【1】玄関「室内で転倒率が高い場所」
【危険度】★★★★★
【危険リスク】転倒、つまずき、スリップ
「玄関では、段差のほか、並んだ靴も危険です。
たとえば、宅配業者が来て慌ててドアを開けようと、かかとの高い靴を踏んでしまい、
バランスを崩して転倒し、骨折する人も多いです」(介護予防トレーナー・久野秀隆さん)
【2】廊下「小さな段差のオンパレード」
【危険度】★★★★
【危険リスク】転倒、つまずき
「日本家屋の廊下と部屋の間などには、数センチの高さの敷居があります。
人は、ある程度の段差は『気をつけよう』と思うのですが、
踏めるくらいの小さな段差は気に留めず、つまずきやすいんです」
(『ヤマシタ』HC事業部国分寺営業所・乙井香名子さん)
【3】ドア・サッシ「開閉時にふらつく」
【危険度】★★★
【危険リスク】打撲、転倒
「ドアの開閉時にふらつく、ドアノブがうまくつかめないなどの場合は、
引き戸にする、ドアノブの形状を変更するなどの対処をしておくと安心です」(乙井さん)
【4】お風呂「知らぬうちに死んでいることも」
【危険度】★★★★★
【危険リスク】スリップ、転倒、ヒートショック
「床が濡れていてすべって転ぶ、
浴槽が深くて湯船に入ろうとした瞬間に、転倒するなどのケースが多いです。
寒い季節は、温度差で起きるヒートショック現象により、
意識を失ったり、心拍が停止して亡くなる人も増えますね」(久野さん)
【5】トイレ「立ち上がったときに転倒」
【危険度】★★
【危険リスク】スリップ、転倒、ヒートショック
「手を洗った後、床に落ちた水滴にすべって、転ぶ人も意外と多いです。
冬場は、浴室同様、室内の温度が下がり、ヒートショック現象を起こす危険もあります」(久野さん)
【6】階段「手すりをつけていても危険」
【危険度】★★★★
【危険リスク】スリップ、転倒
「階段は、手すりがあっても、安心はできません。
階段の途中には、何も物を置かないことが大切です」(乙井さん)。
たとえば、掃除の途中でぞうきんを置いたまま、その場を離れて忘れてしまい、
あとでそのぞうきんを踏んで、足を踏み外すケースもあるので注意すること。
【7】リビング・居間「共有スペースだからこそ落とし穴が」
【危険度】★★★★★
【危険リスク】転倒、つまずき
「床に敷いたカーペットの端や、こたつの掛布団の下からのぞく座布団に、
つまずく人も多くいます。
また、動線上にある電源コードは、高齢者でなくても引っかかりやすく、
転倒のリスクが高いポイントです」(乙井さん)。
また、使いすぎで延長コードが熱くなっていたり、
通電しづらくなっていたら寿命なので、買い替えを。
【8】キッチン「火事のリスクが高い」
【危険度】★★★
【危険リスク】火事、スリップ、転倒
火を使う場所のため、やはり火事のリスクが高い。
「うっかり火をつけたまま、その場を離れることもあるので、
コンロは、加熱しすぎや吹きこぼれたときに、
自動的に火が消えるセンサー付きに替えるのが望ましい。
高齢のかたの中には、電磁調理器や電気ケトルなどを使用し、
火を使わないようにしているかたもいます」(乙井さん)。
水回りは、床が濡れてすべりやすいので、こまめに拭き掃除を。
【9】寝室「起き抜けに転ぶことも」
【危険度】★★
【危険リスク】転倒、転落
「夜、トイレに起きたときなどに、床に敷いた布団の端に、つまずく人も多いですね。
ベッドの方が、つまずきのリスクは低いですが、
起き上がろうとしたときに、足元がふらついて、
そのまま転倒してしまうこともあります。
面倒がらず、部屋の電気をつけて安全を確保してください」(乙井さん)
【10】ベランダ・屋外「転倒事故が多発」
【危険度】★★★
【危険リスク】スリップ、転倒、転落
布団や洗濯物を干すときに、洗濯かごなどに、つまずくケースもある。
子供の転落事故が多いのもベランダだ。
「転落しなくても、雨が降って床が濡れると、足をとられることがある。
庭など屋外に小さな石があると、つまずきやすいので、
それらは別の場所に移動しておくといいですね」(乙井さん)。
☆教えてくれた人
久野秀隆さん/介護予防トレーナー、
乙井香名子さん/『ヤマシタ』HC事業部国分寺営業所
取材・文/廉屋友美乃 イラスト/たけなみゆうこ ・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
77歳の私は改めて学びながら、多々教示させられたりした・・。
私の知人は、自宅の家の寝室で布団に躓(つまづ)いて、転倒して、ねんざをしてしまったょ、
と私と同世代の男性から打ち明けられたりした。
こうして正直に私は打ち明けられると、
ここ10年前の頃から、 我が家の段差の多い室内、お風呂場などで、気を付けているのょ、
と私は苦笑しながら、知人に言ったりしている。
こうした私の入浴している中で、何よりも注意してきたことは、
浴室の洗い場で、石鹸を付けて、身体をくまなく洗っている時、
ときには石鹸の溶けた水で、タイルに滑る時もある・・。
過ぎし私が40代の中頃、ギックリ腰が悪化して28泊29日間を入院した時、
たまたま一週間、二人一部屋で、私より6歳年長のある金融機関に勤める部長と同室になり、
何か桜見をしてお酒を飲んで、帰宅後にお風呂に入り、やがて洗い場でタイルで滑って、
複雑骨折して、入院している身となった、と私は御当人から教示させられたりした。
こうした教訓を学んだ私は、この当時お酒大好きだった私は、風呂に入った後に
夕食でお酒を飲むこととなり、 そして浴室でシャワーを浴びたり、或いは身体をくまなく洗っている時、
注意一秒、ケガ一生・・と、厳守している。