裏庭の渋柿(平核無)を頂いたり、お寺の境内から銀杏を拾い、農園の栗を拾い集める。このところ『夢屋国王』は、『山猿』並みの採取生活を繰り広げております。『海猿』であれば全国の女子高生にウケるのでありましょうが、『山猿』では映画にもなりません^^;
しかし、本日、日本は「文化の日」という国民の祝日であります。『山猿』といえども、少々文化的知識は持っているということを証明しなくては・・・。
完全渋柿である平核無(ヒラタネナシ)の渋みの原因は、水溶性タンニン(シブオール)を舌の「味蕾(ミライ)」と呼ばれる感覚器官が感知し、渋いと感じるのであります。したがって、感覚器官が反応する前に丸呑みしてしまえば渋くない…これは『山猿』の浅知恵^^;
昔から、渋抜きには、アルコール脱渋、炭酸ガス脱渋、温湯脱渋などがあり、木に稔らせたままにしておけば、「木ざわし」といって中身がグチャグチャの甘い柿になります。文化的な山猿は、ここで何故を科学しなければいけない。脱渋法の基本は、柿の実自体の嫌気呼吸を促進し、アセトアルデヒドを発生させることで、シブオールとアセトアルデヒドを結合させ、水溶性タンニンを不溶性タンニンに変化させることで、渋みを舌に感じさせなくする技なのであります。(拍手!)
ということで、先週頂いた渋柿は、とても美味しくいただける柿になりました。渋柿(シブオール)には、血圧降下、動脈硬化予防、利尿作用などの効能があると言われ、昔から「柿が赤くなると、医者が青くなる。」などと言われて来たほどであります。さらに、シブオール・アルコールデヒドロゲナーゼという酵素の作用で、二日酔いに良く効くと言われております。これは、おバカな『山猿』にはありがたい効能であります^^;
さて、文化的な『山猿』は、ピザを焼いてオッカーに好評を得たことから、『第2サティアン』の薪ストーブで、次なる課題の「バターロール」を焼いてみたのでありますが、これがまたウケが大変よろしく、一日、オッカーザウルスに変身させることなく、無事一日を乗り切ったのであります。一方、『山猿』自身の朝食は…
冷蔵庫に残った鶏肉と自家製タマネギで、朝から親子丼であります。婦女子の小さなお茶碗であれば、ゆうに3杯分ほどあるでしょうか…とにかくパワーを付けて、「雪囲い」の材料運びをセコセコと行ったのであります。午後からは、カセットコンロでお湯を沸かしながらコーヒーブレイク。古老が大事にしていた庭木の「赤松」の姿がよろしくない…椅子に掛け、コーヒーを飲みながら枝ぶりを眺め、思い切って枝を剪定したのであります。ようやく、松の心が分かりかけてきた時(夢屋国王は、いつの間にか松と会話していたのであります^^;)、近所の友人『ノロ君』から、「4時からの全日本剣道選手権(NHK)をいっしょに見よう。」と飲みのお誘いが・・・。
足腰の衰えを隠せない『夢屋口八丁6段』は、最近、『ノロ君』に頂いた竹刀で打ち込み稽古をしているので、二つ返事で飲み会に参加・・・ここでもふと、何故「剣道」がメジャーに成り切れないのかを飲みながら考えた…結果は、「高鍋 進 錬士6段(神奈川県警)」の見事な「出鼻突き」で大会2連覇を達成したのでありますが、スピードが速すぎて、素人には有効打突が判定出来ないのであります。相撲や柔道は、相手が転がる、押さえ込むといった決まり手で素人でもある程度判断できますが、剣道の場合、特に「相打ち」となった場合、どちらが有効だったのか分からない。審判員の旗だけが判断材料なのでありますよ…^^;
決定的だったのは、準決勝「東永 錬士6段 VS 内村 6段」の一本目。タイミング、気合、残心…見事な「メン一本」でありましたが、最近、大人の眼鏡が必要になった『夢屋口八丁6段』は、打突位置を見逃さなかった…「今のは、肩口への打ち込みだぁ~!」…まぁ、真剣による実戦であれば、確かに相手は倒れている…気合とスピードに審判が着いて行けなかった事例ではなかろうか?
『ノロ君』自慢の「モツ煮」とビールを鱈腹頂いて、疲れて寝てしまったので、その後、我が家のオッカーが、『オッカーザウルス』に変身したかどうかは定かではない^^;
高鍋 進 錬士6段(神奈川県警・35歳)は、なかなかのイケメンです。
興味のある方は、コチラをどうぞ^^;