私は東京の世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅に住む年金生活の71歳の身であるが、
結婚前後5年を除き、都民のひとりとして、この地に66年ばかり過ごしている。
私は政治にも疎(うと)く、過ぎし7月31日に都知事選が実施される前、私は戸惑いながら、思案を重ねてきた・・。
私は新聞、雑誌、ネットでニュースを読んだり、テレビでニュースを視聴してきたが、
何かしら自民党の都知事の公認候補は、自民党本部ではなく、東京都連が決めると知り、
東京都連の会長は石原伸晃さんであるが、幹事長の内田茂さんが、実質の公認権を持っている、
と学んだりしてきた。

こうした中、東京都議会議員をはじめ、更に東京都選出の国会議員の公認権も、
幹事長である内田茂さんが、指示していると知ったりした。
東京都選出の国会議員は、選挙の時は都議会議員の多大な協力を得て、当選できることが圧倒的に多く、
こうした関係で、東京都連の幹事長の内田茂さんが、都政、そして国政の東京都選出の国会議員まで、
多大な権力を収集していると学んだりした。
そして内田茂さんは、幹事長のポストに2005年以来、10年以上もされながら勢力を拡大し、
都知事が交代したとしても、今でも継続していた。
過ぎし日、舛添都知事が辞任された時は、都議会は与党の自民党(56人)と公明党(23人)の議員が圧倒的が多く、
内田茂さんは、都政、そして国政の東京地区のゴッドファーザーだねぇ、と悪しき妄想を重ねたりしてきた・・。
つたない私が発想したは、マリオ・プーゾの小説に基づき、
フランシス・フォード・コッポラが監督した映画『ゴッドファーザー』(1972年)で、
名優マーロン・ブランドが扮したゴッドファーザーであり、アメリカの裏社会の実態を表現した作品である。
そして、都知事選に立候補の有力者として、自民党衆院議員の小池百合子元防衛相(63歳)、
自民、公明などが推薦する前岩手県知事の増田寛也元総務相(64歳)、
野党統一候補として擁立されたジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76歳)とされていたが、
私は都政を浄化して下さる御方は、小池百合子さんだけだ、と期待して清き一票を投じた。

もとより都知事は聳え立つ都庁で、約13,574千人の都民をあずかる東京都の執行最高責任者として、
そして都の約16万5千人の職員の最高責任者として、都民の安全も責務とされる。
そして都民の有権者から、小池百合子さんが新都知事として選出され、
今後の東京都、そして首都の関係で日本のゆくえに影響するので、
有権者の責任も重いが、何より有権者から託(たく)された小池百合子都知事の言動は重責である。
私は小池百合子さんに清き一票を投じた責務として、無力ながら支援し、
小池百合子都知事の言動に注視している今日である。
過ぎし8月29日に、愛読しているネットの『ダイヤモンドオンライン』を見ていた中、
週刊ダイヤモンド編集部が記事にされた【 豊洲新市場、移転延期でも解決できない根本的欠陥 】を読み、
私は動顛させられた・・。
《・・巨費を投じて完成した豊洲市場の建物は、市場関係者のニーズを無視した設計により、
まともに機能しない恐れがあるからだ。
工事をやり直すわけにもいかず、延期だけでは解決しそうもない。 ・・》
《・・こうも拙劣な計画が具現化したのか。
それは都が、市場関係者のニーズをくまずに、豊洲移転を計画し、
細部の詰めは設計を請け負った日建設計に丸投げしたからだ。・・》
このようなことを私は学び、動顛したりした。

