夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

「60歳・貯蓄ゼロ」でも、年金で“一生安心”生活を得る5か条、年金生活の私は学び、やがて溜息ばかり重ねて・・。

2019-09-14 14:33:56 | ささやかな古稀からの思い

昨夜、パソコンを立ち上げて、ヤフー・ジャパンのライフ記事を見ている中、
『 「60歳・貯蓄ゼロ」でも 年金で“一生安心”生活を得る方法 
と題された見出しを見たりした。

私は東京の世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅に住む年金生活の74歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭の中で築後40年が過ぎた古ぼけた一軒屋に住んでいる。

そして私より5歳若い家内も、お互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごして、早や15年となっている。

こうした中、これから年金生活を迎える多くの御方は、何かと大変だよなぁ・・、
と漠然としながら思い深めている。

今回、《・・「60歳・貯蓄ゼロ」でも 年金で“一生安心”生活を得る方法・・》って、
どのようなことですか・・と真摯に思いながら記事を精読してしまった。

この記事は、女性専門誌として名高い『 女性自身』の公式サイトで、
2019年9月13日に配信され、無断であるが転載させて頂く。

                
《・・「60歳・貯蓄ゼロ」でも 年金で“一生安心”生活を得る方法
   

「老後資金2000万円問題が報道されてから、
私のもとにも、老後を心配するたくさんの相談が寄せられています。
私に言わせれば怖がりすぎですね」


こう語るのは、『老後資金は貯めるな!』(河出書房新社)の著者で、
ファイナンシャルプランナーの長尾義弘さん。

 
今年6月、「人生百年時代を年金だけで乗り切るのは不可能、老後資金として2000万円が必要」と、
金融庁の報告書が公表された。

さらに8月には、厚労省が年金の財政検証結果を発表。
少子高齢化が進むなか、現役世代の年金の受給額が厳しくなっていくことが示されたが、
本当に大丈夫なのだろうか。


「50歳を過ぎてから、いまさら2000万円余計に貯めろとか言われても難しいでしょ。
金融庁は、株や投資での運用を勧めていますが、
初心者が簡単にもうけられるものではない。
なけなしの資金を減らしてしまうリスクのほうが心配」


そんなリスキーな運用をせず、貯金がなくても大丈夫な老後設計はできないものか。
長尾さんが現在の年金制度を徹底的に分析。


「“一生安心”生活を過ごすためには、5つのステップが必要。
順番に解説していきましょう」

                

【1】住宅ローンは、60歳までに完済しておく!


「お金の心配をせずに、安心して老後を暮らすためには、ローン返済は大きな足かせになります。
退職金をすべて使ってでもローンを完済し、老後を迎えることが肝心」



【2】子どもは自立させる!


「自立せず、親の脛をかじり続ける子どもも、老後の足かせ。
かわいいあまりに甘やかして自立させずにいると、年金生活になったとたんに、共倒れになります。

経済的に子どもをきちんと自立させることは、最低限の親の務め。
親に先立たれたときの子どものためでもあります」

                

【3】60歳になったら、月の支出を30万円にする!


「近年、政府の方針で、定年を延長するなど、
60~65歳間の雇用を受け入れる企業が増えています。

ただ雇用延長や再雇用の際、ほとんどの人が収入は、半減します。
これを冷静に受け入れ、生活水準を見直さないといけません。

具体的には、月30万円。
年間360万円でやりくりするのが理想。

最初は厳しいかもしれませんが、ぜいたくしなければ十分に暮らしていける水準。
夫婦で家計簿を見ながら、支出の見直しをしてください」


                

【4】年金受給は70歳まで繰り下げる!


「年金は65歳になったら、受け取るものと考えている人がほとんど。
これを70歳から受給するようにすれば、年金の受給額が42%増額されるんです。

これを利用することが、安心した老後を過ごすために、重要なポイント。
たしかに人は、何歳まで生きるかわかりません。
だから少しでも早く受け取りたいのは、人情でしょう。

でも夫の年金180万円、妻の年金100万円で70歳まで繰り下げ受給した場合と、
65歳から受給した場合の81歳までの年金総額は、ほぼ同じ額になり、
それ以降は、長生きするだけ、70歳からのほうが得になる計算です」


平均寿命が、男女とも80歳を超えているいま、じつは70歳からの受給のほうが、明らかに得。
しかも、もし仮に病気などになり、70歳より早く年金を受け取りたくなったら、
申請すれば、すぐに受給を開始できるのも心強い。

                                 

【5】夫は70歳、妻は65歳まで働く!


「いまの60代は若い。
職場を選ばなければ、70歳まで十分働けます。
65歳からの5年間の厚生年金が加算されれば、頑張って働いた分、年金額も増える。一石二鳥です」


こうして夫70歳、妻65歳まで働くことで、
夫の年金180万円、妻の年金100万円を70歳まで繰り下げ受給した場合、
受給額が42%アップ。

なんと70歳から支給される年金は、合わせて年間404万円に!


「65歳から受給してしまうと、年間280万しかもらえず、
支出を月30万円(×12カ月=年360万円)に抑えても、年間80万円もの赤字。

それが70歳から受給にすると、(年金収入404万円-年支出360万円=)毎年44万円の黒字。
劇的に老後が楽になるんです」


この試算で一番大切なことは、夫婦そろって長生きすること。
お互いにいたわり合う夫婦仲こそが、“貯金ゼロでも、老後が安心”の最大の秘訣といえそうだ。・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。

                    

記事を読む終わった後、特に《・・年金受給は70歳まで繰り下げる!・・
夫は70歳、妻は65歳まで働く!・・》思案させられたりし、
こうした人生航路で共楽できるのかしら、と溜息ばかり重ねたりした。

そして《・・この試算で一番大切なことは、夫婦そろって長生きすること。
お互いにいたわり合う夫婦仲こそが、“貯金ゼロでも、老後が安心”の最大の秘訣といえそうだ。・・》
確かな正鵠な指針だ、と瞬時に賛意したりした。

私は、これから定年を迎える御方には、私なりの思いあり、
お時間のある御方は、お読み下さい。

下記の2019年6月17日に投稿した、
『 現在の定年世代の状況、高齢者74歳の私は動顛しながら学び、やがて涙を浮かべて・・。 』。


或いは、世の中で団塊世代に対する誤解されている御方も多く、私なりの団塊世代に対する深い思いもあり、
お時間のある御方は、お読み下さい。

下記の2017年3月3日に投稿した、
『 団塊世代は、進学、給与、住宅、退職年齢、そして退職後も悲劇が多い、と私は改めて学び、同情を深めて・・。 』


このような深情も私はあり、今回の記事を読み終わった後、溜息ばかり重ねたりした・・。

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【健康は最高の節約】 御老体の些細な変化に戸惑ったら「地域包括支援センター」に相談、74歳の私は多々教示させられて・・。

2019-09-13 14:28:56 | ささやかな古稀からの思い

「うちの両親は、ありがたいことに2人そろって元気なのよね」
と安心している方に、将来に備えてぜひ知っておいていただきたいことがあります。

それは、老親を持つ身として「地域包括支援センター」は、どんな時に利用できるのかです。

私がお盆休みに帰省した折、現在80歳になる実家の両親のことで、
地域包括支援センターに相談した話です。
 

☆両親の不仲を相談していいのだろうか

我が家の場合、相談のきっかけは、80歳になる両親の不仲、夫婦間のストレスでした

年を重ねると行動範囲が自然と狭くなり、2人とも家にいる時間が多くなってきます。

もともと、とても仲が良かった2人だったのですが、
ここ2年ほど私が実家に帰る度に、2人の言い合いが増えてきて、なんとなく困っていました

父の言い分は、
「母はいつも自分が正しいと思っている、
文句ばかり言う、
言うことを聞かないと機嫌が悪い。

そして母と一緒にいるのが嫌だ。家を出て1人で暮らしたい」とのこと。


母の言い分は、
「父は言葉がきつくなった、
わざと困らせるようなことを言う、
渡したお金は、全部使って帰ってくるが、肝心のものを買い忘れてくる、
家事をしない、
運転が危険、
約束を破っても、平気で謝ろうとしない、
貴重品や鍵をなくす」とのことで、父の行動に振り回されて、不眠症にもなっていました

素人判断ですが、父に認知症の疑いも感じました。

その上、父は免許証返納を考える時期でもあります。
免許返納すれば、外出の回数も減り、今以上に2人で家にいる時間が増えることは間違いありません。

最も身近にいる人にストレスを感じ、
2人とも逃げることも避けることもできない
という状態になりますが、
具体的にどうしたらいいのかわからないまま1か月が過ぎました。

                


☆地域包括支援センターに相談してみた

介護など肉体的な支援はまだ必要がないので躊躇しましたが、
何か解決の糸口でもつかめないかと、
思い切って上記の内容を実家の居住地の地域包括支援センターに電話でお話ししてみました。

2人のスタッフが訪問してくれ、2時間じっくり相談ができました。

その結果、これ以上ストレスがたまらない対策として、
来月に、2人とも介護認定審査を受けることが決まりました。


☆ストレスの軽減は認知症予防になる 

介護認定審査とは、介護や日常生活の支援が必要な人(65歳以上の人が受けられる第1号被保険者と、
40歳~64歳までで、老化が原因とされる特定疾病で、介護や支援が必要になった人が受けられる第2号被保険者があります)が、
どのような支援や介護を受けられるかを認定してもらう
ものです。

私には、両親が「支援が必要な人」だというイメージが全く浮かびませんでした。
なぜなら夫婦の不仲の原因は、2人の間にあるのだから、
お互いが歩み寄って、解決すべきものと思っていたからです。

しかし、介護認定審査の日取りが決まっただけで、母のストレスが半減しました。

審査を受けたからといって、支援や介護を受けられるとは限りませんが、
専門家に診断していただけるということと、
予防のためのサービスを総合的に受けられることが、母の希望の光になったようです。

介護の情報を集めているうちに、ストレスは認知症の原因の1つにもなっていることを知りました。

要介護認定の申請をする

市区町村の窓口、地域包括支援センター、居宅介護支援事業所などに電話をする。

申請の相談にはできれば家族が立ち会い、相談をし、申請書類に記入。

具体的に困っていること、連絡先などを記入する

主治医の診断書の手配

必要ならば要介護認定調査の日までに診察を受けて、現状を見ていただく

・ 要介護認定調査の日を決める。家族立ち会い

・ 要介護認定調査の日までに、どんな内容を聞かれるのかをあらかじめ両親に伝えておく

・ 要介護認定調査質問表は、当日までに家族が記入

・ その他 本人に聞かれたくないことや、
  プライドを傷つけてしまうような日常の様子について知らせておきたいことがあれば、
  まとめておき、当日お渡しできるようにしておく 

年老いたご両親が、夫婦間や人間関係のストレスで悩んでおられるのなら、
1度地域包括支援センターに相談してみることをお勧めします。

健康は、節約につながります。

大切な老後資金のためにも、早期発見に周りも心掛けるようにしてください。・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。


                

今回、御老体の些細な変化に戸惑ったら「地域包括支援センター」に相談、と74歳の私は解釈しながら、
多々教示させらりした・・。

標題に掲げられた【健康は、最高の節約】、もとより人生の晩秋期に於いては、至言である。

そして私は微苦笑しながら学んだことは、寄稿文の執筆者の御両親・・

《・・もともと、とても仲が良かった2人だったのですが、
ここ2年ほど私が実家に帰る度に、2人の言い合いが増えてきて、なんとなく困っていました

父の言い分は、 「母はいつも自分が正しいと思っている、 文句ばかり言う、 言うことを聞かないと機嫌が悪い。
そして母と一緒にいるのが嫌だ。家を出て1人で暮らしたい」とのこと。

母の言い分は、 「父は言葉がきつくなった、 わざと困らせるようなことを言う、
渡したお金は、全部使って帰ってくるが、肝心のものを買い忘れてくる、 家事をしない、
運転が危険、 約束を破っても、平気で謝ろうとしない、 貴重品や鍵をなくす」とのことで、
父の行動に振り回されて、不眠症にもなっていました

こうしたことに私は、不謹慎ながら微苦笑してしまったりした。

そして何よりも学んだことは、ストレスの軽減は認知症予防になる 、改めて教示させられたことである。

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ボケる前にやっておきたい基本事項のチェックリスト、何かとノロマの私でも学び、やがて微苦笑を重ねて・・。

2019-09-12 15:31:03 | ささやかな古稀からの思い

昨夜、ときおり愛読している公式サイトの【 NEWSポストセブン  】を見ていたら、
『 ボケる前にやっておきたいリスト
          徘徊・運転事故・介護・資産管理・・・「転ばぬ先の杖」必須知識 
と題された見出しを見たりした・・。


私は東京の調布市に住む年金生活の74歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭の中で築後40年が過ぎた古ぼけた一軒屋に住んでいる。

こうした中、もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
歩くことが何より健康体の源(みなもと)と思い、そして適度な熟睡する睡眠、或いは程ほどの食事が、
セカンドライフの私なりの健康体の三種の神器として思い、年金生活15年近く過ごしてきた。

そして私は9月下旬の誕生日を迎えると、後期高齢者入門の75歳となり、
家内も12月下旬の誕生日を迎えると、古希と称される70歳となる。

こうした中、私は過ぎし4年前の70歳を過ぎた頃から齢を重ねるたびに、
物忘れが多くなった、と改めて気付き、 独り微苦笑する時もある・・。

たとえば家内とテレビの旅番組を共に視聴したりしている時など、
あそこも行ったよねぇ、と私は家内に言ったりした時、 その地の情景などは鮮やかに重ねることができても、
肝心の地域名が言葉に出来ないことが、 もどかしさを感じることがある。

こうした深情のある私は、何よりも認知症が怖くて、
何かと認知症予防に関しての本、運動に関心が強くなっているのが現状となっている。

このような私であるので、《・・ボケる前にやっておきたいリスト・・》、
まして《・・「転ばぬ先の杖」必須知識・・》と読んだりすると、記事を精読してしまった。

この記事の原文は、『週刊ポスト』の2019年9月6日号に掲載された記事のひとつで、
関連の公式サイトの公式サイトの【 NEWSポストセブン  】に9月4日に配信され、無断であるが転載させて頂く。

                            

 《・・どれほど健康に気をつけていても、ある日突然認知症になるリスクは誰にでもある。
「万が一」のために、あらかじめ備えられることとは、何なのか・・・。
家族や世間に迷惑をかけないために、今からできることをチェックリスト形式で紹介する。

 

☆認知症発症後は手続きできない

老後生活の大きな心配事となるのが、「もし自分や家族が、認知症になったらどうするか」ということだ。

認知症患者は、2025年には700万人に達し、
実に65歳以上の5人に1人が発症すると予想されている。

いざ認知症になってしまったら、介護や治療、資産管理など、家族には大きな負担がのしかかる。

母親が認知症を発症したAさん(62歳)は、
介護に必要なお金を母親の預金から引き出そうと考えたが、
母親が通帳や印鑑をどこにしまったのかが分からない。

「本人に聞いても分からず、家中探し回って、ようやく見つけ出しました。
ところが銀行に行くと『本人が一緒に来るか、委任状がないとお金は下ろせない』の一点張り。
でも、母はすでに委任状を書ける状態ではなく、本当に困りました」

認知症になってから「この準備さえしておけば・・・」と後悔することは少なくない。

その手続きを知り、元気なうちから準備しておくことは、
親を世話する負担を軽減するうえでも、自分が家族に面倒をかけないためにも重要だ。

               
☆「認知症になる前」に先回りしておく手続き【チェックリスト】

 ●生活トラブルを防ぐためにやっておくべきこと

□「GPS機能付き携帯電話」に変更する
     やっておくと助かること:「徘徊」時に発見しやすくなる

□郵便局の「見守りサービス」に登録する

□教習所の「運転講習」を年に1回受ける
     やらないと困ること:免許更新の間に認知機能が衰え、高齢ドライバー事故の当事者に

□よく行くスーパーや友人宅などの場所を地図化し、自宅に貼る
     
やっておくと助かること:心当たりの場所を探させる

□自治体の「バス・タクシーの割引きサービス」を確認する

□「ペットホーム」の入居を検討する
     やらないと困ること:誰も世話を引き継がず、ペットが“孤独死”しかねない

□パソコンやスマートフォンの「パスワード」を共有する
     やらないと困ること:家族が解除できない

●お金のトラブルを回避するためにやっておくべきこと

□「代理人カード」を作成する
     やらないと困ること:用意しないと家族がお金を引き出せない

□「定期預金」を解約しておく
     やっておくと助かること:普通預金の方が引き出しやすい

□「預金口座」をまとめる
     やらないと困ること:複数あると家族が管理できず「休眠口座」に

□「固定電話」を解約する
     やっておくと助かること:オレオレ詐欺の予防に効果的

□銀行の「貸金庫」に預金口座の暗唱番号のメモ、通帳、印鑑を預ける
     やっておくと助かること:厳重に管理できる

□自動車の「名義変更」「廃車手続き」を済ませる
     やらないと困ること:自動車税などコストがかさむ

●介護の苦労を回避するためにやっておくべきこと

□「地域包括支援センター」を訪れ、介護予防の「基本チェックリスト」を受ける
     やっておくと助かること:要介護認定などの申請がスムーズになる

□在宅介護か施設入居かの希望・方針を話し合う
     やらないと困ること:「家族に迷惑をかけたくない」「自宅で最期を迎えたい」などの希望が叶わなくなる

●治療が必要になった時に備えてやっておくべきこと

□「健康保険証」「診察券」の保管場所を共有する
     やらないと困ること:以外と見つからない!

