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その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋王国(ハーブティー)

2011-11-01 20:15:31 | 夢屋王国

「ハーブティー」などと言う物は、婦女子のお飲み物と決め付けておりました。色は綺麗なんだけれど、年代的にセンブリや十薬(ドクダミ)といった煎じ薬を思い出してしまうのであります。祖母が『生薬正本』(タイトルはうろ覚え)なる古い糸綴りの本を持っておりまして、今のようにお医者さんに通うなどと言うことが無かったものですから、ありとあらゆる生薬の人体実験に使われたような気がします^^;
時として、それは煎じ薬であり、マムシや卵の殻をすり潰したものであり、果実の焼酎漬けであり、赤牛の角までに及ぶのであります。小さい頃、気管支炎に罹り易かった私の体質を、ニンニク焼酎で治してやったのだと豪語するほどでした。もしかすると、酒は果実酒で覚えてしまったのかも知れません^^;

『夢屋農園』は、前オーナーとその父親が、色々な物を植え込んだものですから、春先から秋まで色々と楽しむことが出来ます。春はコゴミに始まり、タラの芽にウド、ワラビ、フキ、アスパラ。ウルイにギンボ、ウメ、ブドウ、リンゴにクリ、マルメロ、ナツメ…etc.
少量、多品種に及ぶものだから、正直商売には繋がらないし、季節を楽しむ程度であります。塩蔵を含め、加工技術に磨きをかければ面白い展開も出来るのでありますが、さすがに生業としている出稼ぎを辞める訳にも行かず、労力的に行き詰ってしまうのであります。
ペパーミントもそのひとつ。使う意思が無ければ、繁茂する雑草以外の何物でもないのですが、葉を5、6枚摘んでお湯を注げば、なかなかの風味じゃないか。夏場にミント水なんか作れば、清涼感も増すというものであります^^;
男たちは、米作を中心に行って来たものだから、野菜作りは女の仕事…自家用野菜づくりがほとんどであり、売るという感覚に乏しかった土地柄であります。

今年、昨年からの営業が功を奏して、山形青菜(高菜)50kgと白菜60球の注文を頂きました。この程度の量では、小遣い程度にもならない…男たちは敬遠し、米輸入の自由化に反対する。しかし、生鮮品は地場消費が基本なのであります。意外にTPP何するものぞと戦えるのは、女、子どもの仕事であると男たちが敬遠していた野菜づくりなのかもしれません。無用の物から有用の物が生まれる。女、子ども、年寄りの仕事とされていたものを見直してみることも必要なのではないか…そんな事を考えるのは、私だけだろうか?
古老の知恵、女たちの食品保存技術って、学ぶところが多いと感じているのですが…。

コメント (1)
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