昨日の朝、ときおり愛読しているネットの『現代ビジネス』を見ていたら、
【 小池都知事の前に立ちはだかる「ドンと利権」の深い闇 はたしてメスはどこまで届くのか 】と見出しを見て、
私は真摯に精読した。
この記事は『現代ビジネス』の中で、『ニュースの深層』とし題された寄稿文特集があり、
特に経済事件など詳しいジャーナリストの伊藤博敏(いとう・ひろとし)さんが寄稿文され、
9月1日の朝7時過ぎに配信されていた。 無断ながら転載させて頂く。
《・・小池都知事の前に立ちはだかる「ドンと利権」の深い闇 はたしてメスはどこまで届くのか
☆「ドン」の権勢、いまだ衰えず
「都政刷新」を掲げる小池百合子都知事が、改革の象徴として選んだのは、築地だった。
8月31日の記者会見で、11月7日に予定していた築地市場(中央区)の豊洲市場(江東区)への移転延期を表明した。
小池都知事が重視するのは、築地移転や東京オリンピックなど巨額予算が計上されるビッグプロジェクトで、
当初予算が2倍、3倍と膨張することだった。
「お豆腐じゃあるまいし、1兆、2兆と予算が膨らむなんて……」
これは2兆円を超すといわれる東京オリンピック関連予算への不満だが、
築地移転にしても計画額から4割増の5884億円に達している。
資材高騰や人手不足など仕方がない面はあるものの、問題はそれが公にされていないこと。
誰がどのように意思決定し、どのような過程を経て予算増が決まったのか――。
それがまったく見えないとして、9月1日、都政の情報公開を進め、
東京オリンピックの招致過程まで含めた調査を行うための「都政改革本部」をスタートさせた。

1999年、都と市場の団体が作る「築地市場再整備推進協議会」が、
移転整備の結論を出して以降、築地はさまざまな勢力によって翻弄され、方向性もスケジュールも二転三転してきた。
最終的に制するのは、力が強い者であり、彼らが握っているのが利権である。
東京都利権の所在を示したのが、8月24日に開かれた「都議会のドン」こと内田茂都議(77歳)の
「政治活動40年を祝い励ます会」である。
菅義偉官房長官、二階俊博幹事長ら大物政治家、石原伸晃経済産業相、丸川珠代五輪相などの閣僚や国会議員、
市長に区長、都議、区議、市町村議、都庁幹部、各種業界団体幹部など約2000名が集まったパーティーは、
内田氏の権勢を示すと同時に、利権構造の奥深さも伝えた。

☆かつての「宿敵」も駆けつけた
利権は、一朝一夕に築けない。
人間関係の集積であり、票とカネと仕事のバーターである。
政治家と官僚と業界が、それぞれに水面下で手を握り、ある時はケンカしながら事業を推進、
その信用を築くには時間が必要で、内田氏はドンの座を揺るぎないものにするのに、40年の歳月を要した。
また、都議会の義理人情が支配する古めかしい風土を、
私は本コラム(東京都政、その「巨大利権」と知られざる歴代のドンたち)で伝えたが、
内田氏のパーティーでも、それが確認できた。
パーティー会場の正面に、かくしゃくとした姿を見せていたのは、92歳の藤井富雄氏。
都議会公明党のボスで、国会議員が束になっても敵わない実力者だった。
内田氏の前の「ドン」で、その姿を目にした内田氏が、
真っ先に駆け寄って、頭を下げ握手を求めたのが印象的だった。
さらに話題だったのが、宿敵だった浜渦武生元副知事が、姿を見せて祝ったこと。
小池氏とは家族ぐるみのつきあいで、都知事選では小池陣営に姿を見せたことから、
「内田との怨念対決」とハヤす向きもあったが、両者の“激突”は11年も前のこと。
浜渦氏を百条委員会にかけると、内田氏が脅して、副知事辞職に追い込んだ。
しかし、以降、関係を修復し利権を分け合う“大人の関係”が続いており、それを証明する出席だった。
☆築地移転問題の経緯
築地移転は、その浜渦氏から始まっている。
石原慎太郎氏に心酔、学生時代から、石原氏を担いできた浜渦氏は、1999年、石原氏が都知事になると
副知事として都庁に入って権勢を振るい、ビッグプロジェクトも手がけるようになった。
その最初が、築地移転である。
当初、移転候補地の豊洲は、芝浦工大の誘致など街づくりが計画されていたが、
2001年4月、浜渦氏が持ち主の東京ガスを説得する形で、移転用地約37ヘクタールを確保した。
東京ガスの都市ガス製造工場跡地で、ベンゼンなどの土壌汚染が指摘されていたものの、
改良工事を行えば、大丈夫という専門家の意見を得て計画を推進。
市場内反対派の存在、2009年に移転反対の旧民主党が、都議会で勝利、と曲折はあったものの、
石原都知事と内田氏が率いる都議会自民党が、仲卸業者の懐柔、民主党都議の一本釣りなどあの手この手を使って工作、
2011年度予算に経費を盛り込んで、豊洲移転にこぎ着けた。
そこには、ビッグプロジェクトを願う業界の思惑もあった。
築地移転は東京五輪とセットであり、2016年招致活動の際には、
移転跡地約23ヘクタールにプレスセンターと国際放送センターの2棟を中心としたメディアセンターを建設することになっていた。
2016年招致に失敗して、2020年招致に成功。
築地のメディアセンター構想はついえたものの、晴海の選手村と新国立競技場を結ぶ環状2号線は、
五輪のスムーズな運営には欠かせないとして、建設工事に拍車がかかり、
11月7日の築地移転は、市場内がルートの一部のため、2020年東京五輪から逆算したスケジュールだった。
それが、都民の目にふれる形で行われたとは、いい難い。

