都内男性がコロナ陽性となった娘と同室で寝るために作ったゴミ袋の「カーテン」=本人提供
新型コロナウイルスの感染拡大で、全国の自宅療養者が10万人を超えた。
流行している変異株「オミクロン株」は、重症化しにくい傾向があるとされ、
入院せずに自宅で療養する人が日々増えている状況だ。
感染力の強さから隔離などを行うことが難しく、
家庭内感染や再感染が相次ぐ事態となっている。(古屋祐治、米山理紗)
【写真】自宅療養者や同居者の注意点
☆ゴミ袋の「カーテン」
東京都内の戸建て住宅で、妻と息子(9歳)、娘(6歳)の4人で暮らしている
40歳代の会社員男性の一家では、今月18日に息子のコロナ陽性がわかった。
息子は2階で、残る3人は1階で過ごしていたが、
22日に娘の感染も判明。
男性は「できる限りの対策をやったつもりだが・・・」と嘆いた。
息子は、2階で一人で食事を取り、2階にあるトイレも息子専用に。
1階で過ごす3人は、室内でもマスクを着用し、
動くたびに除菌シートで、周囲を拭くなどの対策を取ってきた。
ところが、まだ幼い娘は、兄と遊ぼうと寝室に入ってしまうこともある。
また、保健所からもらったマニュアルでは、
感染者が最後に風呂に入って風呂を洗うことになっているが、
小さな子供には難しく、結局、自分か妻がやった。
娘は、親と離れて寝ることができないため、
ゴミ袋をテープでつないだ「カーテン」で、娘と自分たちの布団を仕切って寝ている。
「家の中で感染を防ぐのは限界がある」。
男性は疲れた様子で話した。
☆2度目の感染
コロナワクチンの2回接種を終えた人が、再感染するケースも出ている。
東京都千代田区の会社員の男性(27歳)は、
2020年夏、出張先の福岡県で感染が判明し、宿泊療養施設に入った。
この時は、39度近い熱が1週間続き、せきが止まらず、味やにおいも感じられなくなった。
味覚や嗅覚が戻るまでに2か月かかったといい、
男性は回復後、飲み会や人混みを避け、マスクや手指消毒を徹底。
昨秋にはワクチン2回接種も済ませていた。
それでも、今月17日に発熱し、検査で再び陽性と判明したため、自宅療養に。
最初の感染時とは違い、吐き気が数日続いた程度だというが、
男性は「またコロナにかかるとは思わなかった。どこで感染したのか全くわからない」と、
感染力の強さに驚いていた。
☆ホテルに入れず
自宅療養者の急増で、検査の遅れや宿泊療養施設の不足が生じ、
それによって家庭内感染が広がるという「悪循環」もみられる。
夫と子供4人(13~25歳)と暮らす沖縄市の事務職女性(53歳)の家では、
今月に入り、女性以外の感染が次々と判明。
2週間以上、家族の誰かが自宅療養をしている状態が続いている。
初めに症状が出たのは次女(23歳)で、
4日に発熱したが、PCR検査センターは、どこも予約がいっぱいで、
感染が確定したのは、発熱から3日後。
ホテルでの宿泊療養を希望したが、県の窓口では「空きがない」と断られた。
食事の時間をずらすなどしたものの、数日おきに女性以外の家族4人の感染が判明していった。
女性は「次女が宿泊療養施設を利用できていれば、違ったかもしれない。
感染者急増で対応が難しいのはわかるが、やるせない思いだ」と語った。・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
過ぎし日、私はテレビのニュースを視聴して、動顛させられた・・。
何かしらの政府の新型コロナウイルス対策分科会の尾身茂会長が、
変異株「オミクロン株」対応について、
「人流抑制より人数制限」と発言されていた・・。
《・・繁華街などで人出が増えれば、感染拡大に拍車が掛かるとの懸念が拭えないからだ。
2年以上に及ぶコロナ対策の転換を提起したと受け取れる発言だけに、
政府は対応に苦慮している。
「オミクロン株の特徴にふさわしいめりはりのついた対策を打つ必要がある。
人流抑制ではなく人数制限がキーワードだ」。
尾身氏は19日、「まん延防止等重点措置」の対象拡大を了承した分科会の終了後、記者団にこう表明。
「ステイホームは必要ない。
渋谷駅前の交差点がいくら混んでいてもほとんど感染しない」とも指摘した。
この発言が波紋を広げるのは、オミクロン株の感染力が
デルタ株の「3~4倍」(専門家)とされるにもかかわらず、
行動制限を過去の感染拡大時より、緩めることを容認するかのような印象を与えたからだ。・・》
まぎらわしい発言をされて、これじゃ学童も高齢者も、わからないょ・・、
と私は責任あるお方の発言かょ、と心の中で怒ったりした。
政府の新型コロナウイルス対策分科会の会長としての立場は、
もとより国民に実態と予測を提示して、行動を抑制させ、終息させるメッセージをして、
これを政府が具体的に国民に実施の提示をするのが、責務なのに・・、
と無力な私は、落胆をしてきた・・。
今回の悲惨な状況が続くニュース・・やりきれない実態に、
無力な私は、まぶたが熱くなり、涙を浮かべながら、
震撼したりしている。