□「既往歴」のメモを作成し、持ち歩く □「お薬手帳」を作成し、持ち歩く
     
やっておくと助かること:持病や薬の副作用などの情報が伝わる

□「エンディングノート」を共有する
     やらないと困ること:望まない延命治療を受けさせられかねない

●相続トラブルを未然に防ぐためにやっておくべきこと

□「遺言書」の保存場所を共有する
     やらないと困ること:死後に見つからなければ無駄に

□「遺言執行者」を決め、遺言書に記す
     やらないと困ること:指定しないと、相続人の手続きが煩雑になる場合も

□有価証券、土地建物などの重要書類の保存場所を確認する
     やらないと困ること:追加徴税のリスクも

□「借金」の有無を確認しておく
     
やらないと困ること:「負の相続」を背負うことに!

              


☆「メモだけ共有」も有効

前出のAさんのように、通帳や契約書など重要書類などの「保存場所」が分からなくなる例も多い。

税理士でファイナンシャルプランナーの松浦章彦氏がアドバイスする。
「最低限、預金のある銀行名・支店名と口座番号、証券会社・支店名、
不動産の地番と家屋番号は、共有しておいたほうがいい。

お金に関する情報を元気なうちから家族と共有することに抵抗感を持つ方は、
保存場所や暗証番号などをメモに残し、銀行の貸金庫に保管している、
ということだけを家族と共有しておくのも有効です」

意外と知られていないが、銀行で「代理人カード」を作っておくと安心だ。

「親子で銀行に出向き、『代理人届け』の申請をすれば、
口座の持ち主でなくても、『代理人カード』というキャッシュカードを持てます。

ただし、後々揉めないように、あらかじめ他の家族と
“誰が代理人になるか”を相談しておくことが大切です」(松浦氏)


認知症になると、「病気」や「死」への準備もできなくなる。
「施設で介護を受けたい」、「延命治療は拒否する」といった希望・方針は、
元気なうちに確認しておく。

あるいは家族が迷わずに済むように、自分から意思表示しておきたい。

「遺言書の有無は、必ず確認しておきましょう。
希望をエンディングノートに記す場合は、保存場所を家族で共有しておかなければ、意味がありません」(松浦氏)

             

☆「免許返納すれば安心」は間違い。返納したことを忘れてしまう

怖いのは、突然に認知症の症状が現われ、大きなトラブルをもたらす可能性があることだ。

介護・福祉に関する研修を年間100回以上行なう、ケアタウン総合研究所代表の高室成幸氏が語る。
「アルツハイマー型認知症は、初期から『徘徊』の症状が出ることがあります。
いつの間にかいなくなって、初めて認知症だと気づくことになります。

認知症による行方不明者は、年間1万5000人以上といわれます。
元気なうちから『GPS付き携帯電話』に代えたり、
郵便局や自治体が定期的に自宅を訪問してくれる『見守りサービス』に加入しておくと安心です。

また、普段の行動範囲を把握しておくだけでも、行方を探しやすくなる。
よく行くスーパーやコンビニ、友人宅、床屋などの場所を地図に記入して、
自宅に貼っておくとよいでしょう」


高齢になると、車の運転も心配だ。
12人が死傷した池袋での87歳男性による暴走事故をはじめ、高齢者ドライバーによる事故が頻発している。

警察庁の調査では、2018年に交通死亡事故を起こした75歳以上のドライバーの約半数に、
「認知症の恐れ」、「認知機能低下の恐れ」があったという。

現在、70〜74歳のドライバーには、3年に1度の免許更新時に高齢者講習がある。
75歳以上には、それに加えて認知機能検査が義務づけられているが、
ケアタウン総合研究所代表の高室成幸氏は「その頻度では、不十分です」と語る。

「認知症や認知機能低下は、急速に進みます。
池袋の事故でも、暴走運転した87歳の男性は、2年前の免許更新時に認知機能検査を受け、
問題はないとの判定を受けていたそうです。

認知機能の衰えに自覚がない人でも、少なくとも75歳をすぎたら、
年1回は教習所で、運転講習を受けておいたほうがよいでしょう。

リアルタイムで遠隔監視が可能なドライブレコーダーを取りつけ、
家族が運転技術をチェックしたり、アクセルとブレーキの踏み間違いを防止する器具を
取りつけるなどの対策の検討が必要です」(高室氏)

相次ぐ高齢ドライバー事故を受け、運転免許を自主的に返納する人も増えているが、
返納したからといって、安心するのはまだ早いという。高室氏が続ける。

「認知症になると、直近の記憶ほど忘れやすくなるので、
免許を返納したこと自体を忘れて、運転してしまう例は少なくありません。

免許返納を考えている人は、車を運転しない生活に慣れておくことが重要です。
車に乗らない生活を半年〜1年以上続けておけば、
認知症になってから、運転してしまうリスクは少なくなります」

             

「介護・入院」が必要な局面を迎えると、家族が慣れない手続きに追われることになる。

そこで頼りになるのが、市区町村にある「地域包括支援センター」だ。
「保健師や社会福祉士、ケアマネジャーなどの専門家がいて、無料で相談に応じたり、
受けられる介護保険や福祉サービスなどを紹介する“基本的な窓口”になってくれる場所です。

認知症になった後は、自分や家族が相談などで何度も通うことになるので、
元気なうちに最寄りのセンターを訪れておくとよいでしょう」(高室氏)

センターを訪れた際には、厚労省が65歳以上を対象に作成した
25項目の介護予防の「基本チェックリスト」の判定を受けておくと、より備えがしやすくなる。

「チェックリストの結果と合わせて、自宅や施設で介護を受けるための知識や、
近隣の人が利用しているデイサービス、認知症専門医がいる周辺の医療機関などの情報を担当者から仕入れて、
家族で共有しておくと、いざという時の対処がスムーズになります」(高室氏)

いつ発症するか分からない認知症。
「まだ大丈夫」と思わずに、元気なうちから手を打つことが肝要だ。・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。                           

               

何かとノロマの私でも、過ぎし年の3年前の頃、本屋で見かけた『エンディングノート』を買い求めて、
少しづつ記載しているが、未(いま)だに未記入の項目が多く、独り微苦笑したりしてきた・・。

特に今回、ボケる前にやっておきたい基本事項のチェックリストを見て、
読みながら微苦笑したりしている。

しかしいずれの項目は、自身の晩年期、終末期の念願を叶える要素なので、
この項目も、遅ればせながら早く決意しなければ・・と思ったりしてきたが、
大半は未完成であり、月日が過ぎるばかりだよねぇ・・と独り苦笑したりしている。

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東京オリンピック、台風直撃でインフラ大混乱で中止リスク、何かと無知な私は学び、延期案を思い浮かび・・。

2019-09-11 14:27:01 | ささやかな古稀からの思い

9日未明から、昼にかけて関東を縦断した台風15号。

千葉市や羽田空港などでは、観測史上1位となる最大瞬間風速を観測し、
関東に上陸した台風の中でも統計開始以来、最強クラスとなった。

来年の東京五輪は、台風襲来でも競技日程はキツキツ。
「お・も・て・な・し」とは真逆の“強行軍”となりかねない。

 
気象庁によると、台風15号は、9日未明に千葉市で最大瞬間風速57・5メートルを観測。
記録的な暴風雨の影響で、千葉県君津市では送電線の鉄塔2基(57メートルと45メートル)が倒壊した。

東京電力によると、千葉や神奈川などを中心に1都6県で最大約93万軒の停電が発生。
全面復旧は10日以降にずれ込む見通しだ。

 
首都圏の在来線は、始発から午前8時ごろまで運休。
運転開始後も、ダイヤの乱れにより、入場規制が相次いだ。

成田空港では一時、交通機関が全面ストップして利用客1万3000人が足止め。
「陸の孤島」と化した。

                

■大会期間中に台風が上陸したら?

 
史上最強クラスの台風の猛威をまざまざと見せつけられたが、
台風直撃のリスクは、来年も変わらない。

問題は、台風が来年の東京五輪を直撃した場合だ。

大会期間は7月24日から8月9日、パラリンピックは8月25日から9月6日だ。
台風の発生・上陸のピークが7~9月であることを考えると、台風が五輪を直撃する可能性は十分ある。

「1951年の統計開始から、7月と8月に首都圏に上陸した台風は、7個です。
9月が3個なので、7~9月にかけて首都圏に上陸する台風の数は、平均してそんなに変わりません」(気象庁天気相談所)

 
大会期間中に台風が上陸したら、首都圏のインフラがマヒし、
観戦目的の訪日客らが、右往左往することは間違いない。

実際、台風15号で鉄道ダイヤが乱れたことにより、
日本語の構内アナウンスが理解できずに、途方にくれる訪日客もいた。

最悪の場合、台風による停電で、熱中症のリスクが高まり、観戦客やボランティアが、ぶっ倒れる恐れがある。
競技日程にも影響する可能性が高い。

 五輪憲章は原則として、
<オリンピック競技大会の競技実施期間は、16日間を超えてはならない>と明記している。

台風が近づいても、競技日程を消化するため“強行軍”に突っ走ったら、
陸上競技において猛烈な嵐の中、追い風参考記録で、世界新記録が続出する前代未聞の五輪になるかもしれないのだ。

               

■日本の気候環境を考慮していない


台風が五輪を直撃した場合のシミュレーションについて、
大会組織委に問い合わせると次のような回答だった。


「スケジュール進行に影響を及ぼす事象がある場合、
個々の状況にあわせて、組織委員会、IOC・IPC、国際競技団体などで協議を行い、
遅延、延期、前倒しなどを判断します。

閉会式前に競技を再設定することができない場合には、IOC・IPCが中止を決定します」(戦略広報課)

要するに、具体策は想定の範囲外で、競技の中止についてはIOC・IPCの判断に丸投げというワケだ。

五輪に詳しいスポーツライターの谷口源太郎氏が言う。

「IOCも組織委も、日本の気候環境を全く考慮していません。
問題は、台風だけではなく、暑さや福島原発事故による放射能汚染まで多岐にわたります。

日本の気候環境を考えれば、7、8月に五輪を開催する方がおかしい。
選手やスタッフの生命をないがしろにしている証左ですよ」

 
自然の猛威を甘く見ていると痛い目に遭う。・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。

               

私はオリンピック競技なども無知であるが、さわやかな秋晴れの中で、
それぞれ競技で突出された有力選手が、スタッフ、そして競技管理関係者に見守られる中で、
多くの観衆に声援と支援を受けながら、公明正大に競技が競われる、と思ったりしている。

たまたま今回の東京オリンピックの開催実施期間が、夏の熱い期間になった、と私は知った時、動顛したりした。

何かしらIOCかIPCか、どちらの要望か分からないが、
こうした委員の御方に、今回の台風直撃でインフラ大混乱の状況、ビデオで視聴して頂き、
やはり東京の夏の開催は、無理難題と気づいて頂きたい。

同じ開催するならば、さわやかな秋晴れの確立が多い10月中旬が望ましいことは、
園児でも分かるよなぁ・・と東京オリンピックの延期実施期間を思い馳せたりした。

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加入者増加の医療保険 貯金が「100万円」あれば必要ない、入院体験をした私は、改めて微苦笑して・・。

2019-09-10 16:06:54 | ささやかな古稀からの思い

先程、ときおり愛読している公式サイトの【 暮らしのマネー を見ていたら、
『 加入者増加の医療保険 貯金が「100万円」あれば必要ない 』
と題された見出しを見たりした・・。

私は東京の調布市の片隅に住む年金生活の74歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
ささやかに過ごしている。

こうした中、過ぎ去り年の2004年(平成16年)の秋に、
ある民間会社のサラリーマンを定年退職した後、 多々の理由で年金生活を始めた。

そして私たち夫婦は、齢を重ねるとボケたことを配慮して、
まもなく銀行、郵便局、生命保険等を出来うる限り集約したりした。

こうした中で、保険関係をすべて見直して、
現役時代より生命保険、死亡保険、医療保険、傷害保険は、 ほぼ半減に修正し、
火災保険、家財保険だけは従来通りとした。

やがて私は高齢者入門の65歳になり、介護保険証を受けたりした。

             

そして2011年(平成23年)10月初旬に、 家内は家内の父の命日に際して、
家内の母と妹の三人で、 墓参を兼ねて1泊2日の短き慰安旅行に行った時に、
何かの話題の後に、年金生活の保険金の話題になったらしい。

この時に、程ほどの貯金があれば、『国民健康保険』、『介護保険』もあり、
高額治療になった場合は、程ほどの自己負担で済むから、 『医療保険』などはなくても大丈夫よ・・、
と家内は言われたりした、と家内の帰宅後に私は教えられた。

この後、齢ばかり重ね何かと無知なことが多い私は、
現行の長期にわたって自己負担する高額な医療費について調べたりした。

或いは遠い親戚の叔父さんが3度ばかり入退院されて、
たまたま私は、 《・・70歳未満の場合は、年収が約210万~790万円の一般所得者は、
一か月当たりの自己負担の上限を8万100円・・》 と教えられ、
何かと思い込みの激しい私は、そうなんだ、と教示させられたりした。

そして私は厚生労働省の公式サイトのひとつ『高額療養費制度を利用される皆さまへ』を視たりした結果、
公的の『国民健康保険』と『介護保険』さえ加入していれば、
我が家としては、『死亡保険』、『医療保険』、『傷害保険』は、年間として少なくとも約30万円を支払ってきたが、
我が家としては不要かしら、と私たち夫婦は結論した。