☆突破するのは容易ではないが…
「政」「官」「業」のトライアングルが、内田、浜渦の両者に代表される大物たちの調整によって機能、
予算案が作成され、スケジュールが決定、業界の不満を吸い上げる形で、不足があれば、上乗せされる。
内田氏のパーティーは、「築地」に代表される東京都事業に関与する者たちの集合体である。
それぞれが汗を流し、票とカネと仕事をバーター。
このインナーサークルに入らなければ“恵”は得られない。
豊洲市場の本体建設工事は、2014年2月13日、入札が行われて、
青果棟を鹿島JVが約259億円で、水産仲卸売場棟を清水・大林JVが約436億円で、
水産卸売場棟を大成JVが約339億円で落札した。
落札率は99%を超え、限りなく100%に近いから、談合が確実視される。
それは、スーパーゼネコン4社が、仲良く汗をかき、
調整役の内田氏や浜渦氏など石原氏周辺に、挨拶を欠かさなかった証明である。
小池都知事がメスを入れる改革は、こうした世界である。

右腕となる都政改革本部リーダーの上山信一慶応大学教授は、
国交省官僚、米コンサルタントのマッキンゼー共同経営者、米ジョージタウン大学教授などを歴任した再生のプロで、
橋下徹前大阪市長のブレーンとしても知られる。
その上山氏が公言しているのは、徹底した情報開示。
会議の様子などはオープンにし、情報や資料は可能な限りネットで公開。
「密室での調整や談合」を許さない。
因習や慣習に反することが多く、都議会や都の役人の反発は必至。
自分たちの権益が犯されるからで、そこを突破するのは容易ではないが、
小池都知事は、「築地から始める」と宣言したのである。・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。

こうした都政の閉ざされた「政」「官」「業」のトライアングルには、
都民の殆どは大手メディアには、公開されず進められて巨費となったあげく、
『ダイヤモンドオンライン』で【豊洲新市場、移転延期でも解決できない根本的欠陥】で学んできた私は、
憤懣やるかたない心情となった。
そして私は、無力ながら都民のひとりとして、一寸の虫にも五分の魂、という思いで、
やがて妄想を重ねた。
小池都知事が率いる都政改革本部の御方達の奮戦に基づいて、
当時、東京都連の内田茂幹事長、浜渦武生副知事がどのように動向で、新天地の豊洲市場など、
決められたか・・。
そして都の幹部が《・・市場関係者のニーズをくまずに、豊洲移転を計画し、
細部の詰めは設計を請け負った日建設計に丸投げし・・市場関係者のニーズを無視した設計により、
まともに機能しない恐れ・・》など根幹を究明し、我ら都民に判るように、成果を期待している。
もとより利権は処罰と裏一体であるので、たとえ政治家であっても、自らの政治生命、出処進退に係わり、
財務省による税務調査権などにより、実刑判決だょ、と私は厳罰を妄想したりしている。
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結婚前後5年を除き、都民のひとりとして、この地に66年ばかり過ごしている。
私は政治にも疎(うと)く、過ぎし7月31日に都知事選が実施される前、私は戸惑いながら、思案を重ねてきた・・。
私は新聞、雑誌、ネットでニュースを読んだり、テレビでニュースを視聴してきたが、
何かしら自民党の都知事の公認候補は、自民党本部ではなく、東京都連が決めると知り、
東京都連の会長は石原伸晃さんであるが、幹事長の内田茂さんが、実質の公認権を持っている、
と学んだりしてきた。

