先程、ときおり愛読している公式サイトの【 暮らしのマネー 】を見ていたら、
『 加入者増加の医療保険 貯金が「100万円」あれば必要ない 』
と題された見出しを見たりした・・。
私は東京の調布市の片隅に住む年金生活の74歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
ささやかに過ごしている。
こうした中、過ぎ去り年の2004年(平成16年)の秋に、
ある民間会社のサラリーマンを定年退職した後、 多々の理由で年金生活を始めた。
そして私たち夫婦は、齢を重ねるとボケたことを配慮して、
まもなく銀行、郵便局、生命保険等を出来うる限り集約したりした。
こうした中で、保険関係をすべて見直して、
現役時代より生命保険、死亡保険、医療保険、傷害保険は、 ほぼ半減に修正し、
火災保険、家財保険だけは従来通りとした。
やがて私は高齢者入門の65歳になり、介護保険証を受けたりした。
そして2011年(平成23年)10月初旬に、 家内は家内の父の命日に際して、
家内の母と妹の三人で、 墓参を兼ねて1泊2日の短き慰安旅行に行った時に、
何かの話題の後に、年金生活の保険金の話題になったらしい。
この時に、程ほどの貯金があれば、『国民健康保険』、『介護保険』もあり、
高額治療になった場合は、程ほどの自己負担で済むから、 『医療保険』などはなくても大丈夫よ・・、
と家内は言われたりした、と家内の帰宅後に私は教えられた。
この後、齢ばかり重ね何かと無知なことが多い私は、
現行の長期にわたって自己負担する高額な医療費について調べたりした。
或いは遠い親戚の叔父さんが3度ばかり入退院されて、
たまたま私は、 《・・70歳未満の場合は、年収が約210万~790万円の一般所得者は、
一か月当たりの自己負担の上限を8万100円・・》 と教えられ、
何かと思い込みの激しい私は、そうなんだ、と教示させられたりした。
そして私は厚生労働省の公式サイトのひとつ『高額療養費制度を利用される皆さまへ』を視たりした結果、
公的の『国民健康保険』と『介護保険』さえ加入していれば、
我が家としては、『死亡保険』、『医療保険』、『傷害保険』は、年間として少なくとも約30万円を支払ってきたが、
我が家としては不要かしら、と私たち夫婦は結論した。
まもなく私は、解約の手続きを開始したりしたのは、年金生活を7年過ぎた頃であった。
家内は、年30万円で7年だから、210万円・・無駄だったかしら、と苦笑したりした。
『でもねぇ・・先の見えない漠然とした年金生活を始めて・・無事に病気することなく、 旅行に行けたし・・
こうして8年を迎えられたのであるから・・良かったじゃないの・・』
と私は微苦笑しながら、家内に言ったりした。
そして我が家は、私は国民健康保険、介護保険さえあればと思いながら、
生命保険、死亡保険、医療保険、傷害保険を解約したりした・・。
我が家はこれ以来、もとより『国民健康保険』、そして『高額療養費制度』を頼りにしている。
このようなささやかな医療保険を体験してきた私は、
今回の《・・加入者増加の医療保険 貯金が「100万円」あれば必要ない・・》に関して、
私は間違って解釈していたら大変だなぁ・・と思いながら真摯に記事を精読してしまった。
この記事の原文は、『女性セブン』の2019年3月7日号に掲載された記事のひとつであり、
関連の公式サイトの【 NEWポストセブン 】に2月25日配信され、無断であるが転載させて頂く。
《・・加入者増加の医療保険 貯金が「100万円」あれば必要ない
いくつもの医療保険に入り、万が一の疾病リスクに備えようとする人は多い。
医療保険の契約件数は、今や3677万件にのぼり、
生命保険文化センターによると、医療保険に加入する世帯は8割を超え、
がん保険やがん特約の加入率も、6割を超える。
もしもの時に、公的医療保険制度だけでは「まかなえない」と考える人も半数以上と多く、
医療保険・がん保険に加入する人は年々増えるばかりだ。
医療保険への加入者は、なぜこんなに増えているのか。
保険に詳しいファイナンシャルプランナーの長尾義弘さんが解説する。