まもなく私は、解約の手続きを開始したりしたのは、年金生活を7年過ぎた頃であった。
家内は、年30万円で7年だから、210万円・・無駄だったかしら、と苦笑したりした。

『でもねぇ・・先の見えない漠然とした年金生活を始めて・・無事に病気することなく、 旅行に行けたし・・
こうして8年を迎えられたのであるから・・良かったじゃないの・・』
と私は微苦笑しながら、家内に言ったりした。

そして我が家は、私は国民健康保険、介護保険さえあればと思いながら、
生命保険、死亡保険、医療保険、傷害保険を解約したりした・・。

我が家はこれ以来、もとより『国民健康保険』、そして『高額療養費制度』を頼りにしている。
             
このようなささやかな医療保険を体験してきた私は、
今回の《・・加入者増加の医療保険 貯金が「100万円」あれば必要ない・・》に関して、
私は間違って解釈していたら大変だなぁ・・と思いながら真摯に記事を精読してしまった。


この記事の原文は、『女性セブン』の2019年3月7日号に掲載された記事のひとつであり、
関連の公式サイトの【 NEWポストセブン に2月25日配信され、無断であるが転載させて頂く。

《・・加入者増加の医療保険 貯金が「100万円」あれば必要ない 
          

             

いくつもの医療保険に入り、万が一の疾病リスクに備えようとする人は多い。

医療保険の契約件数は、今や3677万件にのぼり、
生命保険文化センターによると、医療保険に加入する世帯は8割を超え、
がん保険やがん特約の加入率も、6割を超える。

もしもの時に、公的医療保険制度だけでは「まかなえない」と考える人も半数以上と多く、
医療保険・がん保険に加入する人は年々増えるばかりだ。

医療保険への加入者は、なぜこんなに増えているのか。

保険に詳しいファイナンシャルプランナーの長尾義弘さんが解説する。

「保険は、かつては死亡保険(生命保険)が主流で、
病気やけがへの保障は、死亡保障を補う“特約”に過ぎなかった。

しかし、寿命が年々延びているので、
『生きている間のリスク』に備えた方がいいという需要が掘り起こされ、
『死亡保障』よりも『生存保障』を求めるニーズが高まったのです」

単身者の増加や少子高齢化で、死亡保険が売れなくなったことで、
保険会社は、販売戦略を転換。

             

医療保険を主力商品として、大々的に宣伝するようになった。
そうして加入者のニーズを追求した結果、
「入院日数分の給付金+手術給付金」が支払われる、今では定型ともいえる医療保険が主流になった。

ところが、そうした医療保険は、実は欧米ではあまり見られない、日本独特の商品でもある。
『「保険のプロ」が生命保険に入らないもっともな理由』など、
保険に関する多数の著書がある後田 亨さんが話す。

「テレビCMなどの影響でしょうか、民間の保険に入っていないと、
いざという時に何の保障もないと認識している人がいます。

しかし、それは大きな誤解です。
そもそも日本人は、世界的にも医療費の国民負担が軽く、手厚い社会保障に守られていることを知ってほしい。

原則、全国民が加入する健康保険は、医療費の自己負担は3割(75歳以上の後期高齢者は1割)で済み、
『高額療養費制度』という優れた制度もあります。
その保障内容を知れば、民間の保険は必須とは考えにくいはずです」 

高額療養費制度の自己負担額

高額療養費制度の自己負担額


高額療養費制度とは、一定額以上の医療費がかかった場合、
限度額を超えた分の費用が、払い戻されるというもの。

その制度のおかげで、たとえ医療費が月に100万円かかったとしても、
平均的な収入の世帯(月収28万~50万円)であれば、最終的な自己負担額は月8万7430円で済む。

「どんなに高額でも、月の上限が決められているため、
わざわざ高いお金を払って、医療保険に入る必要はありません。
万が一に備えるとしても、貯金が100万円もあれば充分です」(後田さん)


表は疾病別に発症から完治まで(がんの治療のみ)の治療費の自己負担額を算出したもの。
たとえば胃がんのステージIの治療費の場合、3割負担なら5年間で約48万円のところ、
高額療養費制度を適用すれば、約22万円ほどの自己負担で済む。

がんで入院しても20日前後で退院できる

がんで入院しても20日前後で退院できる


また、そもそも最近は、入院日数が短期化している。
がんの平均入院日数は年々減少し、今や20日前後で退院できることがほとんどだ。

長尾さんが自身の体験を話す。
「最近は長期入院が少なくなり、入院をしても高額な負担になることが少ない。
そのため、高額療養費制度を活用すれば、差額ベッド代を含めた自己負担額はせいぜい10万~20万円ほどです。
実際、私自身が2週間入院した時も、医療費総額114万円に対し、最終的な自己負担額は14万円で済みました」・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。 

                 

記事を読む終わった後、私は基本的には誤りがなかったことに、安堵したりした。

そして私は、丸14年過ぎた年金生活の今年の新年早々、年金生活で初めて8泊9日の入院をした。

夜の10時過ぎ頃、左胸が圧迫され、強く痛みを感じて、やむなく救急車で病院に搬送されて、
程々近くの 循環器専門の病院で、10数名の医療スタッフの中、私は中央診察台で、
電図、造影剤を入れてカテーテル、そしてCTスキャンなどの精密検査、 或いはレントゲン終えたのは、 早朝3時半すぎであった・・。

やがて『胸膜炎』(追記・急性冠症候群)と病状とされ、 しばらく経過観察したく・・ と入院が余儀なくされて、
結果的に8泊9日の入院となったりした。

 

この後、3月の初めの頃、突然に左眼だけが酷い白内障になったように視力が激変し、
結果的には4
月2日より、眼科医院に6泊7日ばかり入院して左眼の硝子体手術を受けたりした。

               

この当時の私は、『国民健康保険』は2割自己負担で、
この2回の入院費用は程々に支払ったが、やがて私の住む調布市より、
『高額療養費制度』の還付金、後日に私の指定した銀行口座に振り込まれた。

そして私は、病院に入院して、こんな還付金を頂いてよいのかしら、
と戸惑いながら家内に言ったりして、微苦笑したりした。 

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高齢者が「絶対なってはいけない病気」、高齢者の私は動顛しながら学び、やがて震撼させられて・・。

2019-09-09 12:52:41 | ささやかな古稀からの思い

昨夜、愛読している公式サイトの【 現代ビジネス 】を見ている中、
『 高齢者が「絶対なってはいけない病気」 ある日突然、地獄が始まる・・・ 』、
と題された見出しを見たりした。

私は東京の調布市の片隅みに住んでいる年金生活の74歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、たった2人だけ家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、古びた一軒家に住んで、ささやかな生活を過ごしている。


こうした中で、過ぎし2010年(平成22年)の秋、私は健康診断の結果、
『糖尿病で、内科に受診して下さい』と明記されてしまった。


私は青ざめ、翌日に自宅から徒歩10分ばかりの内科専門病院に行き、検査、そして問診の時、

『国内旅行に何とか70歳ぐらいまで行きたいので・・何なりと御指導をお願い致します』
と私は内科の医師に懇願した。

そして高橋真梨子さんが唄われた『桃色吐息』は妖艶であるが、
体力の衰えた66歳の私は、青色吐息のような表情で、内科の医師のアドバイスを聴いたりした・・。

私は家内との共通趣味は国内旅行であり、糖尿病の場合は、もとより食事制約がある。

このような時、家内と共に旅行の宿泊先で美味しい夕食を頂けそうな時、
私は食べてはいけない料理だったら、余りにも惨(みじ)めである、と思ったりした。

やがて医師から、料理のカロリー試算表を渡された上、
軽い運動を毎日して下さい、と私は言われた・・。


この後、6週間の私は、家内が料理のカロリー試算表を確認しながら野菜を多くした料理を作って貰い、
これ以来、朝夕頂いたりした。

そして私は、ウォーキングをしたり、或いは早足で遊歩道を歩いたりし、
お酒はしばらく・・さよならねぇ、と夕食の時も煎茶を飲んだりしていた。

こうした中、私は最寄の内科に8週間毎に定期検査日、そしてこの間に検査結果日と健診を受けて、
糖尿病の範囲の対象から克服でき、悪玉コレステロールは基準値の90%、
これ以外はすべて優等生となったのは、2011年(平成23年)の3月の初旬であった。

               

この後、今年の新年早々、新年の3日の夕食を家内と共に頂いた後、
やがて私は夜の9時過ぎに布団にもぐり、本を読だりしている中、寝付いたりした。

そして夜の10時過ぎ頃、左胸が圧迫され、強く痛みを感じて、
やがて私は家内を起こして、 救急車で病院に行く、と決意したのは夜の11時半過ぎであった。

やがて救急車が我が家に到着して、救急スタッフの御方が私の状況を把握し、
循環器専門の程々近くの府中市に所在する『榊原記念病院』を進言して下さった。

そして『榊原記念病院』に到着後、10数名の医療スタッフの中、私は中央診察台で、
心電図、造影剤を入れてカテーテル、そしてCTスキャンなどの精密検査、
或いはレントゲン終えたのは、 早朝3時半すぎであった・・。

やがて『胸膜炎』(追記・急性冠症候群)と病状とされ、
しばらく経過観察したく・・ と入院が余儀なくされて、 結果的に8泊9日の入院となったりした。

このような体験をしてきた私は、今回の《・・高齢者が「絶対なってはいけない病気」・・
ある日突然、地獄が始まる・・》って、どのような病状なのですか、
と真摯に学びたく、記事を精読してしまった。

この記事は、『週刊現代』2019年8月3日号に掲載された記事のひとつであり、
関連の公式サイトの【 現代ビジネス 】に9月7日に配信され、無断であるが転載させて頂く。

《・・高齢者が「絶対なってはいけない病気」 ある日突然、地獄が始まる・・・

               

若い頃にはなんでもなかった病気も、高齢になってかかると事情はまるで違う。
どうせすぐ治る、そう甘くみていたら、深刻な症状に悩まされることになる。
自分だけは大丈夫、そんな幻想は今すぐ捨てたほうがいい。

ダマされるな! 飲んでも効かない「サプリ」一覧 

  
☆肺炎の菌が脳に

「容態が急変する1ヵ月ほど前から、主人は『なんだか様子がおかしい』
とボヤくようになったんです。

でも、ゴホゴホと咳き込んだり、頻繁に痰が出たりというわかりやすい症状は一切なかった。
定期的に体温を測っても、せいぜい37℃を少し超えるくらいの微熱しかないんです。

 
『よくわからないんだけど、元気が出ない。調子が悪いんだ』
と不安な声を漏らしていました。

いま振り返れば、あの曖昧な症状こそが大事なサインだった。
夫の体に現れていた深刻な予兆を、私は完全に見逃していたんです。
悔やんでも悔やみ切れません」

 
これは2年前、夫の博史さん(享年68、仮名。以下、医師を除きすべて仮名)を
肺炎球菌性肺炎で喪った池谷静香さん(65歳)の懺悔だ。

 
冒頭のように博史さんが、ぼんやりとした異変を訴え始めたのは、8月のことだった。

 
それまでは体調管理に努め、涼しい早朝の時間帯に30分のウォーキングを日課としていた博史さんだったが、
だんだん『今日は気乗りがしないからやめにする』
と、外出を敬遠するようになっていった。

ノッソリとベッドから這い上がるように起床しても、
ソファに座り、ボーッとテレビを見るような日々が続いていた。

 
そんな状況でも、明らかな不調が見られなかったため、
静香さんも無理に病院に引っ張っていくようなことはしなかった。

暑さで疲れているだけ、一過性のものだろうと深刻には受け取らなかった。
だが、そんなある日、博史さんがバッタリと倒れてしまう。

 
「主人が起きぬけに『静香、頭が割れそうなほど痛いんだ』と訴えてきたんです。
たしかに主人の表情は、それまでとまったく違う深刻なもので、
これはただ事ではないと直感しました。

 
さらに、それまでは微熱程度しかなかった体温も、40℃近くまで一気に急上昇していました。
後頭部から首にかけての筋が、ガチガチに硬直してしまって、自由に動かすこともままならない。
だんだん意識も朦朧としてきて、ビクビクと痙攣しながら『ウゥ~、アゥ~』といううめき声まで上げはじめました。

 
私もいきなりのことで混乱したまま、急いで救急車を呼びました。
ですが、主人が救命救急センターに運び込まれたときには、もうすでに手遅れになっていた。
本当に、あっという間に亡くなってしまいました。

 
死因を調べたら、肺炎球菌性肺炎という病気にかかっていたことが判明した。
さらに、菌が脳にまで侵入して、髄膜炎を併発していました。

 
最初に主人が不調を訴えたとき、
大したことじゃないと思わずに、無理やりにでも病院に連れていけばよかった。
ただの夏バテだと高をくくってしまったせいで、最悪の事態を招いてしまいました・・・」

 
悲痛な面持ちでそう語る静香さんだが、池谷夫妻を襲ったような悲劇は、決して珍しいものではない。
「年を取ったら、なってはいけない病気」のせいで、
思いがけず命を落としてしまう高齢者は後を絶たない。

 
若い頃なら、かかっても重篤化せずにすぐ治った病気でも、
60、70、80と年齢を重ねると事情は変わってくる。

博史さんを死に追いやった肺炎球菌性肺炎も、そんな病気のひとつだ。

 
「肺炎球菌は読んで字のごとく、肺内に入ると、肺炎を起こす細菌のことです。
数ある肺炎の中でも非常に頻度が高く、なおかつ重症化しやすいのが特徴。

 
この細菌は、子供から青年層、高齢者にいたるまで全世代で肺炎を起こします。
ですが、子供は保菌者といって菌を持っていても、症状が全く出ないこともよくあります。

 
一方、高齢者の場合は抵抗力が弱まっている。
そのため、すぐに重症化して取り返しのつかないことになってしまいます」(洛和会丸太町病院の上田剛士医師)


上田医師が指摘するように、高齢者になるほど免疫力、抵抗力が低下してしまうもの。

 
通常、人は体内に細菌が侵入すると、異物を排除するためにすぐさま発熱し、
敵と戦う仕組みになっている。

ところが高齢になるにつれ、異物に立ち向かおうと発熱するエネルギーそのものが、弱まっていく。
その結果、肺炎にかかっても、自分の力では治らなくなってしまう。

 
さらに、若い年代の患者は、肺炎にかかると咳や痰の症状が出るが、高齢者はその力さえも弱まっている。
つまり、普通ならば顕在化するはずの肺炎のサインが、鳴りを潜めてしまい、
病気の発見が遅れるのだ。

博史さんの症状をみると、まさにそれに当てはまる。

 
肺炎球菌性肺炎は現在、公費助成でワクチンを接種することができる。
一度ワクチンを打てば、その効果はおよそ5年間持続する。
池谷夫妻はこのワクチンを受けていなかったことで、助かる可能性を自ら潰してしまっていた。

               

☆40代ならすぐ治ったのに

他の病気に目を転じても、高齢者になったら、気をつけなくてはいけないものは多い。
代表格は、尿路から細菌が侵入して、体中を蝕んでいく「尿路感染」だ。

 「尿路を通じて起きる感染症は、非常に幅広いものがあります。
主な病名としては、膀胱炎や前立腺炎、尿道炎が挙げられる。
尿路感染の病気には、それぞれ特徴があります。

 
たとえば膀胱炎を例にとってみれば、男性よりも女性に患者が多い。
これは男性のほうがペニスがあるぶん、尿道が長く、局部から細菌が入り込みにくいからです。
膀胱炎にかかると、排尿時に焼け付くような痛みと不快感が走ります。