こうした中、東京都議会議員をはじめ、更に東京都選出の国会議員の公認権も、
幹事長である内田茂さんが、指示していると知ったりした。
東京都選出の国会議員は、選挙の時は都議会議員の多大な協力を得て、当選できることが圧倒的に多く、
こうした関係で、東京都連の幹事長の内田茂さんが、都政、そして国政の東京都選出の国会議員まで、
多大な権力を収集していると学んだりした。
そして内田茂さんは、幹事長のポストに2005年以来、10年以上もされながら勢力を拡大し、
都知事が交代したとしても、今でも継続していた。
過ぎし日、舛添都知事が辞任された時は、都議会は与党の自民党(56人)と公明党(23人)の議員が圧倒的が多く、
内田茂さんは、都政、そして国政の東京地区のゴッドファーザーだねぇ、と悪しき妄想を重ねたりしてきた・・。
つたない私が発想したは、マリオ・プーゾの小説に基づき、
フランシス・フォード・コッポラが監督した映画『ゴッドファーザー』(1972年)で、
名優マーロン・ブランドが扮したゴッドファーザーであり、アメリカの裏社会の実態を表現した作品である。
そして、都知事選に立候補の有力者として、自民党衆院議員の小池百合子元防衛相(63歳)、
自民、公明などが推薦する前岩手県知事の増田寛也元総務相(64歳)、
野党統一候補として擁立されたジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76歳)とされていたが、
私は都政を浄化して下さる御方は、小池百合子さんだけだ、と期待して清き一票を投じた。

もとより都知事は聳え立つ都庁で、約13,574千人の都民をあずかる東京都の執行最高責任者として、
そして都の約16万5千人の職員の最高責任者として、都民の安全も責務とされる。
そして都民の有権者から、小池百合子さんが新都知事として選出され、
今後の東京都、そして首都の関係で日本のゆくえに影響するので、
有権者の責任も重いが、何より有権者から託(たく)された小池百合子都知事の言動は重責である。
私は小池百合子さんに清き一票を投じた責務として、無力ながら支援し、
小池百合子都知事の言動に注視している今日である。
過ぎし8月29日に、愛読しているネットの『ダイヤモンドオンライン』を見ていた中、
週刊ダイヤモンド編集部が記事にされた【 豊洲新市場、移転延期でも解決できない根本的欠陥 】を読み、
私は動顛させられた・・。
《・・巨費を投じて完成した豊洲市場の建物は、市場関係者のニーズを無視した設計により、
まともに機能しない恐れがあるからだ。
工事をやり直すわけにもいかず、延期だけでは解決しそうもない。 ・・》
《・・こうも拙劣な計画が具現化したのか。
それは都が、市場関係者のニーズをくまずに、豊洲移転を計画し、
細部の詰めは設計を請け負った日建設計に丸投げしたからだ。・・》
このようなことを私は学び、動顛したりした。

