夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

元内閣総理大臣・小泉純一郎さんの映画と音楽の愛、私は学び、やがて氏の感性に共感を深めて・・。

2022-11-02 15:59:47 | 喜寿の頃からの思い
昨夜、ヤフー・ジャパンより配信された記事を読んでいる中、
『 「いいものは、いい!」元内閣総理大臣・小泉純一郎、
              モリコーネと音楽への愛を語る 』、
と題された見出しを見たりした・・。

私は東京の調布市に住む年金生活の78歳の身であるが、
若き青年時代に、映画青年の真似事をして、数多くの作品を鑑賞したが、
あえなく敗退したりした。



やがて1999年、映画専門雑誌の名高い『キネマ旬報』の10月上旬特別号 として、
『映画人が選んだオールタイム・ベスト100の外国映画編』を購読し、
私なりに喚起させられて、まもなく選定した私の洋画のベストテンである。

①『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』セルジオ・レオーネ監督(1984年)
②『ディア・ハンター』マイケル・チミノ監督(1979年)
③『イングリュシュ・ペイシェント』アンソニー・ミンゲラ監督(1979年)
④『ピアノ・レッスン』ジェーン・カンピオン監督(1993年)
⑤『かくも長き不在』アンリ・コルピ監督(1961年)
⑥『街の灯』チャールズ・チャップリン監督(1931年)
⑦『ゴットファーザー(三部作)』フランシス・F・コツポラ監督(1972・1974・1990年)
⑧『自転車泥棒』ヴィットリオ・デ・シーカ監督(1948年)
⑨『ジョニーは戦場へ行った』ドルトン・トランボ監督(1973年)
⑩『逢びき』 デイヴィッド・リーン監督(1945年)

数多(あまた)の感動をもたらしてくれた作品の中より選定するのが、
もとより酷な作業で、『時』が人生にもたらす影響をヒントに選定したが、
いずれがベストワンになっても良い作品とも思ったりしている。

そして選定の際に於いて、 『第三の男』キャロル・リード監督 (1949年)、
『市民ケーン』オーソン・ウェルズ監督(1941年)、

『アラビアのロレンス』 デイヴィッド・リーン監督(1962年)、
『許されざる』クリント・イーストウッド監督(1992年) 、

『カサブランカ』マイケル・カーチス監督(1943年)等は
最後まで検討させられた作品でもある。 

《1999年9月29日、私の日記より》

そして小説、映画、音楽などの選定する時は、

その人の性格、人格、思想を表わす、と改めて気付かされたりしている。

この時の私は、民間会社に奮闘して、55歳の頃であったが、
感銘させられた作品には、リスペクト(尊敬)や敬意をしている上、
鑑賞してきた歴代の作品を残り火の情念のように選定した。



このような深情のある私は、
《・・元内閣総理大臣・小泉純一郎が、モリコーネと音楽への愛・・》、
学びたく、記事を読んでしまった・。

この記事は、ニューヨーク・タイムズ社が米国で発行している
「T: The New York Times Style Magazine」の日本版の公式サイトの 【T JAPAN web 】に於いて、
11月1日に配信され、無断であるが記事の殆どを転載させて頂く。



《・・「音楽のない人生は、考えられない」。
そう力説するのは、自他ともに認める大の音楽愛好家、
元内閣総理大臣の小泉純一郎氏だ。

関心の対象はクラシック、ロック、ポピュラー音楽、演歌、歌謡曲と、
垣根はない。

とりわけ愛聴してきたのが、映画音楽の巨匠故エンニオ・モリコーネの楽曲。

今月、映像と生演奏が融合するコンサートも東京で開かれる。
小泉氏が溢れるモリコーネ愛、音楽愛を語った

イタリアの作曲家エンニオ・モリコーネ(1928~2020)の名曲は、
 枚挙にいとまがない。
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」、「ニュー・シネマ・パラダイス」、
「ミッション」、「海の上のピアニスト」・・・。

