先程、ヤフー・ジャパンより配信されたニュースの中で、
『 「ガッテン!」終了に中高年はガックリ
志の輔の人気長寿番組を打ち切るNHKの思惑 』、
と題された見出しを見たりした。
私は東京の調布市に住んでいる年金生活の77歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
そして私より5歳若い家内と共に、古ぼけた戸建てに住み、ささやかに過ごしている。
こうした中、私はテレビの番組に関しては、NHKそして民間テレビ各社問わず、
ドキュメンタリー番組が多く、ときおり音楽番組、ドラマの『相棒』等を視聴したりしている。
今回、NHKの『ガッテン!』に関しては、
家内のお気に入りの番組のひとつで、ときおり私も視聴して、
好感してきたので、どうしてNHKは人気長寿番組を打ち切るの・・、
と思いながら記事を読んでしまった。
この記事は、新潮社の公式サイトのひとつの【デイリー新潮】に於いて、
12月15日に配信され、無断であるが記事を転載させて頂く。
《・・
NHKの「ガッテン!」が来年3月をもって終了する。
1995年にスタートした前身番組「ためしてガッテン」の初回から
立川志の輔(67歳)が司会を務め、四半世紀以上も続く長寿番組だ。
世帯視聴率は10%前後(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)と決して悪くない。
それでも終了させるのは、ガッテンできない理由があるかららしい。
「ガッテンしていただけますでしょーか?」
食や健康など身近な生活の話題をテーマに、これまでの常識を科学で覆し、
新たな知識を伝えるのが「ガッテン!」だ。
1995年の番組スタート時、志の輔は41歳。
2年後にアシスタントとして加わった小野文恵アナ(53歳)は、20代だったわけだ。
ここまでよく続いたと言うのは、芸能記者だ。
「番組は2018年10月に放送1000回を達成しました。
志の輔師匠がいるから、バラエティ番組のような柔らかさがありますが、
内容は歴とした科学番組といっていい。
よくもネタが続いたと思います。
NHKの科学番組の部署が担当していて、1回の制作に4カ月も費やすそうです。
民放ではマネのできない番組でしょう」
NHKならではの番組だったわけだ。
「現在、志の輔師匠が出演する唯一のレギュラー番組でもありました。
2015年に紫綬褒章を受章した後も続けているので、愛着もあったでしょうね」
志の輔は、チケットを取るのが最も難しい落語家の一人だ。
東京・渋谷のPARCO劇場での1カ月公演「志の輔らくご in パルコ」をはじめ、
地元富山でほぼ毎月開催される落語会「志の輔のこころみ」、
さらには全国津々浦々で年間150本以上の高座を務めている。
その間を縫って、よくもまあこんなに長く番組を続けたものだ。
☆地方の高座でも人気
「本業の落語のためにも、出演を続けるだけのメリットがあったのだと思います。
何しろ全国放送ですからね。
地方の人にとって落語家といえば、『笑点』(日本テレビ)のメンバーという認識がある中、
落語家・志の輔を全国区にした番組といってもいいでしょう」
そもそも志の輔が師匠の談志に入門したのは、29歳になる直前と遅かった。
さらに、入門してすぐに談志が、落語協会を脱会してしまったため、
“寄席を経験しない弟子第1号”となった志の輔は、落語立川流の実験台と呼ばれていた。
「本人は後に、売れるためなら、何でもやったと話しています。
それがテレビのレポーターであったり、ナレーションだったりしたわけですが、
特にハマったのが『ガッテン!』でした。
いまや地方の落語会でも、『・・・ガッテンしていただけますでしょーか?』の一言で、
会場が盛り上がると聞きます」
そんな番組がなくなるのだ。民放プロデューサーが言う。
☆“皆さま”より“若者のNHK”に
「12月8日放送分の視聴率は、個人5・5%、世帯10・0%で、十分合格です。
ただし、F1層(20~34歳の女性)は0・7%、
コア層(13~49歳の男女)は1・3%しかありません。
この日の裏番組『FNS歌謡祭 第2夜』(フジテレビ)のF1層1・8%、
コア層6・3%と比べると悲惨な数字です。
対して、『ガッテン』のF3層(50歳以上の女性)は11・2%、
M3層(50歳以上の男性)は9・1%で、
完全に高齢者寄りの番組になっていることがわかります」
食生活や健康がテーマなのだから、そうなるだろう。
とはいっても、そもそもF1層、F2層・・・といった年齢区分は、
広告業界で使われる用語だ。
民放がコア層を設けて、その年齢層に見られる番組作りをしているのは、
スポンサーに向けた戦略に他ならない。
NHKには、関係ないはずである。
「実は、NHKは15年ほど前から、若者向けの番組に舵を切っており、
若年齢層の視聴者獲得に動いています」
高齢者層を切り捨てたということか。
なぜ“皆さまのNHK”では、なくなったのか。
☆キャステングは若者向け
「ひとえに安定した受信料獲得のためです。
現在、国民の8割以上が支払う受信料ですが、
ほとんどの高齢者層は、律儀に払い続けています。
支払率が低いのは、若年層です。
親元を離れた新大学生や新社会人など、このあたりからも徴収しなければ、
将来、NHKの受信料収入は、先細りとなってしまう。
新たに若年に契約してもらうためには、
彼らが見たいと思うような番組が必要だと考えているのです」
受信料収入がなければ、
作りたい番組が作れないどころか、NHK職員の給料も払えない。
むしろ民放よりも深刻かも。
「ですから、若者向けのキャスティングで、次々と番組を作っているんです。
今年の『東京五輪』に、櫻井翔と相葉雅紀をスペシャルナビゲーターとして起用したり、
『紅白歌合戦』にも、若者に人気のYOASOBIやBiSH、DISH//らを必死に仕込んできます。
朝ドラには、松村北斗や永瀬廉らジャニーズの人気者、
大河『青天を衝け』の主演に、まだ27歳の吉沢亮を抜擢するなど、
なんとか若者に見てもらおうという作りです」
NHKには不要という声もあるバラエティ番組も同様だ。
☆人気芸人の冠番組
「2012年にスタートした内村光良を中心とするコント番組『LIFE! ~人生に捧げるコント~』が話題になると、
2018年には岡村隆史の『チコちゃんに叱られる!』、有田哲平の『有田Pおもてなす』、
2019年には有吉弘行と千鳥ノブの『有吉のお金発見 突撃! カネオくん』、
さらにサンドウィッチマン『サンドのお風呂いただきます』(現在は『ロコだけが知っている』に継続)など、
民放で人気者の冠番組を並べ始めました。
もっとも、それほど結果を出していないようですが」
民放の猿まねと思われているだけなのかも。
「そもそもNHKの受信料に対し、
若者の間では“スクランブル化せよ”という声が、最も大きいですからね。
すべての番組を見られるわけでもないのに、
地上波だけで年1万4000円以上は高いという声がもっぱらです」
このような番組編成が続けば、高齢者層のNHK離れを呼び起こすかもしれない。
デイリー新潮編集部 》

77歳の私は学び、こうした理由なの・・憂いを重ねたりした・・。
私はNHKに関しては、良質の番組を制作して頂ければ、
現行の受信料は高くない、と思ったりしてきた。
しかしながら昨今、民間テレビでも出来るバラエティ番組、
そして低俗な番組は、もとより不用である。
こうした番組をするならば、NHK全般として、番組をすべて見直して、
ふた回り人員を縮小して、良質な番組を制作するNHK、
変貌を期待する、と心の中で呟(つぶや)いたりしている。