 さらに、最近では節水型のトイレが増えてきました。
それに連動して、トイレ詰まりを避けるため、トイレットペーパーが薄くなっている。
こうしたタイプのものは、用を足した際に局部に張り付きやすいのです。

高齢者ほどそれに気がつかず、局部が細菌の温床となってしまいます」(獨協医科大学埼玉医療センターの井手久満准教授)


ちなみに、年を取るとだんだん膀胱と尿管のつなぎ目が緩くなってしまう。
そのために尿が尿管などに逆流して、菌が体内に流れ込む、膀胱尿管逆流症という変わった病気もある。

 
数ある尿路感染の中でも、もっともかかりたくないのが腎盂炎。
これに罹患すると、命さえ落としかねない。

 
尿路感染で尿道炎にかかったことから腎盂炎を併発し、
あやうく死にかけたという佐伯俊彦さん(72歳)は、自身に起きた体験をこう語る。

 
「あれは去年のことでした。
自宅のトイレで小便をした際、局部から下腹部にかけて、わずかにヒリつくような違和感があったんです。

 
実は40代の頃、サラリーマンだった時代に尿道炎を患ったことがあった。
その時に感じた痛みと酷似していたんです。

当時、泌尿器科で診察を受けて、処方された抗生物質を飲みました。
すると一発で痛みが消えた。
菌も壊滅して、すっかりよくなったんです。

そんな経験があったので、もし尿道炎でもすぐに治るだろうとつい甘くみてしまった。

それから2日後。痛みがひかないので、そろそろ病院に行こうと思っていたタイミングでした。

突然、腰と背中にビリッとした痛みが走ったんです。
症状が出たのは、自宅のリビングだった。
あまりの激痛に、その場でガクンとうずくまってしまいました。
強烈な吐き気を催して、ガチガチと歯が鳴るほどの震えが出てきた。

 
このままでは死んでしまうと、絞り出すように隣の部屋にいた妻の名前を呼びました。
私の姿を見た妻は血相を変えて、すぐさまタクシーを呼んでくれた。
そのまま近所の総合病院に駆け込んだんです」

 
急患で診察を受けた佐伯さんに担当医が下した診断は、腎盂炎だった。
軽度の尿道炎をたった2日間放置しただけで、細菌が一気に腎臓まで達していたのだ。

 
「先生から診断の説明を受けているときも、あまりの痛みで、冷や汗がダラダラと流れてきました。
もしこのまま放っておいたら、腎臓からの細菌が血流に乗って全身へと回り、
敗血症を起こしていたかもしれない、と説明を受けました。

 
それだけではありません。
腎盂炎が急性腎不全や多臓器不全にまで悪化して、死ぬ可能性もあった。

尿道のちょっとした痛みなんて、若い時には問題にすらしない症状でした。
それだけに、まさかこんな大ごとになるとは、想像すらしていませんでした」

 
腎盂炎のせいで高熱が出ていた佐伯さんは、同時に脱水症状を起こしており、そのまま即入院。
腹部のエコーや骨盤造影のCTなど詳細な検査を受け、点滴生活を余儀なくされた。
彼が退院したのは、倒れてから2週間後のことだった。

 
佐伯さんの場合は、「昔かかったことのある病気だから心配いらない」
という過信が招いた深刻なケースといえる。

尿道周りのトラブルは、想定外に重症化することがあるので気をつけたい。

 
危険な感染経路は、尿管だけではない。
口からの細菌の侵入もまた、見逃せない問題だ。

 
年齢を重ねると、口腔内の唾液分泌が徐々に減少してしまう。
唾液は口の中を潤すだけでなく、細菌の増殖を抑え、
口腔内をキレイに保つ役割も果たしている。

細菌にとって、乾いた高齢者の口腔は侵入し放題、というわけだ。

               

 
☆体中の血管が詰まる

実際、口内の悪い細菌が心臓弁にまで菌が達し、心内膜炎を発症するというケースもある。
心内膜炎にかかると、心臓弁が破壊されるだけでは済まされない。
心臓に溜まった菌の塊が体内に流れ込み、各臓器の血管が詰まってしまうのだ。

 
特に脳の血管に詰まると脳梗塞となり、患者はある日突然、卒倒してしまう。
つまり、心臓を拠点にして、体中に菌がバラまかれるという最悪の状態になってしまうのだ。

 
「高齢になればなるほど、どうしても歯や口内のケアが面倒くさくなり、疎かになってしまうものです。
実際、私が見ている患者さんでも、在宅の方にはきちんと口腔ケアが行き届かないこともあり、
かなり汚染されている場合があります。

 
要介護高齢者の死因では、誤嚥性肺炎が多い。
その原因は食事の誤嚥よりも、口腔内の雑菌を就寝中に誤嚥して起こることが多いといいます。

 
また口腔ケアの不足で歯が失われ、食べる機能が低下することで栄養不足に陥り、
ますます抵抗力が低下する。

高齢者における歯のトラブルは、生きる喜びや生死にも関わる大きな問題です」(桜新町アーバンクリニックの遠矢純一郎院長)

               


高齢でかかったがために、日常生活すらままならなくなる病気は枚挙に暇がない。
帯状疱疹も、かなり悲惨な病気だ。


5年前、67歳で帯状疱疹にかかり、現在でもその不快な痛みと
痒みに苛まれている梶原茂さん(72歳)は、忌々しげな顔でこう語る。

 
「この病気にかかって、生活のすべてが変わりました。
もう、何もかもがどうでもよくなってしまった。

そもそものキッカケは、体の左半分が肋骨に沿ってチクチク、ピリピリと痛みだしたことだった。
あれが最初の自覚症状だったんです。

 
しばらくしてから痛みが出ていた脇腹に、赤い発疹が現れてきた。
その発疹が水膨れになって、強烈な痛みと痒みが続きました。

でも、水膨れは1週間ほどで黒いかさぶたに変わっていった。
痛みが出はじめた1ヵ月後には、かさぶたも自然に取れていきました。
あぁ、これで完治したと安心しましたよ。

 
でも、それが地獄の始まりだったんです」

 
かさぶたが取れてから、しばらくは平穏に過ごしていた梶原さんだったが、
半年後に突然、胸部に焼き付けられるような痛みを覚えた。

年齢も年齢だけに、もしかしたら心筋梗塞かもしれない。
心配になった梶原さんは病院へと駆け込んだ。

 
「最初、担当医も心筋梗塞を疑っていました。
でも、いくら調べても心筋梗塞の診断はつかなかった。

これは別の病気だろうと。そこで精密検査を受けると、
半年前にかかった帯状疱疹のウイルスが、また活発化していることがわかったんです。

 
しかも、今回はウイルスが全身に回っていた。もう、最悪ですよ。
どんな薬を服用しても、まったく効かない。
それどころか症状は、悪化するばかりです。

 
まず、四六時中、体のいたるところが痛むんです。
一瞬だけ収まったと思っても、すぐに痛みがぶり返す。
本当に、おかしくなりそうです。

 
それと同時に、激しい痒みにも悩まされる。
ベッドに入ってからも、あまりの痒さで皮膚をかきむしり、布団が血だらけになるんです。
ろくに眠ることもできずに不眠症にもなりました。

 
どうすれば治るのかもわからない、出口のない苦しみに今も悶えています。
もし、この痛みと痒みが一生続くことになれば・・・そう想像するだけで、
死んだほうがマシだと本気で思ってしまいます」

 
痒みと疼痛に悩まされた挙げ句、重症化すれば患者の命すら奪ってしまうこともあるのが、
この病の恐ろしいところ。

 
帯状疱疹は症状が一時的に収まっても、ウイルスは体内に残留し続ける。
そして患者の体が弱まったときに、再び暴れ出すのだ。

深刻な例だと、ウイルスに顔の左半分が侵され、
眼球にまで真っ赤な発疹ができて失明してしまったという患者もいる。

さらにウイルスが頭部に達すると、脳炎まで引き起こしてしまう。
そうなると、最悪の場合、患者は死に至ってしまう。

 
帯状疱疹は2016年から、50歳以上の人を対象にして、ワクチン接種が可能になった。
罹患したときの悲惨さを考えれば、とにかく早め早めのワクチン接種と治療を心がけたい。

               

☆痛みで呼吸ができない

ここまでみてきた肺炎球菌性肺炎に腎盂炎、帯状疱疹は、
いずれも感染症の一種で、免疫力の低い高齢者は特に気をつけるべき病気。

だが、高齢者はそれ以外にも充分な注意を払わないといけない病がある。
そのひとつが、「痛みの王様」とも言われる尿管結石。

 
「尿管結石といえば、自分にはまったく関係のない病気だと思っていました。
あんなものは酒の飲みすぎで起こる、サラリーマン特有の病気だとばかり捉えていましたから。

 
会社員時代は、後輩が尿管結石にかかっても、
『へぇ、大変そうだね』と他人事としてしか受け取っていませんでした。
まさかあの猛烈な痛みの当事者になるなんて、夢にも思っていなかった」

 
こう切り出すのは、都内在住の近藤雄二さん(64歳)。
3年前、尿管結石にかかって地獄を味わった。

 
近藤さんは、国内の大手メーカー営業部に勤めていた会社員時代、毎日接待で飲み歩く生活を送っていた。
平日は2軒、3軒と飲み屋のハシゴは当たり前。
だが、大学時代に野球部で鍛えていたことが幸いしてか、体を壊すことはまったくなかった。

 
定年退職してからも、深刻な病気にかかることはなく、自分は健康そのものだと思い込んでいたのだ。
だが、それはまったくの過信だった。

 
近藤さんの体に気絶するほどの痛みが走ったのは、8月中旬の夜。
日中の最高気温が35℃を超えた猛暑日の熱帯夜だった。

 
布団で横になっていた近藤さんを、突如脇腹が刃物で刺されたような痛みが襲った。
その衝撃に悶絶し、のたうちまわる近藤さん。

七転八倒し、声すらも出ない。
隣で寝ていた妻・京子さんが夫の異変に気付き、すぐに1199番。
病院へと担ぎ込まれた。

 
「救急車で運ばれているときも、あまりの痛さで、呼吸すら満足にできないんです。
救急救命士の呼びかけに答えたくても、
『ヒューッ! ヒューッ! 』としか反応できない。

惨めですよ。
辛うじて首を縦と横に動かすことで、意思表示するのが精いっぱいなんです。

 
診断の結果は、尿管結石。
尿道から細い内視鏡を入れ、レーザーで石を粉砕しました。

その後、大量の水を飲んで、少しずつ粉々になった石を体外に出していった。
それもまた痛くて痛くて。

 
病状が落ち着いたところで、先生に話を聞けば、運動不足と水分不足が原因だという。

現役時代に比べ、酒の量はかなり減っていたけど、
まさか運動不足が原因で結石になるなんて。

若い頃は大丈夫でも、年を取ると別の原因で病気になることがあるんですね」

               
 
他にも、痛みを和らげるために薬を飲みすぎ、逆に重篤な疾患を抱えてしまうこともある。
ロキソニンなどの強力な解熱鎮痛剤を過剰に摂取したことによって起きる、出血性胃潰瘍もそのひとつ。

 
「ロキソニンを飲みすぎると、胃が荒れて、出血してしまうことがあるんです。
若いうちなら、多少胃が荒れたとしてもダメージは長期化しない。
回復力も強いので、薬の連用もあまりしません。

その一方、高齢者は痛みがひかず、ついつい立て続けに薬を飲んでしまう。
実際、80代になる女性が1日3回ロキソニンを服用する生活を、2年もの間続けていました。
その方は胃だけでなく、腸にも傷ができていた。

 
ロキソニンだけではありません。
同じく強力な効果がある市販薬として名前が挙がるのが、ボルタレン。

この薬も、服用し続けることで、肝臓がボロボロになる可能性がある。
特に高齢者の場合、使用には充分な注意を払うことを勧めます」(永寿総合病院の池田啓浩医師)


年を取っても、自分だけは若い頃のまま。
そう思い込んでいる人は多いだろう。
だが、そんな人ほど「なってはいけない病気」には、気をつけなければならない。
・・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
               

私は動顛しながら多々教示させられたりし、やがて震撼させられたりした・・。

私は民間会社で奮戦している50代の時、同僚が病死されたり、
そして知人は定年前の59歳で病死し、残されたご家族の心痛な思いが、痛いほど理解させられたりしてきた。             

やがて私は2004年(平成16年)の秋に定年退職し、 多々の理由で年金生活を始め、
そして62歳の時、現役時代の一時時期に交遊した友も、無念ながら病死したりした。

まもなく、知人のひとりの奥様が病死されて、 この知人は『おひとりさま』となり、
私たちの多くは哀悼をしながらも、動顛してしまった。

こうした根底には、私たち世代の周囲の男性の多くは、
60代で妻が夫より先に亡くなることは、 考えたこともなく、
こうしたことがあるんだぁ、とこの人生の怜悧な遭遇に深く学んだりした。                                               

やがて私は高齢者入門の65歳を過ぎてから、心身ともに自立し健康的に生活できる期間の健康寿命は、
男性の平均としては71歳であり、平均寿命は男性の場合は80歳と知った時、 恥ずかしながらうろたえたりした・・。

そして70代となれば、多くの人は体力の衰えを実感して、75歳まではこれまでどおりの自立した生活ができるが、
80歳が見えてくる頃には、介護を必要とするようになり、
やがて80代後半では何らかの介護付き施設に入居する可能性が高くなる、と専門家の人から数多く発言されている。

ここ数年は会社時代の少し先輩、或いは後輩の68歳が、いずれも大病で入退院を繰り返した後、この世を去ったり、
ご近所の私と同世代の知人が、突然に脳梗塞で死去されて、
数か月の先は誰しも解らない、冷厳なこの世の実態に、 私は震撼させられたりしてきた・・。

                           

今回、《・・高齢者が「絶対なってはいけない病気」・・》を学び、自身の健康維持に関して、
改めて自助努力も肝要と思い深めたりした。

そして私は、もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
歩くことが何より健康体の源(みなもと)と思い、そして適度な熟睡する睡眠、或いは程ほどの食事が、
セカンドライフの私なりの健康体の三種の神器として思い、年金生活15年近く過ごしてきた。

しかしこうしたことは、何かと単細胞の私でも、
親兄弟、親戚、知人の病状、そして人生の終わりを学んできた私は、
仏様か神様が采配される世界だよねぇ・・微苦笑する時もある。

尚、今回の『肺炎球菌性肺炎』ワクチンを接種に関して、
過ぎし70歳の時、確か接種料金は約8500円で、自己負担5000円、市の助成3500円で、
 一度ワクチンを打てば、その効果はおよそ5年間持続する、と学んだりしている。

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介護保険外の「市区町村の高齢者向けサービス」、高齢者の私は学び、いつの日にか助かるねぇ・・と思い深めて・・。

2019-09-08 13:46:34 | ささやかな古稀からの思い

そのため、介護保険では、まかなえない日常のこまごまとした面倒ごとに、
悩んでいる人もいると思います。

そのような人に、ぜひ知ってもらいたいのが、「市区町村の高齢者向けサービス」です。

今回は、筆者がこれまで訪問介護で、高齢者のお宅に伺った際に、
とくに「このサービスは便利だな」と感じた市区町村のお役立ちサービスをご紹介します。

 