マイナーなところでは、池田満寿夫監督の「エーゲ海に捧ぐ」もそうだ。

ぬくもり深い哀愁やはかなさ、情熱の火照りを漂わせる曲の数々は、
 映画の場面とともに、心に染み入ってくる。



小泉氏は2005年に、
CD『私の大好きなモリコーネ・ミュージック』を出すほど情熱を傾けてきた。 

「最初は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』ね。
映画を観て、ああ、いい曲だなあ、と思った。

それから、自分でレコード屋に行ってモリコーネの曲を探して。
聴いているうちに大好きになっちゃった」

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」(日本公開1984年)では、
パンフルートの調べが、そこはかとなく、特に懐旧シーンを彩る。

「ミッション」(同1987年)の「ガブリエルのオーボエ」は独立した名曲となり、
「ニュー・シネマ・パラダイス」(同1989年)では、モリコーネの曲がなければ、
主人公のトトと映写技師アルフレードの何ものにもかえがたい友情と愛情への感動は
薄れてしまっただろう。

モリコーネが携わった映画の名場面は、音楽抜きでは語れないのだ。
  「映画館で映画を見て、いいなあと思ったんだ。
『ミッション』『ニュー・シネマ・パラダイス』『マレーナ』もよかったねえ。

映画自体、面白かったけど、曲そのものがいいよね。
どんなところが良いって? いいな、と感じる曲がいい。
そこに理由はない。
良いと感じるかどうかは、人によってそれは違う」



2015年10月、モリコーネ氏は来日コンサートを開いた。
郵政民営化を争点とする総選挙の後、第3次小泉内閣が発足したころだったが、
小泉氏はモリコーネと面会した。

 「まさか、ご本人に会えるとは思わなかったからねえ。
で、まさに私が選曲したCDを差し上げた。

これは5、6枚のモリコーネのCDを聴いて、いいな、と思う曲を選んだ。
1曲目と最後が『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』。

その時は握手だけで、 “大ファンです”と言うことだけだな。
CDにはサインしてくれたよ」と目を細めた。 

「それと、プレゼントでオルゴールをくれたんだよね。
大事にしているんだよ。自分の部屋に置いています。
結構、これ重いんだよ」・・(略)・・



小泉氏は幼少時から映画好きで音楽好きだったという。
子どものころから自宅近くの小さな映画館に通い、
アメリカの西部劇や嵐寛寿郎の『鞍馬天狗』に夢中になった。

「嵐寛寿郎の映画を見るとね、すぐ、竹藪で竹を切って、
チャンバラなんかしてたんだよなあ、小学校のころだよ。
美空ひばりが子役でね、出ていたなあ」と振り返る。

音楽では、まずクラシックに引き込まれた。
 「最初はモーツァルトとか、サラサーテの『チゴイネルワイゼン』。
 3分ごとに盤を取り換えなきゃいけないSPの時代だよ。

あと、バイオリンを習っていたこともあって、バイオリン曲。
バッハやメンデルスゾーン、チャイコフスキー、パガニーニなどが好きだった。

クラシック音楽は、何度も聴くことで、
いい曲だなと思うようになるものが多い。

最初聴いた時はピンとこなかったのに、
30分、60分の曲の中に『ああ、ちょっといいな』と思う一小節か、
何秒かがあれば、聴いているうちに全部よくなっちゃう。

ブルックナーやマーラーが好きになったのは
40代になってからですよ。

エルビス・プレスリーや歌謡曲だと、
最初からいいなというのはあるんだけど。
音楽はそれぞれに良さがある」と、話が止まらない。

 「クラシックのレコード、CDを聴くときは、ひとりですよ。
そん時は、うちでもう楽に、パジャマを着て聴いていますよ。

官邸時代は、寝る時に聴いていた。
マーラーとかブルックナーとかの、自分がそんなによく知らない曲を聴いた。
音楽を聴かない日はないな。夜、必ず何か聴く。

大きなスピーカーをつけて聴く人もいるよね。
でも、私はそういうのは全然やらない。
スピーカーがどうじゃなきゃいけないとか、そういうのは関係ない。

普通の小さなCDプレーヤーでいいんだ。聴ければいい。
あとはコンサートに行きゃあいい」。 




「自分の政治活動と、音楽の好みは関係ない」と言い切る小泉氏。
ただ、こんなエピソードも披露した。

総選挙の渦中、選挙カーが人気のない場所を走る時、
自分の好きな曲をスピーカーから流していたというのだ。
モリコーネの曲も、J-ROCKもかけていたらしい。

 「年の暮れにテレビをつけて、子供たちとトランプかなんかしていた時に、
紅白歌合戦だったかな、突然、聴いたことのない、
ああ、これいい曲だな、というのが、流れた。
それがX JAPANの『Forever Love』だった。

