先程、ヤフー・ジャパンより配信されたニュースの中で、
『 心臓や腎臓はどう老化する?
生活習慣で臓器を守れ【医師解説】』、
と題された見出しを見たりした。
私は東京の調布市に住んでいる年金生活の77歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
そして私より5歳若い家内と共に、古ぼけた戸建てに住み、ささやかに過ごしている。
こうした中、過ぎし一昨年の2019年、予告もなく私は、
新年そうそうの1月3日の夜10時過ぎ、心臓の左胸が圧迫され、強く痛みを感じて、
やむなく救急車で循環器専門の『榊原記念病院』に搬送されたりした。
やがて『胸膜炎』(急性冠症候群)と病状とされ、
しばらく経過観察したく・・ と担当医師から宣言され、
結果的に8泊9日の入院となったりした、苦い体験がある。
しかしながら腎臓に関しては、殆ど無知であり、
今回、《・・健康な心臓や腎臓はどう老化する・・》を学びたく、
記事を読んでしまった。
この記事は、アメリカで内科専門医としてご活躍の山田 悠史さんの連載寄稿文のひとつで、
成熟に向かうミドルエイジ女性のためのwebマガジンとして名高い【 mi-mollet(ミモレ)】に於いて、
12月11日に配信されて、無断であるが記事の大半を転載させて頂く。
《・・
☆臓器も年齢とともに変化する
年齢とともに、各臓器の機能は、変化をしていきます。
誰もが見た目に少しずつ歳をとるように、臓器も歳をとります。
しかし、外見の変化に大きな個人差があるように、
臓器の変化にも、個人差があります。
また、同じ個人の中でも、臓器ごとに、変化の速度が異なることもよく知られています。
遺伝子に刻まれた情報、選択したライフスタイル、喫煙や大気汚染といった環境など、
多数の要因の影響を受けて、臓器ごとの老化のスピードというのは変わってくるのです。
加えて、年齢とともに各臓器が、病気や体の変化の影響を受けやすくなるということも知られています。
例えば、20歳で極度の脱水に陥り、腎臓の機能が一時的に低下したとしても、
水分補給によって、腎臓は元の機能にまで回復する可能性が高いです。
しかし、80歳では一度の脱水でも、腎臓はダメージを受け、
十分な水分補給をしても、同じレベルには戻れない可能性が高くなります。
こうして、年齢とともに病気が重なりやすくなるのです。
さらに、細胞がミスをしたり、ミスを修復する機能も衰えたりすることが知られています。
それによって、細胞が「がん」化してしまい、
年齢と共に、がんという病気を発症する確率も高まります。
では、このような変化が実際の臓器では、どういう影響をもたらすのか。
ここからは、代表的な臓器の年齢による変化をご紹介していきたいと思います。
☆血液の流れが悪くなる「心臓の老化」
例えば、心臓でも、様々な変化が生じます。
心臓には4つの部屋があり、それぞれの部屋の間には、血液が逆流しないように、
一方向にしか開かない「弁」と呼ばれる扉がついているのですが、
その扉にカルシウムが沈着して硬くなり、扉のたてつけが悪くなるという変化が見られます。
長年使っているドアが軋んで開きにくくなるように、
心臓でも扉のたてつけが悪くなることがあり、扉が開きにくくなって、
結果として血液の流れが悪くなるなどの変化が生じる可能性があります。
あるいは、心臓の筋肉を形づくる細胞の数が、細胞の死により減っていくことが知られています。
数が減った分、より少ない細胞で同じ力を出そうとするので、
一つ一つの筋肉の細胞のボリュームは、大きくなります。
また、心臓全体としても、血液を全身に送り出すポンプの機能を維持し続けるために、
筋肉トレーニングをし続けた時と同じように、
心臓の壁が、年齢と共に少しずつ分厚くなっていくことも知られています。
一方、心拍数は、年齢と共に減っていきます。
人が出せる最大の心拍数は(220-年齢)/分で計算できることが知られています。
例えば、40歳の人なら、最大で1分間あたりの心拍数は、180回まで増加できますが、
80歳になると、これが140回まで減ります。
こういった影響も受けて、運動をしている際の心臓の血液の出力は、
少しずつですが減っていきます。
すると、全身に酸素を届ける力が、弱まることにつながるので、
若い頃に耐えられた運動強度に加齢と共に耐えられなくなるということが生じえます。
こういった変化は、トレーニングを続けるなどの生活習慣によって、向上することも知られていますが、
例えば最大心拍数の変化は、トレーニングをしている人でも、生じることが報告されています。