1. ゴミ出しサービス 

実際にさまざまなお宅へ訪問していて気づいたのが、ゴミ出しが困難な人が多いことです。

高齢者の一人暮らしでも、生活ゴミは思いの他たまるもので、
きちんと収集日にゴミ出しをしないと、部屋がすぐにゴミだらけになってしまいます。

また、夏場は生ゴミをためてしまうと、異臭がしたり虫がわいたりして、衛生上もよくありません。

燃えるゴミは、重くなりやすいので、運ぶのが大変です。
とくに、ゴミ置き場が、家から遠かったり、途中に坂道があったりすると、
足腰に不安のある高齢者が運ぶには、危険がともなうこともあります。

訪問介護を利用している家なら、ヘルパーがちょうどゴミ出しの時間に訪問できればいいのですが、
そうそう都合よくいかないケースもあります。

そこでおすすめしたいのが、市区町村でおこなっている「ゴミ出し支援」。

市区町村によって対象者の条件が決められていますが、
該当すれば、基本的に無料で利用することができます。

処理手数料は、利用者負担ですが、粗大ゴミに対応してくれるところもあり、
その際は、室内から持ち出してくれる場合もあります。

対象者は、要介護(要支援)認定を受けている人、身体障碍者手帳の交付を受けている人のほか、
市区町村によっては65歳以上でゴミ出しが自分でできない人や
手伝ってくれる人がいない場合は、誰でも受けられるケースもあります。

             


2. 訪問理美容サービス 

美容院や理髪店へ行くのが難しい人を対象に、
理美容師さんが自宅に来て、ヘアカットをしてくれるサービスです。

自宅まで来てもらえるので、待ち時間がなく体の負担が少ない点がメリットです。

何歳になっても、髪の毛や服装などの身だしなみを整えることは、とても大切です。
とくに女性は、髪の毛がキレイになると、気持ちが華やいで前向きになれる人が多いので、
可能であれば、定期的にヘアカットをするのがおすすめです。

このサービスも住んでいる地域によって利用条件が変わってきます。
年間の利用回数や料金もまちまちですので、興味のある人は市区町村の担当窓口にお問い合わせください。

             


3. 配食サービス 

主に、ひとり暮らしの高齢者のお宅に、昼食や夕食を届けてくれるサービスです。

ひとり暮らしの高齢者の場合、毎日の食事が悩みの種という人も多く、
あるもので簡単に済ませてしまうというケースをよく見受けます。

でも、ただでさえ食の細くなる高齢者にとって、食事の内容はとても大切です。
できるだけ栄養豊富なものを食べて、健康的に過ごしてもらいたいというのが、
周囲の願いでしょう。

こうした食事サービスを利用すれば、手間いらずで栄養バランスのよい食事ができるので
健康面も安心です。
もちろん、カロリーや食べやすさもしっかり考えて、作られています。

配食サービスは、民間会社でも実施していますが、
市区町村では、食事の配達と同時に安否確認をしてくれるため、ひとり暮らしの高齢者にはより安心かと思います。

費用はまちまちですが、おおよそ400円~500円というのが平均です。

             

☆市区町村のサービスを上手に利用

市区町村のサービスは、一般的に民間業者よりも、低料金でサービスを受けられます。

ほかにも、緊急通報システムや紙おむつの支給(1割負担)など、
いくつかのサービスを実施しています。

利用条件がこまかく定められていますが、もし条件に該当するなら、
ぜひ利用を検討してみてください。

自治体によってサービスの内容や利用条件が異なりますので、
くわしいサービスの内容は、お住まいの市区町村の担当窓口へ直接お問い合わせください。・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
             

いつの日にか私が、まさかの出来事で家内に先立たれて、『おひとりさま』になって、
やがて介護支援の1~2ぐらいの状況を思い馳せたりした・・。

そして介護・要の3~5になってしまった時は、介護施設にお世話になると思わるが、
この前の介護支援の1~2ぐらいの場合は、もとより介護保険で活用できるポイントも制限があるので、
こうした『ゴミ出しサービス 』、『訪問理美容サービス 』、『 配食サービス 』があれば、
助かるよなぁ・・と思い深めたりした。

何よりも『 配食サービス 』などで、《・・民間会社でも実施していますが、
市区町村では、食事の配達と同時に安否確認をしてくれるため、ひとり暮らしの高齢者にはより安心
・・》、
と私は学び、微笑んだりした。

そして私は私の住む市では、介護保険外の「市区町村の高齢者向けサービス」、
遅ればせながら、休日明けの月曜日に電話で問い合わせをしょう・・と微笑んだりした。

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元中流サラリーマン層が「老後は借金人生」に転落しやすいワケ、年金生活の私は学び、悲嘆を重ねながら・・。

2019-09-07 14:59:30 | ささやかな古稀からの思い

先程、愛読している公式サイトの【 幻冬舎ゴールドオンライン 】を見ている中、
『 元中流サラリーマン層が「老後は借金人生」に転落しやすいワケ 』、
と題された見出しを見たりした。

私は東京の世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅に住む年金生活の74歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭の中で築後40年が過ぎた古ぼけた一軒屋に住んでいる。

そして私より5歳若い家内も、お互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごして、早や15年となっている。

しかしながら、年金生活を過ごしてきた中で、友人、知人などが、突然の大病に遭遇されたり、
愛妻を亡くされて『おひとりさま』の生活を余儀なくされている御方もいる。
或いは、友人が心筋梗塞などで、突然に死去されて、私は動顛させられてきた。

こうした中、私の住む近くでは、老後の資金不足となり、自宅を売却されたり、
或いは知人のひとりが、御子息の影響で生活が困窮され、私は悲嘆したりしてきた。

このように、亡くなるまでの老後生活は、何が起こるか分からないのが実態であり、
私は多くの御方より老後の生活を学び、危険回避としている。

             

このような深情を秘めている私は、
たまたま今回、《 元中流サラリーマン層・・「老後は借金人生」に転落しやすいワケ 》を、
真摯に学びたく、記事を精読してしまった。

この記事の原文は、医療法人八事の森の理事長・森 亮太氏の書籍『長寿大国日本と「下流老人」』より一部を抜粋し、
サラリーマンが「下流老人」にまで転落してしまった事例を解説された記事であり、
公式サイトの【 幻冬舎ゴールドオンライン 】に2019年9月7日に配信され、
無断手あるが記事の殆どを転載させて頂く。

《・・元中流サラリーマン層が「老後は借金人生」に転落しやすいワケ

             

☆年金暮らし高齢者は「下流老人予備軍」

高齢者が余裕ある暮らしを送るためには、数千万円に及ぶお金が必要です。
しかし、それだけの預金を蓄えている人は、ごく少数にすぎません。
そこで、多くの高齢者は年金に頼って、老後の生活設計を立てています。


ところが、日本の財政状況は、きわめて厳しい状況です。
さらに、今後は年金額が引き下げられてしまうかもしれません。
一方、医療費は徐々に高くなると予想されています。

既に高齢者の家計には、暗い影が迫っているのです。


しかし、過去の生活スタイルを180度転換するのは、難しいことです。
歳をとっても、人付き合いはしたいですし、趣味も楽しみたい。
時には、見栄を張りたいと思うのが、人情だからです。


なかでも、現役時代にある程度の収入を得ていた中流サラリーマン家庭は、
生活レベルを落としたくないと考え、年金受給額以上の暮らしをしてしまいがちです。

             

☆医療費を無視した人生設計が「下流転落」の原因に

私が受け持っている患者のなかにも、定年後も贅沢な暮らしを続け、
その結果、借金を抱えたり破産寸前に追い込まれたりした人が何人もいます。

また、私がNPO法人を通じて支援しているホームレスのなかには、
現役時代、1000万円クラスの年収を得ていた方もいます。
彼らが転落した原因はさまざまです。


急な病気で高額な医療費が必要になった人はもちろん、
老後のことを考えず、家の増改築や車の購入代金など、まとまった出費が原因で、預金が目減りした人。

投資や、定年後に手がけたビジネスが失敗して借金を背負った人。
子どもの学費や、家を新築した子どもに援助したことが原因で、お金を使い果たした人もいました。


思わぬトラブルも1回くらいで済めば、人はなんとか対応できます。
しかし、それが2度、3度と続くと、どんな人でも、転落してしまう危険があるのです。


私のクリニックに通う患者のひとりで、
多額の資産を持っていながら、自殺寸前まで追い込まれたAさんのケースを紹介しておきましょう。

             

☆退職時には「7000万円」ほどの資産があったAさん

○Aさんの場合
【プロフィール】
80歳男性。大学卒業後、電力会社に入社して営業や総務などを担当。
60歳で定年退職し、現在は特に仕事はしていない。


【家族構成】

77歳の妻、51歳の息子、49歳と46歳の娘がいる。
長男とは以前から折り合いが悪く、現在はほとんど音信不通の状態。
長女と次女は遠くの地方に嫁いだため、それぞれ数年に1度程度しか会わない。


【経済状況】

会社員時代の年収は1100万円程度。退職時には7000万円ほどの資産があった。
現在の収入は、Aさんの厚生年金が月25万円、妻の国民年金が月5万円ほどで、合計すると月30万円程度。


Aさんは、ある大企業に勤めていました。
定年直前の年収は1000万円を超え、退職時には預金や株式などで約7000万円の資産があったといいます。
その頃には、3人の子どもは全員独立しており、まさに悠々自適の老後が待っているはずでした。


Aさんは退職してすぐ、3LDKの新築マンションを4000万円で購入しました。

それまで住んでいた郊外の一戸建ては、駅や市街から離れていて、
大型のショッピングセンターや病院などに行くにも、
車で15分ほどかかり、生活するにはやや不便だったからです。


Aさん自身も妻も運転ができますが、高齢になればいつまでできるかわかりません。
また足腰も弱るだろうと考えると、買い物や通院がしづらくなります。
そこで、大都市の中心部で交通の便のよい街に移り住んだのです。


郊外の一戸建ては売却しましたが、築30年だったため、
取り壊して更地にしなければ、売れませんでした。
その費用もかかり、売却で得られたお金は、わずか200万円程度にしかなりませんでした。


そのため、預金は一気に減りましたが、年金が月に30万円も受け取れるため、
問題なく暮らせるだろうというのが、Aさんの考えでした。

               
   
☆妻が認知症を発症、高額な医療費負担が発生し・・。

ところが、新居に移ってわずか数年で状況は一変します。

奥さんが、認知症を発症してしまったのです。
Aさんには子どもが3人いましたが、全員が他府県で生活していて、子育て真っ盛り。
時間的にも経済的にも余裕はなく、実家の手助けはできない状況でした。

しかも、それまでずっと仕事人間として生きてきたAさんには、
家事をしながら、奥さんの介護をすることは難しかったのです。


Aさんは仕方なく、奥さんを介護施設に入れることにしました。

しかし、費用が安い特別養護老人ホームは、順番待ちの人がたくさんいて、
何年も待たなければならないという話でした。

仕方なく、Aさんは民間の有料老人ホームを探し、奥さんの面倒を見てもらうことにしたそうです。

奥さんが入所したのは、料金がかなり高い老人ホームでした。

しっかりとした施設を選んだのは、奥さんに対するAさんの愛情だったのでしょう。
ただし、この老人ホームは、一時入居金が2000万円も必要でした。
Aさんの資産は、この時点でほぼ底をついてしまったのです。


奥さんが入った老人ホームは、月に17万円の費用がかかります。
一方、Aさんがもらえる年金額は約30万円です。


17万円を支払えば、残るお金は13万円です。
しかし、この時点ででAさんは、マンションを即金で買ったため、
「住む場所は確保しているのだから、月に13万円あれば何とか暮らせるだろう」と甘く見ていたようです。


ところが、マンションを維持するためには、
管理費や修繕積立金が必要ですし、税金や医療保険料も支払わなければなりません。

また、奥さんのおむつ代や医療費が17万円以外に必要で、追加で3万円ほど必要になるのも誤算でした。


さらに、70歳を過ぎた頃、Aさん自身も脊柱管狭窄症に悩まされるようになり、
痛みを止める神経ブロック注射を定期的に打つことになりました。
週に1度のペースで打つため、月に9000円ほどの医療費がかかるようになったのです。


結局、支出が収入を上回り、毎月の生活費は数万円の赤字となってしまいました。


しかし、高校、大学に通う孫を抱えている子どもたちに、
経済的な負担をかけたくないという気持ちもあり、
また一流企業のエリートコースを歩んだプライドもあり、子どもたちには相談ができませんでした。


しかし、だからといって、終の住処として購入したマンションを手放す気には、なれなかったそうです。
そこで、つい消費者金融からお金を借りてしまったのです。


最初に借りたのは、奥さんの老人ホームに支払うために必要な3万円でした。
ところが、借入額はどんどん増えていき、やがて複数の会社から200万円以上を借りるようになりました。


Aさんは誰にも相談できないまま、返済に悩んでいたそうです。
そしてある日、線路脇にたたずみ、ぼんやりと死ぬことを考えていたところ、
私が理事長を務めるNPO法人の職員に声をかけられ、すんでのところで自殺を思いとどまりました。


結局、Aさんはマンションを2000万円で売り払い、手頃なアパートに引っ越しました。

              

豊かな老後を迎えるはずが、終の住処になるはずだった都会のマンションで暮らせたのは、3年ほど。
購入時の価格は4000万円でしたが、売却費は半額程度になってしまいました。
その売却代金で、借金をすべて返済し、残ったお金で細々と生きていくつもりだといいます。


Aさんの経済状況は、かなり恵まれていた部類だと思います。
預金額も十分でしたし、年金額も平均よりかなりもらっています。

それでも、高価なマンションの購入と、奥さんの認知症という2つの大きなアクシデントによって、
自殺を考えるところまで追い込まれてしまったのです。


今後、日本は国力の低下が予想されています。
高齢者が増えて、社会保障費はふくれあがるばかり。
一方、少子化によって若い世代は少なくなり、税収は伸び悩みます。

そうなれば、医療費負担の増額や、年金支給額の削減が進む可能性は大です。

高齢者の経済環境は、厳しくなるばかりです。

特に危険なのは、このようにある程度経済的ゆとりがあり、
将来に向けて不安を感じていない元中流サラリーマン層なのです。・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
             

 

私は中小業の多い音楽業界のあるレコード会社に35年近く奮戦してきたが、
サラリーマンの時代では、生涯の給与、ボーナス、退職金を合算しても税込2億5000万円であった。

そして最後の5年はリストラ烈風の中、私は出向となったのは55歳の時であり、
各レコード会社の音楽商品のCD、DVDなどの物流を委託している物流会社に出向となった。

勤務した職場は、音楽のCD、DVDなどの商品を、
ソフトの販売店に出荷、返品など取り扱う物流会社の中のひとつの商品センターで、
私を含めた管理の正社員の5名の基で、契約・パート社員の男女120名前後で対応した。

こうした中、音楽の約2万種類のCD、DVDなど並ぶ商品棚は、 東京ドームより広い商品センターで、
私なりに奮闘し、
この出向先で2004年(平成16年)の秋に定年退職時を迎えた。

やがて定年退職時になると、この当時は大企業も盛んにリストラが実施されている中、
たとえ私が定年後に新たな職場を探しても、これといった突出した技術もない私は、
何よりも遠い勤務先の出向先で、私なりに奮闘して体力も気力も使い果たしてしまった。

                                

私は
何とか年収1千万円台で卒業できたが、
大企業で栄進された方、或いは官公庁の上層部のように高額所得地位にも成れず、
つたない私は程ほどの年収、退職金であり、金融資産も程ほどとなっている。

