その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

目揃え会

2019-07-11 06:04:12 | 転職

仏様しか食べないと揶揄される「デラウエア」?

山形県高畠町はぶどうの産地…大粒系への転換も図られつつありますが、「デラウエア」が主力です。加温ハウス、雨除けハウスの普及で、お盆前出荷が大多数となりました。(ぶどうの競合先は山梨県^^;)薄紫色の小粒の品種は、食べるのが面倒だとかで、今では「仏様しか食べないぶどう」(お盆の仏壇に供えられるの意)とまで揶揄されておりますが、それでも稼ぎ頭であります。
昨日は、『オラだの農協・きゅうり部会』の「目揃え会」…まだ弱小の「きゅうり」は、大量の共同選果ではなく、個別選果でありますので、生産者が直接品物を選別、ランク付けいたします。A級・B級・C級…曲がりや色付き、太さによって選別されますが、市場での安定した評価を得るために、生産者のバラバラな判断ではなく、統一した基準に収まるように「目を揃える」そう言った主旨の会合であります。生産者はみなさんベテランですから、もう慣れたものでありますが、新参者の『夢屋農園』は規格を憶えるのに必死でありますよ^^;


まだまだ走り、この程度の出荷量ですが…

関東の出荷が終息すると、いよいよ東北地方の夏秋きゅうりは本番を迎えます。肥料を吟味し、灌水設備を施し、防除体制を整えて、本腰を入れて取り組んでありますが、『夢屋農園』の初出荷は、あと1週間から10日ほど掛かるのではないかと予想しております。(学校給食が終わる夏休み前が高価格なんですけれどね^^;)
学生時代は、「総合防除」を念頭に、如何にして農薬使用量を抑制するかという命題に取り組んで来ましたが、よく学生たちの話題になったのが『曲がったきゅうり』…「味は同じはずなのに、消費者にも理解を求めないと農薬は減らせない。」そんな議論を繰り返していましたっけ…きゅうりの曲がりは、養分と水分の影響によるものです^^;
正直なところ、『オラだの農協』の指導書どおりの薬散を続けていたら、食べたくなくなるような「きゅうり」であります。当面の戦いは、うどん粉病に炭そ病…今年の寒い夏を乗り切るためには、薬剤散布を続けなければならない。自己矛盾に陥りそうな作業でありますが、まずは教科書どおりに取り組んで基本を身に付けることにいたしましょう…「減農薬」の講釈は、立派な規格の品物が作れるようになったからでありますよ。とほほ。

 

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