「おつまみ」は新鮮な野菜で…
これが農家の特権だよなぁ…もぎたてのスナップエンドウやトマトをおつまみに一日の疲れを癒す。やはり甘くて美味しいじゃないかと自画自賛しております。
7年間『取り立て屋』を経験し、色々な世界を学びました。そして、今は物を売る…『オラだの農協』の規格に従って出荷すれば、38円ほどの価格のきゅうり、曲がってしまえば5円であります。そんな「きゅうり」をせっせと作り、生活費を稼ぎ出す。高給冷遇の勤めを辞して、低給高遇の世界に飛び込んではみたものの失敗の連続であり、なかなか売上が伸びません。今年から始めた加工用の「なす」は、厳しい規格は無いものの、「へたを」取り仕上げて、ようやく1kg80円…小遣い稼ぎにはなるかも知れませんが、とても生活費には足りません。ましてや低温、日照不足で生産量が上がらない。少々、先行きに不安を覚えておりますが、農場長が弱音を吐いたのでは、兵隊(従業員)はもっと不安を覚えるだろう。何とか商品の差別化を図り、売れる品物を作らなければと考える農場長であります。
型取りをして、差別化を…
山菜、軟白ウルイ、アスパラガスetc.ご近所のスーパーにも出品し、売上は好調…ただし、これまた購買力に限界もあって、生活費が賄えません。これから最盛期を迎える夏野菜は、各農家さんの出品と必ず被るはずであり、商品の差別化で『夢屋農園』の地位を確立したいところですが…「きゅうり」はハート型や星型の型に入れて『キャラ弁』用に仕立ててみよう。「とまと」も強制的にハート型に(笑)
徹底したウケ狙い…品質と味で勝負するのが本来の姿なんですけれどねぇ。我が在所では「きゅうり」は、隣近所から貰えるものという認識しかありません。自家用野菜畑の余剰物が回ってくる。それを地元で売ろうと言うのだから…。最近通い始めた歯科医院では、歯科衛生士さんとして婦女子が多く、営業を兼ねて付け届けを欠かしません。ハーブ、ブルーベリー、スナップエンドウetc. 今度は『キャラきゅう』『キャラとまと』を持ち込んで見ますかねぇ。男どもはコメを作っていれば、何とか生活が出来た…防除歴には、米や果樹の薬剤が示してあっても野菜に関する薬剤の紹介すらない…そんな土地柄の中で、女、年寄の仕事とされてきた野菜作りで生計を立てる…ふふふ、どんなに男どもが威張っても、財布を握っているのは『おかぁちゃん』たちでありますから、どこまでも婦女子にウケる商品を開発していきますよ^^;