昨日の朝、ときおり愛読しているネットの『現代ビジネス』を見ていたら、
【 小池都知事の前に立ちはだかる「ドンと利権」の深い闇 はたしてメスはどこまで届くのか 】と見出しを見て、
私は真摯に精読した。
この記事は『現代ビジネス』の中で、『ニュースの深層』とし題された寄稿文特集があり、
特に経済事件など詳しいジャーナリストの伊藤博敏(いとう・ひろとし)さんが寄稿文され、
9月1日の朝7時過ぎに配信されていた。 無断ながら転載させて頂く。
《・・小池都知事の前に立ちはだかる「ドンと利権」の深い闇 はたしてメスはどこまで届くのか
☆「ドン」の権勢、いまだ衰えず
「都政刷新」を掲げる小池百合子都知事が、改革の象徴として選んだのは、築地だった。
8月31日の記者会見で、11月7日に予定していた築地市場(中央区)の豊洲市場(江東区)への移転延期を表明した。
小池都知事が重視するのは、築地移転や東京オリンピックなど巨額予算が計上されるビッグプロジェクトで、
当初予算が2倍、3倍と膨張することだった。
「お豆腐じゃあるまいし、1兆、2兆と予算が膨らむなんて……」
これは2兆円を超すといわれる東京オリンピック関連予算への不満だが、
築地移転にしても計画額から4割増の5884億円に達している。
資材高騰や人手不足など仕方がない面はあるものの、問題はそれが公にされていないこと。
誰がどのように意思決定し、どのような過程を経て予算増が決まったのか――。
それがまったく見えないとして、9月1日、都政の情報公開を進め、
東京オリンピックの招致過程まで含めた調査を行うための「都政改革本部」をスタートさせた。

1999年、都と市場の団体が作る「築地市場再整備推進協議会」が、
移転整備の結論を出して以降、築地はさまざまな勢力によって翻弄され、方向性もスケジュールも二転三転してきた。
最終的に制するのは、力が強い者であり、彼らが握っているのが利権である。
東京都利権の所在を示したのが、8月24日に開かれた「都議会のドン」こと内田茂都議(77歳)の
「政治活動40年を祝い励ます会」である。
菅義偉官房長官、二階俊博幹事長ら大物政治家、石原伸晃経済産業相、丸川珠代五輪相などの閣僚や国会議員、
市長に区長、都議、区議、市町村議、都庁幹部、各種業界団体幹部など約2000名が集まったパーティーは、
内田氏の権勢を示すと同時に、利権構造の奥深さも伝えた。

☆かつての「宿敵」も駆けつけた
利権は、一朝一夕に築けない。
人間関係の集積であり、票とカネと仕事のバーターである。
政治家と官僚と業界が、それぞれに水面下で手を握り、ある時はケンカしながら事業を推進、
その信用を築くには時間が必要で、内田氏はドンの座を揺るぎないものにするのに、40年の歳月を要した。
また、都議会の義理人情が支配する古めかしい風土を、
私は本コラム(東京都政、その「巨大利権」と知られざる歴代のドンたち)で伝えたが、
内田氏のパーティーでも、それが確認できた。
パーティー会場の正面に、かくしゃくとした姿を見せていたのは、92歳の藤井富雄氏。
都議会公明党のボスで、国会議員が束になっても敵わない実力者だった。
内田氏の前の「ドン」で、その姿を目にした内田氏が、
真っ先に駆け寄って、頭を下げ握手を求めたのが印象的だった。
さらに話題だったのが、宿敵だった浜渦武生元副知事が、姿を見せて祝ったこと。
小池氏とは家族ぐるみのつきあいで、都知事選では小池陣営に姿を見せたことから、
「内田との怨念対決」とハヤす向きもあったが、両者の“激突”は11年も前のこと。
浜渦氏を百条委員会にかけると、内田氏が脅して、副知事辞職に追い込んだ。
しかし、以降、関係を修復し利権を分け合う“大人の関係”が続いており、それを証明する出席だった。