こうした中で、多くの方たちから人生の3大支出と称される教育資金、住宅資金、老後資金の中で、
無念ながら私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、
子供の教育資金は不要となり、 結果として程ほどの預貯金は出来たりしていた。

こうした中で、経済にも疎(うと)い私が、 信愛している経済ジャーナリストの荻原博子さんなどの数多く著名人の寄稿文を読み、
デフレ経済の蔓延している中、定年時に持家(マンションか戸建て)のローンは返済完了となり、
預貯金が3000万円あれば、公的年金を受け取りながら堅実に年金生活をし、
少しづつ取り崩して生活すれば、少しはゆとりのある年金生活ができるかしら、と学んだりした。

しかしながら定年後に、年金生活を始めた時、
古ぼけた一軒屋を、新たに新築すれば少なくとも3000万円は資金を要すると思い、
老後の資金に余裕がなくなり、私たち夫婦の趣味の国内旅行費などに制約されると思い、断念した。

そして定年退職時の2年前に、少しリーフォームをして、500万円前後で整備した程度となった。
                                   
こうした中、我が家の生計は原則として、私たち夫婦はお互いに厚生年金とわずかな企業年金を頂いた範囲で、
日常生活を過ごすことを原則としている。

そして耐久品の購入、冠婚葬祭、そして私たち夫婦の共通趣味の国内旅行に関しては、
程々の貯金を取り崩して、ここ14年半ばかり過ごしてきた・・。

こうした中で私たち夫婦は、原則として月初めには家計簿をお互いに確認しながら実施している理由は、
40数年前、私たち夫婦が婚約する前、
お互いに隠し立ては・・やめましょうねぇ、 と私は妻となる人から言われたりしてきた。

そして私たち夫婦は、結婚以来、毎月家計簿を原則として翌月の初めにしているが、
もとより生活費をお互いに確認した上で、私、家内が趣味に使える費用を捻出する為に、
毎月確認し、家計簿の月次決算をしている。

            
              

私たち夫婦は、いつの日にかどちらかが大病に遭遇して、不幸にしてあの世に旅立ち、
残された方は、『おひとりさま』となる。

そして介護・要となれば、介護施設に入居すると思わるが、
こうした施設の選定も誤ると取り返しがつかない、と知人から教示され、
まぎれもなく老後の生活は、安楽の中、何が起こるか分からないのが実態だ、と溜息を重ねる時もある。

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人生の晩秋期、大半の御方は大変だ、改めて高齢者の私は心の中で呟(つぶや)き・・。

2019-09-06 16:02:22 | ささやかな古稀からの思い

先程、ときおり愛読している公式サイトの【 日刊ゲンダイDIGITAL】を見たりした中、
『 【老後】首都圏特養の10%は ベッドが空いても入居できない 』
と題された見出しを見たりした。

私は東京の世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅に住む年金生活の74歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭の中で築後40年が過ぎた古ぼけた一軒屋に住んでいる。

そして私より5歳若い家内も、お互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごして、早や15年となっている。

こうした中、いつの日にか、どちらかが介護・要になった時か、
或いはどちらかがあの世に行き、おひとりさまになり、介護・要になってしまった時は、
やむなく介護施設にお世話になる、と私は漠然としながら思い馳せることがある・・。

こうした中、要介護認定されている場合は、
特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)などの介護施設のほか、
有料老人ホーム、 介護型のサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)などを学んだりしてきた。              

そして国の支援を受けている費用が程ほどに適度な特別養護老人ホームに、
入居が叶(かな)わなくなってしまった時、私なりに困苦すると思われる。

こうした深情を秘めている私は、《・・首都圏の 特別養護老人ホーム(特養)の10%は・・ ベッドが空いても入居できない・・》って・・
具体的にどのようなことですか、 と思いながら記事を精読してしまった・。

この記事は、公式サイトの【 日刊ゲンダイDIGITAL】に2019年7月20日に配信され、
無断であるが記事の大半を転載させて頂く。

                

《・・首都圏特養の10%は ベッドが空いても入居できない 安倍政権は、
「介護離職ゼロ」を目標にするが、 昨年7月に公表された「就業構造基本調査結果」(2017年版)によると、
過去1年間に介護のために離職した人は、約9万9000人。

5年前の前回調査より約2000人減っているが、ほぼ横ばい。
このペースでは、視野に入れる2020年代初頭の「介護離職ゼロ」は絶望的だ。
深刻な老老介護の現実を直視すると、介護離職ゼロどころか、 老後は共倒れが現実味を帯びている。

  ◇  ◇  ◇

大阪に住む70歳の男性は3年前、父を大腸がんで亡くした。 当時95歳。
診断されて3カ月ほどの急逝だったという。

「70歳を越えても、畑仕事をしていたせいか、足腰が丈夫で。
母を亡くしてからも、がんになるまでは、自宅で普通に暮らしていたんですよ。

不幸中の幸いといったら言葉が悪いが、 末期だったから、抗がん剤治療を入院で受けていたので、
事実上の介護は、病院にやってもらえたから助かった。
もし自宅で老老介護が長く続いたら、ホンマ、シャレにならん。 パンクだわ」


介護する人は、50代と60代で半数を超え、70代以上は4割近い。

大阪の男性は、親が入院先の病院で、息を引き取ったため、
大部分の介護を病院任せで済むというラッキーに恵まれたが、現実は苦しい。
 

月額料金が割安な特別養護老人ホームの待機者数は、
2014年調査の52万人から36万6000人に減っているが、 これは前提が変わったためだ。(略)

               

全国介護者支援協議会の上原喜光理事長が言う。
「2015年4月の介護保険制度改正で、
特養の入居基準は『要介護1以上』から『要介護3以上』に変更されました。

基準の厳格化で、待機者数は大幅に減りましたが、入居しにくい状況は変わりません。
ベッドに空きがあっても、介護スタッフの不足で、受け入れられない施設が少なからずあるのです」


みずほ情報総研が2016年に実施した調査によると、
全国550施設のうち、143施設が「ベッドに空きがある」と回答。
 

日経新聞が昨年、首都圏1都3県の特養の入所状況を調査したところ、
合計約13万8000床のうち、約6000床が空いていた。

対象エリアの待機者数は、約6万6000人なので、 実に10%は、ベッドが稼働していないことになる。
都市部ほど、未稼働ベッドが少なくないという。


2010年の厚労省調査によれば、入所者に占める待機者の割合は、平均22%。
最高で76%に上った。
 
仮に100床の施設なら、平均待機者は22人で、最高76人というイメージだ。

小手先の制度改正で待機者を減らしてみせるが、特養の順番待ちは、今なお深刻なのである。


「特養から漏れた人たちは、割高な民間の施設に頼るか、自宅で介護せざるを得ません。
高齢者の金融資産の保有状況を考えると、見通しは暗い」(全国介護者支援協議会の上原喜光理事長)

金融広報中央委員会の調査によると、70歳以上の2人以上世帯は、3割が貯蓄ゼロだ。
年金の受給額は、平均で国民年金が月額約5万5000円で、厚生年金が同14万7000円。
貯蓄がなければ、この年金でベラボーな民間施設に老後を委ねることは不可能だ。(略)・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。

                               
 
私は記事を読みながら、これから迎える我らの人生の晩秋期に於いて、
裕福な御方を除いた私を含めた大半の御方は大変だ、と私は心の中で呟(つぶや)いたりした。

こうした根拠のひとつには、『週刊ポスト』の2019年5月17・24日号の記事のひとつで、
関連の公式サイトが5月15日に配信されたのを、偶然に私は読み、溜息を重ねたりした。

『 退職金と年金で老人ホームに入居した70代男性の「こんなはずじゃなかった」 』、
と題された記事で、無断ながら転載させて頂く、

《・・老後を自宅で過ごすか、老人ホームなどの施設に入るかは、
“終の棲家”を決める人生最後の選択である。

自宅に死ぬまで住み続ける場合、要介護状態になればバリアフリーに改修する必要があり、
自宅の規模や工事箇所によっては、莫大なリフォーム費用が心配だ。

その点、老人ホームなら、入居時の一時金やその後の月額費用もパンフレットなどで明示されているため、
将来的な見通しが立ちやすいと考える人は多い。

老人ホーム検索サイト「みんなの介護」によれば、
民間の介護付き老人ホームの一時金の平均額は、356万4000円、利用月額は平均22万4000円だ。

               


だが3年前、70歳過ぎて妻が亡くなったのを機に、
自宅を売却して介護付き老人ホームに入居した男性(73歳)は、こうボヤく。

「初めに施設側から説明された額なら、退職金と毎月の年金で賄えると思って入居しましたが、
大間違いでした。

病院に通うことになれば、送迎費用を施設に払わなければならないし、
おむつなどの介護用品が必要になれば、それも自分で払わなければいけない。

入居時の一時金と月額費用以外に、支払うお金が多すぎて、
“このまま死ぬまで、ここにいられるのか”と不安になってきます」


一方、自宅に住み続けた場合はどうか。
介護アドバイザーの横井孝治氏がいう。

「『要支援・要介護』認定されていれば、廊下の手すりの設置などには、
介護保険が適用されて、自己負担は1割で済む。
トイレや浴室などそれ以外のリフォームを全部含めても、100万円程度で可能でしょう」

高齢者施設に入居するとしても、自宅を改修するにしても、
一度決めたら後戻りはできない。
どちらが金銭的に「穏やかな老後」かよく考えての判断が必要だ。・・》

              

この記事を読んだ私は、溜息ばかり重ねたりした。
そして、これからの私たち夫婦の難題のひとつであり、悩ましいなぁ・・
と思い深めたりした。

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毎日心地よく暮らす人の脳は、危険な状態にある、 高齢者の私は学び、やがて心身百倍と微笑み・・。

2019-09-05 14:28:00 | ささやかな古稀からの思い

先程、ときおり愛読している公式サイトの【 プレジデント・オンライン 】を見ている中で、
『 毎日心地よく暮らす人の脳は危険な状態にある    
                                 そのままだと人生が詰んでしまう 』、
と題された見出しを見たりした。

私は東京の調布市に住む年金生活の74歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭の中で築後40年が過ぎた古ぼけた一軒屋に住んでいる。

こうした中、もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
歩くことが何より健康体の源(みなもと)と思い、そして適度な熟睡する睡眠、或いは程ほどの食事が、
セカンドライフの私なりの健康体の三種の神器として思い、年金生活15年近く過ごしてきた。

そして私は9月下旬の誕生日を迎えると、後期高齢者入門の75歳となるが、
今回、《・・毎日心地よく暮らす人の脳は・・危険な状態にある・・》と読み、
私の年金生活は、殆どワンパターンの安楽な生活をしてきたので、
どうしてですか、と思いながら記事を精読してしまった。

            

この記事の原文は、脳科学者の第一人者の茂木健一郎さんが、
ど忘れをチャンスに変える思い出す力』(河出書房新社)を上梓されて、
プレジデントの編集部が一部を再編集した記事であり、
公式サイトの【 プレジデント・オンライン 】に2019年8月19日を配信され、無断であるが転載させて頂く。


 

《・・毎日心地よく暮らす人の脳は 危険な状態にある     そのままだと人生が詰んでしまう

「毎日、心地よく暮らすことが理想だ」という人がいる。
だが、脳科学者の茂木健一郎氏は「そうやってルーティンを繰り返し、決まった脳の回路ばかりを使っていると、
脳だけでなく人生も固まってしまう」と指摘する――。

            

☆長期記憶とIQの高さは関係ない

記憶には、「長期記憶」と「短期記憶」の二種類があります。

「長期記憶」は、海馬を使って形成される記憶で、
文字どおり、何カ月、何年という長い間、頭の中に保存されている記憶です。

「短期記憶」は、主に前頭葉が司るもので、数秒から数分というほんの短い間だけ、保存されている記憶です。

ここでみなさんに質問です。
いわゆる「頭のよさ(IQ)」と言われるものは、
長期記憶と短期記憶のどちらに関係していると思いますか。

こうたずねると、多くの人が前者、長期記憶と答えるのですが、そうではありません。

どれくらい多くの長期記憶を貯えられているかには、IQと関係していないことがわかっています。
確かに、IQが高い人は、頭の中にたくさんの知識を貯えていることがあります。
だからと言って、たくさんの知識があっても、IQが高くなるわけではないのです。


☆「思い出す」ができないと、記憶を使いこなせない

いわゆる「頭のよさ」に関係するのは、短期記憶だと言われています。
短期記憶とは、前頭葉という脳の司令室にある、スクリーンのようなところに、
今この瞬間にどれだけのことが同時に映し出されているか、だと考えることができます。

11桁の電話番号を聞いて、メモする間だけ覚えていて、
メモし終わったら、忘れてしまうというのがそれにあたります。

「頭のいい人」というのは、話をするとき、それまでの自分が話してきた内容を、
前頭葉のスクリーンに映し出して、はっきりと見渡すことができていて、
そのうえで次に何を言うかを決められるために、筋の通った面白い話になります。

前頭葉のスクリーンに、ほんの少ししか映し出されていなければ、
前の話と今の話のつながりが見えない、支離滅裂な話になってしまうことでしょう。

長期記憶として、側頭連合野を中心とする大脳皮質に
いくらたくさんの記憶を貯えることができていても、折に触れて前頭葉に引き出して、
現実世界に参照する訓練をしていないと、記憶という宝をうまく使いこなすことはできません。

「思い出す」つまり、記憶を引き出してきて現在の状況に照らして、編集するから、
その宝を活かすことができます。

思い出すことが、どうして大事かを、脳の仕組みから理解していただけたでしょうか。

             

☆「脳が危険な状態」かを5項目でチェック

自分が培った記憶を必要なときに、思い出せるかどうかをチェックするリストがあれば、
自分の脳の状態を判定できます。

それを判定する材料として、「こういう状態になっていたら、危ない」
というチェックリストを用意しました。
あなた自身、いくつか当てはまるものがあるでしょうか。

1.毎日つつがなく暮らしている感じがする

意外に思うかもしれませんが、心地よく暮らしている感じがするときは、
あなたは自分の人生を、自分で導いているとは言えません。

「最近、人生に力を入れる必要がなくなった。
スムーズにものごとが運ぶようになって、心地いいな。平和だな」という凪(なぎ)の状態は、
ルーティンを繰り返し、決まった脳の回路ばかりを使っていて、人生が固まってしまっているということです。


2.忙しすぎる

忙しくしていれば、いいのかというと、それも1と同じく危険です。
忙しいのは、仕事であれ、家庭であれ、忙しい原因となっている、単一の回路ばかりを使っていることが多いからです。


3.最近不安になったり、ドキドキしたりしたことがない

不安になったり、ドキドキしたりしたことがないということは、新しいものに挑戦していない、
新しい状況に遭遇していないということです。

これも一つの危険な兆候になります。
自分で自分の人生を導く、自分の欲求に従うのは、正解がないことですから、もともと不安に感じるものなのです。


4.他人の望みに「何でもいいよ」と言っている

「どこに行きたい?」、「何食べたい?」と聞かれて、
「何でもいい」「どこでもいい」と答えてしまっていたら、
これも、自分の脳の欲求に気づけなくなっている証拠です。

「こういうレストランがあるけれど、どう?」という提案に対して、
「別にいいよ」と吞み込むだけになっているなら、自分の欲求を抑えてしまっているか、
自分から望むことが、なくなってしまっているのかもしれません。


5.同じものごとを繰り返す

大好きな音楽、大好きな映画、大好きな本に繰り返し戻っていくのは、もちろんよいことです。
大抵「古典」と呼ばれる作品は、何度観ても聴いても、新しい発見があって、学びがあるものです。

