夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

過ぎしサラリーマン時代、ボーナスを頂いたことに思い馳せて、77歳の私は微苦笑して・・。

2021-12-10 14:12:56 | 喜寿の頃からの思い
私は東京の調布市に住む年金生活の77歳になる身であり、
家内は私より5歳ばかり若く、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、築後40数年の古ぼけた戸建てに住んでいる。

こうした中、昨年の2月以来、幾たびの緊急事態の中、何かと制約が多く、無力な私でも、
苦手なマスクをしながら、「三密(密集、密接、密閉)」を避け、
過ごしてきた・・。

しかしながら本音としては、閉塞感を感じながら、自粛疲れとなったりしていた・・。


☆掲載したすべて写真は、昨日の9日、神代植物公園、周辺で撮った☆


こうした中、年金生活を始めた17年前の当初より、
殆ど毎日のように我が家より3キロ以内に有る遊歩道、公園などを散策し、
私の住む市内にある都立の神代植物公園にも、
毎月2回前後は訪れて、季節のうつろいを享受してきた。

そして新型コロナウイルスの烈風の中、
感染が怖くて、人出の少ない処を選定して散策している・・。

たまたま昨日の9日、神代植物公園に於いて、
朱紅色、紅色、黄色、茶色などに染められた錦繍(きんしゅう)に彩(いろど)った情景、
まだ名残り惜しく残っているのかしらと思い、午前中のひととき私は訪れた・・。

そして公園に隣接している周辺を愛惜を重ねながら歩いたりした・・。

10度前後の陽射しの中、ときおり微風が吹き、枝に残ったたわわな葉は揺れて、
私は微笑んだりした・・。












 





 
こうした情景の中を歩き、やがて陽当たりの良いベンチに腰掛けて、
ぼんやりとしている中、明日は10日・・現役サラリーマン時代は確かボーナスの日だった、
突然に思い馳せたりした・・。



私はボーナスを頂いた時、20代の頃の独身時代は、
スーツ、ワイシャツ、ネクタイ、通勤靴、通勤バックなどを買い揃えて、

母に幾ばくかを手渡し、そして呑み屋さんに通っても、程々の貯金が出来たりした。

そして30代の初め、結婚し、賃貸マンションに入居するまで、
何かと無知な私は、結構お金を要する、と生家の長兄から、ある程度の額を借用したので、
ボーナスの度に返済した。

この二年間の期間は、返済していても、多少の貯蓄は出来た。

この後、私は生家の近くに一戸建てをするのであるが、
土地、住宅建築まで多大な経費となり、
住宅金融公庫を根底とし、幾つかの金融機関からローンを設定した。



このローンが50代の初めの頃まで、
ボーナスを頂く度に30%前後を返済していた。

私達夫婦は子供に恵まれなかったけれど、
住宅に関する購入は、一介のサラリーマンとしては人生で一番高い買物かしら、
と心身実感させられた時代であった。

50代の初め、ローンの一括返済をした後、
老後の人生設計の基礎となす資金の為、貯蓄を大半し、定年退職を迎えた。

このようなボーナスを頂くたびの軌跡であったが、
どなたも同じと思われるが、サラリーマンの現役時代には大波、小波に遭遇し、
家内と何とか乗り切り、今日を迎えたりした。

私は築後40数年の古惚けた家に住み、ときおり程々の広さの庭で、
樹木を眺めながら、あんな時代もあった、
と思いを馳(は)せたりする時もある。

このような深情を秘めている私は、家内を戦友と思っている。

人生の過ごす時に、公私共々何かと確執があったりするので、
私たち夫婦は互いの欠点を補(おぎな)いながら、寝食を共にし、
無条件に寄り掛かれる随一の人、と実感しているからである。







こうした中、我が家の年金生活の生計は原則として、
私たち夫婦は、お互いに厚生年金とわずかな企業年金を頂いた範囲で、
日常生活を過ごすことを原則としている。

そして耐久品の購入、冠婚葬祭、そして私たち夫婦の共通趣味の国内旅行に関しては、
程々の貯金を取り崩して、丸17年間を過ごしてきた・・。

もとより我が家は、裕福層とは無縁であるが、
ときおり家内から、
働かなくても私たちの生活できるのだから、ありがたいわ、
と私は言われたりし、
私は微苦笑を重ねたりしている。
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