な夕な
この言葉は私が中学生の時、次兄に連れられて銀座の片隅にある数寄屋橋の映画館で、
西ドイツ映画の『朝な夕なに』を鑑賞したことも影響され、
私は今でも、朝な夕なに・・、と使うこともある。


⑤常日頃
常日頃・・は小説、随筆などで読んだりしてきたが、平素の多くは・・と私は使用したりしている。


③う・たゆ(倦まず弛まず)
一生懸命のことを倦(う)まず弛(たゆ)まず・・は無念ながら私は使用したことがなく、
熱中して心身とりこんでも・・と私は代用している。


このように遥か1000年以上の前の頃から、今日まで使われることもある『大和言葉』に、
良きことですねぇ、と私は微笑んだりした。
       

昨今はNHKの若き30代の女性でも、ときおり粗雑な言葉をされているので、
容姿は美しくても、心は貧しい、と私は思ったりしている。

私の幼児の頃、農家で育ったのであるが、言葉が乱暴であったりした時、
祖父、父はもとより、近所の小父さん、小母さんから叱咤を受けたりした。

『その言いかたは何だ・・言葉を粗末にするなぁ・・』
と私はたとえ5歳の幼児であっても、小突(こづ)かれたりしてきた・・。

私は言葉ひとつとっても、貧富とか社会の地位とかは関係なく、
そのお方の人格を表わす、と深く感じたりしている。

しかしながら余りにも丁重な言葉を頂くと、つたない私でも慇懃無礼(いんぎんぶれい)と感じることもあり、
言葉は程ほどに・・と思ったりしている。


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