稲の登熟が進み、オジサンズ3人は稲穂の波に漕ぎ出したのでありますが…。
午前10時の段階で気温は30℃を超え、一服の缶ビールが進む進む…このペースでは今日一日で終わらないのではないだろうかなどと、一同に不安の表情が過ぎったのであります。何せ、1枚目の田んぼの四つ角を刈り(角刈り)取り、稲刈り機械で3周ほどしたところで、暑くて息が上がってしまったのですから^^;
コンバインで刈り取るうるち米と違って、もち米は杭掛けして乾燥させる自然乾燥でありますから、バインダー(稲刈り機械)で刈り取っても作業は終わらない。刈り取りが終われば、杭掛け作業が待っているのであります。
集落の若者会の稲刈り以来、20年ぶりの稲刈り作業参戦となった友人『ノロ君』は、杭掛け担当と決め込んでいるので、優雅に『貧乏父さん(H.N.)』の稲刈り姿を見守っているのでありまして、暇を持て余した彼は、かねてからの夢である「ドラム缶風呂」を持ち込んで水風呂に浸かるという暴挙に出始める始末…「気持ち良いから、お前たちも入れぇ~!」とまあ、稲刈りと言うレジャーを心底楽しんでいるのであります。
午後2時頃には、2枚目の田んぼも刈り終わり、ようやく杭掛けの開始であります。長男『ポン太郎君』も杭掛けに初挑戦…刈り取った稲の束を6束(たば)集めて「1束(いっそく)」と数え、これを8束(はっそく)集める。我が地方では8束掛けといって、48束(たば)を1本の杭に掛けるのであります。その理由は分らない…ただ、杭5本で概ね1俵(60Kg)の目安となることは確かであります。
つまり、私たちは小学生の頃から不思議な6進法の世界を学んでいたことになります^^;
古代バビロニア王朝から連綿と続く太陰暦と60進法…んなぁ~訳がない。まぁ、何とか稲刈りを終え、缶ビールとローヤルのロックで盛大な反省会をしたことは間違いありません。果たして何俵取れることやら…どこかの政党の党首選挙のように『夢屋国王』の『俵読み』が始まるのでありましたとさ^^;