で、選挙の時に、学校付近で下校中の女子学生100人くらいが歩いていたんだけど、
そん時ね、『小泉です』って言っても、見向きもしないんだよな。

じゃ、好きな曲をかけてみようかっていって、
『Forever Love』をかけて“♪フォーエヴァー”って流れ始めたら、
うわーって振り向いてさ、手を振るんだよ。
音楽って効果あるなあ、と思ったな(笑)」  

この様子は当時、スポーツ紙で「小泉純一郎」「X JAPAN」、
という大見出し入りで取り上げられた。

 「事務所に帰ってくるでしょう。
すると、支持者のおじいさんがこのスポーツ紙を読んでいて、
笑っちゃったんだけど、『小泉さん、×(バツ)ジャパンってなんだ』って」  



モリコーネは生前から、自分の音楽を次世代に伝えるため、
息子のアンドレアとともにふさわしいスタイルを模索。

モリコーネの秘蔵映像や映画の場面、照明、生演奏を融合させる今回のコンサートに結実した。
門外不出の各曲のオリジナル楽譜を用い、アンドレアの指揮により初演される。

 「みんないい曲ばっかりだな。
『マレーナ』『海の上のピアニスト』なんかもいいよなあ。
行きたいなあ、楽しみだなあ」  

声を弾ませる小泉氏は、心なしか前のめりになって目を輝かせた。・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。




今回、元内閣総理大臣・小泉純一郎さんの映画と音楽の愛、

私は学びながら、やがて氏の感性に共感を深めたりした。

イタリアの作曲家エンニオ・モリコーネ(1928~2020)の名曲に関して、
《・・小泉氏は2005年にCD『私の大好きなモリコーネ・ミュージック』を
出すほど情熱を傾けてきた。 ・・》、私は2004年の秋に、
あるレコード会社を定年退職した身であるが、無知であったりした。

私もモリコーネの映画音楽の作品、ファンのひとりで、
この記事に掲載されている以外、
1964年より『荒野の用心棒』、『夕陽のガンマン』、
『続夕陽のガンマン」などの「マカロニ・ウェスタン」一連作品、

或いは『ウエスタン』(1968年)、
そして 『アンタッチャブル』(1987年)も幾たびも聴いたりしている。



氏の映画と音楽に対する基本、
《・・映画自体、面白かったけど、曲そのものがいいよね。
どんなところが良いって? いいな、と感じる曲がいい。
そこに理由はない。


良いと感じるかどうかは、人によってそれは違う」・・》、

こうしたことを私は学び、氏の感性に共感を深めたりした・・。

ハードロック・グループの『X JAPAN』に関して、
遅ればせながら1997年(平成9年)の頃に、

テレビで視聴して、この当時52歳の私でも瞬時に魅了され、
まもなく帰宅するたびに殆ど毎晩、2時間ぐらい聴きこんだりしていた。

この後の数年間は、物狂いのように熱愛し、殆ど毎晩CDで聴いたり、
ビデオテープ、DVDの映像作品を視聴したりした。


そして定年後の年金生活の今でも、ときおり聴いたりしている。


今回、氏の『X JAPAN』の思い、私は学びながら、微笑んだりしている。



尚、小泉純一郎さんは、元内閣総理大臣(第87~89代)であるが、
1942年生まれ、と今回改めて学び、私は1944年生まれで、
余りに年齢は変わらないが、もとより功績は天と地ほどあるよなぁ・・、
微笑んだりしている。
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