☆加齢とともに小さくなる「腎臓の老化」
腎臓にも、変化が見られます。
そもそも腎臓の大きさは、年齢と共に小さくなることが知られており、
30歳から80歳にかけて、約3割減少することが報告されています。
また、腎臓の血管の数も減るため、腎臓の血流が若い頃と比べて
約6割まで落ち込むことが知られています。
血管の数が減るというのは、血管の中を流れる血液の細胞を車に例えると、
道路が減るようなものです。
すると、渋滞が起こりやすくなってしまうので、
一つ一つの道路の車線を増やして、対応しようとします。
ここでいう道路の車線を増やす拡張は、血管を広げるという変化を意味しますが、
そのために活躍する物質は、プロスタグランジンと呼ばれるものです。
高齢者の腎臓では、このプロスタグランジンという物質が増えて、
血管を広げていることが知られています。
このように、体は機能を維持しようとしているのです。
しかし、このプロスタグランジンは、
頭痛薬などとして用いられるイブプロフェンやロキソプロフェン(ロキソニン®️)と呼ばれる痛み止めで
減ってしまうことが知られています。
すると、血管を拡張して対応していた腎臓が、
たちまちそのキャパシティを失いシャットダウンしてしまうことに繋がります。
こういった理由で、若いうちには安全に使用できていたイブプロフェンが、
歳と共に「危険な」薬に変化してしまうのです。
一方、歳をとっても変わらないこともあります。
例えば、ミネラルバランスを維持する能力は、歳をとっても、保たれることがよく知られています。
また、赤い血を作る「赤血球」という細胞を作るのに活躍するエリスロポエチンという物質は
腎臓で作られることがよく知られていますが、
このエリスロポエチンの産生能力も、年齢では変化しないことが知られています
(一方で腎臓に障害が起こると、このエリスロポエチンを作れなくなり、貧血が起こります)。
腎臓の機能は、このような変化を背景として、
全体として、年齢とともに低下してしまうのですが、
活動的で運動習慣のある人では、維持されやすいことも知られていて、
臓器の加齢も、生活習慣一つでその速度が大きく変わることが伺えます。
ここまで、心臓、そして腎臓の加齢による変化を見てきましたが、
こういった臓器レベルの変化というのは、多かれ少なかれどんな臓器にも、少しずつ起こります。
一方で、生活習慣の変化によって、そのスピードが変わりうることも知られています。
「健康な」生活習慣というのは、一つ一つの臓器を守る上でも大切なのです。
構成/中川明紀 写真/shutterstock ・・》

今回、アメリカで内科専門医としてご活躍の山田 悠史さんの寄稿文に導かれて、
健康な心臓や腎臓は、どう老化する?、具体的に多々教示されたりした・・。
こうした中で、恥ずかしながら、
《・・赤い血を作る「赤血球」という細胞を作るのに活躍するエリスロポエチンという物質は
腎臓で作られる・・》77歳の私は、遅ればせながら学んだりした。
このような基本的なことも多々学び、初めて知ることもあり、
恥ずかしながら77歳の手習いかょ・・と微苦笑を重ねたりした・・。

何はともあれ、もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
歩くことが何より健康体の源(みなもと)と思い、そして適度な熟睡する睡眠、或いは程ほどの食事が、
セカンドライフの私なりの健康体の三種の神器として思いで、過ごしてきた。
そして私は何よりも認知症、心筋梗塞など恐れ、
殆ど毎日のように自宅の周辺3キロ範囲にある遊歩道、公園、住宅街を歩き、
ときおり認知症だけは勘弁してねぇ・・と秘かに祈願しながら歩く時もある。