昨夜、愛読している講談社の公式サイトのひとつの【 現代ビジネス 】を見ている中、
『 妻の死後「残された76歳の夫」が大後悔した、口座の「名義変更」での意外な落とし穴 』、
と題された見出しを見たりした。
私は東京の調布市に住む年金生活の77歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、古ぼけた戸建て住んでいる。
そして私より5歳若い家内も、お互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしている。
こうした中、私たち夫婦は経済的に贅沢な生活は出来ないが、
『働らなくても、何とか生活ができるので助かるわ・・』、
と家内がときおり、 呟(つぶや)くように私に言ったりする。
『そうだよねぇ・・』
私は苦笑しながら応じたりしている。
このように過ごしているが、いつの日にか、
どちらかが要介護に遭遇して、介護施設にお世話になる、
或いは大病の後に死去して、おひとりさまになる・・
何かとプラス思考の私でも、このような人生の晩年期の難題を、ときおり思案している。
こうした深情を秘めている私は、
今回の《・・妻の死後「残された76歳の夫」が大後悔した、口座の「名義変更」での意外な落とし穴・・》って、
どのようなことですか・・、と思いながら記事を読んだりした。
この記事は、『週刊現代』2021年10月23・30日号に掲載された記事で、
関連の【 現代ビジネス 】に11月3日に配信され、
無断であるが転載させて頂く。
《・・
☆すべての戸籍謄本が必要
「役所から送られてきた戸籍謄本を見て驚きました。
ミミズがのた打ち回ったような崩し字で書かれており、ほとんど判読できなかったのです」
こう語るのは神奈川県在住の宮田信之さん(76歳・仮名)だ。
3年前に妻を亡くしたが、最も大変だったのが
「出生から死亡まで、すべての戸籍謄本」を集めることだったという。
「妻の銀行口座の名義変更をするだけでも、この戸籍謄本の束を要求されます。
ところが、私は結婚前の妻の本籍地をすべて知っているわけではありませんでした。
妻が元気なうちに聞き出しておけばよかった」
宮田さんは、結婚前に妻が暮らしていた山梨県甲府市の役所から、
郵送で戸籍謄本を取り寄せた。
さらに1週間後に届いた書類を元に、
それ以前に妻の本籍があった兵庫県神戸市に戸籍謄本を請求した。
そして届いたのが、冒頭の古い戸籍だった。
「1994年に現在の戸籍謄本の様式になる前は、
改製原戸籍と呼ばれる縦書きの旧バージョンの戸籍謄本が使われていました。
相続手続きでは、こうした古い戸籍謄本も含めたすべての戸籍謄本が必要になります」(行政書士の稲吉務氏)
☆保険金がもらえない!
改製原戸籍の中には、役所の判断で、破棄されてしまっているものもある。
その場合、代わりに廃棄済証明書を発行してもらう手間が生じる。
「改製原戸籍は、内容が変わらない『古文書』のようなもので、
有効期限という概念がありません。
夫婦それぞれが、自分の古い戸籍謄本を集めておけば、
残されたほうは手続きがとても楽になります」(稲吉氏)
■【表】「まさか」のその日のためにいま夫婦でやっておくべき準備
伴侶を亡くしてから「妻に聞いておけばよかった」と気づく夫は多い。
妻が家計を管理している夫婦では、
通帳や実印の保管場所やカードの自動引き落としの内容を、夫も把握しておこう。
妻が加入している保険についても、夫はよく理解していないケースが多い。
死亡保障があったとしても、保険会社は、何も教えてはくれない。
せっかくの保険金を受け取れないまま、時効の3年を過ぎてしまう。
「今年7月からは、生命保険協会の契約照会制度がスタートし、
亡くなった人の生命保険契約を手数料3000円で調べられるようになりました。
しかしこれは42社の保険会社の商品に限ったもの。
全労済や県民共済などに妻が加入していた場合、契約を見つけられません」(前出・山本氏)
妻が元気なうちに、一言聞いておく。
それだけで死後の手続きの大変さは、大違いだ。
このように伴侶の死後の手続きでは、「知らないと大後悔する」ことがたくさんある。・・ 》
今回、《・・「まさか」のその日のために、いま夫婦でやっておくべき準備・・》、
添付されている表を見たりして、多々教示されられた・・。
過ぎし一昨年の5月に、まさかの予期せぬ出来事として、
家内が死去する確率の高い大病に遭遇して、未だに体調は万全でないことである。
家内が入院して、手術を受けた後、私はもしかしたら家内はこの世を去ってしまう・・と心の片隅に思いながら、
心痛な思いで過ごしてきた・・。
やがて退院後、私たち夫婦は、一日を大切に過ごそう、とお互いに言い交したりしている。 こうした中で、私たち夫婦は、終活のあらゆる想定できることを、話し合ったりした・・。たとえば延命治療はしない、希望する葬儀、墓地、その後の『おひとりさま』の日常生活費、希望される生活状況など、考えられる範囲を整理したりした。
そして私は恥ずかしながら掃除、洗濯、料理などの家事に関しても初級であり、家内より特訓を受けたりしている。
この世は無念ながら、たとえ仲良し恋しのご夫妻でも、やがて、いつの日にか、どちらかがあの世に旅立ち、残された御方は『おひとりさま』になる生活が予測される。
こうした思いのある私は、今回《・・「まさか」のその日のために、いま夫婦でやっておくべき準備・・》、
諸項目を学びながら、何には恥ずかしながら、無知であったりした・・。
もとより、「まさか」のその日の時は・・動顛したり、冷静で適切な判断ができないと思われ、
少しづつ私たち夫婦は確認しておこう・・と思い深めたりしている。