夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

白内障の手術に伴う「眼内レンズ」の進化、過ぎし年に白内障の手術を体験した私は、驚き・・。

2021-11-16 14:56:12 | 喜寿の頃からの思い

新しい人生が始まりました。
気持ちが明るくなり、何かをやろうという意欲が湧いてきました──。

東京歯科大学水道橋病院眼科のビッセン宮島弘子教授のもとには、
白内障手術を受けた患者からの手紙が何通も届いている。
いずれも「嬉しくてつい書いてしまった」という気持ちがあふれるものばかりだ。

「目からの情報が8割と言いますが、白内障の手術で視力を取り戻すことで、
読書やおしゃれなど諦めていた楽しみを、取り戻せる人が多いのだと思います」(宮島弘子教授)

白内障は、目の中で、カメラのレンズのような働きをする水晶体が濁り、
集めた光が十分に眼底に届かなくなる病気だ。

一般的には、加齢による白内障が多く、患者の9割が65歳以上。
だが、早い人では40代から発症する。

症状としては「視界がかすむ」、「ものがぼやけて見える」、「視力低下」、
「ものが二重三重に見える」、「光を眩(まぶ)しく感じる」などだ。

AERA 2021年11月15日号より

AERA 2021年11月15日号より

■白内障でなくても手術

白内障の治療は、角膜を切開して濁った水晶体を取り除き、
眼内レンズを挿入する手術しかない。
いわば、カメラのレンズを濁りがない新たなものに取り換えるのだ。

点眼薬もあるものの、進行を遅らせる程度で、水晶体の濁りは、取れない。
かつては、軽症のうちは点眼薬で対処し、
日常生活に支障をきたすようになれば手術、という流れだった。

しかし近年、欧米を中心に、白内障手術に対する考え方が変わってきている。

「白内障の早期で、手術を受ける人が出てきているのです。
中には、白内障でなくても手術を受ける人もいます」(同)

理由は二つ。
まず、白内障手術の安全性が非常に高まっていること。

次に、眼鏡やコンタクトレンズが、ほぼ不要になる眼内レンズが登場したこと。
特に、後者によるものが大きい。

現在使われている眼内レンズは、大きく分けて
「単焦点型」、「連続焦点型(3焦点型を含む)」、「焦点深度拡張型」の3タイプ。



このうち、最初に発売されたのが、単焦点型だ。
唯一、健康保険が適用される。

遠距離か近距離のどちらかに焦点が合い、焦点が合わない距離を見るときは
眼鏡が必要になる。

AERA 2021年11月15日号より
AERA 2021年11月15日号より

2008年には、遠距離と近距離に焦点が合う2焦点型が登場。
しかし、中間の距離が見えないため、そこを見るには、眼鏡が必要だった。

それが2019年、「遠距離も中間も近距離も、すべてに焦点が合う眼内レンズ」として、
日本で初めての3焦点型が発売。

さらに2021年、同じく遠距離も中間も近距離も、
すべてに焦点が合う連続焦点型が発売された。


AERA 2021年11月15日号より
AERA 2021年11月15日号より



単焦点型と連続焦点型(3焦点型を含む)の中間的な位置付けなのが、
2017年発売の焦点深度拡張型だ。

焦点の数を増やすのではなく、焦点が合う位置の範囲を広げたもので、
見え方としては単焦点型に近い。

単焦点型と同じくらい遠くが見え、見える範囲が中間まで広がるが、
近距離の見え方は連続焦点型より劣る。
場合によって、眼鏡が必要になる。

 

たとえば、観光地で遠くの景色から手元のガイドブックまで、
すべて眼鏡なしで見えるのが、連続焦点型。

焦点深度拡張型は、遠くの景色は眼鏡なしでOKだが、
ガイドブックを見るときは、眼鏡が必要かもしれない。

眼鏡の要不要の面だけ見ると、
連続焦点型は、単焦点型、焦点深度拡張型に勝るように思える。

しかしマイナス面も。
濃淡がはっきりしない「コントラスト感度の低下」や、
強い光がまぶしく感じたり光の周辺に輪がかかって見えたりする
「グレアハロー」が起こる可能性があるのだ。

この二つは、焦点深度拡張型でも起こり得る。
生活の中で、何に重きを置いているかを考え、眼内レンズを選ぶべきだ。

「とはいえ、眼鏡やコンタクトレンズがないと、ほとんど見えない、
眼鏡やコンタクトレンズの生活が不便だという人にとっては、
早くに手術を受け、連続焦点型の眼内レンズを入れることで、眼鏡を使わずに済むようになる。

今後は日本でも、早期の白内障でも、手術を望む人が出てくるのではないでしょうか」(同)



■選定療養の対象になる

連続焦点型、焦点深度拡張型は、保険が適用されないが、
2020年4月から基本的な手術は保険、
多焦点の差額が保険適用外で自己負担という「選定療養」の対象となった。

施設で異なるものの、自己負担額は片目で20万円前後から30万円前後だ。
一方、単焦点レンズは保険で、自己負担額が片目3万~5万円。

なお、白内障は、両目に発症することがほとんどだが、
手術は、片目ずつが一般的。

片方の目を連続焦点型の眼内レンズにし、
コントラスト感度やハロー・グレアの様子を見て、
「大丈夫そうだから、もう片方も連続焦点型」、
「コントラスト感度やハロー・グレアに慣れないから、もう片方は単焦点型」ということもできる。

医療機関によるが、日帰り手術、入院手術の二つの選択肢がある。(ライター・羽根田真智)・・》


注)記事の原文に、あえて改行を多くした。 

 
 
今回、私はライターの羽根田真智さんの寄稿文に導びかれ、
白内障の手術に伴う「眼内レンズ」の進化に関し、過ぎし年に白内障の手術を体験した私は、
驚ろいたりした・・。

私が白内障の手術をした当時の2015年の11月、
眼内レンズは、『単焦点型』が標準で、
遠距離か近距離のどちらかに焦点が合い、焦点が合わない距離を見るときは
眼鏡が必要になるが、
唯一、健康保険が適用されていた。

或いは『多焦点眼内レンズ』として、手元から遠くまで見えるが、
健康保険対象外となり、片目は35万円と知ったが、私は長年近眼で困苦してきたので、
まさに一世一代の思いを秘めて、医院長に依頼した・・。

こうした体験をしてきたが、今回、「眼内レンズ」の進化に驚きながら、
白内障の手術は、余程の事態にならない限り、一生に一回と学んできたので、
人生の過ぎていく日々は二度とない・・と同じだ、と微苦笑したりしている。
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