目の位置次第で『クマさん』が『コアラ』に…
『夢屋農園』の主力作物である「きゅうり」の初出荷(遅過ぎる…夏秋きゅうりは夏休み前が勝負である!)…『夢屋農場長』が就任して、初めての出荷であります。SA級(長さ21cm以上23cm未満、110g程度、曲がり1cm以内)の出荷を目指し、高価格帯を維持したいところですが、控え目な農場長はSB級と目利きした。
皆掛(かいがけ)重量5.5kgで3箱…7月16日の市場価格で、ひと箱2,100円、6,300円の売り上げでありますが、曲がりきゅうりで、袋詰めや加工用(10kg…70本、500円)で出荷していた昨年の状況からすれば、上々の滑り出しであります。
「皆掛」を「みながけ」と読み、M級がS級よりも高いと思い込んでいる素人に、「きゅうり」の成長スピードを体感させなければならない…9時頃ノコノコ起き出して作業を始める体たらくでは、『おまんま』の食い上げになることを叩き込まなければならないと前日ミーティングで説明したはずである…が、ルンルン気分で起きた社員に、農場長は遂にキレました。5mmの違いが300円の価格差となり、A級・B級でも200円の価格差が生じる。天から(農場長)お給料が働いた分だけ頂けると思い込んでいる『バカ社員』に大声を張り上げた!(一般企業ならクビであると説教したが、一般企業ならパワハラで逆に訴えられたかも^^;)
「ホソミドリウンカ」はほとんど害を与えません。
お天気と同じように熱くなった『農場長』は、加工用のナス(梵天丸)を調整し…(たった800円にしかならない作業である。)クールダウンのために旧知の職場に出掛け、『デコきゅうり』の営業。どうやっても『曲がったきゅうり』は出てしまう。1本6円程度の加工用きゅうりを『デコきゅうり』に変身させることで、付加価値をつけ、直売店に溢れるきゅうりと差別化を図る…そんな思いも『きゅうり部長兼長男ポン太郎君』には伝わらないのか…彼の変化を認めつつも、勝負どころ(夏秋きゅうりの高価格時期は、夏休み前までです。)で不甲斐ない『きゅうり部長』を見ていると腹が立ってしまうのであります。
営業先では、仕事ぶりが優秀な『恭子ちゃん』が、即座に反応し、『クマさんきゅうり』を『コアラ』にも変化させてくれました。また、旧知の看護婦さんは、そうめんに散りばめた『星型きゅうり』の画像を送ってくれました。反応とはこういうもの…仕事が出来る人とはこういう人(女性)たちを言う。ただ、盛り付けられた『変わったきゅうり』に喰らいつくだけの『男ども』では商売にならないのだ…そんな風に心をクールダウンさせた『夢屋農場長』であったが、頭に来たので昨夜は『第2サティアン』にお泊りした^^;