敵も然る(猿)者、引っ掻く者
6月初旬に芳香を放ち、西洋ミツバチを魅了していた「ノイバラ」の花は、花頭が褐変し、次第に子房が膨らんでおります。訪れる昆虫も居なくなり、花の盛りを想い起こし、梅雨の涙を流す「ノイバラ」…彼女は、こうなると細かな棘で人の行く手を遮り、『通せんぼ』の意地悪を始めます。農地など有り余るほどでありますが、荒廃した農地は、こうしてさらに作り手を減らして行くのであります。水さえあれば、経営規模はいくらでも拡大できる。『夢屋農場長』が目を付けている規模拡大のための農地候補が2ヶ所ほどあるのですが、まずは、現在の圃場で確かな技術力を身に付け、作業の効率化を進めることが大事…野望の達成は、もう少し先延ばしすることにいたしましょう。
「AS級」(豊美)が出荷できるようになりました。
雨の土曜日…勤め人であれば週休を楽しみ、余暇でリフレッシュしたいところですが、一度成り出した「きゅうり畑」を、もう誰も止めることは出来ない^^;(完全週休2日制も当面見送りであります。それでも朝の収穫と出荷、夕方の収穫という作業時間だけにして、中間の休息時間は取るように心掛けてはおります。労務管理・健康管理も農場長の務めでありますから。)
今年は農場長の徹底した早取り指示で、S級のきゅうりが出荷出来るようになりました。21cm以上23cm未満…夕方18時に19cmほどのきゅうりが、20時で何cmまで成長しているか、午前0時ではどうか、翌朝6時では…少なくても半分は6時間で2.0cmほど成長しているようであります。S級とM級では、ひと箱50本当たり400円ほどの価格差であります。たかが400円、されど400円…2ヶ月間の価格差は、ジワジワと農場の体力を奪っていくはずであります。夜中に収穫作業を行うつもりはありませんが、きゅうりの性状を肌で感じながら、作業効率を考える…一端の『きゅうり農家』のような事を語り始める農場長でありましたとさ^^;