朝の砂浜は、俄か太公望で賑わっております。いつもの癖で4時前に目が覚めてしまい、布団の中でウダウダしているのも他に迷惑を掛けそうなので、読みかけの小説と大人の眼鏡(老眼鏡)を持ち出し、ロビーで読書…大浴場に入れる午前5時まで大人しくしていたのでありますが、展望風呂から見える釣り人の姿に、投げ竿を持参しなかったことを悔やむ『夢屋国王』でありました^^;
この時期、海水浴場ともなる砂浜で釣れる魚といえば、シロギスやメゴチ、クサフグの類でありましょう。巻頭画像は、哀れ砂浜に捨てられたクサフグであります。投げ釣りをしたことのある方は経験があると思われますが、竿先に確かなアタリを感じてリールを巻き上げてみると、見事に針ごと抜け落ちていることしばしば…さぞや大物に違いないなどと考えるのは素人さんで、ほとんどの場合、クサフグが丸ごと餌を飲み込んで、歯を立てて針の根元からハリスを切って逃げてしまっているのであります。運良く釣り上げても、目の前に持ち上げた瞬間に身体を回転させながら、キリキリキリと音を立てハリスを切ってポトリと落ちる。キス釣りの仕掛けなどあっという間に針を持ち逃げされてしまうのであります。
一度、笹船に乗ってキス釣りをした時、地元の漁師さんに捌き方を教えてもらいましたが、内臓には毒があるらしく素人は手を出さない方が賢明でしょう。福を呼ぶ魚が『喪服』を呼ぶ魚になったら洒落に成りませんから…^^;
『夢屋国王』が、こうして束の間の夏休みを楽しんでいる間、農業研修生である律儀な『貧乏父さん(H.N.)』は、朝から『夢屋農園』のニンニク畑エリアの草むしりをしてくれたようであります。土曜日の朝に二畝、日曜日の朝に三畝…日曜の朝は彼の長男まで徴兵して、草むしりをしたというから、その律儀さに敬服してしまうのであります。一方、友人『ノロ君』は手術を控え、少々戦闘意欲を失っているところなので、この秋のニンニク植え付けは、『貧乏父さん』が担ってくれるのではなかろうかと『研修』という名を借りた『強制労働』のメニューを今から考える国王であります。ご近所のバアサンたちは、国王の影武者である『貧乏父さん』の姿を『夢屋国王』と見間違えて、「夢屋は良く働く」とその評判は高まる一方であります。影武者を上手に使うのも為政者の腕でありますけれど…^^;
『強制労働』とは言え、将軍様の国家のように影武者を酷使続けると飽きられてしまう。そこで、彼の心を繋ぎ止めるために『夢屋農園』で採れた野菜を使って簡単な朝食を準備してあげるのであります。『貧乏父さん』は彼のブログの中で、感激のコメントを綴るでありましょうから、ちょっとお洒落にオニオンスライスをのせた「ブルスケッタ」をバジルソースで召し上がれ…ちょいとばかりの鼻薬を与えれば、彼は惜しみなく汗を流してくれることでありましょう。『強制労働』の中にも、ちょっとだけ「福」を感じさせて上げなければ…^^;