☆築地移転問題の経緯
築地移転は、その浜渦氏から始まっている。
石原慎太郎氏に心酔、学生時代から、石原氏を担いできた浜渦氏は、1999年、石原氏が都知事になると
副知事として都庁に入って権勢を振るい、ビッグプロジェクトも手がけるようになった。
その最初が、築地移転である。
当初、移転候補地の豊洲は、芝浦工大の誘致など街づくりが計画されていたが、
2001年4月、浜渦氏が持ち主の東京ガスを説得する形で、移転用地約37ヘクタールを確保した。
東京ガスの都市ガス製造工場跡地で、ベンゼンなどの土壌汚染が指摘されていたものの、
改良工事を行えば、大丈夫という専門家の意見を得て計画を推進。
市場内反対派の存在、2009年に移転反対の旧民主党が、都議会で勝利、と曲折はあったものの、
石原都知事と内田氏が率いる都議会自民党が、仲卸業者の懐柔、民主党都議の一本釣りなどあの手この手を使って工作、
2011年度予算に経費を盛り込んで、豊洲移転にこぎ着けた。
そこには、ビッグプロジェクトを願う業界の思惑もあった。
築地移転は東京五輪とセットであり、2016年招致活動の際には、
移転跡地約23ヘクタールにプレスセンターと国際放送センターの2棟を中心としたメディアセンターを建設することになっていた。
2016年招致に失敗して、2020年招致に成功。
築地のメディアセンター構想はついえたものの、晴海の選手村と新国立競技場を結ぶ環状2号線は、
五輪のスムーズな運営には欠かせないとして、建設工事に拍車がかかり、
11月7日の築地移転は、市場内がルートの一部のため、2020年東京五輪から逆算したスケジュールだった。
それが、都民の目にふれる形で行われたとは、いい難い。

☆突破するのは容易ではないが…
「政」「官」「業」のトライアングルが、内田、浜渦の両者に代表される大物たちの調整によって機能、
予算案が作成され、スケジュールが決定、業界の不満を吸い上げる形で、不足があれば、上乗せされる。
内田氏のパーティーは、「築地」に代表される東京都事業に関与する者たちの集合体である。
それぞれが汗を流し、票とカネと仕事をバーター。
このインナーサークルに入らなければ“恵”は得られない。
豊洲市場の本体建設工事は、2014年2月13日、入札が行われて、
青果棟を鹿島JVが約259億円で、水産仲卸売場棟を清水・大林JVが約436億円で、
水産卸売場棟を大成JVが約339億円で落札した。
落札率は99%を超え、限りなく100%に近いから、談合が確実視される。
それは、スーパーゼネコン4社が、仲良く汗をかき、
調整役の内田氏や浜渦氏など石原氏周辺に、挨拶を欠かさなかった証明である。
小池都知事がメスを入れる改革は、こうした世界である。

右腕となる都政改革本部リーダーの上山信一慶応大学教授は、
国交省官僚、米コンサルタントのマッキンゼー共同経営者、米ジョージタウン大学教授などを歴任した再生のプロで、
橋下徹前大阪市長のブレーンとしても知られる。
その上山氏が公言しているのは、徹底した情報開示。
会議の様子などはオープンにし、情報や資料は可能な限りネットで公開。
「密室での調整や談合」を許さない。
因習や慣習に反することが多く、都議会や都の役人の反発は必至。
自分たちの権益が犯されるからで、そこを突破するのは容易ではないが、
小池都知事は、「築地から始める」と宣言したのである。・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。

こうした都政の閉ざされた「政」「官」「業」のトライアングルには、
都民の殆どは大手メディアには、公開されず進められて巨費となったあげく、
『ダイヤモンドオンライン』で【豊洲新市場、移転延期でも解決できない根本的欠陥】で学んできた私は、
憤懣やるかたない心情となった。
そして私は、無力ながら都民のひとりとして、一寸の虫にも五分の魂、という思いで、
やがて妄想を重ねた。
小池都知事が率いる都政改革本部の御方達の奮戦に基づいて、
当時、東京都連の内田茂幹事長、浜渦武生副知事がどのように動向で、新天地の豊洲市場など、
決められたか・・。
そして都の幹部が《・・市場関係者のニーズをくまずに、豊洲移転を計画し、
細部の詰めは設計を請け負った日建設計に丸投げし・・市場関係者のニーズを無視した設計により、
まともに機能しない恐れ・・》など根幹を究明し、我ら都民に判るように、成果を期待している。
もとより利権は処罰と裏一体であるので、たとえ政治家であっても、自らの政治生命、出処進退に係わり、
財務省による税務調査権などにより、実刑判決だょ、と私は厳罰を妄想したりしている。
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