ただ、そのようにすでに自分が好きだと、わかっているものの中だけで、生活を営むようになっているとしたら、
実は、好奇心を失ってしまっているか、
自分の欲望が見えなくなってしまっているのかもしれません。

             
これら5つのうち、当てはまるものが多ければ多いほど、
「思い出す」機能が弱っていると言えるかもしれません。

ではもしあなたの脳の思い出す機能が弱っているとしたら、どうすればいいのでしょうか。
その方法を次にお話ししていきます。


☆「何もしていないとき」に働く脳部位がある

思い出す方法には、実は、二種類あります。
無意識的にやる方法と、意識的にやる方法です。

前者は、デフォルト・モード・ネットワークの働き。
後者は、脳の司令塔である前頭葉が命令を出して、意識的に記憶を引っ張り出すようにすることです。

デフォルト・モード・ネットワークは、何かに集中しているときよりも、
何もしていないとき、リラックスしているときに、よく働く脳部位です
(海馬もこのネットワークの一部と考えることができます)。

多くの人は、脳は集中しているときに、よく働いていると思っているようですが、それは、間違いです。
何もやっていないときでないと、働かない脳部位があり、それがデフォルト・モード・ネットワークなのです。

             

☆ぼーっとすると「記憶の整理」が始まる

休んでいるときに、脳は勝手にさまざまなことを思い出して、体験と体験とを結びつけ、記憶の整理をします。
日中集中して仕事をしたり、たくさんの人に会ったりしているからこそ、
脳は体験の整理をする時間が必要になります。

何かに集中してばかりいたら、情報が入ってくるばかりで、脳が整理の時間を取ることができません。

ぼーっとしているのは「無駄」な時間にみえますが、大事な整理をしている時間なのです。
何もしないでいると、脳はようやく記憶を整理し始めます。

デフォルト・モード・ネットワークが一番働くのは、
眠っているときや、シャワーを浴びているとき、散歩をしているときなどです。

そうしたリラックスをしているときに、このネットワークが働いて、
記憶と記憶を結びつけたり整理したりすることで、いいアイデアが浮かぶとか、
ずっと忘れていたことを不意に思い出すことがあります。

1日の中で5分でも10分でも、ぼーっとする時間を持ちたいものです。

              

☆前頭葉に記憶を引き出すとメンテナンスができる

もう一つの意識的に思い出す記憶の整理術を説明しましょう。
はっきりと意識するということは、前頭葉に記憶が引き出されるということです。

前頭葉は脳の司令塔ですから、そこに記憶が引き出されることで、
「この記憶をどうしようか」、「どういう意味があったのか」と改めて
脳のさまざまな領域に問い合わせができるようになります。

現実世界にも照らし合わせて、広範な記憶のメンテナンスをしてくれます。

意識して思い出す仕組みは、前頭葉の短期記憶の回路に、主に側頭連合野から記憶を引き出すことです。
今の自分の前頭葉のスクリーンの中に、昔の記憶を映し出して、これからの役に立てることなのです。


☆「ど忘れ」こそが脳を鍛えるチャンス

意識的に思い出す場面とは、実は忘れてしまったときです。
「あれ、何だっけな?」とものの名前や誰かと会う約束などを、
ど忘れしてしまうことが誰にでもよくありますが、そのときは実は脳を鍛えるチャンスでもあります。

思い出そうとしても、思い出せないことはよくあって、そういう状態はイライラするので、
思い出そうとすること自体をやめてしまう人がいますが、とてももったいないことです。

思い出そうとするだけで効果があるので、実際には思い出せなくてもかまいません。
思い出そうとする癖をつけることは、記憶を整理する一連の回路を鍛えることになるので、
結果として物忘れを防止することになります。

また最高の脳のアンチエイジングです。

思い出すだけで脳が鍛えられる。これこそ、新しい脳の活用法です。・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。                           

            

私が年金生活の2004年(平成16年)の秋の当初から、我が家の平素の買物は、
私は自主的に買物専任者として宣言し、 家内から依頼された品を求めて、
独りで殆ど毎日、スーパー、専門店など歩いて行き、 買物メール老ボーイとなっている。

この後は、やはり自宅から3キロ以内の遊歩道、小公園などをひたすら歩き廻ったりして、
季節の移ろいを享受している。

私は亡き母の遺伝を純粋に受け継いだ為か、恥ずかしながら男の癖におしゃべりが好きで、
結婚した当初からでも、 何かと家内と談笑したり、
やがて年金生活の中でも ご近所の奥様、ご主人などと明るく微笑みながら談笑したりしている。

そして私は、遊歩道、公園などを散策していると、
見知らぬ男性、 女性グループの御方たちと、 話しかけられたり、或いは話しかけたりして、
立ち止まって談笑したりしている。


このような午前中の過ごし方を定例事項のように過ごしてきた・・。

例外として、家内のボディガード、お供そして荷物持ちで、3週間に一度ぐらい駅前で買物、
或いは年に3回ぐらい都心の新宿にある伊勢丹、小田急、京王などのデパートに買物、
そして庭の手入れ、国内旅行、懇親会、冠婚葬祭などで小用がない限り、定年後の丸14年を過ごしてきた。

こうした散策することは、
もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
いつの日にか認知症、或いは脳梗塞などの難病に遭遇したら、困窮するので、
ひたすら歩き、ときおり大股で歩いたり、或いは足早に歩くことが多くなっている。

                

そして
私は定年後に年金生活の始めた直後、独りで近所の遊歩道を散策したりすると、
こんなに自由に散歩できるなんて、許されても良いのかしら、
と定年直前までの多忙期を思い重ねたりし、戸惑いながら甘受したりした。

そして午後から夜の大半は、私は随筆、ノンフィクション、現代史、総合月刊雑誌などの読書、
ときおり20世紀の私の愛してやまい映画を自宅で鑑賞したり、 或いは音楽も聴いたりしている。 

そして年金生活は、サラリーマン航路は、何かと悪戦苦闘が多かった為か、
つたない半生を歩んだ私でも、予測した以上に安楽な生活を享受している。

このように定年後の60代は、年金生活に戸惑いながらも享受した10年となり、
70代は体力の衰えを実感しながらも、水平飛行した航空機のように年金生活を過ごし、
時折こうした甘味した私たち夫婦は、いつまで続くかしら、と思ったりして日々を過ごしている。

このように何かとワンパターンの年金生活を過ごしている私は、
今回の《・・毎日心地よく暮らす人の脳は 危険な状態にある ・・そのままだと人生が詰んでしまう・・・》、
ドキーンとしてしまった・・。

しかしながら拙(つた)ない人生航路を歩んでいる私は、
ひとつのことを思いだして微笑んだりしてしまった・・。

夜に寝て居る時は、現役サラリーマン時代だった時と違い、
悩みは激少している為か、 たとえ震度3ぐらいの地震でも、 目覚めることなく朝まで熟睡している。

やがて朝の7時少し前の頃に、ぼんやりと目覚めて、 うつらうつらとまどろみながら、
ぼんやりと昨日の出来事を思い浮かべたりした後、
本日は・・今週は・・と予定事項を思い馳せたりして、15分過ぎた頃に起床したりしている。


或いは定例事項のように散策をしたり、偶然にお逢い人と談笑をし、
そして読書をしているが、昨日と同じことはないので、 ワンパターンじゃないよなぁ・・
と思い重ねて、微苦笑したりしている。

               

しかしながら70歳を過ぎた頃から、恥ずかしながら物忘れがあったりしている。

今回、脳科学者の第一人者の茂木健一郎さんの《・・
「ど忘れ」こそが脳を鍛えるチャンス・・

思い出そうとするだけで効果があるので、実際には思い出せなくてもかまいません。
思い出そうとする癖をつけることは、記憶を整理する一連の回路を鍛えることになるので、
結果として物忘れを防止することになります。

思い出すだけで・・脳が鍛えられる・・》

このようなことを学び、つたない私でも、人生の晩秋期を迎えるにあたって、
勇気百倍、心身百倍・・と微笑んだりしている。

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肩こりや疲れに効く、座ったままできる首のストレッチ、こっそりと高齢者の私は学び、やがて微笑みを重ねて・・。

2019-09-04 14:52:54 | ささやかな古稀からの思い

先程ときおり愛読している生活総合情報サイト【All About(オールアバウト)】に於いて、
『 座ったままできる首のストレッチ  ~肩こりや疲れに効きます 
と題された見出しを見た。 

私は東京の調布市に住む年金生活の身であり、
9月下旬の誕生日を迎えると、後期高齢者入門の75歳となる。

私はサラリーマン現役時代の58歳の頃までは、肩や首の疲れを感じることはなかったが、
これ以前、リストラ烈風の中、私は出向となったのは55歳の時であり、
各レコード会社がCD、DVDなど音楽商品を委託している物流会社に配属されたりした。

                                 
こうした中で、定年退職時まで半年を迎えた2004年(平成16年)の3月、
私は右腕が肩より上に上げたりすると何かと重く、痛みを感じたので五十肩かしらと思い、
毎週土曜の休日になると、自宅から最寄駅の駅前の近くにある整形外科に、5月まで通院したりした。

思い当るとすれば、この当時は毎朝の4時45分に起床し、
自宅の付近の始発バスに乗り、小田急線の『成城学園前』駅より遠方の通勤場所に通い、
音楽商品のCD、DVDなどのある東京ドームより広い商品センターで奮戦し、
帰宅は早くても夜9時過ぎであったりした。

こうした状況の中、家内は心配して、眼精疲労、五十肩、腰の痛みなどの良いビタミン剤を買い求めて、
私は朝食後に服用したり、何よりも自分の敵は自分だ、と自身を叱咤激励し、
身も心も疲れ果てる中、奮闘していた。

こうしたことを50代の後半に5年近く過ごしてきたので、疲労の蓄積かしら、と苦笑したりした。

やがて半年後に私は定年退職時の60歳となり、
これを祝福するかのように、五十肩の痛みが消え去り、 私は微苦笑を重ねたりした。

          

やがて63歳
の頃から、無念ながら肩や首の疲れを感じ、
ときおりラジオ体操の真似事をしたりしきた・・。

或いは月に一回、散髪屋(理容店)に行くと、髪の毛を洗ってくれた後、
上半身、肩、首廻りなどマッサージして下さると、ここ10数年、 何かしら身体が楽になったように感じてきた・・。

のような深情を秘めた私は、今回の《・・座ったままできる首のストレッチ ~肩こりや疲れに効きます~・・》標題を見て、
こっそりと学ぼうかしら、と記事を開いた。 

の記事は、筋トレ・筋肉トレーニングガイドの森 俊憲さんの寄稿文であり、
【All About】に2019年9月4日に配信され、無断であるが転載させて頂く。

《・・座ったままできる首のストレッチ ~肩こりや疲れに効きます~

          

私たちは普段から、パソコン操作や携帯メールなどで、眼を酷使しがち。
目に疲労が溜まると血行が悪くなり、次第に首コリ、肩コリへと発展します。

今回は座ったままで簡単に出来る、首周りを効果的にリフレッシュするストレッチをご紹介します。

(略)パソコンPCやデスクワークで長時間、前傾姿勢を続けていると、
本来緩やかに曲がっている頚椎(首の骨)がそのまま固定され、
まっすぐ立った状態になり首への負担が増加します。


特に首周辺の血管は、脳に血液を送る重要な部分なので、首周辺の血液循環が悪くなると、
脳への酸素も滞り「集中できない、イライラする、頭が痛い」などの症状が出やすくなります。

(略)
そんな状況の改善策として、仕事合間に椅子に座ったまま、
首コリを軽減させる簡単ストレッチをご紹介します。

          

座ったままできる首のストレッチ1:首回しは顎で鎖骨をなでるように

今回ご紹介するストレッチは2つ。
首から肩周辺をほぐし、硬くなった筋肉を効果的にリフレッシュさせていきます。

首周辺はデリケートなので、痛みを感じたら無理をしないように気を付けてください。
最初はうまく動けなくても、だんだんとほぐれていくようになりますからご安心を。

 
首ストレッチ手順1
【スタートポジション】椅子に深く腰掛け、背筋を伸ばします。
一度息を吐きながら、ストンと肩の力を抜きましょう。
 
首ストレッチ手順2
ゆっくりと顎を胸に引き寄せ、首の後ろを頭の重みで伸ばしていきます。
 
首ストレッチ手順3
鼻で呼吸を続けながら、ゆっくり頭を回していきます。
この時、顎で鎖骨をなでるつもりで大きく回しましょう。

 
首ストレッチ手順4
余計な力を抜いて、ゆっくりと大きな動作で行いましょう。
 
首ストレッチ手順5
再び顎で鎖骨をなでるように。
1回転したら次に反対側も同様に行いましょう。



詰まった感じや伸びにくい部分については、無理をせずに、
ゆっくりまたは負担をかけず、軽く回すようにして、首を痛めないように注意してください。

肩の上で4キロ程ある大きなボールを転がすようにイメージすると、スムーズに気持ちよくほぐれていくはずです。


          
 

座ったままできる首のストレッチ2:首筋のラインをほぐす!

では次に、疲れのたまっている腕から首筋のラインをほぐすストレッチをご紹介します。
二の腕からギュッとしぼるので、パソコン操作で疲れた腕の筋肉をリラックスさせる効果もあります。

 
首ストレッチ手順6
【スタートポジション】 椅子に深く腰掛け、背筋を伸ばします。
右手を左の耳の上あたりに置きましょう。
 
首ストレッチ手順7
ゆっくりと息を吐きながら右手を引いて、頭を右に倒していきます。
少しづつ、右の耳と肩が近づいて行くようにイメージすると動作しやすくなります。
 
背中ストレッチ手順3
そのままの状態から、左手を伸ばしていきます。
 
 
 

 

腕を伸ばした状態から、親指を前に、手のひらを天井に向けて、
腕の付け根からゆっくりねじりましょう。
そのままゆっくりと10呼吸程度キープ。反対側も同様に。


腕から首のラインが伸びることを感じたら、目線や頭においている手の位置を調整して、
自分が一番気持のいいと感じるポイントを探していきましょう。


首筋から肩回り、腕までゆっくりとほぐすと、
こんなに気持ち良かったのか! と改めてストレッチの気持ちよさに気付きませんか?