「保険は、かつては死亡保険(生命保険)が主流で、
病気やけがへの保障は、死亡保障を補う“特約”に過ぎなかった。
しかし、寿命が年々延びているので、
『生きている間のリスク』に備えた方がいいという需要が掘り起こされ、
『死亡保障』よりも『生存保障』を求めるニーズが高まったのです」
単身者の増加や少子高齢化で、死亡保険が売れなくなったことで、
保険会社は、販売戦略を転換。
医療保険を主力商品として、大々的に宣伝するようになった。
そうして加入者のニーズを追求した結果、
「入院日数分の給付金+手術給付金」が支払われる、今では定型ともいえる医療保険が主流になった。
ところが、そうした医療保険は、実は欧米ではあまり見られない、日本独特の商品でもある。
『「保険のプロ」が生命保険に入らないもっともな理由』など、
保険に関する多数の著書がある後田 亨さんが話す。
「テレビCMなどの影響でしょうか、民間の保険に入っていないと、
いざという時に何の保障もないと認識している人がいます。
しかし、それは大きな誤解です。
そもそも日本人は、世界的にも医療費の国民負担が軽く、手厚い社会保障に守られていることを知ってほしい。
原則、全国民が加入する健康保険は、医療費の自己負担は3割(75歳以上の後期高齢者は1割)で済み、
『高額療養費制度』という優れた制度もあります。
その保障内容を知れば、民間の保険は必須とは考えにくいはずです」
高額療養費制度とは、一定額以上の医療費がかかった場合、
限度額を超えた分の費用が、払い戻されるというもの。
その制度のおかげで、たとえ医療費が月に100万円かかったとしても、
平均的な収入の世帯(月収28万~50万円)であれば、最終的な自己負担額は月8万7430円で済む。
「どんなに高額でも、月の上限が決められているため、
わざわざ高いお金を払って、医療保険に入る必要はありません。
万が一に備えるとしても、貯金が100万円もあれば充分です」(後田さん)
表は疾病別に発症から完治まで(がんの治療のみ)の治療費の自己負担額を算出したもの。
たとえば胃がんのステージIの治療費の場合、3割負担なら5年間で約48万円のところ、
高額療養費制度を適用すれば、約22万円ほどの自己負担で済む。
また、そもそも最近は、入院日数が短期化している。
がんの平均入院日数は年々減少し、今や20日前後で退院できることがほとんどだ。
長尾さんが自身の体験を話す。
「最近は長期入院が少なくなり、入院をしても高額な負担になることが少ない。
そのため、高額療養費制度を活用すれば、差額ベッド代を含めた自己負担額はせいぜい10万~20万円ほどです。
実際、私自身が2週間入院した時も、医療費総額114万円に対し、最終的な自己負担額は14万円で済みました」・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
記事を読む終わった後、私は基本的には誤りがなかったことに、安堵したりした。
そして私は、丸14年過ぎた年金生活の今年の新年早々、年金生活で初めて8泊9日の入院をした。
夜の10時過ぎ頃、左胸が圧迫され、強く痛みを感じて、やむなく救急車で病院に搬送されて、
程々近くの 循環器専門の病院で、10数名の医療スタッフの中、私は中央診察台で、
心電図、造影剤を入れてカテーテル、そしてCTスキャンなどの精密検査、 或いはレントゲン終えたのは、 早朝3時半すぎであった・・。
やがて『胸膜炎』(追記・急性冠症候群)と病状とされ、 しばらく経過観察したく・・ と入院が余儀なくされて、
結果的に8泊9日の入院となったりした。
この後、3月の初めの頃、突然に左眼だけが酷い白内障になったように視力が激変し、
結果的には4月2日より、眼科医院に6泊7日ばかり入院して左眼の硝子体手術を受けたりした。
この当時の私は、『国民健康保険』は2割自己負担で、
この2回の入院費用は程々に支払ったが、やがて私の住む調布市より、
『高額療養費制度』の還付金、後日に私の指定した銀行口座に振り込まれた。
そして私は、病院に入院して、こんな還付金を頂いてよいのかしら、
と戸惑いながら家内に言ったりして、微苦笑したりした。