ストレッチ効果を高める呼吸とともに、新鮮な酸素を頭や体に送り込んで、
頭や心をリフレッシュさせましょう。

よく、首をグキっと鳴らして修正する人もいるかと思いますが、
基本はゆっくり筋肉と頚椎をほぐすことが大切ですよ。・・》


注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
                              

今回、筋トレ・筋肉トレーニングガイドの森 俊憲さん寄稿文に導かれて、
肩こりや疲れに効く、座ったままできる首のストレッチを学んだりした。

やがて掲載されている数々の写真を見たりして、
何かと不器用な私でも、こっそりと座ったままできる首のストレッチをしたりした。

まもなく森 俊憲さんのお手本には、少し程遠いが、
何かしに肩が楽になったように感じたりした・・。

こうしたことを日々実践して、やがて時が過ぎれば、
今後の私は、『肩こり』は無縁になるかしら、と微笑んだりしている。
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病気でなくても、加齢でなる「寝たきり」・・・防ぐ方法は1つだけ、高齢者の私は学び、多々教示され・・。 

2019-09-03 13:40:44 | ささやかな古稀からの思い

先程、ここ一週間ばかり愛読している公式サイトの【  夕刊フジに於いて、
医師でジャーナリストの富家 孝(ふけ・たかし)さんが、
連載寄稿されている 『続・長生きは本当に幸せか?』を読んだりしてきた。

そして連載寄稿文の中のひとつ『 病気でなくても加齢でなる「寝たきり」・・・防ぐ方法は1つだけ 』、
と題された見出しを見たりしていた。

私は東京の調布市の片隅みに住んでいる年金生活の74歳の身であるが、
健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
いつの日にか認知症、或いは脳梗塞などの難病に遭遇したら、困窮するので、
自宅から3キロ以内の遊歩道、小公園などをひたすら歩き廻ったりして、 季節の移ろいを享受している。

まして「寝たきり」などになってしまったら、もとより日常生活を束縛されるので、
ときおりいつの日にかの自身の晩秋期を思い馳せると、「寝たきり」は勘弁して欲しい、と切実に念願している。

このような心情をほ秘めた私は、今回の《・・病気でなくても・・加齢でなる「寝たきり」・・防ぐ方法は1つだけ・・》、
真摯に学びたく、記事を精読してしまった・・。
           
                

この記事は、公式サイトの【  夕刊フジに於いて、2019年9月2日で配信され、
無断であるが殆どを転載させて頂く。

《・・病気でなくても加齢でなる「寝たきり」・・・防ぐ方法は1つだけ 
  

日本が、世界に類を見ない「寝たきり」の老人大国であることは、いまや広く知られています。

正確な統計はありませんが、寝たきり老人の数は、
1993年の90万人から、2010年に170万人に達し、
2025年に230万人に達すると予想されています。

大きな原因は、過剰な終末期医療(延命)にありますが、それだけとは言えません。

 
一般的に、がんの末期や認知症の進行などで、最終的に寝たきりになると思われがちですが、
加齢の進行で、身体機能が衰えれば、寝たきりになるケースもあるのです。

 
内閣府の「高齢社会白書」によると、高齢者が「要介護」となる主な原因は、
(1)脳血管疾患、
(2)認知症、
(3)高齢による衰弱、
(4)骨折・転倒となっています。
つまり、高齢化(老化)は、いずれ寝たきりを招くわけです。

 
どうしたら、寝たきりを防げるのか? 
人生の終わりまで、自分のことは、自分でできる生活ができるか? 

               

答えは1つ。
脳と体を使い続けることです。

 
たとえば、心臓疾患、脳卒中などの重篤な症状で入院し、
治療を受けた患者さんで、寝たきりにならない患者さんは、
リハビリを早く始め、それに取り組んだどうかで、決まります。

 
急性期病院は、治療が主なので、リハビリに関しての意識は高くありません。
たとえば、脳梗塞で入院しても、回復後すぐに、上半身を動かすなどのリハビリをやりません。(略)

 
できるだけ早く、体を動かす。
これが大事なのです。
高齢者の場合は、とくにそうです。

高齢者の場合は、病院で1カ月もベッドに横になったままでいると、
関節が拘縮し、全身の筋肉が減少するだけでなく、心肺機能まで衰えます。

さらに、栄養や水分が十分に与えられないと、物を食べる機能まで失われてしまい、
体力を回復するのは、困難を極めます。

 
こうして、寝たきりになってしまうのです。

 
ともかく、体を動かし続けること。
そして、日常生活を支障なく送れるように、心がけることです。

なにも脳梗塞などの疾患に限った話ではなく、普通に年をとっていく過程でも、同じです。
加えて、脳の認知機能も絶えず使い続けることが、重要です。

 
身体機能の衰えを予防するには、まずは歩くこと。
1日最低でも4000歩のウオーキングが必要です。

               

さらに、椅子から立ち上がって、
また座るという動作を100回ぐらい行うことが推奨されます。

運動といっても、ジムに通って筋トレをする、ランニングをするなど、
激しい運動をする必要はないのです。(略)

運動には、筋肉の衰えを防ぐ、脂肪を燃やすといったこと以外にも、
脳の働きを活性化する、ホルモン分泌を助けるなどの作用があります。
外からはわからない内臓の老化も、防ぎます。

 
老人施設では、寝たきりにならない運動として、
ウオーキング、ジョギングを勧めます。
有酸素運動をすることで、代謝と血行をよくできます。

               
            
また、「ひとりジャンケン」も勧めています。
これは、利き手でグー・チョキ・パーと順に出し、
逆の手で必ず負けるチョキ・パー・グーを順に出していくというもの。

これを1日5分行うだけで、脳の認知機能の低下を防げます。

 
いろいろ厳しい現状を書いてきましたが、
「長生き」を目的にするのではなく、何をするか頭を使いながら、年を重ねていきましょう。・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。

                  

記事を読む終わった後、《・・病気でなくても、加齢でなる「寝たきり」・・・防ぐ方法は・・》
できるだけ日常生活で身体を動かす。
そして脳の働きを活性化することと学んだりした・・。

こうした中、私は殆ど毎日散策をしているので、身体を動かすことに関しては、
良いかしら、と微笑んだりした。

しかしながら脳の働きを活性化については、漠然としているので、
今回、記載させている《・・「ひとりジャンケン」・・》を、こっそりと始めた・・。

そして《・・利き手でグー・チョキ・パーと順に出す・・》ことは右手でできたが、
何かと不器用な私は、同時に《・・ 逆の手で必ず負けるチョキ・パー・グーを順に出していく ・・》のが、
左手で出来なく、苦笑したりした。

やがて毎日、少しづつ「ひとりジャンケン」をすれば、
いつの日にか、何かと不器用な私でも、出来そうと思いながら、微笑んだりしている。 

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夏バテよりも恐ろしい「9月バテ」 その深刻な症状、高齢者の私は動顛しながら学び、多々教示されて・・。

2019-09-02 13:14:26 | ささやかな古稀からの思い

先程、ときおり愛読している公式サイトの【 NEWSポストセブン  】を見ていたら、
『 夏バテよりも恐ろしい「9月バテ」 その深刻な症状 』
と題された見出しを見たりした・・。


私は東京の調布市に住む年金生活の74歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭の中で築後40年が過ぎた古ぼけた一軒屋に住んでいる。

こうした中、もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
歩くことが何より健康体の源(みなもと)と思い、そして適度な熟睡する睡眠、或いは程ほどの食事が、
セカンドライフの私なりの健康体の三種の神器として思い、年金生活15年近く過ごしてきた。

こうした中、昨日の9月1日の朝、カレンダーで一枚で表示されている8月を破り、
新たな9月のカレンダーを見たりすると、今年も無事に熱い時節を乗り越えたよなぁ・・、
と思ったりしていると、何かしら疲れと安堵感が入り混じった複雑な気持ちになったりした・・。

こうした深情を秘めた私は《・・夏バテよりも恐ろしい「9月バテ」 その深刻な症状・・》って・・
どのようなことですか、と学びたく記事を精読してしまった・・。

この記事の原文は、『週刊ポスト』の2019年9月13日号に掲載された記事のひとつで、
関連の公式サイトの公式サイトの【 NEWSポストセブン  】に9月2日に配信され、無断であるが転載させて頂く。
 
                          


猛暑が続く真夏のうちは、熱中症など体調管理に気をつけていても、
「少し涼しくなってきたな」と感じ始めると、つい安心してしまうもの。

しかし、これからの時期も、注意が必要だ。
油断をしていると、重篤な病気につながる危険がある。
夏バテよりも恐ろしい「9月バテ」とは?

昨年、猛暑対策を万全に行なっていたという60代のA氏は、
秋口を迎えると、妙な体の不調を感じるようになった。

「夏の間は、寝ている間もクーラーをつけ、日中はあまり外出しないように心がけていました。
おかげで夏バテすることもなく、快適な夏を過ごせていたんです。
でも夏が終わって、しばらくすると何だか疲れが抜けないなと思うようになって・・・」

その後、A氏は慢性疲労だと思い、定年してから働いていたアルバイトを休み、
家で日々を過ごしていた。

「ある日、ろれつが回らなくなってしまって・・。
さすがにおかしいと思った妻が、病院に連れて行ってくれたのですが、
脳梗塞の初期症状だと言われ、仰天しました」

温暖化の影響で、35℃を超す猛暑日が連日続く近年は、至る所で熱中症対策が喚起され、
外出や運動を控えて、エアコンの効いた室内で過ごす人が多くなった。

             

しかしその結果、かえって9月に入り、体調を崩す人が増えているという。
これがいわゆる“9月バテ”だ。

八木山すずきクリニック院長の鈴木雅貴氏が指摘する。

「主な原因は、自律神経の乱れです。
薄着で冷房をガンガンかけて、冷たい物を口にするといった夏の生活スタイルを
9月以降も続けることによる『体の冷え』が一番大きい。

また、9月に入ると朝昼夜の寒暖差が激しくなりますが、
気温差が5℃を超える頃になると、次第に体が温度変化に対応するのが難しくなってくる。
これに加えて、秋雨前線や台風による気圧の変化も、自律神経の乱れにつながり、体調不良を引き起こすのです」

             


◆血管・内臓に深刻なダメージ

症状としてはまず、「体がだるい」、「食欲がない」、「よく眠れない」といったものから、
「頭痛・肩こり」、「めまい」、「便秘・下痢」、「微熱が続く」、「風邪がなかなか治らない」など様々だ。


夏バテも、自律神経の乱れによって体調不良が起こるメカニズムは同じだが、
夏は、暑さが原因なのに対し、
9月以降は、気温差や気圧の変化、夏の冷房疲れの蓄積による自律神経の乱れが原因という違いがある。

そのため、夏バテは、暑さが和らげば体調が回復することが多いが、
9月バテは、より症状が重症化しやすい。

「冷えたビールのガブ飲みや、冷房のつけっぱなしを続けることで、
血管や内臓は、深刻なダメージを蓄積している。
9月バテは、それが秋口になって噴出するのです」(日本老年精神医学会専門医で横浜相原病院院長の吉田勝明氏)

胃腸などの内臓機能や、血管の拡張・収縮、発汗による体温調節をすべて担う自律神経が乱れてしまうと、
内臓機能や血管がダメージを受け、より重い病気にかかりやすくなるのだという。

             

特に男性は、女性よりも冷房の温度を低くする傾向にあるので、ダメージを受けやすい。

「とりわけ高齢になると、体温調節機能が衰えていたり、免疫力が低下していることが多いので
注意が必要です。
この時期は持病が悪化して、亡くなる人も多い」(秋津医院院長の秋津壽男氏)

動脈硬化や糖尿病などの持病を悪化させ、脳梗塞心筋梗塞を引き起こしたり、
胃潰瘍や逆流性食道炎、肺炎などにかかりやすくなる可能性もある。

前出・A氏の例も、血管にダメージを受けたまま放置していたことで
起こってしまった脳梗塞だったということだ。・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。

                           

私は
記事を読みながら《・・夏バテよりも恐ろしい「9月バテ」・・》を初めて学び、
ときには深刻な症状となることを、動顛しながら多々学んだりした。

私は9月初旬に実質年金生活を始めて、丸15年が過ぎて16年生となる。
そして下旬になれば、恥ずかしながら後期高齢者の入門が許される満75歳となる。

ここ数年、私が意識的に深めていることは、 介護などの必要がなく、
日常生活を支障なく過ごせる期間を示す「健康寿命」の 男性は72.14歳(厚生労働省、2016年の推計値)であり、
平均寿命までは男性で8.84年となっていることである。

こうした中で、約9年もの間、何らかの介護支援が必要となる、
と改めて教示されて、 動顛をしたり、溜息を重ねたりしてきた・・。

いずれにしても、それぞれ多くの御方が自助努力をされ、
自身の日常生活も何とか制約され、人に頼よることの多い介護・要の期間をできる限りないように願い、
平均寿命=健康寿命を目標に、日々を過ごされている御方が多いと思われるので、
ときおり私も歩きながら念願する時もある。

               

そして何かとプラス思考の私は、もしかしたら80歳の御誕生日を健康寿命で迎えられるかしら、
と微笑んだりしている。

しかしこうしたことは、自身の自助努力が肝要であるが、
こればかりは単細胞の私でも、親兄弟、親戚、知人の病状、そして人生の終わりを学んできた私は、
仏様か神様が采配される世界だよねぇ・・微苦笑する時もある。

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偶然通った集落、全員『かかし』の光景、たまたま私は学び、やがて感心して思わず微笑み・・。

2019-09-01 14:56:16 | ささやかな古稀からの思い

先程、パソコンを立ち上げて、ヤフー・ジャパンのライフ記事を見ている中、
『 「やけに人がいるな」と思ったら・・・全員かかし 偶然通った集落の光景にゾクリ 
と題された見出しを見たりした。


私は東京の調布市の片隅みに住んでいる年金生活の74歳の身であるが、
体力の衰えは実感しているが、好奇心だけは強く、どのような情景なのょ、
と思いながら記事を開いてしまった・・。

この記事は、もんしゅ(@yakedooo)さんが画像提供して下さり、
初めて知る公式サイトの【ねとらぼ 】2019年9月1日に配信され、無断であるが転載させて頂く。

                

《・・「やけに、人がいるな」・・・偶然通った集落で見かけた、のどかな風景とそこで暮らす人たち。
手押し車を押すおばあさんや、自転車に乗る人、農作業中の人、バス停で待つ人びと・・・
しかし、近づいてみるとそれらが全て「かかし」だったという、
ゾクッとするような光景が滋賀県で目撃され反響を呼んでいます。

【画像】近づいてみる
《ここをクリックして、数々に写真に、私は思わず微笑み、感心させられたりした・・》

投稿したのは、Twitterユーザーのもんしゅさん。

滋賀県の東近江市の「山上新田」バス停付近にて、その日出ていた霧を抜けた後に、見つけたそうです。
実際の光景を撮影していますが、どの“人たち”もかかしとは思えないほど生活感があり、
遠目からだと普通の住民にしか見えません。

間違えて話しかけそう・・・。

 
写真だとより判別がつきませんが、近寄って正面から見ると、顔はペンで描かれた例の顔です。
とはいえ、それ以外の服や帽子がそれっぽく、立ち姿もリアルなため、
かかしだとわかってから余計に違和感を覚え、少し背筋が寒くなります。

ちなみに家の庭で洗濯物を干しているように見える、後ろ姿のおばあさんも“かかし”だったとのこと。
まじか・・・。

 
そんな恐ろしくもアートで、違う世界に入り込んだような魅力を感じるこの場所は、
珍名所として、地元などで知られているようで「テレビで見た」という声も。

かかしと言えば、徳島県三好市に“かかしの里”と呼ばれる場所があったり、
兵庫県姫路市には「奥播磨かかしの里」など、
さまざまな場所でかかしたちの“住む”場所があり話題になっています。

 
過疎化や高齢化などで地域としての機能維持が危ぶまれる集落では、
上記の「奥播磨かかしの里」のように、村おこしとしてかかしが設置されている例もあります。

 
今回の滋賀県東近江市のかかしも、「時が止まった村みたい」、
「(ゲームの)SIRENっぽい」と注目を集めており、興味を持つ人の声も。
夜に行くのは怖すぎますが、気になった人は不思議な世界を体験しに行くのもありかもしれません。・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。

                           

記事に掲載されている数々の『かかし』を拝見しながら、日常生活のひとこまを見たような情景に、
感心して思わず微笑んだりした。

過ぎし旅先で、秋の田んぼの中に、『かかし』の単身を見たことはあったが、
今回のように、数多くの日常生活のひとこまの情景・・恐れ入りました、と私は心の中で呟(つぶや)いたりした。

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